別作品
ハリー「頭が割れる…先生、これは…」ダンブルドア「群発頭痛じゃ」
ロン「僕とハーマイオニーが落っこちそうだとするよ?」ハリー「…うん?」 
ハリー「イメチェンしたいんだ」ロン「…うん?」ハーマイオニー「え?」 
ハーマイオニー「ハリーが女の子になってしまったわ」ロン「」 
ハリー「もてたいんだ」ロン「……その喧嘩、1シックルで足りるかい?」 
ハーマイオニー「すき……よ、ハリー」ハリー「あぁ、僕も……」ロン「」
ハリー「安価でホグワーツの女の子と付き合おう」
ハリー「宿題で潰れる休日」ロン「全く、ホグワーツってステキだよな」
ハーマイオニー「ハリーと喧嘩?」ロン「キャノンズ優勝まで顔も見たくないね」
シリウス「ハリーとの将来のためにマグル社会の勉強をしよう」 
シリウス「ハリーのために、私達ができることはなんだ?」
ドラコ「『ポッターにチョコを渡してこマらせルフォイ大作戦』だ!」



関連作品

第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』相当
ハニー・ポッター「私が、魔法使い?」 
ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」
ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」

第二巻
ハリー・ポッターと秘密の部屋』相当
ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」 
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」

第三巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』相当
ハニー・ポッター「脱獄囚の、シリウス・ブラック?」
ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー・ポッター「『守護霊よ、来たれ!』」

第四巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』相当
ハニー・ポッター「勝つのは私、そうでしょ?」
ハニー・ポッター「何がこようと、受けて立つわ」 
ハニー・ポッター「いつか必ず、来るものは来るのよ」 
ハニー・ポッター「来るものは来る、来た時に受けてたてばいいのよ。勝つのは、私よ」 

第五巻ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』相当
ハニー・ポッター「騎士団、いいえ。私の豚団ね、そうでしょ?」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「『私は、嘘をついてはいけない』……?」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「誰一人だって、欠けさせないわ」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「進まなきゃ、前に。そうでしょ?」  【前編】【後編

第六巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』相当
ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」
ハニー・ポッター「暴いてみせるわ、マルフォイの企み」
ハニー・ポッター「どうして、スネイプなんかを……」 【前編】【後編

ハニー・ポッター「アルバス・ダンブルドアと、わたし」


第七巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』相当
ハニー・ポッター「分霊箱を、探す旅」 【前編】【後編
ハニー・ポッター「死の、秘宝……?」
ハニー・ポッター「最後(いやはて)の、敵なる死だって……越えてみせる!」【完結】








1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 15:57:55 ID:XDKAbd7l0


TV『ブラックは武器を所持している恐れがあり大変危険ですので、不用意に近づかないように――』

ペチュニア「怖いわ、バーノン。あの顔を見て……見るからに極悪人だわ」

バーノン「長ったらしい髪に汚らしい顔をしておるな、まったく」

ハニー「ふぅん、大変危険、ねぇ。豚以下に私が恐れる道理なんてないわ。私が恐れるのは退屈と体重計だけで十分よ」

バーノン「……」

ハニー「そうよね、ダドリー?」

ダドリー「ブヒィー!ブヒィー!ハニー!」

バーノン「息子の頭を踏みつけながら紅茶をすするお前も同じ道だろうがな小娘!やめんか!朝からダドリーに何をさせよるか!!やめんか!!!」

ハニー「あら、これはダドリー自らの意思で跪いているのよ?ブラック、ね。この人は跪いたところで豚にしてあげる価値もないようだけれど」

ペチュニア「ダッドちゃんを豚と呼ぶんじゃありません!!」

ハニー「私の可愛い豚の中でも一番見た目的に豚なのに何を言っているのかしら」

ダドリー「光栄だよハニー!ブヒィー!」

ハニー「あら、ダドリー。豚はヒンヒン鳴くように教えたわよね?……ふふっ、しっかり待てはできたかしら?」

ダドリー「ヒンヒン!ヒン!もちの同胞だ!ヒンヒーン!」




7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 16:02:18 ID:XDKAbd7l0


バーノン「何度やめろと言えば気が済むんだ小娘!まったく……マージがおる間に同じことをすればただじゃおかんぞ!」

ハニー「……マージって、まさかとは思うけれど」

バーノン「あぁ、お前を心底嫌っておる妹のマージだ!わしも同じだがな!」

ハニー「こちらこそ、よ。呆れた、私に話を通さないなんてどういうつもり?」

バーノン「わしら家族が貴様にお伺いを立てることなど一切ないに決まっておるだろうが!ふん!ペチュニア、わしはマージの迎えに行ってくる」

マージ「行ってらっしゃい、あなた。あぁ、もしもあなたが留守の間にブラックが我が家にやってきたらどうしましょう」

ハニー「私の足元がさらに柔らかくなるわ」

ダドリー「ヒンヒン!」

バーノン「だから踏むのをやめんか!!」




14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 16:06:53 ID:XDKAbd7l0


玄関

ハニー「……ちょっと待ちなさい」

バーノン「なんだ、わしは急いでおるんだ。行っておくが迎えに着いてこさせなどせんぞ」

ハニー「こっちだって願い下げよ。違うわ。そうね、私、マージおばさんがいる間、ダドリーを一時的に豚扱いしないであげてもいいわ」

バーノン「何様だ小娘!」

ハニー「ハニー様、よ。それで。でも、私にとってはもうこれって染み付いてしまった習慣なの。忘れるのは容易ではないわ、この私でもね」

バーノン「ふんっ!小さい頃はダドリーを怖がっておったくs」

ハニー「然るべき所に今すぐ訴えかけてもいいのよ?児童相談所なんてどうかしら」

バーノン「……用件をさっさと言わんか」

ハニー「頭が回る豚は好きよ。あなたは私の豚じゃないから嫌いだけれど」




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 16:14:17 ID:XDKAbd7l0


ハニー「それで。この許可証にサインをくれると約束するのなら、絶対にダドリーを豚扱いしないと約束するわ。彼にも大人しくするよう命令してあげる」

バーノン「許可証?何の許可証だ。貴様が好き勝手できるようなものなど絶対許さんぞ」

ハニー「割ととっくにそうさせてもらっているわ。あなたには関係ないけれど、学期中に城の外にある村で過ごすための許可証よ」

バーノン「外出許可証、なるほどな。ふんっ、貴様の通う魔のつくあれの学校も甘っちょろいもんだ。わしの通っておったスメルティングズ校なんぞ、休みなど……」

ハニー「あなたの苦労話はどうだっていいの。返事は?」

バーノン「わしに指図するな!……本当に、絶対にと約束するな?」

ハニー「えぇ、そうしてあげるわ」

バーノン「だから何様なんだ貴様は!」

ハニー「ハニー様だってば、当然じゃない。そうでしょ?」




19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 16:24:29 ID:XDKAbd7l0


ハニー「なんとか、マージおばさんが帰ったあとにサインをもらう約束をとりつけたわね」

ハニー「……休日に、みんなでお出かけ……ふふっ」

白豚「……」

ハニー「……なにをニヤニヤしているの白豚。色々なところから手紙を持ってきたのは褒めてあげるけれど、フクロウの分際で私を茶化すならただじゃおかないわよ、白豚!」

白豚「ピヒィーヒンヒン!」

ハニー「それでいいのよ、もう……でもほんと、よくやったわ。マージおばさんが来るだなんて最悪も最悪だけれど……みんなからの手紙が、こんなに」

ハニー「……まぁ、無理もないわね。高貴で可憐で儚げで至高な、この私の……誕生日なんだもの」

白豚「ピヒィンヒン!ヒン!」




24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 16:33:29 ID:XDKAbd7l0


ハニー「学校からの手紙以外は、昨晩は宿題で疲れていてまだ読んでいないのよね……この包みは、ロンだわ」

ロン『あぁハニー!僕のハニー!誕生日おめでとう!ヒンヒン!』

ロン『直に言えなくてごめん。あぁなんで僕って二つに分かれて感覚が共有できたりしないんだちくしょう、マーリンの髭!』

ハニー「流石の私も人の枠を超えられると少し困るわ」

ロン『前に送った手紙でも言ったけど、パパがすっごいもんに当たったから、僕たち今、家族みんなで長男のビルが働いてるエジプトにいるんだ』

ロン『あぁ、家族同然いやそれ以上の君なのに一緒に連れていけなくてごめんよ!』

ハニー「同封した新聞の切り抜き、これね。ガリオンくじグランプリ大当たりのウィーズリー氏、七百ガリオンで家族旅行を満喫……さすがだわ、おじさま」

ロン『エジプトってすっごいよ!熱いけど、太古の魔法使いの建造物なんかハーマイオニーが見たら目を輝かせるだろうさ』

ロン『まぁ君の愛は太陽の億倍熱くて日差しよりも光り輝いてるけどね!』

ハニー「えぇ、知ってるわ」

ロン『もちのロンさ!』




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 16:41:15 ID:XDKAbd7l0


ハニー「ふふっ、みんな楽しそうに私に向かって手を振ってるわ……あっ、ジニーったら写真を乗り越えてきそうな勢いじゃない。よくできた雌豚一号ね」

ロン『本当に申し訳ないし豚失格なんだけど、学期が始まる一週間前にはそっちに帰るよ。僕はもう今からすでにハニーに会えなくて死にそうさ、当たり前だけど』

ハニー「そうね、豚は飼い主がいないと、そうでしょうね。私はなんともないけれど……」

ロン『あぁハニー、君がなんだか言いようのない気分を全部宿題を片付けるのにぶつけていると思うと申し訳なくてほんと涙がでるね!あぁ!』

ハニー「……」

ロン『……』

ハニー「ニヤニヤしない!!!」

ロン『ヒンヒン!ヒン!』




29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 16:49:33 ID:XDKAbd7l0


ロン『プレゼントなんだけど、それ、『隠れん防止器<スニーコスコープ>っていって、怪しい奴が近づくと回りながら光るんだ。まぁ、ハニーの安全と安眠のために日夜目を光らせてる君の一番の豚な僕がいるからほとんど不要だろうけど』

ハニー「へぇ……透明な、独楽みたいな物ね。ふぅん……ふふっ。中々しゃれているじゃない?」

ロン『綺麗だからインテリアにでもしてよ。あっ!綺麗っていっても高貴で可憐で儚げで至高な君には遠く及ばないけどね!』

ハニー「えぇ、むしろ並べていたら光るものも光らないんじゃないかしら。私がまぶしすぎて」

ロン『また手紙を出すよ、ハニー!同胞によろしく!』

ハニー「えぇ、あなたたちいつの間にか知り合っていたのね、まったく。出来る豚だわ」




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 16:53:19 ID:XDKAbd7l0


ハニー「で、こっちはハーマイオニーね……包み、すごく重いわ」

ハニー「何かしら、プレゼントにとっても重いものでも……あら?どうしてハーマイオニーからは小包が二つ……」

ハニー「……こっちのこれ、全部、手紙だわ」

ハニー「……」

ハニー「……///」

白豚「フィピヒン、ヒンヒン」




33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 16:57:25 ID:XDKAbd7l0


ハニー「もう、家族でフランスに行くのは仕方ないことじゃない……それは、この私を放っておくなんて何事よ、とは思うけれど」

ハニー「手紙だと本当に素直よねハーマイオニーは……日頃私に良いようにされている仕返しのつもりかしら」

ハニー「ふふっ、ほんと、直に会うときが楽しみね」

白豚「フィピィ」

ハニー「それで、こっちはプレゼントと言うわけね。この重さ、彼女のことだから……本かしら」

ハニー「……まぁ」

最高級箒磨きセット

ハニー「あぁ、ハーマイオニー……本当に、夏の終わりには覚悟していて、ね……私、止まってあげないんだから」

白豚「フィピィン、ヒンヒン、ヒン」




35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 17:04:30 ID:XDKAbd7l0


ハニー「箒も二年のりっぱなしで、この私が乗るのにふさわしくなくなってきていたものね」

ハニー「よく分かってるわ、ハーマイオニーは。一緒に入っていたケーキもノンシュガーだもの」

ハニー「さて、と……あとは、この無骨な包み。きっと……ハグリッドね」

ハニー「……」

包み バタンバタンッ!ブルブルバタンッ!ガリガリガリ

ハニー「……破れた包みの一部から見るに本のようね。でもどうして暴れているのかしら……」

ハニー「全くあの豚は。私へのプレゼントを選んで舞い上がる気持ちはよく分かるけれど」

ハニー「そうね、少し大人しくしなさい……そうしたら、いいことをしてあげるわよ?」ツツーッ

包み ブルブルッピタッ

ハニー「……動くのが止まったわ。意思あるもの万物全て私の豚、そういうことよね」

白豚「フィピン!ヒンヒン!」

ハニー「えぇ、ありがと」




36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 17:12:40 ID:XDKAbd7l0


ハニー「『怪物的な怪物の本』……ハグリッドらしいわ」

ハニー「体裁も毛皮のようだし、名前の通りね……」

ハグリッド『ようハニー!俺たちのハニー!ヒンヒン!誕生日おめでとう!あぁ、おめぇさんが生まれたっちゅう奇跡から十三年も経っちまったなんてまるで夢のようだおめぇさんの存在と同じくな!』

ハニー「そうね、夢のように儚げな美しさ、よく言われるわ」

ハグリッド『一緒に送った本は読んだかい?それは来学期、絶対に役に立つ!今はこれ以上言えねぇ!すまん!すまねぇだハニー!ヒンヒン!』

ハニー「ふぅん、豚の分際で私に隠し事……いいわ。会ったらすぐに問い詰めてあげるんだから」

ハニー「……ステキな手紙に、ステキな贈り物……そうね。ここ数年で一番の、誕生日だわ」

白豚「フィピィ」

ハニー「えぇ……さっ、こんな気分を、忘れないうちに」

  「ダッドリー!?あたしのかーわいぃダドリーボウヤはどぉこだーーぁい!?」

ハニー「……あのおばの嫌味を、乗り越えてしまいましょうか」




37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 17:20:42 ID:XDKAbd7l0


マージ「ダドリー坊や、いい男に育ったあぁ可愛いあたしの甥っ子ダッダー!」

バーノン「ハッハッハ、マージや。会ってそうそう抱きしめてやるな、ダドリーが窒息してしまうだろう」

マージ「随分と男前に、それに逞しくなったみたいだからねぇ。このくらいへっちゃらさ、そうだろうダドリー?それで……おんや?お前まだいたのかい」

ハニー「えぇ、こんにちわマージおばさん」

マージ「……へぇ、すこーしは前を向いて話せるようになったじゃないか」

ハニー「おかげさまで」

マージ「ヘラヘラするんじゃないよ!ふんっ、媚の売り方でも身につけたのかねまったく」

バーノン「まぁまぁ、マージ。ほら、ペチュニアが料理を用意している!早くリビングへ、さぁさぁ!小娘、おばさんのコートをお預かりせんか!」

ハニー「どうしてこの私……はいはい(許可証、許可証のためよ)」




41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 17:29:06 ID:XDKAbd7l0


マージ「あぁ、なんていい晩餐さね!ペチュニア、やっぱりあんたの料理はいつだって最高さ」

ペチュニア「嬉しいわ、マージ。たくさん食べてね」

マージ「そりゃもうそうさせてもらおうか。そんで、ダドリー?学校はどうだい?え?」

ダドリー「ハニーに踏まれなくてものたりn上々だよおばさん」

マージ「うん?そうか、そりゃよかった……そんで?ダドリーがバーノンと同じスメルティングズでエリートへの道を歩んでる間、あんたはなぁにしてんだい?」

ハニー「それは、そうね。私も普通に、学校で……」

マージ「普通に!学校で!ハンッ!聞いて呆れるよこの極潰し!いいかいバーノン、何度も言うけどこの子は施設に預けりゃよかったのさ、全くあんたたち夫婦は人がいい」

ハニー「私だってその方がどれだけマシだったか……」

マージ「なぁにか言ったかい!?」

ハニー「よく食べるわね、マージおばさん」

マージ「分かってるならあんたの分もよこしな!」




48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 17:38:55 ID:XDKAbd7l0


マージ「あぁ、よく食ったよく食った。お、このワインは年代物だねバーノン?」

バーノン「あぁ、うちの一番とびっきりのやつさ。さっ、一杯」

マージ「ありがとう、あんたは優しいねまったく。しかしまぁお人よしさ、話は戻るけどこんな小娘を律儀に育ててやるんだから」

マージ「そりゃ周りの目が気になるっていうのは分かるけどねぇ」

マージ「今すぐ私が追い出してやったっていいんだよ。どうだいダドリー?またこの子をボールにしてサッカーでもするかね?」

ハニー「……」

ダドリー「は、はっは、ははっ、おば、おばさん、今時サッカーなんて流行らないよ。テレビゲームをしようよ」




49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 17:43:52 ID:XDKAbd7l0


マージ「いんや、遠慮するよ。それにしても、この子は昔からグズでとんまだったねぇ」

ハニー「……」

マージ「あたしゃ犬のブリーダーをやってるからね、よぉく分かるんだよ。性根の腐ったのは親から受け継ぐのさ」

マージ「あぁペチュニア、あんたのお家を馬鹿にするつもりはない。たまーにいるのさ、立派な家系にヒョッコリ生まれる、出来損ない。それがこの子の……」

パリィイイイン!!

マージ「」

ハニー「っ……ぁ」

ペチュニア「ま、マージのワイングラスが突然、砕けたわ!?」

バーノン「……小娘!」

マージ「あぁ、いや。バーノン。こないだファブスター大佐んとこでも同じことがあったさ、騒ぎたてないでおくれ恥ずかしい。あたしゃ握力が強すぎんのさ」

ハニー「……ごちそうさま。もう寝るわ」

マージ「はんっ、食うだけ食ってそれかい!いいご身分だね!」

ダドリー「ヒンヒン!ヒーン!」

マージ「どうしたいダドちゃん……そうかい、おばさんが可愛がってやろうかねぇ」

ダドリー「」




52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 17:47:53 ID:XDKAbd7l0


ハニー「ふーっ……ふーーっ」

ハニー「……落ち着きなさい、わたし。あんな挑発に乗らない。ダメよ」

ハニー「許可証がかかってるだけじゃない……下手をしたら退学だわ」

ハニー「去年、この家でドビーが魔法を使った。それだけで警告文が来ているっていうのに」

ハニー「落ち着いて、わたし……たった三日間じゃないの」

白豚「フィピィ……」

ハニー「……えぇ、ありがと。白豚……でも、ちょっとだけ。おいで」

ギューッ

白豚「フィィピッ!ヒンヒン!」パタパタ

ハニー「……あの頃のわたしじゃ、ないわ。私はあんな意地悪に、もう、負けたりしないんだから」




57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 17:56:11 ID:XDKAbd7l0


三日後
マージ「あっという間だったねぇ、あぁペチュニア。明日からあんたのメシが食べれないなんてぞっとしないさ」

ペチュニア「残念だわ、マージ」

マージ「バーノンも久しぶりに会えて嬉しかったよ、あぁ。ダッドちゃんの可愛いところも見られて最高だったさ。まぁ、すこーしだけ不快な奴もいたけどねぇ」

ハニー「(許可証、許可証……正しい箒の磨き方、まずは磨き粉を専用のグロスに……)」

マージ「腑抜けた顔さね。まったく……こないだも言ったけどようするに血統さ。親が悪いんだよこういうのは。だから二人とも、自分たちの事を責めんじゃないよ?え?問題はこの子自身なのさ」

ハニー「(後退を拒む箒を治す呪文……柄をしっかり……持って)」

マージ「ペチュニアみたいないい娘の姉妹のくせにこいつの母親はろくでもない女だった、そういうことさ。そんでろくでなしと駆け落ちして、結果がこの娘さ。あぁ、まったく」

ハニー「(違うわ……柄じゃない、尾の方を、しっかり持って……この私が間違うなんて、なんて……)」

マージ「そのポッターとやらは……そういえば聞いたことがなかったねぇ?ポッターって男は、何をしてたんだい?」

バーノン「あー……?」

ペチュニア「…………無職よ」

バーノン「無職、あぁそうだ。無職だ、働いていなかった」

マージ「そんなこったろうと思った!!文無しの、役立たずの、ごくつぶしで――」



ハニー「黙りなさいよこの豚」




59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:06:02 ID:XDKAbd7l0


マージ「あぁ!?なぁにか聞こえたねぇ小娘!あたしの耳はいいんだよ!今なんていtt」

ハニー「あら、ならもっと聴かせてあげる。黙れというのが聞こえないのかしらこの豚、いいえ鈍重な豚以下の家畜さん?」

バーノン「こ、小娘!おばさんになんて口を……!」

マージ「いんや、バーノン!結構!続けてもらおうじゃないか!臆病者のあんたでも、親の事を馬鹿にされると黙っちゃいられないってかい!?はっ!出来損ないの親が誇りってわけだ!」

ハニー「出来損ないなんかじゃないわ。よく知りもしないくせによくそれだけ人を馬鹿にできたものね。残念すぎて可哀想に思えてくるわ、あなた」

マージ「よぉく知ってるさ!自動車事故でかってにおっちんじまったんだろう!あんたの親は世間様にもバーノンペチュニアにも迷惑をかけたとんでもない出来損ないの……うっ」

ハニー「この私を散々馬鹿にするだけじゃ飽き足らず。私のパパとママまで愚弄するなんて。いい度胸じゃないの……あら?どうしたの?」

マージ「な、なに、これ。なによ、あたしの身体、重い……」

ハニー「あら、鏡を見たことがなかったの?あなたが重いのなんて今に始まったことじゃないでしょう」

マージ「ちがっ、な、あぁあああああ!?」

バキバキバキッ メキメキッ!

バーノン「!?ま、マージの椅子が支柱ごとひん曲がったぁああ!?」

ペチュニア「ど、どんどんマージが膨らんでいって、地面にめり込んでいくわ!?ま、マージ!?マージ!?」

ハニー「跪きなさい、この豚ぁああああああああああああああああ!!!!」

ダドリー「ヒンヒン!ヒーン!!」




60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:08:51 ID:aeK99oKq0


さすがだぜビッグD




62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:11:42 ID:XDKAbd7l0









ハニー「フーッ、フーッ、フーッ……ふぅ」

ハニー「……あのまま地面にどんどん飲まれていくマージおばさんを放って……飛び出してしまったけれど」

白豚「フィピィヒン……」

ハニー「……やってしまったわ。文句なし、退学決定よね……これから、どうしようかしら。ロンもハーマイオニーも、外国にいるもの」

ハニー「……いいえ、どちらにせよ二人には頼れないわ。ここからは、逃亡の身だもの」

ハニー「……あなたはわたしに、着いて来てくれる?白豚?私の、可愛い豚?」

白豚「フィピヒィン!ヒンヒン!」

ハニー「ふふっ、そうよね、当たり前よね……さっ、暗い顔なんてしてられないわ」

ハニー「ダイアゴンに行ってみましょう。そうすれば、金庫からお金をおろしてどこかに逃げて……そうね、小さな教会のある村で、静かに絵本……」

???「……」ジーーーッ

ハニー「……?」




65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:14:45 ID:XDKAbd7l0


ハニー「何かしら……あそこのガレージとガレージの間に、何か……」

ハニー「……大きな、獣かなにか……?」

???「……」

???「……ハッハッ、ハッハ」

ハニー「……」

???「ハッハハッハッハッハッハッハ」ブンブンブンブンブン!!

ハニー「……犬なのかしら?尻尾を振るような音がするもの」

白豚「フィピィ……」




71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:22:48 ID:XDKAbd7l0


ハニー「でも暗いからよく分からないわ……杖灯りをともせば」

ハニー「もう魔法を一回使うのも二回使うのも一緒だもの……っと」

ハニー「あのあたりだったかしら……『ルーモ……」

???「!!」バッ!!

ハニー「えっ、きゃっ!?!?!?」

キキィイイイイイイイイ!!!ギャリギャリギャリギャリ!!!!

