1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 20:47:01 ID:JFEF6Asd0


ゆずこ「……む、ぬぬっ…」

ゆい「さっきから何してんだよ…」

ゆかり「全然ご飯食べれてないよ? 保健室いくー?」

ゆずこ「大丈夫。左利きになる練習してるだけっ…」

ゆい「……はぁ?」

ゆかり「なんでー?」

ゆずこ「だって、かっこいいじゃん!?」キラッ

ゆい「また始まったよ」ハァ…




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 20:49:52 ID:JFEF6Asd0


ゆかり「おーっ、例えば例えば?」

ゆずこ「え……あ、えーっと」

ゆい(テキトウなこと言うから……)

ゆずこ「あ、間違えたーっ! 『かっこいい』じゃなくて『便利』なんだよ!」

ゆかり「間違えちゃったのゆずちゃん~。はい、ドンマイの飴ちゃん」

ゆずこ「おおサンキューッ、あとで食べ──」

ゆい「で、何が便利なんだ?」

ゆずこ「え、ほら……国語の作文が書きやすいよ!」

ゆかり「おーっ」

ゆい「おお……でも、数学とか横文字は逆に不便じゃないか?」

ゆずこ「……」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 20:50:47 ID:JFEF6Asd0


ゆい「市販のハサミとかも大体が右利き用だし」

ゆずこ「なんで……なんでなんで! なんで左利きが淘汰されなくちゃならないのさ!?」

ゆい「なんでお前がキレてるんだよ!」

ゆずこ「ハッ!」

ゆかり「ゆずちゃん、また何か思いついた?」

ゆずこ「そうだよ……この左利きに生きづらい世界、その中で左利きは戦っている!  
    右利きの圧制に負けずに、希少民族として! それつまり、『かっこいい』!!」

ゆかり「おーっ、かっこいい!」

ゆい「民族って……」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 20:56:06 ID:JFEF6Asd0


ゆずこ「それにほら、私がらーめん食べてるとするじゃん?」

ゆかり「それってミソらーめん?」

ゆい「そこはなんでもいいだろっ」

ゆずこ「ゆかりちゃん、左利きの人役ね」

ゆかり「うんっ」

ゆずこ「こう、ミソらーめんをズズズーと私がやっているわけですよ」

ゆかり「おいしそうだね~」

ゆずこ「コーンがたまらんのですよ」

ゆかり「コーン……!」

ゆい(このくだりいるのか?)




7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:02:06 ID:JFEF6Asd0


ゆずこ「たべたくなった?」

ゆかり「うんっ、一口いーい?」

ゆずこ「じゃあ……──はい、箸とレンゲをどうぞー」

ゆかり「はい、ありがとー。えっへへー」

ゆずこ「……ねっ!?」

ゆい「なにがだよっ!」

ゆずこ「えぇー、わっかんないー?」

ゆい「……あ、あぁ。多分わかった」

ゆい(くだらねぇ…)




8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:05:43 ID:JFEF6Asd0


ゆかり「えぇ、なになにー?」

ゆずこ「ゆかりちゃん、あなたの両手には今なにがあるでしょう?」

ゆかり「…えっと、二人の愛かなー」

ゆい「今そういうのいいからっ」

ゆずこ「違う違うっ。さっき私がどっちに箸を渡して、もう片方にレンゲを渡したかって質問だよ」

ゆかり「右にレンゲに、左にお箸?」

ゆずこ「ザッツライト! ちなみに今、設定上ゆかりちゃんは、左利きですっ」




9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:10:22 ID:JFEF6Asd0


ゆい「もうほぼ答えだな」

ゆかり「……ハッ!」

ゆずこ「きた? ピンときた!?」

ゆかり「今、くしゃみ出そうだったのに止まっちゃった!」

ゆずこ「ズコーー!!」

ゆい「脈絡なさすぎるわ!」

ゆい(ゆずこは、『対面にいる利き手が違う人に箸とレンゲを渡すと、持ち替えなくてもいい!』、
   とか言いたかったんだろうな……なるほど) 