プシューーッ

ハニー「!?あの大きな影に突き飛ばされたと思ったら、今度はなに!?……え?こんな、三階建てなんて大きなバス、さっきまで、どこにも……」

スタン「夜の騎士<ナイト>バスがお出迎えに参りました。迷子の魔法使い・魔女のお助けバスとして杖腕を差し出せばどこであろうと停車いたします」

ハニー「……ナイトバス??」




73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:24:00 ID:XDKAbd7l0


スタン「わたくし車掌のスタン・シャンパイク。お客様におきましてはどうぞなんなりとあの世からわたくしめのベッドの上までどこへなりとご注文を……」

ハニー「……」

スタン「……おめぇーさん、スカートん中おっぴろげてそーんなとこでなーにしちょるんだー?」

ハニー「っ!?」バッ

スタン「あっははは!おせぇおせぇ!いーもんみさせてもrうわっ!?なんだこのふくろうおいやめおうわぁあああ!!」

白豚「フィビィイイイヒンヒン!ヒンヒン!」

ハニー「出来る豚、ね……目んたまくりぬいてやりなさい!!!」




77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:28:26 ID:XDKAbd7l0


ブロロロロロッ

スタン「すみませんで、ハーミーの姐御……」

ハニー「ハーマイオニーよ。間違えないで……それで、このバスはどこへだって行く、そう言ったわね?私の出来そこないの豚」

スタン「その通り、お望みどおりでぇ!ヒンヒン!」

ハニー「そう。この私をロンドンまで運ばせてあげるけど、いくら払わせる気かしら」

スタン「滅相もねぇ!あんなえぇもん見させてもろうたのに滅相もねぇよハーミーの姐御!タダでようがす!」

ハニー「忘れなさい忘れさせられたくなければ!」

スタン「ヒンヒン!!」




79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:34:07 ID:XDKAbd7l0


ハニー「魔法界にこんなものがあるなんてこと、初めて知ったわ……空は飛べなくても、道にあるあらゆるものを押しのけて走るのね」

スタン「そーかい?ハーミー、おめぇさんあーんまり外にでねぇのかい?え?そんじゃこのことも知らねぇかもな、ほら」

ハニー「私を馬鹿にしようなんていい度胸じゃないのあなたつくづく……新聞ね。あ、この顔」

スタン「シリウス・ブラック、聞いたことくれぇあるだろ?こいつぁとーんでもねぇ悪党だぁなぁ?アーン?」

アーニー・プラング「あぁ」

スタン「愛想ねぇけどよ、運転の腕は確かでぇ。あんたを確かに送り届けるぜハーミー!ヒンヒン!」

ハニー「えぇ、そうしなさい。それで、この人だけれど……えぇっと、何をしたんだったかしら」

スタン「そりゃおめぇ、例のあのしとの右腕だったからアズカバンにぶっこまれたんさ」

ハニー「あぁ、あの黒豚の……へぇ。益々もって豚以下のようね」

シリウス『…………』




82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:43:51 ID:XDKAbd7l0


スタン「確か例のあのしとがぶっ倒されちまってから、ほとんどの手下はしょっぴかれるか降参したけんどよぉ。こいつぁ筋金入りの悪だったのさ」

ハニー「何をしたの?回りくどいのは嫌いよ」

スタン「ヒンヒン!なぁに、単純なこった。奴さんを追い詰めた魔法使いと、マグル十二人を巻き込んで。たった一つの呪文で十三人もぶっ殺しっちまったのさ」

ハニー「……それは、酷いわね」

スタン「しでぇだろ?そんで奴さん、何をしたと思う?その場で、高笑いしやがった!狂ってぇのはあいつのための言葉さなぁ、アーン?」

アーニー「アズカバンに入れられる前は違っても、今は間違いなく狂っているな」

ハニー「アズカバン……魔法界最大の牢獄ね。そう、この人はそこから……クィリナスは元気にしてるかしら」

スタン「あんなとこに入れられっちまうなら、俺ならそのばでおっちんじまう方がえぇ。あの看守、あいつらには勝ち目がねぇな、アーン?」

アーニー「スタン、なんか違うこと話せ。あの気味の悪い連中のことを考えると俺ぁ腹を下しそうだ」

ハニー「吸魂鬼、だったかしら。見たことはないけれど」

スタン「あーぁ、それがいいぜハーミー。せいぜい俺たちゃ真面目に堅実に生きようさなぁ」




85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:47:59 ID:XDKAbd7l0


ハニー「……そんなところから、このブラックって人は逃げおおせたのね」

スタン「おうさ。俺たちが思いもよらねぇ闇のまほぉってのを使ったんじゃねぇのかな」

ハニー「……教えてくれてありがとう。少しは出来る豚のようね」フーッ

スタン「ヒンヒン!ありがてぇでさぁ!ヒンヒン!」

アーニー「……」

ハニー「遠慮しなくていいのよ?ふふっ、無口な豚も可愛いわね」フーッ

アーニー「!!ヒン、ヒン!」

キキィイイイイキャリキャリキャリキャリ!

ハニー「えぇ、喜んでいるのは分かったから安全運転でお願いしてあげるわ。今目の前のお家、丸々一件分飛びのいちゃったもの」




88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:53:04 ID:XDKAbd7l0


パブ『漏れ鍋』

スタン「ナイトバス始まって以来の安全運転だったぜハーミー!アーンはよくやる豚だろ!ヒンヒン!」

ハニー「そうね、降りる客みんなが『いつもこのくらい揺れずに運転できるんじゃないか!』って苦情を言っていたわね。私が微笑んであげたらすぐに黙ってヒンヒン言っていたけれど」

スタン「そりゃおめぇさんのそんなもん吊るした生首が喋りだすレベルだもんなぁ」

ハニー「よくわからないわ。っと。トランクもこれでよし……お世話様、スタン、アーニー。私の可愛い豚」

スタン「ヒンヒン!まぁたなんかあったら呼んでくれやハーミー……ぅぉわ」

アーニー「……どこででも駆けつけ……!?」

ハニー「? なぁに、今更私に見惚れて……」

ファッジ「あぁ、ハニー!やっと見つけた!!方々を探し回ったよ!」

ハニー「!?こ、コーネリウス・ファッジ魔法省大臣!?」

ファッジ「あぁ、知っているのかい?光栄だね!」




89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 18:57:25 ID:XDKAbd7l0


スタン「大臣さんよぉ!今ハーミーをなーぁんて呼んだかい!?」

ファッジ「ハーミー?この子はハニー・ポッターだが?」

スタン「ちげぇねぇ!ちげぇねぇ!アーン、見ろよ!このしと、生き残った女の子だぜ!額に傷が見えんぜあぁ下に目が行ってて気づかなかった!」

ハニー「私の豚?」

スタン「ヒンヒン!荷物を運ぶぜ俺らのハニー!」

ハニー「えぇ、そうしなさい……大臣?もう逃げも隠れもしないから、安心して」

ファッジ「あぁ、そうしてもらえるとありがたいね。中に入ろう、ここは人の目もある。さぁ、中に」

ハニー「……?やけに優しいわ……それは、私があらゆる人へ向ける愛が優しさとして還って来るのは当然だけれど」




91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:04:18 ID:XDKAbd7l0


ファッジ「さて、ハニー。改めて自己紹介しよう。コーネリウス・オズワルド・ファッジ。魔法省大臣を務めさせていただいているよ」

ハニー「……えぇ、初めまして」

ファッジ「さて、さて、さて。ハニー、遠慮なしに、言わせてもらおう。君のおかげで大変な騒ぎになった」

ハニー「……えぇ、もちろんだわ。私、とんでもないことを……」

ファッジ「あんな風におじ、おばの家からいなくなってしまうとは……我々としては、君はあすこにからは離れまいと確信していたせいで、尚更に」

ハニー「……? あー、話は……私が、あのおばを埋めてしまったことに問題があるのでは?」

ファッジ「?あぁ、そのことか。安心したまえ、不幸な陥没事件は我々の手で解決済みだ」

ファッジ「もっとも、あの体型では遅かれ早かれあぁなっていただろうさ!ハハハ!」

ハニー「違いありませんわ……え?えぇっと?」

ファッジ「魔法事故巻戻し局』が事にあたった。ミス・マージ・ダースリーはパンクして元通り。記憶は修正されて何一つ覚えていない。一件落着、実害無しの楽な事件さ」




95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:09:14 ID:XDKAbd7l0


ハニー「……」

ファッジ「あぁ、君のおじおばはとても怒っていた。もしかすれば、残りの夏休みはあすこに戻れないかもしれない」

ハニー「そんなの、そんなの全然残念ではないけれど……」

ファッジ「だが、安心してほしい。魔法省はそういった未成年魔法使いのために補助をできる。君はここの一室で新学期が始まるまでの期間を過ごせばいいだろう。それで……」

ハニー「ちょっと待って、待ちなさい!おかしいでしょう!?」

ファッジ「ここでは不満かい?ならば、マグルの方の宿泊施設……とはいっても、それだと警備の方法gゲフンゲフン」

ハニー「そうじゃなくて!私の豚のトムの旅籠のここで満足いかないわけがないじゃない!」

トム「ヒンヒン!」

ハニー「『未成年魔法使いの制限事項令』を破ったことへの処罰を!まだ、聞いて……」

ファッジ「? 処罰も何も、君は全くの無罪放免だが?」

ハニー「……」




97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:15:07 ID:XDKAbd7l0


ファッジ「あぁ、なるほど。ポッター、ポッター君。ハニー。魔法省は、あんなちっぽけなことで君を罰したりはせんよ」

ハニー「ちっぽけ、って」

ファッジ「あれは事故だった、そうだろう?おばを埋もれさせた、たったそれだけで君を、よりによってアズカbゲフン!とにかく罰したりはせんよ」

ハニー「……去年私は、あの家で屋敷しもべが魔法を行使した。それだけで警告をそちらから受けたわ」

ファッジ「……あー、ハニー。状況は変わるものなのだ、うん。我々が考慮すべきなのは現状において……なにより彼奴の行方と、君の……ゴホン!」

ファッジ「なにも君は望んで罰せられたいわけではないだろう?なぁに、簡単に言えば、みながみな、君のことが心配でたまらないということさ。なんだったかな?ブヒィブヒィ?」

ハニー「……還って来る優しさが不自然すぎて納得いかないわ。あと、あなたは立場を考えて教えないであげる。まったく……」




101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:22:16 ID:75GAQ6CV0


このそれっぽい翻訳調はなんで再現できるのか不思議でならない




103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:23:33 ID:cQpdNHA80


>>101
読み込んでるんじゃね?




104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:26:40 ID:ABZfhqUx0


>>101
愛だよ




102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:23:26 ID:XDKAbd7l0


ファッジ「それでは、ハニー。私も忙しいのでね。あぁ、一つ約束してくれたまえ。この夏はダイアゴン横丁でのみ過ごしてくれよ?いいかい?間違ってもフラッとよそにいかないでくれ、いいかい?」

ハニー「指図はされたくないけれど、いいわ。そうしてあげる……忙しいっていうのは、ブラックのことで?」

ファッジ「あー、そうか、マグルのニュースにも流していたね。あー、知っていたかね、うん。そうだ、主にそういうことで、あぁ」

ハニー「……それなのにわざわざ、私を探しに魔法省大臣が??」

ファッジ「うぉっほん!さぁ、もう寝なさい。トム、彼女を部屋に案内してあげてくれ。ハニー、おやすみ」バタンッ

ハニー「……分かりやすいわね、あの人」

トム「さぁさぁ、ポッター様。我らのハニー。ヒンヒン!このトムめがご案内いたします……このような古びた場所にお泊めさせるなど私としては豚の風上にもおけぬ所存なのですが……」

ハニー「味のあって、いいところじゃない。私の豚?あなたはあなたに出来る精一杯で私をもてなせばいいの。しっかりやりなさい?」フーッ

トム「ヒンヒン!ヒン!」




106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:28:52 ID:XDKAbd7l0


11号室

ハニー「……いい部屋ね。あの階段下の物置に比べればずっとずっとステキよ……ふぅ」

白豚「フィピィー?」

ハニー「あぁ、白豚。ううん、なんだかね。色々覚悟してあそこを飛び出して、変な犬?やバスと出会って」

ハニー「かと思えばお咎め無しで肩透かしで、あの家に帰らずにここでゆっくり過ごせるなんて」

ハニー「なんだか、信じられないことの連続だわ。この私が……わたしだから、か。ちょっと、疲れちゃった」

白豚「フィピィー」

ハニー「えぇ、そうね。寝ましょうか……ロンの腕枕も、ハーマイオニーの柔らかいものもないけれど」

ハニー「明日からの、とってもステキな夏休みを楽しみに……おやすみ、ヘドウィグ。わたしの可愛い、お友達……スーッ」

ヘドウィグ「……フィピーッ」




107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:31:05 ID:cQpdNHA80


ちゃんとヘドウィグって名前はつけてんのな




108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:31:44 ID:Vmo9PXhN0


白豚は和名だから




143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 20:16:23 ID:XDKAbd7l0


数週間後

ハニー「ハァイ、おはよう」

ハニー!ハニー!おはようハニー!
 僕らのハニー!
 ヒンヒンヒーン!

ハニー「えぇ、みんな元気な豚さんたちね。トム?お店が繁盛しているようで良かったわ」

トム「ヒンヒン!貴女様のおかげでこの夏の予約は満杯ですしパブにもお客さんがひっきりなしですヒンヒン我らがハニーヒンヒーン!」

ハニー「えぇ、だって私を見られるのは四大天使が一同に介するところを拝むことができるほどありがたいもの、そうでしょ?」

そのとおりですハニー!
 高貴で可憐で儚げで至高ですハニー!ヒンヒーン!

ハニー「よく言われるわ」




149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 20:23:05 ID:XDKAbd7l0


ガヤガヤガヤ ガヤガヤ

ハニー「ふぅ。パブで可愛い豚たちの相手をするのもいいけれど、そろそろ色々と買い出しもしないといけないわ」

ハニー「この数週間でこの横丁にも随分なれたわね……まぁ、この私が慣れ親しめないところなんて存在しないけれど」

フォーテスキュー「そりゃそうですハニーヒンヒン!今日は私のアイスクリームパーラーによってくかい?君限定メニューの生乳百%アイスハチミツかけも用意して……」

ハニー「ハァイ、フォーテスキュー。気持ちはとっても嬉しいし出来る豚だけれど、今日は他に用事があるの。ありがと」ツツーッ

フォーテスキュー「うひゃあヒンヒン!……あぁ、ハニーが店に来てくれないなんて、今日は店じまいだちくしょう!」

ハニー「……後で寄ってあげるから、しっかりなさい」

フォーテスキュー「!ヒンヒーン!」

ハニー「まったく……宿題をするだけなのに食べたくなるからあそこは問題なのよね……もう体重計にでかい顔させたりしないわ、えぇ、私を誰だと思ってるのよ」




152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 20:27:53 ID:XDKAbd7l0


ネビル「ヒンヒンハニー!僕らのハニー!」

ハニー「ハァイネビル、久しぶりね。あなたも買出し?」

ネビル「うん!ばあちゃんとね!君はやっぱりロンやハーマイオニーと一緒かい?」

ハニー「そうであったらどんなにいいかしら、えぇ。でも、そうね。可愛い豚のあなたがいるから満足よ」フーッ

ネビル「うひゃぁヒンヒン!ヒン!あ!ハニー、君、高級クィディッチ用具店はもう見た!?すっごいのがあるよ!」

ハニー「すっごい……?」

ネビル「うん、君には遠く及ばないし隣に並べたらそんなのも枯れ枝以下なんだけどさ!もちの一番豚で!」

ハニー「ロンを豚と呼んでいいのは私だけよ」

ネビル「ごめんよヒンヒン!ヒーン!」




154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 20:33:39 ID:XDKAbd7l0


高級クィディッチ用具店

ハニー「……わぁ」

ネビル「『炎の雷ファイアボルト』、世界最速の競技用箒、だって!」

ハニー「……なんて、これ……すっごくステキだわ。値段は……お問い合わせください」

ネビル「きっとおったまげちゃう値段なんだろうなぁ……でも君の価値には遠く及ばないよ、うん、きっと!」

ハニー「むしろ比べるのもおこがましい、そうよね?」

ネビル「だよね!あ、僕もう行かなくっちゃ……ごめんよハニー!また新学期に!ヒンヒーン!」

ハニー「えぇ、またね……おったまげちゃう値段、ね……パパの残してくれた遺産があれば、足りるかしら……」

ハニー「……いいえ、ダメよ。私にはちゃんと、今まで負け知らずの立派な箒が。『ニンバス2000』があるじゃない。それに、ハーマイオニーのくれた箒の手入れセットまで」

ハニー「……我慢、我慢よ私……あぁ、でもとっても、とってもステキ……」


店員「店長、僕の給料一生分をかけていいのでこいつをあの子にあげてきていいですか」

店長「はやまるな、気持ちはよくわかる」




156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 20:39:35 ID:XDKAbd7l0


フローリシュ・アンド・ブロッツ書店

ハニー「……そうよ。私には色々と買うものがあるんだもの。あんなところで一文無しになんてなっていられないわ」

ハニー「えぇっと、必要な新しい教科書は……あら?」

ハニー「……ショーウインドウの本が、あの怪物本に変わってるわ。暴れまわって、本同士で取っ組み合いに……」

ハニー「……『魔法生物飼育学 指定教科書:怪物的な怪物の本』」

ハニー「あら……ハグリットったら、このこと……ふふっ。本人が私の前で得意げに語るまでは、言わないでおいてあげましょうか」

ハニー「さて、っと……ハァイ、店員さん。カサンドラ・バブラツキーの『未来の霧を晴らす』は、どこかしら」フーッ

店員「後ろから耳にうひゃぁヒンヒン!ヒーーーン!!」




158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 20:45:07 ID:XDKAbd7l0


店員「この『未来の霧を晴らす』はですね!ヒンヒン!基本的な占い学の教科書としては最適な~~~」ペチャクチャペチャクチャ

ハニー「……」

店員「~~~~~~」ペチャクチャ

ハニー「……なにかしら、あっちにある……あの本。『死の前兆――最悪の事態が来ると知ったとき、あなたはどうするか』……?」

ハニー「いいえ、題名よりも……あの表紙。大きな犬のようなものの絵……あれって、まさか」

店員「~~~~っと、そういうわけでその占いの通りにした結果、私は長靴一丁になりながらも今の嫁さんと……あぁ、あの本はあまりお勧めしませんよ、えぇ。死の前兆がそこかしこに見えて、人生迷子になってしまいます」

ハニー「そうなの……あなたの話のほうも随分迷子になっていたみたいだけれどね」




164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 20:57:12 ID:XDKAbd7l0


ガヤガヤ ガヤ

ハニー「……」

ハニー「……らしくないわ、私。あんなのが何よ……たかが犬じゃない。この私が犬を怖がる道理なんて、ないわ」

ハニー「……怖がったりなんて、しないんだから」

ハニー「だって私、今」


ロン「おいハーマイオニー!その猫をスキャバーズに近づけないでくれよ!エジプトの水に弱っちまってんだから!もう!マーリンの髭!!」

ハーマイオニー「猫がネズミを追いかけてしまうのは本能でしょ!?あなたこそ普段ほとんど出していないのだからしっかりポケットにしまっておけばいいじゃない!」

ロン「なんだよもう!大体ね、君、ふくろうを買うとか言っていたのにどうして猫なんて……あー、そうかそういうことかいへぇー!」

ハーマイオニー「なっ、ちっ、ちがうわ!夏休みの間ハニーに会えないから寂しくて同じような赤毛のこの猫を飼い始めたわけじゃないわよ!違うったら!!!」


ハニー「ふふっ……とっても、幸せな気分なんだもの」




165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 20:58:40 ID:XDKAbd7l0


ハニー「ハァイ、ロン、私の豚……それに」

ロン「!ハニー!僕のハニー!」

ハーマイオニー「!あっ、はnきゃぁ!?あっ、ちょっと、あなたいきなりこんな、アイスクリームパーラーのテーブルで、なに……」

ハニー「ハァイ、ハーマイオニー。ふふっ。私そっくりな猫さんを飼ってどうするつもりだったの?……ネコは、どちらかしらね」

ハーマイオニー「あっ、そんな、あぁ、私別に、あぁ、ハニー、あなたってこんな、私の記憶よりずっと綺麗だなんてこんなのありえるの、あぁ、あなたって、夢……?」

ロン「つづけて」

フォーテスキュー「どうぞ」




170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:06:38 ID:XDKAbd7l0


ハーマイオニー「ふーっ、ふーっ、なに、何が夢よ!実体ありまくりのいつものあなたじゃない!もう!」

ハニー「夢だろうと幻だろうと誰にでも希望をあたえる、それが私だものね」

ロン「あぁ、だって君って全ての幸福の根源的存在と言っても過言じゃないどころかむしろ的確だもんな」

ハーマイオニー「……あなたはあなたで流れるようにハニーのマットになるわけね」

ロン「もちのロンさ!ヒンヒン!ハニー、座り心地はどうだい!」

ハニー「えぇ、この一月ちょっと痛くて敵わなかったわ。まったくあなたは出来る豚ね、ロン」フーッ

ロン「うひゃぁ!ヒンヒン、ヒーン!」

ハーマイオニー「すぐこれなんだから……っと、ハニー!そういえばあなた……おばさんを埋めてしまったって。本当の事なの?」




174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:13:22 ID:XDKAbd7l0


ハニー「色々と、この私に物理的にも態度的にも大きい口を利いてくれたものだから、ね」

ロン「あぁ、そんなの万死にあたいするよな全く、ちょっと待っててよ僕今からそのおばさんってのを埋めっちまってくるから」

ハーマイオニー「もう掘り起こされた後でしょ」

ハニー「そう、それよ。魔法省はおばさんを元に戻して……どうして私に何も責任を負わせなかったのかしら」

ロン「だってハニー、君にそんなことしたら僕達豚が魔法省にクーデターを起こしっちまうだろ……?」

ハニー「冗談はいいの」

ハーマイオニー「割と冗談じゃないと思えるのが怖いわ……」




179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:18:26 ID:XDKAbd7l0


ロン「いいじゃないか、ハニー。君の素晴らしさを魔法省も認めたってことさ、あぁ、僕はずっとずっと前から知ってるけどね!」

ハニー「そうね、まぁ、去年私にあんなまねをしてくれた魔法省にしては成長したと褒めてあげるべきなのかしら」

ハーマイオニー「ともあれおばさんにしたことは反省しなきゃダメよ、もう……ねぇ、はnゴホン、クルックシャンクス?あなたはとても賢いそうだし、寝室でハニーが悪いことをしようとしたらしっかり見張って頂戴ね?」

クルックシャンクス「ナーゴ」

ロン「今君、ちょっとそのネコを別の素晴らしい名前で呼ぼうとしなかった?」

ハーマイオニー「何のことだか全然全くこれっぽちも存じませんわ」




180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:18:56 ID:3CAVZ/En0


俺は間違っても豚になんかならない




181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:22:52 ID:aeK99oKq0


豚はいいぞってスリザリンが言ってた




182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:23:03 ID:XDKAbd7l0


ハニー「悪いこと、ねぇ。ふふっ、それじゃあこの子は私とハーマイオニーをほとんど毎晩監視しないといけないんじゃない?」

ハーマイオニー「なっ、ま、毎晩だなんてそんなことないじゃない!せいぜい二日に……」

ロン「あー、ほんとなんで僕は女の子じゃなかったんだろう。せめて猫になりたい、猫になっていればハニーの寝室についていけたのかぁ」

ハニー「どちらにしろ城以外ではそうさせてあげるし、あなたは私の可愛い豚でしょ?ロン、それで満足できないっていうのかしら」

ロン「ヒンヒン!満足すぎて来世がいらないね僕ぁ!ヒンヒーン!」

ハーマイオニー「まぁ確かに悟りの境地を飛び越しているわよねあなた……」

ロン「ハニーと一緒ならそんなのチョコの一踏みでぶっ飛ばせるよ」

ハニー「えぇ、たった一度のしつけでね」




185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:32:10 ID:XDKAbd7l0


ハニー「二人は、もう新学期の買い物は済ませたのかしら」

ロン「うん、君と『漏れなべ』で合流できなかったっていう悲劇の後、僕らもそれを済ませつつ君を探してたのさ」

ハーマイオニー「本気で泣いていたし鳴いていたものねあなた……それで、一通り済ませたあとにここの店主がハニーならここで待てば来る、って言うから」

ハニー「待っていてくれたのね。フォーテスキュー、あなたはほんと出来る豚ね。褒めてあげる」

フォーテスキュー「ヒンヒン!」

ロン「それで、ハニー。夏休みの間会えなくってごめんよ!豚失格だ僕は!でも残りの間、僕の家族も含めてみーんな『漏れなべ』に泊まるんだ!あぁ!僕の夏がやっと始まるよヒンヒン!」

ハーマイオニー「もちろん、私もね。学期まで残り少ないけれど……その」

ハニー「……トム!」

トム「ヒンヒン!グレンジャーさんの荷物は貴女様の部屋に運んでございます!」

ハーマイオニー「!?」

ロン「もはやここってハニーの豚だらけでハニー横丁だよな」

ハニー「本気でそう改名するか検討中だそうだわ」

ロン「君は地理をも変えさせるねハニー!ヒンヒン!ヒーン!」




191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:39:05 ID:XDKAbd7l0


『漏れなべ』

ジニー「おねぇさま!ヒンヒン!あえてうれしい!」

ハニー「ハァイジニー。それにおばさま、お久しぶり。嬉しいニュースが聞けてよかったわ」

モリー「ありがとうハニー。ガリオンくじのお金は旅行とロンの新しい杖にほとんど使ったけどとっても幸せだったわ、えぇ。でもね、それだけじゃないの!」

ハニー「なにかしら。ジニーがお姉さんにでもなるの?」

ロン「男ならハニーの豚候補としてしっかり鍛えないと」

ハーマイオニー「そんなことしなくてもあなたと同じ血が流れてるなら確定だわ」

モリー「実はね、パーシーが!首席になったの!我が家からビルに次いで二人目よ!」

ハニー「まぁ、それは……ハァイ、パーシー」

パーシー「おや……ハニー!やぁ、やぁ!お目にかかれて真に真に嬉しい!お変わりはないでしょうね?」

ロン「なんだよそのオーバーなリアクション」

ハーマイオニー「あなた他ハニーの豚は全くもってその発言は逆噴射よ」




194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:48:09 ID:XDKAbd7l0


フレッド「やぁ、やぁ、やぁハニー!お目通りかない某なぞは恐悦至極存じてたてまつり!」

ジョージ「貴殿の活躍あるや!遠きものにも音にも聞けんほどのまっこと素晴らしきかな!」

モリー「あんまり茶化すんじゃありません、フレッド!ジョージ!パーシーはとっても偉かったのだかr」

フレッド「お母上!我らがウィーズリー家の暖かな君!ご機嫌麗しゅうございます……」

ジョージ「えぇ、パースはそれはそれは立派に候、それ故にクリアウォーター嬢も……」

パーシー「ぺ、ぺネロピーは関係ないだろう!」

ハニー「ぺネロピーというのは?」

ロン「パーシーのガールフレンドだってさ、この夏奴さんに届いた手紙を二人が発見して発覚したんだ」

ジニー「おねぇさま、私が去年、パーシーのことで隠してることがあるってこと、覚えてる?このことだったの」

ハニー「あぁ、そういえばそんなことも……パーシーは豚にしていなくて正解だったわね」

ハーマイオニー「……その理論でいくと、ロンは……」

ロン「え?なんだい?よく聞こえないよ、マーリンの髭が耳につまっていてね」




196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 21:55:56 ID:XDKAbd7l0


フレッド「ハニー、おふくろはこの夏ちょびっと僕らに当たりが強いだろうけど気にしないでくれよな、あぁ」

ジョージ「ママンは僕らが監督生に選ばれなかったことでおかんむりなのさ、兄貴達は通った道だからってね」

モリー「そうでなくとも騒動ばかりなのだから、少しでもジニーのお手本になりなさい!」

パーシー「母さん、ジニーのお手本には他の兄達がいますよ。大丈夫さ」

ロン「あぁ、がり勉路線一直線な堅物になりたきゃ、いいお手本だろうね」

ハーマイオニー「まるでそれが悪いかのような言い草に聞こえるわ」

ハニー「ロン、身内を蔑ろにするのは……」

ロン「パーシー大好きさ!みろよジニー、あの眼鏡!いかしてるよな!」

ジニー「えっ、うーん、おねぇさまがかけたらいいとは思うけど、ちょっと……額縁は」

パーシー「……夕食前に着替えてきます」

フレッド「パースパース、ヘイ。今のトレンドは星型眼鏡だぜ」

ジョージ「そうすりゃジニーも君を頼れる兄目線まっしぐらさ」




200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:02:21 ID:XDKAbd7l0


夕食時

アーサー「遅れてごめんよ、みんな。やぁハニー、ハーマイオニー。久しぶり……パーシー、どうした?君にしては随分と、あー、カジュアルな眼鏡だね?」

ハニー「こんばんわ、おじさま……遅くなったのは、やっぱりブラックのこと?」

アーサー「うっ、あ、あぁ。君は鋭いね。魔法省が総出で、通常業務を返上してでも探し回っているのだがね……まだ吉報がない」

ロン「? そう言いつつ、パパは今ゆっくりしてるじゃないか」

アーサー「そりゃそうさ、ロン。私が家族やその友人と過ごす時間をわざわざ仕事に返上すると思うかい?」

フレッジョ「「流石だぜパパ!」」

モリー「も、もうアーサーはこれだから困るわ……さぁハニー?もっとお食べなさい?」

ハニー「えぇ……ふぅん。なんだか魔法省も、色々と、大変みたいね」

ハーマイオニー「……何か考えがおあり?」

ハニー「あとでね。はい、ロン。マットの役目ご苦労様、あーん」

ロン「もひのモグモグモグモグロンさ!!ヒンヒン!」




204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:07:26 ID:XDKAbd7l0


ロン「ハニーのマット代わりなんてこの上なく幸せだし光栄だし最高だけど」

ハニー「えぇ、生まれたことにこの上なく感謝するのね」

ロン「そんなの君という存在を感知した瞬間からずっとしてるよ? それでさ、でもエジプトもとってもよかったな」

ロン「……ねぇパパ、例えばさぁ。ブラックを捕まえたら賞金がもらえたりするのかな。そうすりゃそれで、今度はハニーも」

アーサー「バカな考えはやめなさい、ロン。十三歳の魔法使いにブラックが手に負えるはずがないだろう」

ロン「ハニーに命令されれば生け捕りだってやってみせるね僕ぁ」

ハニー「そんな危ないこと、させるわけがないじゃない」

ハーマイオニー「雪面に城の三階から飛び降らせるのは危険じゃないのかしら……」




205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:15:09 ID:XDKAbd7l0


アーサー「とにかく、ブラックを捕まえられるのはアズカバンの看守だけ、よーく肝に銘じておきなさい。いいね?」

モリー「はい、このお話はおしまい!みんなよく食べたわね?そろそろ眠りましょうか。明日は早くに、魔法省からお車が二台回されますからね。寝坊しないように!」

フレッド「へぇー?お役所がうちにそんなもんを貸し出してくれたのかい、パパ」

ジョージ「どういう風の吹き回しだろうね、パパの貸しの一つでも使ったかい?」

アーサー「それはもっといい局面で使うさ……あー、それはだね。うちには今、車がないことだし、ご好意で……」

パーシー「? 去年、役所からその車のことで処分を受けた父さんへ、ですか?」

アーサー「あー……」

ロン「パパ、代わりに言うよ。マーリンの髭!」

モリー「い、色々とお父さんにも付き合いがあるの!ほら、みんな寝ますよ!はい!あぁハニー、あなたはハーマイオニーと同じ部屋だったのよね。仲良くね?」

ハニー「えぇ、トムにはしっかり防音の呪文もしてもらったことだもの……ねぇハーマイオニー?あの誕生日のお手紙のこと、ゆっくり一晩かけて聴かせてもらえる……」

ハーマイオニー「んなっ、なんでそんなものが施してあ、あぁハニー、別にあれは、あなたへのお祝い以上の意味は、あぁ、あ、ハニー、だってあなたの誕生日なんて、私の誕生日も同じだもの……」

ロン「つづけて」

ジニー「どうぞ」




207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:20:22 ID:XDKAbd7l0


深夜

ハニー「……ハーマイオニーの猫、クルックシャンクス(仮)が乱入してくるだなんて……」

ハニー「ロン曰く、ロンの飼っているネズミのスキャバーズを追いかけていたそうだけれど……それってつまりスキャバーズも勝手に出歩いていたということ?」

ハニー「まったくもう、ロンにはきちんと世話をするように言わないと……また二人が言い争いを始めてしまったから、この私がスキャバーズ探しにいくはめになったじゃないの

ハニー「喧嘩するほど、なのかしら……スキャバーズ、出てらっしゃーい」

ハニー「……あら?」

アーサー「~~~っ!っ!」

モリー「っ!~~~っ!!」

ハニー「……こっちでも、言い争い?」




208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:26:06 ID:XDKAbd7l0


 アーサー「ハニーに教えないだなんて、そんなバカな話があるか!彼女には、知る権利がある!」

ハニー「……私のこと?」

 アーサー「ファッジにももう何度も言ったんがだ、彼は譲らない!あの子を子共扱いしているんだ、もう十三歳なのn」

 モリー「まだ13歳、よ!あなた、あの子はま だ十三歳なの!ジェームズじゃあるまいし!あんなことを知ったまま学校に行っても、怖がるだけだわ!」

 アーサー「ならば知らない方が幸せだとでも!?違う!私は惨めにさせたいわけじゃない!自分自身で警戒させてやりたいだけだ!」

 アーサー「いいかい、母さん!あの子達がどういう子か知っているだろう!もう何度も寮を抜け出して、夜中にフラフラ出歩いて……今学期、あの子は絶対にそんなことをしてはいけないんだ!」

 アーサー「断言するよ!もしも運よくナイトバスが現れなかったら……ハニーは、殺されていた!ブラックの奴に!」

ハニー「……やっぱり、あの豚以下が関わっていたのね」




213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:31:43 ID:XDKAbd7l0


ハニー「……それで、ファッジは私に甘かったんだわ。おじさまが今日ここにいるのも、明日、魔法省から車が出されるのも……」

ハニー「……私の護衛のため、そういうことね」

 モリー「でも、あなた……ホグワーツに行けば、そんな心配いらないはずじゃない。あそこは、絶対安全で――」

 アーサー「アズカバンだって、我々は絶対に間違いないと思っていたんだ。奴は、われわれの想像を容易く超える」

 モリー「でも、でも……!ハニーは、それは生き残った女の子だけど、だからといってブラックがハニーを狙うという根拠は……!」

 アーサー「……ファッジが、二年ほど前にアズカバンに視察に行ったそうだ。驚くほど正気を保っていたブラックに唖然としたようだよ。あの看守の群れの中で、だ」

 アーサー「それに、看守の報告によると……ブラックは、二年前から。あの子がホグワーツに入学した、その年から。度々こう叫んでいたそうだ」

 アーサー「『私をホグワーツに連れていけぇええええ!!あの子、あの子にあわせろぉおおおおおお!!!』とね」




225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:40:09 ID:1j1uKzK/O


ぶれないシリウス




226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:41:01 ID:XDKAbd7l0


 モリー「……ダンブルドアがいらっしゃるわ。あの方がいれば、ブラックと言っても……」

 アーサー「あぁ、あの方は偉大さ……だが学校付近に看守の連中を配備させることにしぶしぶながらも同意したところを見ると、思うところがあるらしい」

 モリー「!?あの、吸魂鬼を!あんな嫌なものを、どうして……あぁ、でも」

 アーサー「そう、この十三年年、ブラックを一番よく見ていたのは奴らだ……なに、私もあれは嫌いだよ。でも彼女や子供達を連中が救ってくれたのなら、キスしてやってもお釣りがくるさ」

 モリー「……冗談じゃないわ」

 アーサー「あぁ、冗談ですまされない。さぁ、もう遅いから休もう……最後に、君からのキスは本気で所望したいね、かわいいモリウォブル……」

ハニー「……あぁ、色んな意味で気まずいわ。離れ、ないと……っ」

ハニー「……これだから、やよ……なんでこう、私の腰って……もう」




231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:49:43 ID:XDKAbd7l0


ロン「あぁハニー、僕のハニー。だからこそ、階段下には常に僕が構えているんだけどね!」

ハニー「……いつから」

ロン「そうだね、僕達が『ハニーの素敵なところ千選』を言い合っててふと我に返って君を探した後」

ハーマイオニー「おじさまの言葉で、あなたがブルブル震えて……あぁ、ハニー」

ハニー「……武者震いよ、なによ……こんなの、平気なんだから。でも、そうね。ねぇ、二人とも」

ロン「なんだい、僕のハニー!」

ハニー「……今日って、夏なのに。とっても……寒く、ないかしら」

ハーマイオニー「……回りくどいのは、あなたらしくないわ」

ハニー「……い、一緒に……寝てあげる!感謝、しなさいよ!」

ロン「ヒンヒン!そりゃもう違う意味で僕ぁ寝れないね、もちのロンで!!!!!」




233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 22:55:48 ID:XDKAbd7l0


翌日

キングズ・クロス駅

ガヤガヤガヤガヤ
 ヒンヒン!ヒーン!
  ロン死ねーーーー!そこ代われーーーーー!!
 
ロン「HAHAHA、やだねっ!!!!

ネビル「お、おはよう三人とも。何で今年は最初からロンはハニーを背負うっていう豚得スタイルなんだい?」

ハニー「ハァイ、ネビル。あら、豚の分際で私のすることに文句があるの?」

ネビル「ヒンヒン!滅相もないよハニー!」

ハーマイオニー「ホームにもあちらこちらにブラックの手配書が張り出されているわね。『ディフィンド、裂けよ』、『ディフィンド、裂けよ』」

ロン「あぁ、それをかたっぱしから引き裂いていく君の手際ったらないよハーマイオニー。流石さ」

ハニー「どうしてかしらね、検討もつかないわ。ところでロン、私、少しずりおちかけているのだけれど」

ロン「ごめんよハニー!さぁ、しっかりしがみつきなおりなよ!ぜーんぶ僕も一緒に背負ってやるんだからね!」

アーサー「……あー、ハニー。出発前に、ちょっといいかい?いや、ロン。お前は乗っておきなさい。ハニーと二人で話がしたいんだ」




240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 23:06:47 ID:XDKAbd7l0


物陰

ハニー「……おじさま、流石の私もおばさまに悪いからおじさまを豚にするのはちょっと」

アーサー「いや、いや、違うんだ。ホントだよ?あのだね……」

ハニー「養子のお誘いなら喜んで受けますけれど」

アーサー「あー、それはモリーが本気で悩んでたからそういってあげると喜ぶよ。あのね……」

ハニー「ブラックのことなら、お気になさらないで。私、知ってるわ」

アーサー「いや、そうじゃ……えっ!?」

ハニー「……ごめんなさい。昨日、おじさまたちが言い合っているのを聞いてしまったの」

アーサー「……どこまで?」

ハニー「……かわいい、モリ……」

アーサー「……忘れてあげてくれ」




245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 23:13:09 ID:XDKAbd7l0


アーサー「ハニー、そんな形で君に教えることになってしまって、本当にすまない」

ハニー「いいの。おじさまはファッジとの約束を守れるし、私も、何が起こっているかわかった。そうでしょう?」

アーサー「ハニー……怖いだろうね」

ハニー「いいえ、全然。怖い?おじさまでも、あまり冗談はやめてほしいわ。私が恐れるのは……」

ハニー「……結構、あるけれど。でも……二人がいるから」

アーサー「……あぁ、うちの息子もそう言ってもらえれば豚冥利に尽きるだろう」

ハニー「私の豚を豚呼ばわりしていいのは私だけ、よ。それに、おじさま。真面目に考えて、ブラックがあの黒豚より強いはずない、そうでしょう?」

アーサー「……あー、私が想像する黒豚というのがあの人のことなら、そうだろうね」

ハニー「所詮は、お子様発想の手下だわ。えぇ、恐れるに足らず、よ」

アーサー「君はほんと……本当に逞しいなぁ」

ハニー「やめて頂戴。賞賛の言葉は高貴で可憐から受け付けるわ」




250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 23:18:26 ID:XDKAbd7l0


ポーーーッ!

ハニー「! 発車の合図だわ!私、行かないと!」

アーサー「ハニー、お願いだ!これだけは約束してくれ!」

ハニー「私が今学期、城の中で大人しくしろということ?えぇ、許可証にサインをもらえなかったし、そうなるでしょうね。約束してあげ……」

アーサー「いいや、それだけじゃない。いいかい、ハニー。君が何を知ろうとも、ブラックを探したりなんかしてはいけないよ!いいかい!?」

ハニー「……え?私が、探す?」

アーサー「誓ってくれ、ハニー!君が誰に、何を聞こうと……!」

ハニー「私のことを狙っている相手を、どうして私の方から探すなんて道理が……」

モリー「アーサー!列車は動きだしてしまいましたよ!ハニー!さぁ、さぁ!お行きなさい!」

ガタンゴトンガタンゴトンガタン……




254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 23:27:26 ID:XDKAbd7l0


車内

ハニー「……と、いうことがあったの」

ロン「ふぅん、パパもなんだか煮え切らないなぁ。僕は君の下に敷かれてすごくしっくりきているけど」

ハーマイオニー「いい加減見慣れてきてしまった自分が嫌だわ……でも、本当よね。どうしてそんなことをわざわざ約束させるのかしら」

ハニー「私が自分からトラブルに突っ込んでいかないように、ってことかしら。いつもトラブルの方から私に跪いてくるというのに」

ロン「あぁ、君の前じゃどんな障害もひれ伏すよな、そりゃもう歴史上の偉人だってなんのそのさ」

ハーマイオニー「つくづく凄い人とお友達になったものだわ私も……ねぇ、あまり大きな声で喋るのはよしましょう?内容が内容だし、それに……そこの人を起こしてしまうかもしれないわ」

ロン「あー、トランクにR・J・ルーピン教授って箔押しされてる、この人ね」

ハニー「ロックハートに代わる先生ということね……残念だったわね、ハーマイオニー?」

ハーマイオニー「な、何がかしら。でも、そうね。あの人より随分と痩せておいでだし、大丈夫かしら。ルーピン先生」

ロン「白目向いてたってロックハートよりはマシだろうさ、残念だけどね」

ルーピン「スーッ、スーッ」




260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 23:35:50 ID:XDKAbd7l0


ロン「ブラックって、アズカバンでも一番の監視を受けてたんだよ。ほら、例のあのおっそろしいアズカバンの看守に」

ハニー「吸魂鬼、だったわね」

ハーマイオニー「そんなところから逃げおおせた人でも……きっとすぐに掴まるわよ、ハニー。大丈夫、マグルまで毎日その人のニュースを流していたじゃない」

ハニー「えぇ、それに随分と目立つ顔立ちのようだったもの、ね……変装しててもきっとバレるはずだわ」

ロン「へぇ、そう見えたかい?僕ぁフレッドとジョージが落書きしまくったおっかしい顔しか覚えてないや」

ハーマイオニー「言いたくないけど豚失格よあなた」

ハニー「私以外は豚と呼んじゃダメだったら。えぇ、随分と髪は伸び放題だったし、顔は汚れていたけれど、よく見たら……あら?」

ロン「うん?あれ、なんだいこの音……」

ハーマイオニー「? ハニー、あなたのトランクからだわ」

ハニー「流石の私もトランクを豚にはしていないわよ?」

ハーマイオニー「車の前科があるから油断できないわ、あなたに限っては」




264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 23:43:29 ID:XDKAbd7l0


ハニー「あぁ、これだわ。ロンからの贈り物」

隠れん防止器 ビーーーッ!ビーーーッ!! グルグルグルグル!

ロン「うわっ、そっかこの音か……あれ?これが反応してるってことは、なんだかうさんくさいのが近づいてるってことなんだけどなぁ」

ハーマイオニー「まぁ、スニーコスコープ?すごい、初めてみるわ!ねぇ、これって精度はどの程度なの?」

ロン「さぁ……僕のお小遣いで出せるギリギリのものを買ってみたけど、ビルは『こんなのを買うのはお上りさんだけだぞ、ロン』って言ってた」

ハニー「私の豚になんて言い草かしら」

ロン「あぁ、その後スープにかぶと虫入れてやったよ……ハニー、それ、僕のおなかの下にでも敷いておこうか?うるさいしね」

ハーマイオニー「そうね……でも残念、とっても興味があったそれが、あんまり役に立たなかったなんて……」

ガラッ!

ドラコ「おやおや、誰かと思えば!」


ハニー「ロン、これ、とっても大事にするわ」

ロン「嬉しいよハニー!ヒンヒン!やるじゃないかこいつ、さてはハニーの豚だな」

ハーマイオニー「しっかりこの上ない証明になってくれたわね」

ドラコ「フォイ!いや、おい!!無視をするなよお前達!」




268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 23:51:09 ID:XDKAbd7l0


ドラコ「ポッター!ポッティーのイカレポンチと!ウィーズリー!ウィーゼルのコソコソいたちじゃないか!」

ハニー「ねぇ、そろそろお腹がすいたわね。完璧で究極な私はお腹なんて鳴かないけれどね」

ロン「そうだねそんな音がしたら全部僕のもんだと思ってくれていいぜハーマイオニー」

ハーマイオニー「もちのあなただわ。さっ、はnゴホンクルックシャンクス?狭いケージに入れていてごめんなさいね?」

ドラコ「……う、ウィーズリー!君の家がやっと小金を手に入れたと聞いたよ!良かったじゃないか!母親はショックで死ななかったかい!?」

ロン「おいハーマイオニー!その毛並みと本当の名前だけは高貴で可憐な猫公を放すなよ!マーリンの髭!」

ハーマイオニー「なによ!クルックシャンクスはいい子だから暴れたりなんかしないわ!」

ロン「スキャバーズの精神衛生的に良くないんだよ!かけた親指が生えっちまうくらい驚いたらどうするのさ!」

ハーマイオニー「喜ばしいことじゃないの!」

ドラコ「……聞けよ!!」

クラップ「……ドラコ」

ドラコ「うん?」

ゴイル「……聞いてる」

ドラコ「……あぁ、うん。そうだな、お前たちはそこで聞いておけ、うん」




272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 23:57:47 ID:XDKAbd7l0


ドラコ「そ、それと、君んとこの額縁眼鏡が首席になったそうじゃないか!ハッ!手に入れた小金はそういう根回しに使ったってわけかい!?」

ロン「うちの額縁眼鏡?誰のことを言ってるんだろうね、ハーマイオニー」

ハーマイオニー「そうね。あなたの兄弟で唯一眼鏡をかけているパーシーの眼鏡の縁は今星型だものね」

ドラコ「星!?」

ハニー「さっきからうるさいわよフォイフォイ。私っていう至高な存在に合間見えられて高ぶってしまうのは分かるけれど」

ロン「あぁ、だってそれって高度一万メートルから急降下しちまうくらいハラハラドキドキだもんね」

ドラコ「何を言ってるんだ君らは!くっそ、どこまでも僕がかませで納まるフォイしてると思ったら大間違いで……」

ルーピン「うーん……」

ドラコ「っ!?……そいつは、誰だ?」

ハーマイオニー「ルーピン先生よ。新しいホグワーツの先生」

ハニー「それで、マルフォイ?あなたがかませでなく、どんなことをしてくるというの?先生の前で?」

ドラコ「……ふんっ!今日はこのくらいにしておいてやる!次はないぞ、ポッター!」

ロン「どこまでもそういう台詞が似合うよな、君って」




273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 23:59:02 ID:XDKAbd7l0


×ドラコ「星!?」
○ドラコ「フォしィ!?」




278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:03:10 ID:IowI0dA30


訂正おいww




280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:03:32 ID:EFhwrWIG0


ロン「早速この数時間だけでロックハートよりよっぽど役に立ってくれたぜ、ルーピン先生って」

ハーマイオニー「そんなことないわよ!あの人だっていろいろ教えてくれたじゃない、えーっと、歌とか!」

ハニー「私は寧ろジニーからそれは教わったわね……あ、車内販売が来たわ」

「ぼっちゃん、お嬢ちゃん。お菓子はいかが?」

ハニー「全部よこしなさい」

「!?」

ロン「知ってるけど、ハニーって最高だよな本当に」

ハーマイオニー「自分はほとんど食べないのにね」

ハニー「この私に食べてほしかったらもっと砂糖無しのものを増やすべきだわ」




281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:03:51 ID:zUYT11l10


なんという心意気




287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:10:53 ID:EFhwrWIG0


ロン「君の好みの、ノンシュガーのお菓子も!ハニーデュークスに行けばきっとたくさん見つかるよ、ハニー!あぁ、色んな意味ですっごくいい店だよな!ハニー!デュークスだなんて!」

ハーマイオニー「あー、ホグズミート村にあるお菓子屋さん?だったかしら」

ハニー「……」

ロン「あぁ!魔法界のお菓子でないものはないむしろ作る!くらいの店なのさ!あぁハニー!君の名前を冠してるだけあるよね流石だよハニー君は最高さ!」

ハニー「えぇ、知ってるわ……私としても、一目見ておきたいところだったけれど。お土産を頼むわね」

ロン「うん?どういうことだい、ハニー?」

ハーマイオニー「あー、大丈夫よハニー!英国一呪われた屋敷の『叫びの屋敷』は、ほら!イマイチ怖さが伝わらないションボリスポットって有名だからあえて行くことも……」

ハニー「そういうことを言っているんじゃないの。ほら、私、おばさんを埋めてしまったでしょう?」

ハニー「……許可証にサイン、もらえなかったのよ」

ロン「ちょっと僕生まれなおしてハニーの保護者になってくる」

ハーマイオニー「あなたには荷が重いわ。私に任せて」

ハニー「色々違うわ」




289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:17:21 ID:EFhwrWIG0


ロン「……ポリジュース薬で僕か君がハニーになっておく」

ハーマイオニー「あなたをハニーに変身させたらナニをするか分からないけど、あなたとハニーを二人でホグズミートに行かせるなんて血の涙を流してでもいやだわ」

ロン「右に同じさマーリンの髭!じゃぁ、僕がノッポを生かしてローブの下にハニーを……畏れ多くて歩けないだろ!」

ハーマイオニー「歩けないのは別に理由がおありなんじゃないかしら!!」

ハニー「もういいのよ、二人とも。私はあの家から飛び出した時から諦めがついているもの」

ロン「うーん、でもさぁ……マクゴナガルあたりを何とか説得できないかなぁ」

ハーマイオニー「私達を一番想ってくれてそして一番厳しいマクゴナガル先生を?冗談もほどほどにしなさいよ」

ロン「あー、ほら。ホグズミートにいる間中、僕らがしっかりハニーについておくから、ってさぁ。そうでなくとも寝室以外は四六時中ハニーに首っ丈だけどさぁ僕は」




293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:26:13 ID:EFhwrWIG0


ハーマイオニー「ロン、おじさまが言ったことを忘れたの?ブラックは私達がついていたところで尻込みなんてしないわよ」

ハニー「私の前に跪くことはあるかもね」

ロン「あぁ、だってそれって脊髄反射レベルで人間にとって当然のことだもんな」

ハーマイオニー「いつだってそう簡単にいくと思わないの!もう!とにかくハニーの言う通り、ここは諦めるしか……とってもとっても、残念だけど」

ハニー「そうね……私も同じよ、ハーマイオニー?せっかくたくさん調べたのに……マダム・パディフットのお店とか、色々、ね?」

ハーマイオニー「っ!?そ、そこって、だってそこはカップル限定、あぁ、ハニー、そんな、そんなダメよ、私、そんな誘惑、出て行く生徒を監視するであろうフィルチさんに錯乱の呪文をかけてしまいたい誘惑になんて私、あぁ……」

ロン「つづけて」

白豚「フィピヒン」




300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:34:04 ID:EFhwrWIG0


ザァァァッザァァァァッ

ロン「雨が降ってきたね……もうすぐ着くころかな。ご馳走が楽しみだねハニー!君に逢いたかったこの夏の気分に比べりゃ軽いものだけど!」

ハニー「そうね、私に会えるならば断食も辞さない、そうでしょ?」

ロン「骨と皮になっても僕ぁ君の豚さ!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「お友達ではあってほしくないわ……それに、着くにはまだ早いと思うわ?ほら、まだこんな時間だもの」

ロン「うん?じゃあなんでだって、減速しているんだい?」

ハニー「? 私の高貴すぎる存在に耐えられなくなったのかしら」

ロン「根性ない奴だな、それでもハニーの豚かよ」

ハーマイオニー「それは車掌という意味?」

ロン「いや、この列車だけど」

ハニー「あなたの前世かもしれないわね……っと。本当に、停車してしまったわ」

パッ

ハーマイオニー「雨音が強く……あっ!灯りが……消えてしまったわ」

ロン「あー、ハニー?僕ってちょっとバランス感覚がないからさぁ。こんな暗闇だと参っちまうんだ。手を繋いでくれるかい?出来の悪い豚で悪いね」

ハニー「……ええ、そうしてあげる」




308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:41:01 ID:EFhwrWIG0


ロン「うーんと、窓も曇ってよく見えないけど……あれ。なんだか後ろの車両に誰かが乗り込むみたいだ」

ハーマイオニー「? こんな、中途半端なところで?」

ガラガラッ

ネビル「ねぇ、何があったか分かるかい!?あいた!ごめんよ!足を踏んじゃった!」

ハニー「っ、えぇネビル。今のが誰の足かは、あなたを思って言わないであげる」

ロン「ネビル、ハニーの優しさに免じてやるけど、君、僕の心の中で豚の中の漢から豚に格下げだぜ」

ネビル「ご、ごめん!ごめんよ!ヒンヒン!ヒン!」

ハーマイオニー「あー、ネビル。私達も何がなんだか……先頭車両にでも言って、事情を聞いてこようかしら」

ネビル「あ!入り口に一番近いのは僕だし、僕がいくよ!ヒンヒ……あいた!」

ジニー「きゃぁ!?だ、誰!?」

ネビル「そっちこそ誰だい!?ヒンヒン!」

ジニー「! ヒンヒン!」

ネビル「なんだ、ジニーか!」

ハーマイオニー「……あなたの豚ってどんどん進化していくのね」

ハニー「加速度的に美しくなる私と同じにね、えぇ。当然じゃない」




311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:43:55 ID:baN1gml/P


独自言語だと…




313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:46:34 ID:j7yi0zDw0


訓練されてるなぁ




315: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:50:06 ID:EFhwrWIG0


ジニー「おねぇさま!あの、これ、どうなってるの?」

ハニー「そうね、私の美しさに自信を無くした光を司る女神が引きこもったのかしら」

ハーマイオニー「どこの国の逸話を引っ張ってくるの、もう」

ロン「いいかいネビル、君がやった行為は豚定例会議にかけるよ。二階級は下がっちまうことを覚悟してほしいね」

ネビル「ひ、ひぃ!勘弁してよぉ!」

ハーマイオニー「そっちもそっちであるんだかないんだか不安なものの話をしないの!なぁにそれ!私を特別顧問にするべきだわ!」

ギャーギャーヒンヒン!ヒン!