ゆかり「ん、ゆいちゃん何頷いてるのー?」

ゆい「なんでも」




12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:13:57 ID:JFEF6Asd0


   ───────

ゆかり「あっ、今目の前をUFOが過ぎった、気がした」

ゆずこ「ほんと!?」

ゆい「気がしただけだろ?」

ゆかり「うんっ」ニコッ

ゆずこ「なーんだ……」

ゆかり「えっへへー」

ゆい「……UMAって本当にいると思うか?」




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:18:07 ID:JFEF6Asd0


ゆずこ・ゆかり「「思うっ!」」

ゆい「お、おう…」

ゆずこ「ワレワレハウチュウジンダ」

ゆかり「あっはっはっはっは!」

ゆずこ「イチイユイヲサライニキタ、オッパイオッパイ」ジリジリ

ゆい「それはただの不審者だ!」バコッ

ゆずこ「いたァ!? な、殴らなくてもいいのに……」

ゆかり「じゃあ、もし宇宙人とバッタリ会っちゃったらどうするー?」




16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:24:33 ID:JFEF6Asd0


ゆい「うーん、私だったら逃げるかな。何されるか分からないし」

ゆずこ「『おう、久しぶり。ちょっと寄ってくか』って自然な流れで家に持ち帰る」

ゆかり「おーっ」

ゆい「昔の知り合いかっ」

ゆかり「ゆいちゃんでもね、その宇宙人はボロボロなんだよー? 今にも死んじゃいそうなんだよー?」

ゆずこ「ア゛ーータスケテーア゛-……」

ゆい「なんか、すげぇ置いていき辛いな……」




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:32:43 ID:JFEF6Asd0


ゆかり「宇宙人も生きてるんだよっ」

ゆずこ「そう、宇宙人にも……感情はあるんだぜ?」

ゆい「いること前提だな!」

ゆかり「はぁ……宇宙人、いるかなー」

ゆずこ「いるよ、宇宙人」

ゆい「……いるといいなー」

ゆずこ「…ワレワレハウチュウジンダ」

ゆい「あっ、いた」

ゆかり「あっはっはっはっは!」




20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:38:23 ID:JFEF6Asd0


   ───────

ゆずこ「私たちに足りないのは、萌えであると思う!」

ゆかり「おーっ、萌え~」

ゆい「いらんわそんなの!」

ゆかり「え~、いらないのゆいちゃん。萌え~」ジリジリ

ゆずこ「萌えはいいよ~? 萌え~」ジリジリ

ゆい「なんなんだお前ら……」

ゆずこ「あっ…でもゆいちゃんはすでに……///」

ゆかり「萌え萌えだよね~」ニコニコ

ゆい「な、なんだよっ。今日は一段と気味悪いな…」




21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:43:11 ID:JFEF6Asd0


ゆずこ「ツンデレはゆいちゃん。ゆかりちゃんは天然、じゃあ私は?」

ゆい「勝手にツンデレにするな!」

ゆかり「ゆずちゃんはねー、えーっと……」

ゆい「あれだ。バカキャラ」

ゆかり「おーっ」

ゆずこ「ひどいッ!?」




23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:46:43 ID:JFEF6Asd0


ゆかり「萌え~、すでにいっぱいあったんだね~」

ゆい「すでに有り余るほどにあるんだな……」

ゆずこ「私たちアニメにできるんじゃない!?」

ゆい「ツンデレと天然とバカキャラ……濃いな」

ゆかり「私濃い目の方が好きだよー?」

ゆい「……」

ゆずこ「濃い目ってなんか、エロいよね」

ゆかり「おーっ///」

ゆい「……濃いなぁ」




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:51:35 ID:JFEF6Asd0


  ───────


ゆずこ「名言を作りたい」

ゆかり「おーっ」

ゆい「また唐突に……」

ゆずこ「いやー人生80年しかないわけじゃん? そのうちになにか世の中に残しておきたいわけですよ、
    自分の生きた証を!」

ゆい「無理だろ」キッパリ

ゆずこ「無理じゃない!」

ゆい「いや、無理だろ」

ゆずこ「ぬぬぬ~~~~、生きるっ!」

ゆい「なにが!?」




29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 21:56:50 ID:JFEF6Asd0


ゆい「てか、まずは有名になることからだろ。名言を残すなら」

ゆずこ「そうか……超有名になって、わけの分からないことを言えばいいのか」

ゆい「今、わけの分からないとか言ったか…?」

ゆかり「正直倫理の言葉って分からないよねー」

ゆずこ「『私はなにを知っているか』って、しらねーよ!!」

ゆい「ぶふっ…」

ゆずこ「『神は死んだ』って、なんで知ってんの!?」

ゆい「おい、やめろ……!」ピクピク

ゆずこ「『自然に帰れ』って、お前が帰れよ!!」

ゆい「ぶふっ! く、くっくっくくく……!」ピクピク

ゆかり「おーっ、ゆいちゃんがツボったねー」ニヤニヤ

ゆずこ「ツボりましたねー」ニヤニヤ




30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 22:03:00 ID:JFEF6Asd0


ゆい「じ、じゃあ……今みたいなのをッ、考えればいいくふふ……!」ピクピク

ゆずこ「……貯金箱のお金って、あとあと面倒だよね」

ゆかり「面倒だよねー」

ゆい「それっ、名言じゃない…!」

ゆずこ「……貯金箱のお金って、あとあと面倒なんだな、だって人間だもの」

ゆい「み〇を風に、するな……!」ピクピク

ゆずこ「少し名言っぽくなったね!」

ゆかり「そうだねー」




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 22:04:30 ID:JFEF6Asd0


ゆかり「……あっ」

ゆずこ「ん、どしたのゆかりちゃん」


 ゆかり「『私たちは、永遠に親友』…これって名言かなー?」


ゆずこ「……おぉ! 名言! 名言だよ!」

ゆかり「おーっ」

ゆい「それはなんというか……私たち、らしいな」

ゆかり「そうだねー、ずっと一緒がいいね~」ニコニコ

ゆずこ「私たちは永遠に親友なんだな、だって人間だもの」

ゆい「ふふッ、や…めろっ……!!」ピクピク



 
                                        おしまい         




32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 22:06:19 ID:pfpPBLnz0



「ゆ」がゲシュタルト崩壊した




33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 22:06:52 ID:JFEF6Asd0


ちょっと短いけど見てくれた方々ありがとう!
最近見て思わず書いちゃったよ可愛すぎるだろおい

ちなみに俺はゆずこ推しでした乙!




34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 22:11:48 ID:VqDE74qE0







36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/11 22:24:30 ID:geCB3djC0


よくやった








第三世界図書館 新着S S 5 0