「静かに!」

カチッ パァァッ

ハニー「!灯りが……ルーピン先生の、手の中から?」

ルーピン「……よりによってここにいるのが君とは、まったく、ダンブルドアも人が悪い……みんな動かないで、静かにするんだ。いいね?」




316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:51:47 ID:SapwByn20


だんだん突っ込み役がいなくなっていってるじゃないか!ヒンヒン!




317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 00:52:55 ID:gTZ7cWjDO


ルーピン先生なら……




327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:03:22 ID:EFhwrWIG0


ハーマイオニー「あー、せ、先生?一体なにが起きて……」

ルーピン「覚えの無い寒気はしないかい?さっきまで、私が惰眠を貪るほどの陽気だったというのに……」

ジニー「そ、そういえば、不自然に寒くなってるわ……まだ九月なのに」

ネビル「窓が凍ってる!?な、なんなんですか、これ!ばあちゃんたすけて!!」

ルーピン「落ち着くんだ。大丈夫、私が外を見てこよう。君達はここで大人しくしておくんだ。いいね?」

ハニー「……先生とはいえ、私に指図するのは」

ルーピン「あぁ、私はまだ正式には先生じゃない。だからこれは指導でも指図でもなく、お願いだ。聞いてくれるね?」

ハニー「……お願いなら、そうしてさしあげるわ」

ルーピン「あぁ、そうしてほしい……っ!」

ガラガラッ

ルーピン「……おやおや。君達に人間の『敵意』なんてものを吸い取る能は無かったと思うがね……吸魂鬼」

吸魂鬼「――――」




335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:17:08 ID:EFhwrWIG0


ハニー「これが……吸魂鬼……大きい影みたいな……突き出た腕が灰色の……まるで、死体、のような……」

吸魂鬼「――――」スゥゥゥゥッ

ルーピン「!よせ!!」

ハニー「なぁに?深呼吸のような動きを……」

ハニー「……寒、い……なによ、これ……私、この、わたしが……ぁ」

――逃げろ!君は――絶対に見つかっては――!

ハニー「これ……パ……」

――この子だけは――!お願い――この子の――命だけは!――

ハニー「マm……なんで、こん、な……」

ハニー「」フラッ

ロン「!?は、ハニー!!こっなくそ、ハニーが倒れるの下に僕がいないなんて許しちゃいけないんだあああ!」ズシャァアアア!

ハーマイオニー「ハニー……ハニー!?あなた、どうして、あぁ!意識が、ハニー!」




337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:18:13 ID:y9yZkqhB0


ロンはぶれないな




339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:18:45 ID:EFhwrWIG0


ルーピン「……シリウス・ブラックをマントの下に匿っている者はいない。去れ。怒りや妄執も、君らには扱えない感情だろう」

吸魂鬼「――――」

ルーピン「言葉で言ってもわからないのか。犬以下だな、君ら種族は……『~~~~っ』!」

吸魂鬼「っ!――――」サッ

ネビル「あっ、あぁ、あれ、なんだか先生の杖から出た光るもので……は、ハニー!?僕らのハニー!?」

ジニー「あぁ、うぅ、なんであの日記のことなんて……おねぇさま!?」




341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:27:25 ID:EFhwrWIG0


ガタンガタンッ、ガタンガタンッ

ハニー「うーん……うん……電車が動いてる?これ……」

ロン「起きたかい、ハニー!僕のハニー!あぁ良かった、このまま君が目を覚まさなかったら豚どもと屠殺場直行だったよ!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「いやなたとえをしないの!ハニー、大丈夫?ハニー、あぁ、本当に良かったわ……!」

ネビル「ヒンヒン!ハニー!」

ジニー「膝枕はハーマイオニーに譲ったけど扇ぐのは私の役目だわ!ヒンヒン!」

ハニー「……なによ、そんな心配そうな顔、して。私を見つめる時は熱に浮かされた目か羨望の眼差しか気になる目線だけをよこしなさい。いいわね?」

ロン「あぁ!いつだって君に熱をあげっぱなしさ!」

ハーマイオニー「あなたの身体は冷えすぎているけどね、ハニー……本当に大丈夫?」




343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:32:08 ID:EFhwrWIG0


パキッ!

ハニー「きゃぁっ!?」

ロン「!?なんだよ!マーリンの髭!」

ハーマイオニー「また何か来たの!?今度こそ追い払ってやるわそうよ私に出来ない呪文はないってハニーのお墨付きが……!」

ルーピン「……あー、すまない。そんなに驚かせるつもりはなかったんだ。板チョコを割っただけだよ」

ハニー「……」

ネビル「な、なんだ、びっくりした。あれ?ジニー、最初になんだか悲鳴をあげたかい?」

ジニー「? 私じゃないわ……あれ?でも、ハーマイオニーの声でもなかったような……」

ハーマイオニー「……スキャバーズね」

ロン「あぁ、スキャバーズだな。君の猫を怖がって、僕のネズミがね。そうともさ」

ハニー「……まったく、スキャバーズは怖がりな豚ね」

ルーピン「うん、よく分からないがそういうことにしておこうか。しかしネズミで豚とは……聞き覚えがありすぎて困る」




349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:37:45 ID:EFhwrWIG0


ルーピン「さぁ、このチョコを食べなさい。気分がよくなるよ」

ハニー「……生憎だけれど、私」

ルーピン「あぁ、砂糖無しは持ち合わせていないんだ。そんなものはチョコじゃないしね。君の体調のためを思うなら、ちゃんと食べるんだ。いいね?」

ハニー「……専門家のあなたが、そう言うなら」

ルーピン「よろしい。さぁ、私は運転手と話してこなければ。それじゃ」

ロン「……というかあの人、こんな大きな板チョコをどこにしまってたんだろ」

ハーマイオニー「さぁ……えっと、ハニー。魔法障害の一部に甘いものが効くっていうのは確かなはずだから、食べましょう?ね?」

ハニー「……なんだかやりにくいわ、あの先生。ロックハートとは別の意味で」




353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:43:56 ID:EFhwrWIG0


ハニー「あれから、何が起こったの?つまり私が……」

ロン「あぁ、君がちょっと暗がりの何かに躓いて僕が出遅れっちまったせいで気を失うなんてことになっちまったあの後だねハニー!ゴメンよハニー!僕は豚失格だ三階級降格だ!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「あの後、ルーピン先生が吸魂鬼に向かってなんだか呪文を……あれに効くのはなんだったかしら、えぇっと……」

ネビル「と、とにかく先生がおっぱらってくれたんだよ、ハニー!あの人、君の豚になるかな!ヒンヒン!」

ハニー「……便利でしょうけれど、気が進まないわ」

ロン「苦手っていうのとは違うよね、うん。分かるよハニー、君のことならなんでもね」

ジニー「おねぇさまが躓いてしまうのも、分かるわ。私、なんだかとっても……とっても変な気分になって、嫌な、こと。思い出して、もう二度と、楽しい思いはできないんじゃないか、って。そんな気分になったもの」

ハニー「……倒れ、コホン。他に、転んでしまったのは?」

ハーマイオニー「あー……あなた、だけね」

ロン「ドジっこなんて最高さ、ハニー!君の魅力は際限ないねまったく!ヒンヒン!ヒン!」




357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:51:31 ID:EFhwrWIG0


ガラガラッ

ルーピン「やぁ、参ったよ先頭車両は人でごった返していてね。あと十分で着くそうだ……おやおや。チョコに毒なんて入っていないし、ドッグフードも混ぜていないよ」

ハニー「その二択はなんなの……いただくわ。んっ……まぁ」

ハーマイオニー「なんだか、あったかさが身体中に……すごい」

ロン「ハニーを想えば僕ぁ体中とろけたバターもんだけどね!」

ルーピン「甘いチョコは何物にも変えがたい元気の源さ。ハニー、平気かい?」

ハニー「えぇ……私の名前をどうしてご存知なのか、は。今更聞くまでもないわね」

ロン「あぁ、だってそれって『ヒト』って名詞が『ハニー』に取って代わっていいくらい当たり前の知識だしね」

ルーピン「誰かさんがその名前を考えるのに何ヶ月も付き合ったのは……コホン」

ハニー「?」

ルーピン「大人の話さ。つまらない、昔のね」




358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:55:33 ID:on6/juZiO


世話焼きなルーピンらしい話だw




359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 01:56:09 ID:EGCSOKBh0


それはそれは大激論だったことだろう




360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 02:02:57 ID:EFhwrWIG0


ホグワーツ城 大広間

ザワザワガヤガヤ

ドラコ「ヘーィ!ポッター!吸魂鬼に驚かされてぶっ倒れたってのはフォん当かイ!?ハッハハハ!ざまぁみろ!」

スリザリン生 ゲラゲラゲラゲラ!

ハニー「……あのフォイフォイ」

ロン「気にするなよ、ハニー。どうせあんの野郎もちびりかけてるさ」

ハーマイオニー「列車で言いようにあしらわれたのを根に持ってるのね……いやな人。行きましょ、ハニー。あぁそういえば、あなたって自分以外の組分けの儀式を見るのは初めてじゃ……」

マクゴナガル「ポッター!グレンジャー!私と一緒にこちらにおいでなさい!あぁウィーズリー、あなたは行って結構」

ロン「そんな、先生!何を言ってるんだ!あんなことがあったあとのハニーが普通に自分で歩けるとおm」

ハニー「ロン」

ロン「なんだいハニー!僕のハニー!」

ハニー「雨で濡れた芝生も味わってみたらどうかしら」




362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 02:13:23 ID:EFhwrWIG0


マクゴナガルの部屋

ハーマイオニー「ロンったら、風邪をひかないといいけど」

ハニー「私の豚だもの、平気よ。まぁ、帰ったらあたためてあげるわ」

ハーマイオニー「あなたの腰あたりで背中をね……ほんとずるいわあの人」

マクゴナガル「意外に平気そうで拍子抜けですが、ポッター。大丈夫ですか?ルーピン先生からふくろう便を受け取りました。吸魂鬼の影響で、気分が悪くなったそうですね?」

ハニー「何のことか分かりかねますわ、先生。私、別にあんなものにはなんとも」

マクゴナガル「そういうことにしてあげましょう。チョコも処方されたようですし……落ち込むことはありません、ポッター。倒れてしまうのはあなただけじゃないでしょう。心が繊細な子はきっと同じようになるのですから」

ハニー「ですかれ先生、倒れるなんて何をご冗談を言っておいでなの?繊細で儚げなのは否定しないけれど」

マクゴナガル「いいでしょう。少し、外で待っていなさい。グレンジャーとの話が終わったら、すぐに大広間へ……」

ハーマイオニー「……先生」

ハニー「……」

ハーマイオニー「えーっと、防音の呪文でもなんでもかけますから。ハニーの姿が見える状態でお話していただけませんか?私、えぇっと。ハニーの手を放せないくらいに心細いので」

マクゴナガル「……友人想いも程ほどにしなさい、グレンジャー」




368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 02:25:47 ID:EFhwrWIG0


大広間

ロン「あぁハニー!僕のハニー!今生の別れなんじゃないかってくらい君と離れた時間が長く感じたよ!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「たかが数十分じゃないの……組分けは終わってしまったわね」

ハニー「また事前豚定めが出来なかったわね、えぇ」

ハーマイオニー「何をする気なの、もう……あっ、ダンブルドアだわ」

ダンブルドア「うぉっほん!諸君!新学期おめでとう!ここで二言三言、と言いたいところなのじゃが。今年はすこーしばかり真面目なお話があっての。みなの頭がご馳走で一杯になる前に片付けてしまう方がよかろうて」

ダンブルドア「特急での捜査で知っての通り、現在ホグワーツではアズカバンの吸魂鬼を受け入れておる。警備と護衛のために、魔法省の要請でのぉ……」

ハーマイオニー「……含みのある言い方ね」

ハニー「よく思っていないそうだもの、腹黒豚は」

ダンブルドア「諸君らに強く言うておくが、誰も許可なしに城を離れるんように。吸魂鬼は城門はたまた城中の入り口という入り口を塞いでおる」

ダンブルドア「変装や悪戯にひっかかるやからではない。もちろん、『透明マント』でさえ無駄じゃ」

ハニー「……誰に言ってるのかしら」

ダンブルドア「ヒンヒン」

ハニー「……もういいわ」




370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 02:31:00 ID:EFhwrWIG0


ダンブルドア「また、言い訳や説得が通じる相手でもない。極力関わらんことじゃ。そのために、もう一度。許可なく、城を、離れんことじゃ。いいの?」

ダンブルドア「各寮の先生方、監督生、そして首席の諸君。誰一人彼奴らといざこざを起こさんよう、十分目を光らせておくよう頼みましたぞ」

パーシー「お任せください!いいかい、グリフィンドールのみんな!この僕の眼鏡が光るうちは、絶対にそんなまねはさせない!」

フレッド「あぁ、パース!まさにピカピカ光る君の眼鏡のな!」

ジョージ「ジニー、結局ありゃ君的にどうなんだい?感想は?」

ジニー「……言い辛かったけど、無いと思うわ」

パーシー「」




374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 02:37:14 ID:EFhwrWIG0


ダンブルドア「うぉっほん!楽しい話に移ろうかの」

ダンブルドア「今年は、新しい先生を二人もお迎えすることとなったのじゃ」

ダンブルドア「まずは、『闇の魔術に対する防衛術』を担当してくださるルーピン先生」

ルーピン「どうも」

パチパチパチ パラパラ

ロン「ロックハート親衛隊のミーハー女生徒どもは明らかに不満顔だね」

ハニー「私達だけでも大き目の拍手を送ってあげましょうか。さぁハーマイオニー、いい加減にあんな過去を捨てる踏ん切りはついたかしら」

ハーマイオニー「べ、別に私、あの人にそんな執着はしていなかったわ!ルーピン先生!頑張ってください!」パチパチパチパチパチ!

ダンブルドア「あー、ミス・グレンジャー?声援はありがたいことじゃろうが、次の先生を紹介してもいいかの」

ハーマイオニー「……スミマセン」

ハニー「ロン、どうしようかしら。大広間でしかもこの状況で押し倒すのはまずいわよね」

ロン「いやいや、遠慮なさらず、どうぞ」




378: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 02:45:40 ID:EFhwrWIG0


ダンブルドア「さて、みなの衆とミス・グレンジャーの息も落ち着いてきたところで。二人目じゃが」

ダンブルドア「長年『魔法生物飼育学』を担当なすってくださったケトルバーン先生の代わりに、みなも知っておる我らが友人の」

ダンブルドア「ルビウス。ハグリッドが、森番に加えて兼任してくださることになった」

ザワザワ パチパチパチパチ!

ロン「わぁーぉ……おったまげー!ほんとかよハグリッド!水臭いぜ同胞なのになんで教えてくんなかったのさ!」

ハーマイオニー「ふーっ、ふーっ。き、気づいてなかったのね、ロン。あんな教科書を指定するのは、彼のほかにいないじゃない」

ハニー「……おめでとう、ハグリッド!出来る豚ね!」

ハグリッド「~~~~っ!ひ、ヒンヒン!ヒーン!」

ハニー「ふふっ、ハグリッドったら耳まで真っ赤にしてうつむいちゃってるわ。さっきまでのあなたみたい」

ハーマイオニー「放っておいて、もう、なんで私ばっかりこんな目に!」

ジニー「贅沢よハーマイオニー!ヒンヒン!」

ロン「そうだそうだ!マーリンの髭!」




382: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 02:49:40 ID:HW5NTp8L0


『怪物的な怪物の本』の中身が未だに気になる。何が書いてあるんだろう




383: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 02:51:45 ID:EFhwrWIG0


ダンブルドア「さて、大事な話は以上!諸君らにとって最も重要な一言で締めるとしようかの」

ダンブルドア「宴じゃ!」

ワァアアアア! パチパチパチパチ!!

ロン「あぁ、やーっとご馳走にありつけるよ。ハニーに出会えたことに感謝していただきますしないと」

ハーマイオニー「どこの国の作法なの」

ネビル「? 豚はみんなやってるよね」

ジニー「? そうね、つまりはグリフィンのほとんどと城中の同胞よね」

ハーマイオニー「……ねぇ、もうこれは私がおかしいのかしら」

ハニー「あなたがおかしいのでなくて、常識の方が私に合わせた結果よ。そうでしょ」

ハーマイオニー「世はそれを非常識というと思うの……えぇっと、マダム・マルキンの洋裁店どうもありがとう……」




385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 02:59:01 ID:EFhwrWIG0


パーシー「さぁ!一年生はこっち!僕は首席だ!この額縁眼鏡の僕についてきて!一年生!そこ!星の人とか言わない!」

ロン「食事が終わって、それぞれにみんな寮に帰ってくね。あぁハニー、僕らの同胞に声をかけてくかい?優しい君なら当然だけど」

ハニー「えぇ、そうしてあげましょうか。ハグリッド?」

ハグリッド「!ハニー!また会えて光栄だ!ヒンヒン!」

ハニー「良かったわね、教員だなんて。立派な豚になったじゃない?ね?」ツツーッ

ハグリッド「おっほー!ヒンヒン!ヒン!これも、ぜーんぶぜんぶおめぇさんたちのおかげだ」

ハグリッド「俺達のハニー、それにハーマイオニー、ロン。俺の無実を、おめぇさんたちが証明してくれたおかげ……うぅっ、俺ぁお前さんたちの力になるなるよう目一杯働くぞ!見ちょれ!すっごい授業をしてやるからな!」

ハーマイオニー「あー、ハグリッド。あまり、あの……張り切らないほうがいいとおもうの」

ハグリッド「そうはいかん!ハニーの豚として俺ぁ最っ高の授業をしたるからな!ヒンヒン!こうしちゃおれんて!ドラゴン肉をぎょーさん仕入れねぇと!じゃあな!ヒンヒーン!」

ロン「……どう転ぶと思う?」

ハーマイオニー「それは、もう……大転倒でしょうね」

ハニー「……もう豚から降格はさせないでよね、ハグリッド。信じてるわよ」




389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 03:06:17 ID:EFhwrWIG0


ロン「さってと、ハニー。僕らも寮に戻ろうか。さぁ!色々疲れたろ?僕の背中にお乗りよ!」

ハーマイオニー「みてなさい……私だってすぐに背が伸びてその役目奪ってやるんだから」

ハニー「ハーマイオニー、さすがの私もあなたにそういうのをさせるわけには……あら?」

ルーピン「~~~?~~~」

スネイプ「~、~~。~~」

ロン「なんだいハニー。それ以上美しくなる方法を見つけたりなんかしたら世の女の子が卒倒するよ。あれ、あっちの隅でルーピン先生とスネイプの奴が話してるな」

ハーマイオニー「スネイプ先生、とっても意地悪な顔をしているわね。えぇっと、言い方は悪いけど、ハニー?」

ハニー「そうね……私を見るときと、同じような?」

ロン「きっと『闇の魔術に対する防衛術』教師の座をまたまた奪われたことが気に食わないんだろ、いつものことさ」

ハーマイオニー「それにしたってあの表情は異常よ、あぁ、あなたがどうってわけじゃないのよハニー?」

ハニー「分かってる……でもなんだか、気になるわね。何の話をしてるのかしら」


ルーピン「……砂糖を入れてはいけないのは、納得がいかない」

スネイプ「まだ言っておるのか貴様、あの薬はだな……もうよい。我輩は失礼させてもらう」

ルーピン「……我輩?」

スネイプ「黙れ」




395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 03:18:16 ID:EFhwrWIG0


新学期
ザワザワザワ

ドラコ「おい、来たぞ! おぉーぅポッター!ディメンターがいるぞ!逃げなくって大丈夫かい!?」

ゴイル「うーっ……」クラップ「うがぁーっ……」

ロン「何が吸魂鬼だよ、トロールがいいとこだろうせろよウスノロども!」

ハーマイオニー「マルフォイったら、まだあの茶化し方を続けるつもりね……ハニー、気にするだけ無駄よ、分かってるでしょうけど」

ハニー「えぇ、あんなの煽られてる内にも入らないわ、まったくね」

フレッド「ウィーズリーズのショートコント」
ジョージ「お題は、『ある列車の中の一幕』」

ドラコ「ハッハハハ……フォイ?」

フレッド「うわあああああ来るなぁああこないでうわああああ母上たすけてふぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおい!」
ジョージ「ぼぼぼぼ僕を誰だと思ってるんだマルフォイ家の長男どどどドラドラドドドドラコ・マルフィだフォぉおおおい!」

ドラコ「んなっ!?おい、やめろ!やめろおい、ウィーズリー!」

フレッジョ「「なんだい、ドラドドドドラコ・マルフィ」」

ハニー「馬鹿をしている人の相手は、同じような人たちに任せましょ」

ハーマイオニー「……ほんと、あなたの家の人たちって」

ロン「常識的なのは僕くらいだよな」




397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 03:23:29 ID:EFhwrWIG0


フレッド「いやぁ、図に乗ってるマルフィの鼻を明かすのはすっきりするなぁ」

ジョージ「奴さんが君のことを馬鹿にするのなんてへそで茶かわかせるってね」

ハニー「どうもありがとう、出来る豚のお兄様なだけあるわね」

フレッド「そりゃどうも。ほら、これ君らの時間割だよ。マクゴナガル女史から君ら宛てにって預かってきた」

ジョージ「新学期早々に糞爆弾を仕掛けってたらとっ捕まっちまってね。おかげでそこかしこに使いパシリさ」

ハーマイオニー「自業自得の生きた例だわね……まぁ!初日から新しい授業が始まるわ!」

ロン「そんな嬉しい声をあげるのはこの城広しといえども君くらいだろうね、あぁあとハニーに踏まれる時の僕か」




401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 03:32:33 ID:EFhwrWIG0


ハニー「……ねぇハーマイオニー?この時間割、なんだかおかしくないかしら」

ハーマイオニー「? そんなことないわ。大丈夫、マクゴナガル先生と話し合ってきめたんだから」

ロン「って、言ってもさぁハーマイオニー。あー、君が学力じゃハニーに比べてちょこーっとばっかり秀でてるのは認めるよ、うん」

ロン「だけどねぇ、この午前中!九時・『占い学』!九時・『マグル学』!そんで、 九 時 ・ 『 数 占 い 』 !」

ロン「おいおい、ハーマイオニー。君、いつから三つに分かれて感覚が共有できたりするようになったんだい。コツを教えてくれよ頼むから」

ハーマイオニー「馬鹿言わないで、ロン。一度に三つ、なんて。出来るはずないじゃない」

ハニー「……ハーマイオニー?」

ハーマイオニー「あぁ、大丈夫よハニー。週末の最後はちゃんとあけているし、あなたと被っている授業を最後に受けて一緒に寮に戻れるよう調整sコホン。さっ、早く『占い学』にいきましょ?」

ハニー「……」

ロン「あぁハニー、とっても心配だし押し倒してでも問い詰めたいけど彼女のプライドやらなんやら関わってるしそこまで踏み込んでいいのか決めあぐねる君もステキだね」

ハニー「……どうしたらいい?」

ロン「放っておこうよ、マーリンの髭。風にふかれるまま、なるようになるさ」




404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 03:42:21 ID:EFhwrWIG0


占い学の教室

ロン「……なんだい、あのキラキラした昆虫みたいなの」

ハーマイオニー「装飾品がジャラジャラで、もの凄く大きな眼鏡をかけているわね。胡散臭いわ」

ハニー「あれがきっと、シビル・トレローニー先生?」

トレローニー「ようこそ、みなさん。この現世<うつしょ>でとうとうみなさまにお目にかかることが出来て――大変嬉しく思いますわ」

ロン「僕の人生で最大の喜びある出会いなんてハニーにチョコ踏まれたときだけさ」

ハーマイオニー「どういう状況なのそれ、この間も聞いたけど。私だって、採寸中に詰め寄られて耳元に息を……」

ロン「あぁ、なんで僕って女の子じゃないんだろほんっと。先生、占いで女の子になれますか」

トレローニー「えぇ、『占い』はあらゆる悩みを解決するその道しるべ……えっ。いや、ちょっとそれは……うぉっほん!現世<うつしょ>の悩みは千変万化……私もしかと励まないといけませんわね」

ハニー「……」

ロン「いや、ハニー。君とこれは同類じゃないよ、絶対違うよ。やめときなよ」

ハニー「何も言ってないわ」

ロン「そっか。僕って『占い学』の才能があるかもね」




410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 03:51:49 ID:EFhwrWIG0


トレローニー「そこの、あなた――?」

ネビル「うわっこっちきた!は、はい!」

トレローニー「あなたが一緒に暮らしている――おじいさま――」

ネビル「?亡くなってますg」

トレローニー「――の奥様にあたる、おばあさまは――」

ネビル「!す、すごい!そうです、ぼく、ばあちゃんと一緒に暮らしてます!」

オォオオオーー! ヒソヒソ

ハーマイオニー「……驚くようなことかしら。無理やりじゃない?」

ロン「ネビルは豚の中の漢だけど、純粋すぎるからなぁ……」

ハニー「いいことじゃない、可愛い豚だわ」




411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 03:52:34 ID:EFhwrWIG0


トレローニー「そう、おばあさまはお元気?」

ネビル「えぇっと、そうだと思います」

トレローニー「わたくしがあなたの立場なら、そう断定できませんわ……お気をつけあそばせ」

ネビル「!せ、先生!ばあちゃんは!ばあちゃんはどうなちゃうんですか!?」

トレローニー「――それを、お知りになりたければ。しかと励むのです――わたくしが教えるのは、そのための――『占い学』なのですから」

ネビル「は、はい!!!ヒンヒン!」

ロン「おいネビル」




415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 03:59:45 ID:EFhwrWIG0


ロン「最初の誉れ高いお授業は、紅茶の残りカスで占うなんてリーズナブルな未来でしょうステキ!っていう占いだとさ」

ハーマイオニー「胡散臭いことこの上ないけど、真面目にやりましょう。ハニー、私のカップには何が見えるかしら」

ハニー「なんだか綺麗なリップの痕、かしら」

ハーマイオニー「どこを見てるの!ち、違うわ、最初の授業はきっとこれだから気づいてほしくてわざわざとかじゃ……」

ロン「授業は真面目にっていう言葉、どこの誰からこぼれたんだっけ。占えばでてくるのかな、えーっと、ハニーのカップには……ふやけた茶色のものがいっぱい」

ハニー「豚の群れかしら」

ロン「いつだってそうだしなぁ。つまりはいつの未来だって君はみんなの中心ってことさハニー!僕のハニー!ヒンヒン!」




419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 04:08:44 ID:EFhwrWIG0


トレローニー「あぁ――なんてことでしょう!あぁ――!あなた、お名前は?お嬢さん!」

ロン「えっ、なんだいこの人。ハニーのカップを覗き見て、ものすごく芝居かかったこのリアクション」

ハニー「……この私にわざわざ名乗れというの?……ハニー・ポッターですわ、先生」

トレローニー「あぁ、あぁ――!現世<うつしょ>のことには詳しくないわたくしですから存じませんけれど――隼の形の茶葉――あなたは、とてつもない敵をお持ちなのですわね――!」

ハーマイオニー「……うつしょのことを知っていればこそ、誰でも知ってるんじゃないかしら。だって、そうでしょう?ハニーと例のあの人のことは、誰だって」

ロン「……わぁーお、ハーマイオニー。君が先生にそんな口利くの初めてみたぜ、ロナルドから十点あげたいね」

トレローニー「……コホン。棍棒――髑髏――攻撃と大いなる危険!あなたの未来は――あぁ、なんてことでしょう!!」

ハニー「……回りくどいのは嫌いなのだけれど」

トレローニー「あなた、あなた――!あなたには、死神犬のグリムがとり憑いていますわ――!!!」

ロン「ぐ、グリム!?」

ハーマイオニー「……」

ハニー「……それって、私を見て尻尾をブンブン振ったりする、あの?」

トレローニー「そうです!そのグリmえっ、いえ、そんな親しみあるものじゃ……うぉっほん!あぁ、自覚もおありだなんて!あなた、あなたは来年にはこの教室にいないやもしれません――悲しいことだわ」




423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 04:15:50 ID:EFhwrWIG0


『変身術』の教室

ポンッ!

マクゴナガル「……長い教師生活の中で、私の猫姿が女生徒の黄色い声や賞賛の声に包まれなかったのは初めてです」

ハニー「……あー、すみません。マクゴナガル先生……ちょっと」

ロン「豚たちは、あの後いい加減にしろとトレローニーに総スカンで盛り上がりすぎて疲れてしまって……」

ハーマイオニー「……占い贔屓な女の子たちの擁護も加わって、阿鼻叫喚だったんです」

ハニー「ところでハーマイオニー、あなた、占い学が終わってからここに来るまでの間、どこにいたの?」

ハーマイオニー「えっ、嫌だわハニー。あなたの後ろにいたじゃない」

ハニー「……?そう?」

マクゴナガル「あぁ、なるほど。一時限目は『占い学』でしたか……それで?今年は、誰が一年で亡くなってしまうことになったのですか?」




425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 04:16:56 ID:PzdV9K2T0


ホグワーツってそこそこいい学校のはずなのに
なんでこんな現実から見てもクズな占術教師が馘にならないんだろう
当たる当たらんの前に小細工使うとか本職からすれば憤死モンだろ




433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 04:30:51 ID:EFhwrWIG0


親のコネではない
カサンドラ・バブラツキーの子孫ってことで才能あんじゃねこれってことでアルバスが人事面接して
ないわーこれ吹いてるだけやん、って帰ろうとしたら突然覚醒してマジ予言一発かましたから
ヤバイコイツ囲っとかんと次覚醒したときなに言い出してやらかすかわからん
ってことで採用して城においてるだけ
覚醒時予言意外のトレローニーの予言まがいのあれはほとんどホットリーディング




430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 04:22:45 ID:EFhwrWIG0


マクゴナガル「一つお教えしましょう。トレローニー先生は着任からこちら、毎年一人の生徒の『死』を仄めかしましたが、未だその予言が成ったことはありません」

ハニー「……そうなのですか」

マクゴナガル「気丈なあなたらしくもない。あんなものなど真に受けず……オホンッ。失礼、私は思慮のある魔女ですのえ、他学問についてとやかく言うつもりは毛頭ありません」

ロン「それって、ほとんど言ってるよ先生。あぁ、最高だね」

マクゴナガル「なんのことですかウィーズリー。とにかく、取るに足らないことです」

マクゴナガル「よいですか、あなたがたは私の受け持つグリフィンドール寮。占いなどに囚われず、己が手で未来など変身させてみなさい」

マクゴナガル「さぁ。つまりはこの私が無言で書き上げるにいたった黒板の『動物もどき<アニメーガス>』の項目は、あと一分で消してしまうわけですが、どうしますか?」

ガリガリガリガリガリカリカリカリカリカリ

マクゴナガル「それでよろしい」




436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 04:39:05 ID:EFhwrWIG0


ロン「……はぁーぁ。マクゴナガルはあぁ言ったけど、さぁ」

ハーマイオニー「なぁに、ロン。あなたまだ気にしているの?」

ロン「そりゃそうさ、だってハニーは実際、死神犬を見てるって言ってるんだぜ?ハニーが嘘なんてつくわけないだろ?ついててもまぁ余裕でわkヒンヒン!」

ハニー「えぇ、あんまり見たことないくらい大きな犬だったわ」

ハーマイオニー「野良犬って線も捨てきれないし、第一それならハニーはその場で死んでしまうはずじゃない。そうなっていたらその犬は地平線の果てまでも追いかけてやるけど」

ロン「あと少しでナイトバスに引かれそうだった、そうだろ?ハニー」

ハニー「えぇ……でもマクゴナガル先生の仰ってたことも確かなわけだし、あまり気にしないほうがいい、わね」

ロン「うーん、君がそう言うのならそうするけどさ。あのね、僕のビリウスおじさんがその犬を見て次ぎの日に……あれ?ハーマイオニーは?」

ハーマイオニー「遅くなってごめんなさい!あぁ、私、お腹ペコペコ!」

ロン「……君、さっき大盛りのオートミールをたいらげてたよね?」

ハニー「ハーマイオニー、どうやったら体重計に真っ向から勝てるのあなた」

ハーマイオニー「な、なんのこと!?えぇっと、何の話だったかしら。そう!ともかく『占い学』なんて!『数占い』に比べたらまったくのクズ!ってことよ!」

ロン「……君、まだ『数占い』を受けてないはずだろ。何言ってんのさ」




438: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 04:45:20 ID:EFhwrWIG0


校庭

ハグリッド「ヒンヒン!ハニー!俺達のハニー!俺の授業のいっちばん最初がお前さんたちで嬉しい!ヒンヒーン!」

ハニー「ハァイ、ハグリッド。しっかり励みなさい」

ロン「ハグリッドの授業、ってのは文句ないけどさ。不安はあるけど」

ハーマイオニー「グルグル振り回してるイタチの死骸とか、ね……それに、スリザリンとの合同授業だっただなんて」

ドラコ「おい、ポッター!後ろに吸魂鬼がいるぞ!ウゥーッ!」

ハニー「なによマルフィ」

ドラコ「うるさい!」

ハグリッド「えー、おっほん!おめぇさんたち、そんじゃまずは教科書を開いちょくれ。えー、何ページだったか……」

ドラコ「……どうやって、だよ!」

ハグリッド「……ドラコ、お前さん親父殿から本のめくり方も教えてもらわなんだか。あのな、まずぁ右手で表紙、これ表紙っちゅうんだ。これを掴んでだな……」

ドラコ「ちっがう!!どうやってこの暴れ本をめくれって言ってるんだ!!!」




441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 04:52:41 ID:EFhwrWIG0


ハグリッド「うん?なんでお前さん、大事な本をベルトなんぞでグルグル巻きに……み、みんなか!?」

ロン「いや、そりゃ暴れられたら困るから仕方ないだろう?」

ハニー「私は、なでてやったら大人しくなったわ」

ハーマイオニー「あのねぇハニー、誰もみんなあなたみたいに豚にできるわけじゃ……」

ハグリッド「いんや、ハーマイオニー。俺達のハニーが正解だぞ。みんな、こいつぁ撫ぜりゃーよかったんだ。ほい、貸してみ。ほーれ」

怪物本 プルプルッ シーン

ハーマイオニー「……これも、あなたに常識が合わせた結果?」

ハニー「そうなるかしら」

ロン「さすがだよハニー!僕のハニー!ヒンヒン!」




444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 05:00:31 ID:EFhwrWIG0


ハグリッド「あー……まさかまだ誰も教科書を読んじょらんとは」

ロン「気にすんなよハグリッド、僕なんて黙ってっぱなしの教科書でも授業で使わない限り開いたりしないよ」

ハーマイオニー「あなたは大いに気にしなさい」

ドラコ「なんて僕らは愚かだったんだろうね!撫ぜりゃーよかったなんて!あぁ、誰でも思いつく簡単なことだろうねぇ!」

ハグリッド「うぅ、お、俺ぁこいつらが、楽しい奴らだと思ってよぉ」

ドラコ「あぁ楽しいともさ!持ち主の手を食いちぎろうとする本をもたせるなんて、ユーモアたっぷりだ!」

ハニー「やめなさい、マルフィ。あなた自分で言ったじゃないの。こんな簡単なことに気づけないあなた以下スリザリン生徒が愚かなのよ」

ドラコ「その呼び方をやめろ!」




447: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 05:11:14 ID:EFhwrWIG0


ロン「ハグリッドの奴、しどろもどろになりながら、『魔法生物を連れてくるから待っちょれ』って行っちまったね」

ハーマイオニー「出鼻がくじかれて、から回っているのね。大丈夫かしら」

ハニー「出来る豚だもの、平気よ」

ドラコ「まったく、あのウドの大木が教師だなんて!この学校はどうなってるんだろうね!父上に申し上げたら憤慨するだろうなぁ」

ハニー「やめなさいって言ってるでしょうドラドドドドラコ」

ドラコ「そっちこそそれもやめろ!ふんっ、ポッター気をつけろよ!?君の後ろに、吸魂鬼……うわぁっ!?」

ハニー「? 私の美しさのあまり恐れをなした?さもありえるけれど、あなたを豚にするつもりは……」

ロン「ハニー危ないっ!っと、ハグリッド!あっぶないじゃないか!ハニーに当たるとこだったろ、ぺっぺ!マーリンの髭!」

ネビル「うわぁ、そんなハニーを押しやった拍子に堆肥の山に突っ込んだ君って、ロン、漢だね。豚の中の。今は堆肥の中だけど」

ハーマイオニー「そ、それで、ハニーは私の腕の中なのね。ロンにしてはよくやったわ、えぇ。あの、ハニー?うっとりした表情はステキだけれど、んっ、そろそろ放してもらえると……」

ハニー「……ハグリッド、なぁに?綺麗な生き物……!」

ハグリッド「ヒンヒン!喜んでもらえて光栄だ、ハニー!こいつぁ、ヒッポグリフっちゅうすんばらしい生き物でなぁ!お前さんの次の次くらいに美しかろう?え?」

ヒッポグリフ「……ケェーッ!!」




448: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 05:21:23 ID:EFhwrWIG0


ロン「うーん……えっと、確かに毛並みとかは綺麗かもしれないけど、いや、ハニーが綺麗っていうんだから僕に異論を唱える権利は全くもってないけどね」

ハーマイオニー「胴体と後脚と尾、がぁ、馬で……!翼と頭と頭部が、鳥……とっても、っ、珍しいのよね、ヒッポグリフって!すごいわ、ハグリッド!そ、それで、ハニー、あの、そろそろ放して、あぁっ」

ハグリッド「バックビーク、っちゅう名前なんだ。俺が森で飼ってる中でいっちばん綺麗なやつでな。そんじゃ、誰から触ってみるかい」

ハニー「私!」

ハグリッド「言うと思っちょった、ハニー!ヒンヒン!俺達のハニー!」

ロン「あー、ハニー、平気かい?ほら、あいつさ、結構鋭い鍵爪とかあるけど」

ハニー「あら、美しい私にだって棘があるでしょ?」

ロン「うーん、見た目はね。でも君の全部先が丸まってるんだものなぁ、たとえにならないよ、あぁ」




450: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 05:30:02 ID:EFhwrWIG0


ハグリッド「ハニー、まず気ぃつけにゃならんのがな。こいつらは誇り高い、あぁ、おめぇさんには劣るけど」

ハニー「そうね、私より高貴な生き物はそういないんじゃないかしら」

ハグリッド「おらんな、うん。そんでな、こいつらはでもお前さんと違って、プライドを傷つけられたらすぐに手が出る、だから気をつけなきゃなんねぇ」

ドラコ「ふんっ、僕にはいきなり殴ってきたけどな」

ロン「正直言うと、後にも先にも顔面グーパンチをハニー自ら下したのって君くらいのもんだぜ」

ドラコ「!?」




451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 05:31:22 ID:EFhwrWIG0


ハグリッド「まず、こいつに頭を下げる。んで、こいつのほうから下げ返したら、触ってもいいっちゅう合図だ。撫ぜてやってくれ。なんなら乗ってみてもええぞ」

ハニー「私からお辞儀、ねぇ……お辞儀って言葉がそもそもなんだかいやなのだけれど、仕方ないわね」

バックビーク「……」

ハニー「……こんにちわ、バックビークさん。綺麗な毛並みね?」

ペコッ

バックビーク「……ケェーッ」

ペコッ

ハグリッド「おぉ、そうだ、それでえぇ!さすが俺達のハニー!グリフィンドールに十点!」

ロン「そういやまた得点源が増えたよな」

ハーマイオニー「今年は独走かしらね」




454: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 05:39:58 ID:EFhwrWIG0


バックビーク「ケェーーッ!」ハニー「すっごい!すごいわ、バックビーク!あなたって、ほんと!ステキよ!」

ロン「あー、ハニーを背中に乗せたまま飛び回ってるよ……なんていい笑顔だろうちくしょうなんで僕には鳥の羽が生えてないんだちくしょう」

ハーマイオニー「人だからだと思うわ」

ロン「大丈夫、僕は人である前にハニーの豚だし……あ、帰ってきた」

ハグリッド「おーぅ、ドウドウドウ。ハニー、バックビークで遊覧飛行はどうだったい?」

ハニー「最っ高だわ!ハグリッド、褒めてあげる!流石私の魔法界最初の豚ね!」

ハグリッド「あぁー!俺ぁその笑顔が見れただけで幸せだハニー!ヒンヒン!ヒーン!」

ロン「一番豚の名称さえ被っちまうなんてちくしょう僕は今後どうすれば、やっぱり羽だ、羽を生やすしか……」

ハーマイオニー「変なところで怖がりがおさまるハニーでも、羽が生えてる人は嫌だと思うわよ、落ち着きなさい」




456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 05:47:52 ID:EFhwrWIG0


ハグリッド「次は誰ぞやってみるかい?ほーれ、遠慮すんな!ハニーも立派にやりとげたろ!」

ドラコ「ふんっ、そうだな。ポッターに出来て、僕に出来ないはずがない。僕がやってやろう」

ハグリッド「いや、無理せんでええぞ、ドラコ。後で本のめくり方、しっかり教えちゃるからな。俺は先生だ、任せとけ。他にー……」

ドラコ「だから違うって言っただろうこの森番!!やるったらやるんだ!」

ドラコ「目を瞑ってたって出来るだろう、こんなもの!こんな獣風情にお辞儀するのは気が進まないけど……」

バックビーク「……ゲェーーッ!」

ハグリッド「!い、いかん!こいつを馬鹿にしちゃなんねぇって言ったろ、や、やめろビーキー!!」

ドラコ「えっ……わっ、うわぁあああああああ!!!」

ロン「!う、うわっ。バックビークの鍵爪でマルフォイの右腕がざっくりだ……ハニーは?」

ハニー「……」

ハーマイオニー「はい、ハニー。飛んでいて目が乾いて疲れたんじゃない。いつぞやのアイマスクよ」

ハニー「ありがとう、特にそうでもないけど、使ってあげるわ」




459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 05:55:05 ID:EFhwrWIG0


夕食時

ロン「……あのくらいの怪我なら、ここの医務室ですぐ治るだろうけど、さぁ」

ロン「最初の授業であんなことが起きちまったのは、やっぱまずいよな。ちっくしょうマルフォイのやつ、かき乱してくれるよまったくさ」

ハーマイオニー「スリザリン生が口をそろえて『首にしろ!』って叫んでいたわね……い、今、ハグリッドの姿が職員テーブルに見えないのは、まさか……」

ロン「あぁ、そうじゃないといいよな……ハニー?」

ハニー「……マルフォイの腰巾着たちが、スリザリンテーブルで何か回りに話してるわ」

ロン「あー……医務室にいるマルフォイの様子を、都合の言いように広めてんだろうな。まったく、波乱の一日ってこのことだよ、君といるといつだってドキドキワクワクだけどさぁ」

ハニー「えぇ、休まる暇なんてないわよね……もう」




463: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 06:02:56 ID:EFhwrWIG0


グリフィンドール談話室

ロン「……宿題が手につかないよ。ハグリッドのやつ、大丈夫かな」

ハーマイオニー「あのね、ロン。ろういうのは羽ペン片手に羊皮紙を広げて言って欲しいわ。間違ってもお菓子の包みを開けながら零していい台詞じゃないの」

ハニー「ねぇハーマイオニー。どうして受けられたはずのない『数占い』の宿題まであなた、持っているの……?」

ハーマイオニー「えっ、あー、その。これはね、そうよ、補習課題というか……あっ!みて!ハグリッドの小屋、明かりがついたわ!」

ロン「誤魔化すの下手だなぁ君……ほんとだ。まだ時間も早いし、会いにいくかい?」

ハニー「……そうしてあげましょう」

ロン「あぁ、優しい君だからね!そういうと思ってたよ僕のハニー!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「でも、大丈夫かしら……早いと言ってももう夕食後だもの。私達、というか、ハニーが出歩いてるのを誰かに見られたら……」

ハニー「……この私が誰に怒られるというのよ」

ハーマイオニー「私だって場合によっては怒るんですからね」




464: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 06:09:02 ID:EFhwrWIG0


ハグリッドの小屋

ハグリッド「もぉ俺ぁダメだぁ、たぁったのいっちにちももたねぇ先生なんて、俺、俺ぁ豚失格だぁハニー。ヒィ、ヒン」

ロン「酒臭いぜハグリッド、元気出せよ。まだ首って決まっちゃいないんだろ?」

ハグリッド「時間の問題さな、理事にまで話しがいっちょる……ダンブルドア先生様が庇ってくれちょるが、みーんな俺が最初っから飛ばしすぎたっちゅうんだ」

ハグリッド「俺も、俺もそう思う。最初は、そうだ。レタス食い虫<フロバーワーム>くれぇ簡単なもんからやっちょれば、こーんなことにはよぉ」

ハニー「ハグリッド。あなた、私が嘘をついたっていうの?」

ハグリッド「!?そ、そんなこたぁ言ってねぇ!ハニー、なんぞ俺はお前さんに言っちまったのか!?すまねぇ、ほんとうに、すまねぇ……」

ハニー「あなたの今日の授業は。紹介してくれたヒッポグリフはとってこ綺麗だったし最高だったわ。そんな、この私の意見まで否定するつもり?私の豚?」

ハグリッド「ぐすっ、うぅ、ハニー、はにぃいいいい!ヒンヒン、ヒーーーーーン!」




466: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 06:19:07 ID:EFhwrWIG0


ハーマイオニー「ハグリッド、外の樽で顔を洗っているわ」

ロン「ったく、マルフォイめ。思ったとおりのことをしてたみたいだな。父上父上ってさ」

ハニー「いざとなったら、私達が証人になりましょう。絶対に、もう二度とハグリッドに汚名を着させたりさせないんだから」

ロン「あぁハニー!君は気高くて誇り高くて……やぁハグリッド。さっぱりしたかい?髪びっちゃびちゃだけどさ」

ハグリッド「おう、ありがとうな。おめぇさんたちに会えてちったぁ落ち着いた。俺ぁ、俺…………ハニー!?!?こ、こんなところでなにしちょるんだ!?!?!?」

ハニー「なっ、なに?私がどこでなにをしていようと、豚のあなたに指図される覚えは……」

ハグリッド「そうだった!そりゃそうだ!!いやちげぇ!!ハニー、いけねぇ!!!こんな時期にこんな時間に出歩いちゃいけねぇんだ!お前さんは俺なんかのために危険な目にあっちゃいけねぇ!あんの真っ黒野郎がのさぼってる時に、いけねぇ!!」

ハニー「真っ黒……?」

ハーマイオニー「ハグリッド……あなた、またうっかり口すべらせたんじゃ……」

ハグリッド「~~~っ!とにかく、ハニー!もう二度と暗くなってから俺に会いにきちゃなんねぇ!呼んでくれりゃ俺からいくからよ!頼む!」

ハニー「……わかった、わよ。そうしてあげる」

ハグリッド「ヒンヒン!ヒン!」




489: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 08:27:37 ID:EFhwrWIG0


木曜昼

ドラコ「いや、いや。大丈夫、全然平気さ……くっ、いや、大丈夫なのさ。痛みもほとんどないね。ただ、マダム・ポンフリーの話じゃ下手したら腕が落ちるところだった、とか」

スリザリン生 ザワザワ

ハニー「……こんなにかかって、私の腕の骨をまるごと元通りにしてみせたあのマダム・ポンフリーが?何を言ってるのかしら、あの人」

ロン「やっぱりな、わざと長引かせてるように見せる気だよ、あいつ。ちょっとでも同情してやって損したよね、ハニー」

ハーマイオニー「包帯も綺麗なものね、えぇ。ハグリッドを辞めさせるまで、続けるつもりかしら」

ロン「もちの僕だろうな……」

ネビル「た、大変だよ!あぁハニーいい午後だねヒンヒン!ブラック、シリウス・ブラックが目撃されたんだって!」

ザワザワ

ハニー「ネビル?私の豚。それは本当なの?ちゃんとした確証ももってこれたのなら、いい事をしてあげる」

ネビル「もちの一番豚さ!さっきばあちゃんから届いた、予言者新聞の号外だよ!」

ロン「ハニー以外が僕を豚って言うなよ……ほんとだ、奴さんの憎い顔がまた見えるね。せいっ!!」

ネビル「なんで写真部分を杖でぶち抜くんだい!?いや、いいけどね別に」

ハニー「よくもってこれたわね、ネビル。使える豚は好きよ?」ツツーッ

ネビル「ヒンヒン!ありがとうばあちゃん!ヒンヒン!」




491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 08:35:00 ID:EFhwrWIG0


ハーマイオニー「ダフタウン!?……ここから、そう遠くないわ」

ネビル「ね、ねぇ。ブラックはもしかして、この城に来たりするのかなぁ。ばあちゃんはそうしたらとっちめてやれ、って僕に言うんだ」

シェーマス「馬鹿言えよ、ネビル。この城は今吸魂鬼が守ってんだぜ?ヒンヒン」

ディーン「でもその吸魂鬼を出し抜いた奴なんだから、入ってこれてもおかしくないだろ?ヒンヒン」

ハニー「……」

ロン「まぁ、ともあれ僕ら豚に言えるのは。こんな豚以下の、えーっと、何て呼ぼうか」

ルーピン「こんにちわ、グリフィンドールのみんな。午後の授業のことだがね……や、ブラックの目撃情報かい?犬っころでどうだろう」

ロン「それいただき!こんな犬っころ、絶対にハニーに近づけさせないぞ!いいな豚ども!」

ヒンヒン!ヒーン!!

ハニー「……ふふっ。気持ちだけありがたくもらっておくわ。出来る豚さんたちね」




499: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 08:41:51 ID:EFhwrWIG0


ハーマイオニー「ルーピン先生、こんにちは。授業がどうされたんですか?」

ルーピン「あぁ。最初の授業は教室ではなく、職員室に集合とみんなに伝えておくれ」

ロン「分かりました、先生。ヒンヒン!ヒーーーーン!」

ヒンヒーーーーン!

ロン「……よし。これでハニーの豚、つまりはグリフィンの大半には伝わったよハニー!君の愛あればこそだねハニー!」

ハニー「流石の私もあずかり知らない発展度合いだわ」

ハーマイオニー「なんだかどんどんおかしな集団になっていってるわ……最初からだけど」

ルーピン「面白い子たちだね。おっと……おや、君は。マルフォイ君?」

ドラコ「……」

ロン「何のようだよ、マルフォイ。言っておくけど、僕らは君のそれがでまかせだって気づいてるんだからな」

ドラコ「ふんっ、僕が怪我をさせられた事実は消えないさ……それで、それは例のブラックの記事だろう?」




500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 08:47:29 ID:EGCSOKBh0


独自進化とか怖いレベル




501: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 08:50:46 ID:EFhwrWIG0


ハニー「えぇ、そうね。あなたにも視力っていう少しは誇れるものがあるようで安心したわ」

ドラコ「ふざけろ僕は誇りっぱなしだ。ふーん、ポッター。君はどうせ、一人で奴を捕まえようっていうつもりなんだろう。君のような奢った女王様はね」

ハニー「はいはい、そうね。そうしようかしら」

ドラコ「……まぁ、もしもこの僕ならすでに何かやってるだろうな。いい子ぶって学校に閉じこもったりしないさ。ふんっ、君の威勢も結局は口だけってことかい?」

ロン「おいマルフォイ、お前、何を言い出してるんだよ」

ドラコ「……おい、おい。まさか、ポッター。知らないのか?こいつが何をしでかしたか」

ハーマイオニー「あなたにご教授されるまでもないわよ、お世話様。さっ、ハニー。行きましょう?」

ドラコ「あぁ、僕なら絶対に復讐してやるね。ポッター、君は吸魂鬼が怖くって動けないんだろうけど。もしも僕が、僕の両親――」

ルーピン「おっと、マルフォイ君?君の包帯、なんだか凄いことになっているけど大丈夫かい?」

ドラコ「は?何を……う、うわぁああ!?ギプスの中からチョコレートフォンデュが噴出してるうううう!?」

ルーピン「夢じゃないか」




504: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 08:58:29 ID:EFhwrWIG0


ハニー「……先生、マルフォイを追い払っていただいたのはありがたいですけれど。一体何が言いたかったのか問い詰める時間を……」

ルーピン「あぁ、彼と君は仲が悪い、そうだろう?きっと、君をそれらしい言葉で煽りたかった。それだけだろう。違うかい?」

ハニー「……そうね」

ルーピン「さぁ、私は授業の用意をしないと。それでは、また後で。楽しい授業にすると約束するよ」

ロン「行っちまった……なんだか変わってるよな、ツギハギだらけのローブを除いても、さ」

ハーマイオニー「やっぱりあの人は苦手?ハニー」

ハニー「苦手、というよりは……なんだか、私じゃない誰かを見ているような目で……ほんっと、やりにくいわ」




508: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 09:08:35 ID:EFhwrWIG0


職員室

ルーピン「みんな、急な場所の変更ですまないね。職員室に『真似妖怪のボガート』が出たものだから、折角だし授業に使おうと思ったんだ」

ルーピン「最初の授業だ、教科書を開いてブツブツではつまらないだろう?どこかのゴーストのならいざ知らず」

クスクスクス

ルーピン「さて、この『ボガート』ですが。どんな姿をしているか答えられる人、いるかな?」

ハーマイオニー「はいっ、先生!ボガートは形態模写妖怪で、私達が一番怖いと思うものに変身することができます!」

ルーピン「私でもそれほどキチンと説明はできなかったろうね。ありがとう、ハーマイオニー」

ヒソヒソヒソ

ラベンダー「服装はあれだけれど……」ヒソヒソヒソ

パーバティ「意外にカッコイイ……」ヒソヒソヒソ

ロン「すぐこれだ、ホグワーツの女の子って。何がヒソヒソだよ、ヒンヒンと被るからやめてほしいね」




511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 09:16:10 ID:EFhwrWIG0


ハニー「ハーマイオニー……あなた、昼食の席からどこかに行ってしまったと思ったら、いつこの教室にきたの?」

ハーマイオニー「えっ?やだ、ハニー寝ぼけているの?私はずっとあなたの隣にいる、そう言ったじゃない……また間違えて、もう」

ロン「……なーんか君、最近おかしいよな。ハニー狂いなのはいつもの通りだし僕もだけど」

ルーピン「さて、さて。みんな、ちょっとだけ真面目に話そうか。今この洋箪笥の中にいるボガートは何の姿もしていない。奴の本当の姿は誰にも分からない」

ルーピン「こういった状況で、私達は今からボガートの相手をするわけだけど。私達がとても優位にある理由、ハニー。分かるかい?」

ハニー「人数がたくさんいれば、どの姿が一番いいのか分からないから、かしら」

ルーピン「その通り。怖いもの、と一口に言っても人によって異なるものだ。例えばお化け、例えば怪物、例えばピンクでフリフリの首輪……」

ルーピン「うろたえているボガートに向けて唱える呪文は、とても簡単だ。『リディクラス、ばかばかしい!』これっきり。少し練習しようか……よし、これで何も怖くないね」




512: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 09:21:55 ID:EFhwrWIG0


ルーピン「次に、イメージしようか。君達は自分で、自分の一番怖いものというのが想像つくかい?」

ハニー「存在しないわ、強いて言うなら体重計」

ロン「あぁ、君が涙目になるものなんて精精僕の君への重さくらいだものね、ハニー!ヒンヒン!」

ハニー「うるさいわよ」

ハーマイオニー「私の怖いもの……うーん」

ルーピン「次に、それがどう変われば一番滑稽か。それを想像するんだ……ネビル、君はどうかな?何が一番怖い?」

ネビル「ひっ!あ、あの……ぼ、僕……――ぷ先生」

ルーピン「うん?なんだい?すまないね、もう少しはっきり……」

ネビル「す、スネイプ先生!が、怖い、です」

クスクスクス

ロン「あぁ、スネイプの奴こないだの授業で散々ネビルにネチネチやってくれたもんな」

ハニー「私はもはや言うまでもないわ」

ハーマイオニー「でも何故かあなたがうたたねしたら上機嫌だったわね、なんだったのかしら」




514: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 09:23:24 ID:EGCSOKBh0


そりゃしゃーないわ




515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 09:23:31 ID:64NUhkZ30


ジェームズ似の目が隠れるからかww




517: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 09:29:28 ID:EFhwrWIG0


ルーピン「ふーむ、スネイプ、いやいや、スネイプ先生か……なるほど」

ルーピン「ネビル、君は確かおばあさんと一緒に暮らしていたね?」

ネビル「あっ、はい。あっ!ば、ばあちゃんもとっても怖いです!」

ルーピン「いやいや、そういうわけじゃない。おばあさまがよくお召しになっていた服装は、しっかり思いだせるかな?」

ネビル「あー、はい。はげたかの剥製が乗った帽子に、キツネの襟巻きに長い緑のドレス……」

ルーピン「ハンドバックは?」

ネビル「赤、です」

ルーピン「ついでに、ピンクのハイヒールなんて履かせたらどうだろう」

ロン「なんか先生、活き活きしてないかい?」

ハーマイオニー「そうね、なんだか悪巧みしている子供のような……」

ルーピン「さぁ、ネビル。しっかりその姿を想像するんだ。そうして、ボガートが君を襲ってくるところにさっきの呪文をとなえれば」

ルーピン「……そこには、緑のドレスにハゲタカ帽子、キツネの襟巻きと赤いハンドばっくをひっかけた、ピンクのハイヒール姿の……スネイプ先生が立ち尽くすはずだよ」




520: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 09:42:59 ID:EFhwrWIG0


ロン「あぁ、頬が痛い。先生、冗談キツイよ、僕らを笑い死にさせるつもりですか」

ルーピン「いやいや、このくらいインパクトがないとね。さぁ、ネビル。前へ。一番手は君だ」

ハニー「ネビル。しっかりおやりなさい、見てるから」

ネビル「うん!ヒンヒン!り、リディクラス、ばかばかしい。ばあちゃんの服、ばあちゃんの服」

ルーピン「それじゃ、用意はいいかな。いくよ……それ!」

バタンッ!

スネイプ『……ロォングボトム!一体我輩はこれ以上どうすれば君にご理解いただけるのか、お教えいただきたいものですなぁ……!』

ネビル「……り、リ、『リディクラス!』」

パチンッ!

スネイプ『……!?!?』

ハハハハハハハハハハハハハハッ!!!
 ゲラゲラゲラゲラゲラ!!

ルーピン「っ、~~っ、い、いいぞ、ネビル!っ、これは傑作だ!っ!」バンバンバンバン!

ハニー「……堪えているけれど、一番おかしそうだわ」

ロン「ッハハハハハハハ!いやそりゃしかたないよ、ハニー。みてよあれ、スネイプがいいさらし者だぜ」

ハニー「……そーね。人の姿以外になってくれないかしら。笑えないもの、私」




522: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 09:49:46 ID:EFhwrWIG0


ルーピン「次だ!パーバティ!前へ!」

スネイプ『っ!』

ポンッ

ミイラ『アーーーー、アーーー』

パーバティ「『リディクラス!!』」

パチンッ! ズテーーン!
 ハハハハハハハハハハハ!!

ルーピン「いいぞ、うまい!自分の包帯で躓くなんて滑稽じゃないか!さぁ、シェーマス!」

ポンッ

泣き妖怪バンシー『アァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

シェーマス「『リディクラス!』」

パチンッ! 『アァァアアアアキャアアアアアアア!?!?』
 ゲラゲラゲラゲラ!!

ルーピン「大鍋を頭からかぶってあんな大声を出したらさぞ響いただろうね!ハハハッ!」




523: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 09:55:31 ID:EFhwrWIG0


ポンッ!パチンッ!

ポンッ!パチンッ!

ハハハハハハハ!ゲラゲラゲラゲラ!

ルーピン「ハッハハ、さぁ、ボガートも段々混乱してきたようだ!そろそろころあいかな?次は……っ!」

ネビル「ハニー!僕、出来たよ!やってみれば簡単だった!君もやってみなよ、ね!ヒンヒン!」

ハニー「あー、豚のお願いなら……そうね、体重計のバネが飛ぶ、とか……っ」

ルーピン「おっと、そうだ!もう時間がない!最後は私が!」

ハニー「えっ……ちょっと、先生。この私を遮って、何を……」

ポンッ

銀色の球体『……』

ロン「?なんだろ、ありゃ。占いの水晶かな」

ハーマイオニー「……さぁ?」

ルーピン「『リディクラス!』お前なんて、とるに足らないふわふわの小さな問題さ、あぁ!」

HAHAHAHAHAHAHAHAHA!!




525: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 10:02:08 ID:EFhwrWIG0


ルーピン「みんな、よくやったね。これで分かっただろう、恐怖を吹き飛ばすのは笑いの力、辛いときこそ笑ってみなさい」

ルーピン「今日ボガートの相手をした子に一人五点、あげよう。ネビルは十点だ、一番よく出来ていたからね」

ネビル「!聞いた、ハニー!僕が優等だって!すっごいや!」

ハニー「えぇ、そうね。出来る豚ね、ネビル……」

ルーピン「あぁ、それからもちろんハーマイオニー、ハニーにも五点あげよう。最初の私の質問にきちんと答えてくれた」

ルーピン「さぁ、いいクラスだった。宿題!教科書のボガートに関する章を読んでまとめて提出すること。おもしろおかしく、書いてみなさい。それじゃ、今日は終わりにしよう」

ザワザワザワザワ ガヤガヤガヤガヤ

ロン「今までの『闇の魔術に対する防衛術』の授業じゃ、いっちばん面白かったよな」

ハニー「そうね、えぇ。ためになったし、楽しかったけれど。どうして最後に、私にやらせてくれなかったのかしら」

ハーマイオニー「おっしゃっていたじゃない、時間の関係でしょう?あぁ、でも私も対決してみたかったわ。何が出るのかしら」

ロン「そりゃ、決まってるだろ。僕らを嫌うハニーっていう地獄絵図さ」




529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 10:11:16 ID:EFhwrWIG0


数週間後

ロン「最初の頼り無さそうな先生、っていうイメージから、すっかり人気者だよな。ルーピン先生は」

ハーマイオニー「ミーハーな女生徒なんかにも、ね。呆れるわ」

ロン「ロックゴホンハートゲフン!え?ハーマイオニー、なんだって?」

ハーマイオニー「まだそのネタを引きずるつもりなら私も忘却術を習得する覚えがあるわよ」

ハニー「他の授業もあのくらい面白ければいいのにね。『占い学』は去年のロックハートの授業並みに眠ってしまいそうだわ」

ロン「あいもかわらず君が死ぬなんていう失礼千万なことばっかり言うしな、あの昆虫ババァ」

ハーマイオニー「ラベンダーなんかは昼休み中あの先生のところに篭っているみたいだけど……」

ハニー「あれならまだ去年の盗聴魔な二人のほうがよかったわ」

ロン「えっ、あの二人ってそんな性癖があったのかい」

ハーマイオニー「あなたには関係ないことよ、気にしないで」




532: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 10:22:58 ID:EFhwrWIG0


ロン「ハグリッドの授業は……まさかほんとにレタス食い虫<フロバーワーム>育てになっちまうなんて」

ハーマイオニー「すっかりしょげきってしまったもの……理事のからの辞任要求はまだ取り下げられていないようだし」

ハニー「心配だけれど、もうあまり会いにもいけないし……この私にわざわざ心配させておいて、全く」

ロン「彼なりの気配りさ、受け止めてあげようよハニー。分かってるだろうけどね。それに君はさ、クィディッチの練習も始まっちまったから、それどころじゃないだろ?」

ハーマイオニー「そうよね、今年こそ優勝杯、って。気合が入っているんでしょ?」

ハニー「いつだって私は優勝ものだけれどね」

ロン「あぁ、君がリーグに出てるって事実だけで普通渡すよな、何考えてんだろうな」

ハーマイオニー「キャプテンのウッドが怒るわよ、もう」




534: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 10:33:09 ID:EFhwrWIG0


ハニー「……でも、まぁあなたたち二人は、あまり悪いニュースばかりでもないじゃない?」

ロン「何があったっけ?ハニーがいることだけで僕はいつだって最高の一日だけど」

ハーマイオニー「おめでたい人ってあなたのことを言うのよね。えーっと、もしかしてホグズミート週末の事を言っているの?ハニー?」

ハニー「えぇ、今週末でしょう?マクゴナガルの説得もダメだったし……二人で、楽しんできなさい」

ロン「あぁハニー、僕のハニー、こうなりゃ自棄だ、僕が箒で君をのせて!」

ハーマイオニー「ホグワーツの結界を越えられっこないったら。あぁハニー、お土産、たくさん買ってくるわ……クルックシャンクス?しっかりハニーを守るのよ?」

クルックシャンクス「ナーゴ」

ロン「絶対に男子寮に入るなよな、この猫公。聞いてくれよハニー、こいつったらこないだ僕達の寝室の前をウロウロしてたってネビルが言ってたんだ。絶対にスキャバーズを狙ってるんだよ」

ハニー「ロン、あまり神経質にならないの。細かい豚は嫌いよ?」

ロン「ヒンヒン!そんじゃぁ僕の寝室もハニーの寝室も同じようなもんだから入っても平気だよね!」

ハーマイオニー「ぶち破るのは物理的な壁なの、それとも性別的な壁なの、ロン。どちらにしても無謀だからやめなさい!」




536: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 10:40:10 ID:EFhwrWIG0


週末

ルーピン「そうか、君の友人は二人ともホグズミートか。懐かしいね、あの村にいったのも随分前のことだ」

ハニー「お茶に誘っていただいて感謝するわ、先生……先生も、ここの生徒だったのかしら」

ルーピン「あぁ。奇遇にもグリフィンドールだったよ……それで。君は私に、聞きたいことがあるんじゃないか、と思ってね。今日は君に声をかけてみたのだが、どうだい?」

ハニー「…………たくさん、あるけれど」

ルーピン「……どこでぼろを出したかな私は」

ハニー「一番は、最初の授業のことだわ。先生、どうして私にボガートと戦わせてくれなかったの?この私が、あんな、子供だましに。負けるわけが……」

ルーピン「いや、いや。ハニー、あれは、君が答えてくれた通り私達が大人数だから楽に相手できただけさ。時にあいつは、大人の魔法使いでさえ苦戦する……あぁ、質問の答えになっていないね」

ルーピン「それはもちろん、こうさ。君がボガートと対面したら、確実にヴォルデモートの姿になる。そう思ったからね」

ハニー「! 先生、今……!あの黒豚の名前!」

ルーピン「うん、割と君の方が大概だとは思うがね」




540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 10:51:39 ID:EFhwrWIG0


ハニー「……体重計の次に怖いもの、って考えたとき」

ルーピン「あぁ、そうしておこうか。聞かせてくれるかい?」

ハニー「確かに、あの黒豚のことを考えたわ。でも……悔しいけれど、列車の中で会ったあいつ。吸魂鬼。あれが……」

ルーピン「そうか……ハニー、君が恐れるのは、恐怖そのもの。それ以上でも以下でもない、みてくれなどに誤魔化されずに本質をみているということだ……賢明だよ、ハニー」

ハニー「……そんな大層な理由じゃないわ。私、あの時……ママの声を、聞いたから」

ルーピン「……」

ハニー「男の人の声は、少しかすれていたからあまり……でも、あれはきっとママだったわ」

ルーピン「……リリーの?」

ハニー「……」

ルーピン「……あぁ、負けた。負けたよ、ハニー。そうだ、確かに私は君のお母さんを知っている。友人と呼んでいいだろう、そんな関係だった」

ハニー「そう、聞くまでも無く疑問を一つ解消させてもらったわ」




545: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 11:08:24 ID:EFhwrWIG0


ルーピン「彼女は素晴らしい魔女だった。誰も気づかない人の美点に気づいてくれる人でね。そんな優しさに救われた人はたくさんいる。私も、含めてね」

ルーピン「少しゴタゴタした時期もあったが、学生時代は仲良くしていたよ……その後も、あんなことが起きるまではね」

ルーピン「お父さんは……あぁ、ハハッ。いつだってトラブルの中心だった。そこで大笑いして、私達の手をとって進んでいく。記憶から離れようとも離れない。素晴らしい魔法使いだったよ」

ルーピン「私の大きな障害を、あんな風に片付けてしまうなんて。彼がいなければ、私はきっとここでこうして笑っていなかったろう」

ルーピン「ハニー、君の両親は、どちらも私の恩人なんだ」

ハニー「……そう。ありがとう、先生。二人のこと、少しでもそう言ってくれる人がいると、私……わたし、とても嬉しいわ」

ルーピン「いや、いや。聡い二人にそっくりな君のこと、いつか知られると思っていたんだ。礼には及ばないよ……私もあまり、楽しく語れる過去も多くはなくなってしまったからね」

ハニー「……それ、って」

コンコンッ、ガチャッ

スネイプ「ルーピン、薬を受け取りにこいと伝えたろう…………何故ポッターがおるのだ」

ルーピン「あぁ、セブルス。すまないね、すっかり忘れていたよ、ハハハ」

スネイプ「……貴様」

ルーピン「怖い顔をしないでくれ、わざとじゃないんだ」




549: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 11:18:00 ID:EFhwrWIG0


ハニー「スネイプ先生が、薬を盛って……?」

スネイプ「人聞きの悪い言い方はやめてほしいですな、ポッター。ルーピン教授は……あー、病弱であるからして。我輩が――校長に頼まれて――しぶしぶ――わざわざ――作らされておるのだから」

ルーピン「何もそこまで言わなくてもいいじゃないか、セブルス。感謝しているよ、砂糖を入れられないのは本当に君のあてつけだとは踏んでいるけどね」

スネイプ「貴様、そんなくだらないことの仕返しでポッターを……ゴホン。さっさと飲むことですな、ルーピン。発作が起きても我輩は何も加勢はしませんぞ」

ルーピン「あぁ、明日もまた少し飲まないと……ありがとう」

スネイプ「礼には及ばん。ポッター、こんなところでのん気に茶を啜る暇があるのなら、我輩の授業の課題をとっとと済ませておくのだな」

ハニー「お生憎様、午前中でとっくに終わらせたわ」

スネイプ「……ふんっ。失礼する」

バタンッ




552: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 11:27:49 ID:EFhwrWIG0


ハニー「先生、その、なんだか凄い色の薬を……毎日飲んでいるの?」

ルーピン「いや、いや。毎日ではないさ。そうだね、月の中頃に少し体調を崩しやすいものだから。私はどうも薬を煎じるのは苦手でね、頼んでいるんだ」

ハニー「……器から、煙があがっているけれど」

ルーピン「良薬口に苦し、というのだろう?苦いどころか強烈な味だけどね」

ハニー「……あの人は、スネイプ教授は、前々から先生のなさっている役職に興味がおありだ、という噂だわ」

ルーピン「そう。そうだろうね、彼ならばそう思うだろう……あぁ、ハハッ。この薬に本当に毒を入れて、私を殺してこの職に?ないない、そんな根性があったらあのtゴホン。あー、ともかくその心配は無用だよ、ハニー。優しさはありがたいけどね」

ハニー「でも……」

ルーピン「さぁ、もう行きなさい。二人が帰ってくるころだろう……また何かあったら、いつでも訪ねてくるといい」

ハニー「……失礼するわ」

ルーピン「あぁ、さよなら」

ギィィッ

ハニー「……先生?」

ルーピン「なんだい、ハニー?」

ハニー「チョコを入れちゃ、ダメよ?」

ルーピン「あぁ、どうして君らってそう鋭いんだろうね。分かった、負けたよ。何も混ぜずにすぐに飲もう。お帰り」




556: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 11:34:55 ID:JyZJIT0FO


ハニーのスネイプへの信頼度が結構高い件について




557: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 11:36:59 ID:EFhwrWIG0


大広間

ロン「すっごかったよハニー!あぁ君も連れていきたかったなぁ畜生なんで僕の網膜には印刷機能一つ着いてないのさマーリンの髭!」

ハーマイオニー「ロンと私で、あなたが好きそうなお菓子を持てるだけ持ってきたわ!たくさん食べてねハニー!」

ハニー「あぁ、なんだか二人とも出発する時とは打って変わって充実顔ね、えぇ。どんなところだったの、ホグズミートって。どこに行ったのかしら?」

ロン「ぜーんぶさ!もちのロンで!」

ハーマイオニー「『叫びの屋敷』から『三本の箒』まで!あぁ、バタービールを持ってこられなかったのは残念だわ!あれ、すっごく体があたたまるの!」

ハニー「ふぅん、そう。楽しんだようでよかったわね」

ロン「いやいや、全然楽しくはなかったよ!何言ってるのさハニー!」

ハーマイオニー「あなたがいないだけで十割減どころの騒ぎじゃないわ!どこに行っても、ハニーがいれば、ハニーがいればって言ってばかりだったんだから!私達!」

ハニー「……そっ。まぁ、当然ね。ふふっ」




560: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 11:42:06 ID:EFhwrWIG0


ロン「ハニーと二人きりでお茶なんてなんて羨ましいんだちくしょう!あの先生め優しい顔してそんな魂胆だったのか!」

ハニー「ロックハートと同じにしないの。普通にお話して、楽しかったわよ」

ハーマイオニー「でも、スネイプ先生が煎じるほどのお薬を飲まなくちゃいけないなんて……ルーピン先生、何か思いご病気なのかしら」

ハニー「さぁ、詳しくは……スネイプの入れたもので悪化していたらどうしようもないけれど」

ロン「ハニーも言ったみたいだけど、滅茶苦茶怪しいよな、あぁ。流石ハニー名推理さ。今日のハロウィーンの晩餐の席でルーピン先生が泡噴いて倒れないか、しっかり見とこうよ」




564: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 11:51:06 ID:EFhwrWIG0


大広間

ワイワイガヤガヤ、ガヤガヤ

ルーピン「~~~?~~~!」
フリットウィック「~~~~!~~!」

ハーマイオニー「何事もないようね、ルーピン先生。良かったわ」

ロン「スネイプの方はそうでもないらしいぜ。みろよ、あの意地悪な顔。やっぱり毒を入れてたんじゃないか?」

ハニー「先生ったら、結局チョコを入れたんじゃないでしょうね……さぁロン?私の豚?あなたはこれに私が毒を入れたと言ったとしても、結局口にいれてしまうのよね?はい、あーん」

ロン「もちのロンさハニー!ヒンヒン!モグモグモグモグ最高に美味しいよハニー!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「ずるい!ずるいわ!確かにあのお菓子を選んだのはロンの方が多かったけれど、私だってあなたのために……!」

ハニー「そうね、ハーマイオニー……こえ、食べう?」

ハーマイオニー「口に、くわえ、あ、あぁ、そんな、上目遣いなんてそんな、ハニー、あぁあなたって、あなたってなんで誘いも上手いのどうすれば……」

ロン「ご両親の事を褒められて上機嫌なハニーのサービスやばい、なんだこれ男子トイレって何だっけ」

ヒンヒンヒーン!




566: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 11:56:52 ID:EFhwrWIG0


ガヤガヤガヤガヤ

ロン「そういえばまともにハロウィーンパーティを最後までやって、普通に寮に帰るって初めてだよね」

ハーマイオニー「ハニーを背負いながら移動するあなたの姿は最早普通ですものね、えぇ」

ハニー「一昨年はトロール、去年はサラザールの最初のやんちゃ、そうね……今年は楽しいまま、無事に過ごせたわ」

ロン「あぁハニー!やっぱり君は僕らの幸運の女神だね!ヒンヒン!あれ?」

ザワザワザワ ザワザワ

ハーマイオニー「どうしたのかしら、寮の入り口の前で皆が固まっちゃっているわ」

ロン「ネビルが合言葉でも忘れっちまったかな」

ネビル「僕ここにいるよ、ロン!なんでだろ、肖像画が開かないみたいだ……」

パーシー「何をしているんだい!ちょっと通してくれ!通して!さぁ、通したまえ!僕は首席の監督生だ!通して!……これは」

ハーマイオニー「……まぁ、ひどい」

ロン「僕らの寮の入り口の肖像画、『太った婦人』のキャンパスが……」

ハニー「……ズタズタに、引き裂かれてる……」




570: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 12:04:39 ID:EFhwrWIG0


パーシー「誰か、ダンブルドアを呼んで!緊急事態だ」

ダンブルドア「そのようじゃの」

ロン「そうなんですもちのロンで……うわっ!?」

ハーマイオニー「い、いつのまに隣にいらしたんですか、校長先生!?」

ダンブルドア「ほっほ、ハニーの影におるのが豚の勤めなのじゃろう?ヒンヒン」

ハニー「いいから仕事しなさいよ」

ダンブルドア「パーシー、ご苦労じゃが一年生を大広間へ。その他の生徒にも伝えてくれんかの。わしは、こちらを調べんといかん……レディ?切れ端のどこかにおるかい?」

太った婦人『ぐっす、ひっく、校長、こちらです』

ダンブルドア「おぉーう、すぐ隣の額縁におったのか。良かった、君は責任感ある肖像画じゃったからのう。それもそうか……何があったのじゃ?」

太った婦人『うぅぅ、悪魔の、悪魔のような瞳でしたわ!校長!あのころの面影なんて有りはしません!名前の通り、真っ黒な魂!あいつです、校長、うぅ、あの人が、ここに!この城のどこかに!』



太った婦人『シリウス・ブラックが!!!』




574: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 12:16:37 ID:EFhwrWIG0


大広間

ヒソヒソ ヒソヒソ ヒンヒン

  パーシー「こら!そこ!もう寝る時間だ、話しをやめたまえ!僕は首席で監督生だ!」

ロン「君の肩書きは存じませんよ、ってね……なんだか全校生徒で床に雑魚寝って変な感じだよな。ハニーには僕っていう敷布団があるけどさ」

ハニー「出来る豚ね、ロン……あの人、本当に城に来てしまったのね」

ハーマイオニー「一体全体、どうやって入り込んだのかしら。『ホグワーツの歴史』によれば、姿あらわしだって空からの侵入だってできないはずだし、第一全部の入り口は吸魂鬼でふさがれているのに」

ロン「ハーマイオニー、君って携帯できる便利な辞典みたいだよな」

ハーマイオニー「そういうのを生き字引っていうのよ、語彙がないと大変ね」

ガチャッ

ダンブルドア「異常ないかの」

パーシー「校長先生!はい、この首席で監督生の僕がしかと守らせてもらいました!」

ダンブルドア「うむ。おや、あの洒落た眼鏡はやめてしもうたのか?」

パーシー「そ、その話は勘弁してください……あ、スネイプ教授」

スネイプ「校長、地下牢及び厨房各所には彼奴の姿は見受けられませんでした……この分では、もう逃亡をすませたと考えてよろしいかと」

ダンブルドア「そうじゃの、いつまでものうのうと城に残るという愚作は犯すまいて」




577: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 12:22:38 ID:EFhwrWIG0


スネイプ「校長、我輩は今学期、しかと忠告申し上げましたな……あー、一学期の始まったときに」

ダンブルドア「はて、なんのことじゃセブルス」

スネイプ「……ですから」

ダンブルドア「あれはあの場で完結した事柄のはずじゃが、わざわざ蒸し返すという事は。それ相応の判断材料が増えたものと考えていいのかの?」

スネイプ「……あー」


ロン「結構スネイプにキツイよな、ダンブルドアって」

ハニー「腹黒豚が本格的に黒豚チックだわ。あ、あいつと被ってしまうわね」

ハーマイオニー「世のダンブルドア信者が聞いたら卒倒するからお願いだからやめてね、ハニー」




581: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 12:30:50 ID:EFhwrWIG0


スネイプ「この現状が、全てではないのですかな。奴が、この城そのものに侵入せしめた……校長、どうもこれは内部の者の手引きなしには――実現できないものである、と」

ダンブルドア「この城の誰かが内通者だとは、わしは考えておらん。セブルス、これは何度も伝えたことのはずじゃ」

スネイプ「……校長、あなたもお分かりのはずだ。今年あなたが任命した、あ奴とブラックがどういう間柄だったのか――」

ダンブルドア「おぉー、セブルス。仕事に私情を挟むのは君らしく、いや、むしろまったくもってきみらしいのかのう」

スネイプ「っ!……我輩は、奴の監視に向かいます。お引止めくださいますな、これあ我輩の……私情ですので」

ダンブルドア「よいじゃろう。ブラックが今晩戻ってくることもないじゃろうからな」

ロン「……うーん?いまいちよく、わかんないや。誰の、なんのことを言ってたんだろうな」

ハーマイオニー「……」

ハニー「……(ルーピン先生のおっしゃってた――楽しく語れる過去も多くはなくなってしまった――あの言葉の、意味って……)」

ロン「……あれっ。これってまさかまた僕が空回ってる感じなのかな。ははっ、もちのロンだね!!」




587: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 12:40:46 ID:EFhwrWIG0


数日後

ウッド「ブラックが来ようが来まいが、クィディッチの初戦は必ずやってくる!ハニー、いいかい!今年も君にかかっているんだ、しっかり頼むぞ、分かっているな!」

ロン「おいウッドやめろよ、最近休み時間の度にハニーを捕まえて講釈してくださってさぁ、君も授業あるだろ!?」

ウッド「何を言うウィーズリー!授業とクィディッチ、どちらかを取れといわれたら僕は迷わず羽ペンをへし折ってグローブと箒を掴む!そういう男だ!」

ロン「君の暑苦しさは分かったったら!」

ハニー「ロン、ハーマイオニー。先に行ってて。私、ウッドの話を聞いてから追いかけるから」

ハーマイオニー「そんな、ハニー!せっかく追いついたのに、あなたが一緒じゃないなんて!午前中ずっと!」

ロン「うん?ハーマイオニー、何言ってるのさ?さっきから君ここにいたし、午前中は授業で一緒だったろ?」

ハーマイオニー「えっ、あっ、あぁ、そうね、そうか、そうなのよね……お昼を挟んでなかったわ、もう、なんだかこれ……」

ハニー「とにかく、行って。ルーピン先生の授業でしょう?大丈夫、きっと少し遅れても許して……許させるわ」

ロン「あぁ!君の前じゃどんなお茶目も笑って許されるよハニー!ヒンヒン!」




591: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 12:48:33 ID:EFhwrWIG0


ウッド「いいかい、あれだ。あの優男がセドリック・ディゴリー。ハッフルパフのシーカー、君の直接的な対戦相手だな」

ハニー「ドラコのマルフィが怪我が治ってないって渋るから、急遽対戦チームが変更になったのよね」

ウッド「あぁ、奴は今年からキャプテンになった優秀なシーカーでね……だが我がチームには三年前からチームを引っ張る僕と!そして奴より遥かに優秀なシーカーである君がいるわけだ!」

ハニー「えぇ、そうね。恐るるに足らず、だわ」

ウッド「その通り!ただし、ハニー!ウエイトでは奴に随分と分がある!急旋回で削られそうになったら、君の得意な宙返りやらで避けるといい!あぁ、だからもっと肉をつけろというんだ!」

ハニー「シーカーに図体なんて二の次だし、この私に体重を増やせなんてあなた豚の下に落とされたいの?ウッド!」


ハーマイオニー「よくわからないけど、ウッドとは普通に気が合うのよね、ハニーって」

ロン「クィディッチ大好き飛行バカなところが共鳴してるのさ、きっと。あぁ、夢中になれるハニーってステキだよな」

ハーマイオニー「バカって聞こえたわ」

ロン「君、時間の感覚だけじゃなくて耳までおかしくなっちゃったんじゃないかい」




594: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 12:59:17 ID:EFhwrWIG0


ハニー「はぁっ、はぁっ、あのままウッドと新フォーメーションの議論になって、遅れに遅れてしまったわ」

ハニー「もう十分も……っと」

ガチャッ

ハニー「すみません、ルーピン先生。私……」

スネイプ「おやおや、ルーピン教授のお気に入りであるグリフィンドールの女王様は、始業のベルなどお構いなし。そういうことなのですかな?」

ハニー「……どうしてあなたがここにいるのかしら」

スネイプ「先生、だ。ポッター。授業への遅れと不真面目な態度に十点減点。とっとと座れそれと極力こちらを向くな」

ハニー「授業を受けさせる気ないじゃないの!……って突っ込むのももう野暮なくらいやり取りしてるし、もういいわ」

ロン「ハニー、ハニー。あぁ、タイミング悪い時に遅れっちまったね。ごめんよ僕が君にポリジュースとかで変身しておけばよかったのにマーリンの髭!」

ハーマイオニー「……ルーピン先生がお休みなのは、前にあなたが言っていたご病気かしら……」

ハニー「さぁ……なんにせよ、得意げなあの人の顔が腹立たしいわね」

スネイプ「本日、我々が学ぶのは――人狼である。教科書の三九四ページを……」

ハーマイオニー「っ、先生!まだそんな先までは習う予定ではなかったはずです!次は、ヒンキーパンクで……」

スネイプ「ミス・グレンジャー。この授業での教授は我輩であり、君ではないはずですがな。でしゃばりもほどほどにしたまえ……さぁ、教科書を開くのだ。全員、今すぐ」

パラパラパラッ チッ




597: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:10:39 ID:EFhwrWIG0


スネイプ「――以上が、狼人間の変身期そして変身後の様子を模した一部始終である」

スネイプ「さて、愚かしい諸君には基本的な質問に立ち返ってお教え差し上げるのがよろしいのですかな」

スネイプ「この中に、人狼と普通の人間を見分けかたを答えられるものは?」

ハーマイオニー「先生、ですから、私達のクラスではまだ習っていません!」

スネイプ「二度もわざわざありがたいことですな。全く嘆かわしい。三年生にもなってこの両者の区別がつかない生徒など、我輩の時代には思っても……」

ハーマイオニー「っ、クラスでは、と言いましたが、私個人では興味があったので調べました!人狼は、普通の狼と違って鼻面が――」

スネイプ「三度もしゃしゃり出てくるのはもはや授業の妨害とみなしますぞ、ミス・グレンジャー」

ハーマイオニー「っ」

スネイプ「鼻持ちならない知ったかぶりに、グリフィンドールから五点減点」

ロン「っ、おい!先生はクラスに質問したんだろ!?だったらハーマイオニーが答えたってなーんにも問題ないはずじゃないか!なんなんだよ!答えて欲しくないなら聞くなよな!マーリンの髭!」

スネイプ「処罰だウィーズリー」

ロン「オーケー、ついでだ。このハゲタカ帽子ハイヒール!!!!!!」

スネイプ「グリフィンドールから二十点減点!!ロングボトム、貴様も処罰対象だ!!!」

ネビル「うわああああん!またとばっちりだああああ!!!」




598: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:12:16 ID:UMbS+AWmO


哀れネビル




600: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:18:20 ID:EFhwrWIG0


ハーマイオニー「終業後、ロンと、あとネビルは居残りになってしまったわね……ロンったら、あんなに怒ってくれなくったってよかったのに」

ハニー「あら、割と昔からじゃない。ロンがあなたのために怒ってあげるのって」

ハーマイオニー「そうかしら……あ、終わったようだわ」

ガチャッ

ロン「ブラックがあいつの研究室に忍び込んであいつを始末してくれりゃいいのに!!」

ハニー「ロン、出てきてすぐ悪態はまた聞かれてエンドレスだと思うわ」

ロン「僕だけ羊皮紙二巻きのレポートが二倍の四巻きだぜ!?信じられるか、ハッハ、ハだよ!ハニーのありえないまでの美しさの次に信じられないよあのイカレ教師め!」

ハーマイオニー「ネビル、あなたは?」

ネビル「……十巻き」

ハニー「……手伝ってあげるから」

ネビル「ヒン、グスッ、ヒンヒン!」




601: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:20:29 ID:2U0YauyNO


いいぞロン!ネビルはお約束だ!




602: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:24:43 ID:EFhwrWIG0


翌日

ザァァァァァァァッ!

ロン「あっちゃぁー……大雨かぁ」

ハーマイオニー「今まで試合でこんなに荒れたことはなかったわね……こんな天候でも、ゲームをするの?」

ハニー「矢でも降らない限り中止になんかならないわよ。させてたまるもんですか、今年こそ優勝するんだもの」

ロン「あぁ君はなんて高貴で可憐で勇ましいんだろうハニー!ヒンヒン!おい豚ども!ハニーを讃えて歌うぞ!ヒンヒーン!」

ヒンヒン、ヒンヒーーーン!

ハーマイオニー「豚言語で歌われても、なにがなんだか……」

ハニー「……みん、なっ……」

ハーマイオニー「嘘でしょ、ハニー。こんなしょうもないことで今まで見たことのない泣きこらえ顔を見せちゃうの、ハニー、ちょっと、ちょっと、本当に私もあれ習得しないといけないじゃないの!」

ロン「まぁ実際には君が石になったときのがピークなんだけどさ」

ハニー「なんのことかしら、ロン、私のぶた。あの時誰がどこで泣いたって?」

ロン「あぁハニー!泣くのなんて今日の空だけで十分だよね!ヒンヒン!」




603: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:26:14 ID:UMbS+AWmO


どんどん豚言語がすごいことに




606: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:34:56 ID:EFhwrWIG0


ザァァァァァァ!!
 ビュウウウウウウウ!ピシャァアアンゴロゴロゴロゴロ!!!

ハニー「っ、っ、全然、前が見えない……あぁ、雨避けっていってゴーグルをつけたはいいけど、これ、水滴が着いて全然ダメじゃない!使えない豚ね!ゴーグルだけど!」

カーン!グリフィ――点

ハニー「点を上げた音が聞こえたけれど、詳しいことが全然……もう、これじゃ、試合の様子も、スニッチだって……」

ピィイイイイイイイ!!

ハニー「……タイム・アウトを取った笛の音ね……グリフィン控えテントは、っと。あっちね」

スイーーーッ

ロン「ハニーの着地点はお約束の僕sぐへぇ!ハニー!寒くないかいハニー!」

ハニー「そりゃ寒いわよ!毛布、ありがとう!ねぇ、スコアは!?」




607: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:40:28 ID:EFhwrWIG0


ウッド「我々が五十点リードだ!だがみんな、いきあたりばったりすぎる!もっと作戦通りにだね!」

アンジェリーナ「無理言わないでよ、ウッド!目と鼻の先くらいまで近づいてようやく敵か味方か分かるくらいの大雨なのよ!?」

ウッド「とにかく、点を上げ続けなくては!それに、ハニー!早くスニッチを掴んで終わらせないと、夜にもつれ込んじまう!」

ハニー「あぁ、もう。このゴーグルがあるとだめよ、私。でも無かったら無かったで目を開けられないし……」

ハーマイオニー「ねぇ、いい考えがあるの。みんなのゴーグルを貸して……『インパービァス、防水せよ!』これでいいわ!」

ウッド「グレンジャー、ワァーォ!!君って、さいっこうだぜ!!」

アンジェリーナ「こんないい呪文があったなんて!あー、ウッドったらグレンジャーにキスでもしかねない顔だわ」

ハニー「……」

ハーマイオニー「そ、そんなに感謝されることでもないわ!みんな、頑張って、うん?なぁに、はnっふ、んっ、っちょ、んむっ!?!?」

ハニー「ぷはっ……私のよ!!!!」

ウッド「し、知ってるよ!!」

アンジェリーナ「じょ、冗談だったのに!!」

ロン「つづけて!!」

アリシア ケイティ「「どうぞ!!!」」

フレッド「あっはは!ノリにのってるじゃないか、我がグリフィン軍は!」
ジョージ「行くぜグリフィン!俺達にゃ勝利の女神の祝福がついている!」




609: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:46:36 ID:EFhwrWIG0


ザァァアアアアアアアアア!

ハニー「さっきまでとは段違い……遠くは見渡せないけれど、水を弾いてるおかげで視界がクリアだわ」

ハニー「さぁ、さっさと終わらせて、さっきの続き……!」

ピシャァアアアアアン!ゴロゴロゴロゴロ!

ハニー「!あぁもう、私のだいっきらいな額の傷と同じようなのがさっきから……あれ」

ハニー「今、一瞬……観客席の上に何か大きな影が」

ピシャァアアアアン!!!!!

犬「……」

ハニー「!」

犬「! っ!! っ!!!」ブンブンブン!ピョンピョンピョン!!




612: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:49:02 ID:bZOClK/f0


落ち着け犬っころ




614: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:54:34 ID:FRp0I6LG0


なにはしゃいでんだよ




615: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:54:43 ID:EFhwrWIG0


ハニー「あ、あれって……グリ、ム?」

犬「っ!……ハッ!……」キリッ

ハニー「暴れまわってたと思ったら、急に静かにとまってこっちを……やっぱり、普通の犬じゃない。異常、だわ……」

ハニー「あれ、が……私に、とり憑いてる……」

ハニー「あっ…」

キャーーーァ!?キャーーーー!!

ハニー「客席から悲鳴……それにこの感覚って――」

ハニー「もしかs!?」
吸魂鬼「――――」




618: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 13:58:15 ID:EFhwrWIG0


吸魂鬼「――――」
ハニー「ぅっ!なんで、なんで競技場にあなたたちが!っ!」
吸魂鬼「――――」

吸魂鬼「――――」
ハニー「」吸魂鬼「――――」
吸魂鬼「――――」


ダンブルドア「ミネルバ」

ミネルバ「なんですか、アルバス」

ダンブルドア「魔法省に連絡をしてくれんかの。新しい吸魂鬼を寄越せ、元のは全部再起不能じゃ、とな」

ミネルバ「……ほどほどに」

ダンブルドア「いいや、これは豚の勤めじゃからのう。ヒンヒン」




620: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:05:22 ID:EFhwrWIG0


――ハニーだけは!どうか!どうかこの子だけは――

―どけ、バカな女め!さぁ、どくんだ!お辞g―

――あぁ、お願い!どうぞお願い、ハニーだけは許して、私を代わりに!だから――



医務室

「地面が柔らかくて、ラッキーだったよ」
「いや、ダンブルドアが何かしたんだよ」
「何にしても、ハニーに怪我がなくってよかったよな」
「でもあんな恐ろしい目にあって、よかったなんていえないわ」
「そうよ」「そうよ」
「ハニー……ハニー」
「ヒンヒン……」

ハニー「……何の騒ぎ。私を見つめるのは羨望の眼差しだけにしなさい、って言ったでしょ」




621: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:07:08 ID:baN1gml/P


お辞儀www




622: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:08:29 ID:XXvTfvDv0


―どけ、バカな女め!さぁ、どくんだ!お辞g―

ちょいちょいシリアスな場面にネタがあって吹く




624: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:12:14 ID:EFhwrWIG0


ハニー「……そ。負けちゃったのね、私」

ロン「あー、大丈夫、ハニー。美しさじゃ君の圧勝だよ、というか他に競える相手すらいないよ」

ハーマイオニー「それは間違いないけど……あの、ハニー。あまり落ち込まないで」

フレッド「そうさ、ハニー。俺らの女神様。今度のは事故で誰にも予期できなかった。君は悪くない」

ジョージ「吸魂鬼の群れは、ダンブルドアとルーピン、あとなんかスネイプがオーバーキルしてたぜ」

アンジェリーナ「それに、まだ初戦を落としただけよ。もう負けられないけど、終わりじゃない」

ケイティ「そうよ!」アリシア「がんばりましょ!」

ハニー「えぇ……ウッドは?」

ロン「シャワールームで茹でられてるよ、君に何度も空中落下させちまってる自分を責めてんだってさ」

ハニー「そんなのいいのに……今度は勝てなかったわけだし。ねぇ、それじゃ。次は絶対に負けないって誓うから、みんなで箒……」

ハーマイオニー「あー、ハニー……そのことなのだけど」




626: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:15:07 ID:XqEPBzTUO


気絶して目を瞑ってたらそりゃあスネイプ先生も本気出しますわ
ヒンヒン




627: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:15:58 ID:EFhwrWIG0


ハニー「これ……」

ロン「君の豚にあるまじき蛮行だよな、あぁ。あの木は豚定例会議で満場一致で豚以下に決定したよ……」

ハーマイオニー「あなたを乗せた箒は、スニッチの方に進み続けて……それで、そのまま競技場を飛び越えて、校庭のはずれの『暴れ柳』まで飛んでしまって」

ハニー「この、木屑の塊が……私の?」

ハーマイオニー「……ニンバス2000の、残骸よ」

ロン「君は忠実なるハニーの豚だったぜ、ニンバス。漢だ、漢だったよ、君は。豚の中でね」




630: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:19:42 ID:CgMbAopiO


ニンバス2000は犠牲になったのだ……




631: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:19:43 ID:BWzKJ7jo0


無茶しやがって




633: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:23:49 ID:EFhwrWIG0


ハニー「……マダム。私、まだ入院していなければいけないの?」

ポンフリー「ええ、もちろんですミス・ポッター。あなた、鏡を見てごらんなさい」

ハニー「……私の高貴で可憐な顔しか映りませんけれど」

ポンフリー「それは結構。顔色がまだ戻っていないでしょう?週末一杯はここにいてもらいますよ。さぁ、元気をお出しなさい。箒は新しいのを買えばよろしい、クィディッチは次の試合から負けなければよろしい。そうでしょう?」

ハニー「……えぇ、みんな。大体同じようなことを言ってくれるわ。私もそう思ってる」

ポンフリー「それなら早く元気をおだし、ってば。さぁさぁ、明日も見舞い客がたくさんでしょう。もう寝なさい」

ハニー「……おやすみなさい、マダム」




636: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:30:30 ID:EFhwrWIG0


ハニー「……箒のことも、試合のことも。とっくに割り切ってる。当然じゃない、この私を誰だと思ってるの」

ハニー「……問題なのは、あの犬。グリム。結局、あの犬が現れると私は毎回死ぬ寸前の目にあってるわ」

ハニー「ハーマイオニーには笑い飛ばされるかもしれないけれど、あの犬、やっぱり本当に……」

ハニー「それに、あの……吸魂鬼」

ハニー「……あれが、怖い。わたしは、あれが怖い。認めてあげる」

ハニー「でも」

ハニー「わたし……どこかであれの見せる、パパとママの姿を。望んでしまっているじゃない……」

ハニー「……嫌気が差すくらい、弱いわ。なんてわたしは、弱虫なんだろう」




637: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:37:08 ID:EFhwrWIG0


ハニー「……でも、やよ。このままじゃ、絶対にいや」

ハニー「……パパとママは、いつかきっと――わたしがそうなってしまってから、会える。去年決めたじゃない」

ハニー「ママの断末魔が聞けるから何。パパの最後の叫びが聞こえるから、何」

ハニー「……もう負けない。負けたくない。恐怖なんかに……」

――恐怖を吹き飛ばすのは笑いの力――

ハニー「……そういえば、あれを追い払う術……」

ハニー「……」

ハニー「何かあったら、いつでも訪ねて、って言ったわよね。ルーピン先生」




641: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:46:26 ID:EFhwrWIG0


『闇の魔術に対する防衛術』教室
ディーン「羊皮紙二巻きなんです!」
シェーマス「担当教授でもないのに!」
ネビル「僕なんてとばっちり!!」

ルーピン「あー、私が休んでいる間に本当にすまなかったね。あー、そうだね、それじゃその宿題は出さなくてよろしい。うん、私からスネイプ先生に話しておくよ」

ハーマイオニー「そんな!もう、十巻き分かいてしまったのに……」

ロン「なんで君がそんなに?よっぽど時間がおありのようだね」

ハーマイオニー「な、ないわよそんな、そんなわけないじゃない。あー、他のレポートか、ネビルのそれとごっちゃになってしまったのかもしれないわ」

ハニー「ハーマイオニー。あなた最近、ちょっと疲れすぎていない?」

ハーマイオニー「平気、平気よ。ほら、偶にあなたと寝るだけでも随分……オホン」

ロン「絶対僕より君のが役得が多いよな」

ハーマイオニー「四六時中ハニーに触れてるようなもののあなたが何を言ってるの」

ハニー「あー、そうね、ちょっと休憩も挟むべきなのかしら。ねぇ二人とも、先に昼食に行ってくれる?私、ルーピン先生に用事があるから」

ロン「おっ、ついに豚に勧誘するかい」

ハーマイオニー「いつになったら思慮を覚えてくれるのかしら、あなたって」

ロン「なんだよ、吸魂鬼の追い払い方習えるよう頑張ってね、なんて僕から言うまでもなく伝わってるだろ」

ハニー「……あなたって」




644: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:49:33 ID:FV1ve36i0


ロンマジイケメン
豚なのに




645: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:53:01 ID:EFhwrWIG0


ルーピン「あー、勘違いしないでほしいのは、だね。ハニー、君だけが特別吸魂鬼に弱いというわけではないんだ」

ハニー「分かります。きっと……過去の体験、とか。そういう?」

ルーピン「端的に言うと、そういうことだ。君は誰よりも過去に大きな恐怖を味わった。だから」

ハニー「それは結局、私が連中にとってかっこうの餌になりえる。そういうことよね」

ルーピン「……そうだね。君が最も絶望に落としやすく、また得られる幸福な気持ちや活力を引き出しやすかった……」

ハニー「……私、やられっぱなしはやだわ」

ルーピン「……」

ハニー「連中を、私の手で追い払って。それで……ヒンヒン言わせて、後悔させたいの。先生、お願い」

ルーピン「……あぁ、その目には弱いよ。まったく、君はお父さんにもよく似てる、分かった。教えよう。但し新学期になってからだ。まったく、私は都合の悪いタイミングで病気になってしまったものだよ」




647: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 14:59:37 ID:EFhwrWIG0


学期末

ロン「残るに、○フィっと。君もだろ、ハーマイオニー」

ハーマイオニー「えぇ、もちろんよ。○フィしておいて頂戴、冬休みに寮へ残る人リストへ」

ハニー「……ねぇ、二人とも。賢明だし夏中放っておいたのだから当たり前よ、ともう思うけれど……本当にいいの?家族はみんな、旅行なのでしょう?」

ロン「あー、そんなに長くパーシーの奴の嫌味に付き合わされるのは懲り懲りだからね、問題ないよ」

ハーマイオニー「私も、たあには両親を二人っきりでゆっくりさせてあげたいもの。あ、でも今は二人だし、えーっとね」

ハニー「……」

ロン「って言うのは建前で」

ハーマイオニー「あなたと一緒にいたいから、残るのよ。ハニー」

ハニー「……えぇ、知ってるわ。ふふっ」




649: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:02:53 ID:baN1gml/P


○フィて




651: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:05:42 ID:EFhwrWIG0


ホグズミート休暇

ロン「一緒にいたいのにこればっかりはどうしようもないのかな……あぁハニー!ごめんよハニー!また山ほどお土産をもってくるからねハニーーーー!」

ハーマイオニー「ハニー!私液体保存の呪文ばっちり覚えたから!今日こそはバタービールをもってくるから!待っててねハニーーーー!」

ハニー「はいはい、何のかんの言って楽しみなんでしょう、いってらっしゃい……はぁ」

ハニー「……見送りに出てきたはいいけれど、この後やることもないし。どうしましょう。コリンのインタビューにでも答える?でも最近あの子、やたらとローアングルで写真を撮りたがるから……」

フレッド「やぁやぁハニー、ご機嫌いかがだい?」

ジョージ「置き去りなお姫様はおかんむりかな?」

ハニー「私はいつだって気分上々よ。ハァイツインズ、まだホグズミートに行かないの?」

フレッド「あぁ、その前にね。日頃お世話になってるうちの愚弟の感謝を込めて」

ジョージ「僕らから君に、一足早いクリスマスプレゼントとしゃれ込もうってね」

ハニー「……あのね。プレゼントはどんなものでも受け取ってあげる主義だけれど、さすがに紙くずは怒るわよ?この私も」




654: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:08:59 ID:sHub6I8JO


コリンがローアングラー化したか……
アバダケダブられても仕方がないな




656: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:11:38 ID:EFhwrWIG0


フレッジョ「「『我、ここに誓う。我、よからぬことを企む者なり!!』」」

ウネウネウネウネウネ

ハニー「インクが滲み出して、文字と……これ、この城の地図……それだけじゃない、なぁにこれ……動いてる!」

フレッド「これぞ、僕ら二人が悪戯番長として名を馳せた成功の秘訣でござぁーい!」

ジョージ「この動いてるのは、この城にいる人間ぜーんぶの居場所が書かれてるのさ」

ハニー「すごい……もらっていいの、こんなにすごいもの。大変だったでしょう?作るのは」

フレッド「それはもう、聞くも涙語るも涙……なーんてね。製作者はここに書いてある、この方々さ」

ジョージ「僕らはこれをフィルチの古い没収棚から失敬しただけさ。奴さんには扱えてなかったしね」

ハニー「……『ムーニー ワームテール パッドフット プロングズ 我ら「魔法いたずら仕掛け人」がお届けする自慢の品「忍びの地図」』




661: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:18:39 ID:EFhwrWIG0


地下

ハニー「ホグワーツからホグズミートに伸びている秘密の抜け道は七つ。フィルチに知られているのが四つ」

ハニー「それで、残る三つのうち……二人の一番のお勧め、は。きゃっ!……出口ね」

ガパッ ズズズズッ

チリンチリーン ガヤガヤガヤガヤ

ハニー「……甘い臭いで、空気までお菓子みたい。ここが、ハニーデュークスの地下室の道、ね!」

ハニー「……使い終わったら、地図を消す、っと。『いたずら完了!』」

スゥゥゥッ

ハニー「これで、元通りのただの紙クズ……ふふっ。すごい、わたし、冒険してる!」

ハニー「……さっ、透明マントを被って、っと……二人を、探しにいきましょう」

ガチャッ

ロン「そこをなんとか頼むよ!ハニーのために作ってくれないかなぁ、砂糖抜きでさぁ!マーリンの髭!」

ハーマイオニー「お願いします、あぁ、ハニーがここにいればあなたがたもハニーの素晴らしさがきっと分かるのに!ハニーってとっても綺麗でステキで……」

ハニー「……探してきた、って。ごり押しじゃないの、もう」




663: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:23:28 ID:EFhwrWIG0


ロン「あいたたたた!ハーマイオニー!髪の毛を引っ張るなよやめろよ!」

ハーマイオニー「あ、あなたこそどこを掴んで、っ、いるの!ちょっとやめなさ、んっ!」

ハニー「ここまで来れば大丈夫ね。ふーっ……もう、二人とも。私のことを想うのは当然だけれど、他の人に迷惑をかけてはダメじゃない」

ロン「あいたた、た……そ、その声!」

ハーマイオニー「あぁ、どうしようかしら。私、ハニーの幻聴まで聞こえるように、あぁ……待って?この覚えのある髪の匂いは……」

ロン「君っていよいよもってヤバイよね……ハニー!?」

ハニー「ハァイ、ロン、ハーマイオニー。さっきぶりね」

ロン「ヒンヒン!ヒーン!」

ハーマイオニー「どうしてここに!?そ、それと、連れ出す時に私のあんな部分を掴む意味はあったの!?」

ハニー「私はいつだって私のやりたいようにやるの、そうでしょ?」




669: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:29:23 ID:EFhwrWIG0


パブ 『三本の箒』

ロン「ヒンヒン!おまたせハニー!バタービールだよ!」

ハーマイオニー「ロン、あまりハニーの名前を呼ばないで。ただでさえ二人なのに三つも頼んで不思議がられているんだから」

ハニー「みんなクリスマス気分で浮かれているから気にしてなさそうだけれどね。あぁ、ホグズミート、とっても素敵な町並みだったわ」

ハーマイオニー「それでも用心するの!はい、バタービール。透明マントにしっかり隠してね」

ハニー「えぇ……んっ……!」

ロン「美味しいかい、ハニー!」

ハーマイオニー「からだの隅々まで暖まる気分よね、ハニー!」

ハニー「……ねぇ、あなたたち」

ロン「なんだいハニー!」

ハーマイオニー「なぁに、ハニー!」

ハニー「私に出会えて舞い上がるのは分かるけれど。二人、今、お互いにハニーって呼び合う、なんというか、そういう人たち、って見られてるわよ」

ロン「」

ハーマイオニー「」




675: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:36:58 ID:EFhwrWIG0


ロン「マーリンの髭!」

ハーマイオニー「違うんです!違うんです!あぁ、その生暖かい視線をやめて!違うの!私この人のことなんて別に!!」

ハニー「……ふふっ」

ロン「マーリンの髭!」

ハーマイオニー「あなたさっきからそれしか言えないの!?あとハニー、ニヤニヤしない!あぁ!ち、違う!違うったら……」

カランカラーン

マクゴナガル「やはり冷えますね、この季節になると。フリットウィック先生、コートをかけましょう?」

フリットウィック「いえいえ、ミネルバ!私は小さくともこの通り、『呪文』だけは得意でして!コートをどうぞ?」

ハグリッド「だからよう、ファッジ。俺ぁみんなを楽しませようとしてただけなんでさぁ」

ファッジ「分かるぞ、ハグリッド。そりゃあの生き物は素晴らしい、だがねぇ、理事のマルフォイが……」

ロン「まずい、まずいよ!マーリンの髭だよ!」

ハーマイオニー「は、ハニーの姿は見られないけど、鋭いマクゴナガルやハリーの豚のハグリッドがもし気づいてしまったら!」

ハニー「……でも四人とも、入り口すぐの席に座ったせいで、逃げられないわね。堂々としてましょ」




683: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:45:43 ID:EFhwrWIG0


ロスメルタ「まぁまぁ、ファッジ!お久しぶり!」

ファッジ「やぁ、ロスメルタのママさん。手が空いているならこっちで一緒にどうだね、みんなはそれで?」

マクゴナガル「構いませんわ、話すこともありましょう」

ハグリッド「ロスメルタ、こっち座れや。俺が目一杯つめるからよぉ」

フリットウィック「問題ありませんな!」

ロスメルタ「光栄だわ!少しまっていらしてね」

ハニー「なんだか面白い組み合わせね……ファッジって、ホグワーツのほかの職員とも交遊があったのね」

ロン「僕も意外だったよ。着任当初はダンブルドアにお伺いの手紙ばっかり書いてた、っていうのは聞いてたけど」

ハーマイオニー「役所の方だもの、名門ホグワーツと関わりがあってもおかしくないわ。って、どうして話しを盗み聞く流れなの!?」

ロン「もちの僕だからさ」




689: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 15:56:54 ID:EFhwrWIG0


ロスメルタ「大臣、歓迎したいのももちろんなのだけど、私大臣に言いたいことが山ほどありますの!二度も吸魂鬼がこのパブを調べまわったことをご存知!?」

ファッジ「あー、聞いている聞いている。ママさん、そう怒らないでおくれ。学校にブラックが出たとなれば、この村に立ち寄る可能性が極めて高いのだ」

ロスメルタ「だけど、なにも二度も来ることはないでしょう!商売上がったりだわ!」

ファッジ「ママさん、私だって連中が好きなわけじゃぁない。用心にこしたことはないんだ……学内には、ダンブルドアが一切吸魂鬼を入れようとしないし」

マクゴナガル「その点に関しては私はダンブルドアを全面的に支持しますわ。あのような生き物が学内に入り込むなんて、ブラックと同じぐらいの脅威です!」

フリットウィック「まったくその通り!」

ファッジ「そうは言うがねぇ、吸魂鬼は一度に一三人も人を殺したりせんだろう。分かってくれ……」

ロスメルタ「でも私、未だに信じられませんの。だって、シリウス・ブラック。あの、シリウスですよ?」

ハグリッド「……あぁ、言いてぇことはよーーく分かるぞロスメルタ。俺もこないだ散々奴さんにぶちまけてやった」

ロスメルタ「そうよね、ハグリッド。だって、誰がどんなに闇に落ちたとしても彼だけはそうならないと確信をもっていたもの……」

ファッジ「君は話の半分しか知らないんだ、ママさん。奴の犯した最悪の仕業は、一部にしか知られちゃいない」

ロスメルタ「最悪?可哀想な人たちをあんなにたくさんも殺すより悪いことが、ありえるというの?」




692: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:02:40 ID:EFhwrWIG0


ファッジ「さっきの物言いから察するに、君は学生時代の奴をよく知っているのだろう?」

ロスメルタ「えぇ、それはもう。ムスッとしているのに打ち解けてみると気さくで、気が利いて……」

マクゴナガル「ジゴロっぷりはこのさい置いておきましょう。彼が誰と一緒にいたか、ご存知ね?」

ロスメルタ「あら、もちろんですわ!いつでも一緒、まるで影の形のようでしたもの。あぁ、あの二人……」

ロスメルタ「ジェームズ・ポッターと、シリウスブラックは!」


ロン「……」

ハーマイオニー「……」

ハニー「…………」




694: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:11:55 ID:EFhwrWIG0


マクゴナガル「えぇ、シリウス・ブラックとジェームズ・ポッター。悪戯の常習犯でそれでいて成績は首席と次席という、悪夢のような二人組み」

フリットウィック「あんなに手を焼かされた生徒は、ウィーズリーのツインズとあの二人くらいのものでしょうな!」

ハグリッド「髪も黒ぇしよぉ。俺は最初のうち、兄弟なんじゃと疑いもせんかった」

ロスメルタ「一心同体、そういう二人でしたわ」

ファッジ「あぁ、そうだ。ポッターはブラックを誰よりも信用した。それは卒業後、ポッターが結婚しても変わらなかった」

ファッジ「その頃にはポッターには両親がいなかったからね。ブラックはジェームズとリリーの結婚式で花婿付添い人となり、夫妻は彼を」

ファッジ「ハニーの、後見人にした」

ハニー「……」

ハグリッド「……このこたぁ、まだ、口の軽い俺でもまだハニーにゃ言ってねぇ。辛すぎる、あんまりだ。あんなに優しい子が、俺達のハニーが、っう、ヒンヒン!」

ロスメルタ「……ブラックの正体が、あの人の一味だったからですの?」

ファッジ「もっと、悪いね。ポッター夫妻がハニーを生んでしばらくして、身を隠していたことは?」

ロスメルタ「えぇ……風の噂で。でも、あの頃は戦争のようなものだったんですもの。何が本当で、何が虚構なのやら……」




697: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:20:26 ID:EFhwrWIG0


ファッジ「ポッター夫妻は、『例のあの人』に付けねらわれていてね。そこで身を案じたダンブルドアが……」

マクゴナガル「強力な、古い呪文。『忠誠の術』を施したのです」

ロスメルタ「忠誠……聞いたことありませんわ」

フリットウィック「恐ろしく、複雑ですな。一人の生きた人間の中に、秘密を魔法で封じ込めるのです」

フリットウィック「封じ込められた『秘密』は、その『秘密の守人』が口を割らない限り絶対に、よいですか、絶 対 に みつからない」

フリットウィック「ポッター夫妻の居場所がその術で守られた異常、『例のあの人』が二人の家の窓ガラスに目玉をこすりつけようと、その家そのものさえ認識することも叶わんのです」

ロスメルタ「……それに、ブラックが選ばれた」

マクゴナガル「ダンブルドアは反対していましたが、ね。あの時期、内部から情報を流されているような事案が多くありましたから。ポッター夫妻に近しい、誰かが」

ロスメルタ「それが、よりにもよって一番信頼されていた、ブラックで……」

ファッジ「あぁ、たった一週間で暴露してしまった。その期間さえ、二人を襲うのに一番いいタイミングを見計らっていただけなのだろう」




700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:29:12 ID:EFhwrWIG0


ハグリッド「あの腐れトンチキめ!ちくしょう!!ジェームズを返せ!リリーを返せ!ハニーに返せ、ちくしょう!!」

マクゴナガル「は、ハグリッド、声が大きい!静かに!」

ハグリッド「俺ぁあの可哀想なハニーを崩れた家から見つけだすときに、あいつに会ってんだ!」

ハグリッド「あいつが二人の『秘密の守人』だって俺ぁ知らんかった、俺は!俺は!」

ハグリッド「リリーとジェームズを裏切ったクソ野郎を!!慰めたんだ!!俺はなんて間抜けだ、ちくしょう!ハニーに顔向けもできねぇ!」

マクゴナガル「落ち着きなさい、ハグリッド。あなたはそれから、きちんと仕事をこなしたでしょう」

ハグリッド「あ、あぁ。ダンブルドアのご命令で、ちっちゃなハニーを連れていかねぇといけなかったから……そんで、あの若造め!」

ハグリッド「『この子の後見人は僕だ!僕が育てる!』……ハッ!!こないだもまだ同じことを叫んじょった!!」

ハグリッド「あの野郎は、頭がおかしい!ご主人様をぶっ倒したハニーを殺せば、力が戻るとでも思っちまいやがる!」

ファッジ「そうだ、そこからの奴の足取りは簡単につかめた……ハグリッドに、空飛ぶオートバイをやったからだと思うがね」

ロスメルタ「それじゃ、それで。次の日には、魔法省がブラックを追い詰めて、あの事件を?」

マクゴナガル「……魔法省じゃありません」

ロスメルタ「え?」

フリットウィック「ピーター・ぺティグリューを覚えていますかな?あの二人の腰巾着だった……あまり冴えない子を」




703: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:36:07 ID:EFhwrWIG0


ロスメルタ「あ、あぁ……えぇ、どうしてこの二人、あぁ、もう一人いましたね。あまり店には来てくれませんでしたが。あの中にいれるのか、不思議な……」

マクゴナガル「……小太りで、運動もできず。勉強も、時間のかかる子でした」

マクゴナガル「でも人一倍頑張ることが出来る子でした……だから私は、あの子に、あの子に厳しく、それをどれだけ今、後悔しているか……」

フリットウィック「腰巾着、といいましたがな……ジェームズは言っていたのですよ。『ピーターは人の良い所を素直に認められる、良い奴だ』と」

フリットウィック「疎ましく邪険にすることもなく……ブラックとはまた違ったよき友人だったようで」

ロスメルタ「そんな、ピーターがブラックを追い詰めて……あぁ、ぁあじゃぁ、まさか、あの犠牲者の中の魔法使い一人、というのは……」

ファッジ「……ピーターのお母上には、勲一等マーリン勲章と、彼の親指が届けられたよ」




704: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:37:22 ID:vXfWu+IV0


きっちり伏線拾ってるんだなあと今更




705: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:43:30 ID:EFhwrWIG0


ロスメルタ「ジェームズとリリーを死に追いやり、親友を裏切り、殺した……それが、ブラックの」

ファッジ「あぁ、最悪の行いだ。ママさん、分かってくれたかね……我々がどうしてここまでするのか。そして、どうして城にもここにも厳重な注意を払わせるのか」

ハグリッド「あいつぁ悪党だ、とんでもねぇ奴だ。なーんも悪くねぇ、ハニーを……」

フリットウィック「……そうですな。今度は親友たちだけでなく」

マクゴナガル「……自らが後見人となった、子供と同等の価値のあの子を……殺そうと」

ガタンッ!!

ロン「おわっ!?あれ、テーブルが……」

うわっ!?なんだ!? なにかに押された!? なんだ!? カランカランカラン!

ハーマイオニー「!ハニー!」

ハグリッド「うん?おぉ、ロン!ハーマイオニー!どうしたこんなとこで、奇遇だなぁ?え?」

フリットウィック「……まさか、話しをきいてはおらんでしょうな?」

マクゴナガル「……グレンジャー、今、なんと?」

ロン「あ、えっと、あっはは!ハグリッド!元気そうでなにより!失礼します!」

ハーマイオニー「えぇっとこのハチミツ入りジンジャーエール最高だったわマダム!失礼します!」




708: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:46:25 ID:EFhwrWIG0


ロン「どこ行った!?あぁ、一面真っ白だしハニーは透明マントを被ってるから……」

ハーマイオニー「こっちよ!来て!……林の方に、向かってる!」

ロン「あぁ、ちょっとヤバイけど君がその特技をもっててよかったよ!……あ」

ハーマイオニー「……木立の根元に、雪が極端に凹んでいる部分が……あるわね」

「っぁ、っぅ、」

ロン「……ハニー」

ハーマイオニー「……」




710: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:52:04 ID:EFhwrWIG0


「わたし、ね。っ、ぅ」

「夢があったの。っ、ずっとずっと、あの家で、酷い目にあってた、頃」

ロン「……」

「わたしの、知らない。やさしいやさしい、っ、親戚が。いつかきっとっ、わたしのこと」

「わたしのこと迎えにきてくれて!一緒に、暮らそう、って!」

「そう言ってくれて、わたしのことを救ってくれるんだ、って!」

ハーマイオニー「……」

「何よ、いたんじゃない……なのに。どうして……」

「友達だったのに、どうして!!!どうして!!!!!」

「……パパとママの、愛なんて。その人には、取るに足らないこと、だったの」

「答えなさいよ……近くにいるんでしょ!!!!どうしてよ!!!」

バサッ


ハニー「脱獄囚の……シリウス・ブラック!!!!」


つづく




715: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:54:28 ID:Elv52NrFO


おつ、ヒンヒン!




719: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 16:55:41 ID:YrPyeE+j0


良いところで終わってしまったぁー
乙品品




726: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 17:00:27 ID:EFhwrWIG0


帰りが2時頃になってしまうんで、丁度半分だしこのスレはここで畳みますわ
また十時間後くらいに!スレタイは『ハニー・ポッター「エクスペクト・パトローナム!」』で!
シリウスが豚になるか?さぁね!
じゃあの!

 ハリー・ポッターシリーズ

 一巻~七巻

 世界的大ヒット発売中!

 2014年後半 USJにて

 ハリポタアトラクション建設決定!!




729: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/10 17:02:00 ID:UpGmHlMu0


また続きの気になる引きを…





92: おちんちんBelong 2012/12/09 19:05:34 ID:BMA6Qa140


no title




94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/12/09 19:07:53 ID:QAlU2K0k0


>>92
誰が何を思ってこのAAを作ったのか知りたい






次作品
ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」










別作品
ハリー「頭が割れる…先生、これは…」ダンブルドア「群発頭痛じゃ」
ロン「僕とハーマイオニーが落っこちそうだとするよ?」ハリー「…うん?」 
ハリー「イメチェンしたいんだ」ロン「…うん?」ハーマイオニー「え?」 
ハーマイオニー「ハリーが女の子になってしまったわ」ロン「」 
ハリー「もてたいんだ」ロン「……その喧嘩、1シックルで足りるかい?」 
ハーマイオニー「すき……よ、ハリー」ハリー「あぁ、僕も……」ロン「」
ハリー「安価でホグワーツの女の子と付き合おう」
ハリー「宿題で潰れる休日」ロン「全く、ホグワーツってステキだよな」
ハーマイオニー「ハリーと喧嘩?」ロン「キャノンズ優勝まで顔も見たくないね」
シリウス「ハリーとの将来のためにマグル社会の勉強をしよう」 
シリウス「ハリーのために、私達ができることはなんだ?」
ドラコ「『ポッターにチョコを渡してこマらせルフォイ大作戦』だ!」



関連作品

第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』相当
ハニー・ポッター「私が、魔法使い?」 
ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」
ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」

第二巻
ハリー・ポッターと秘密の部屋』相当
ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」 
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」

第三巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』相当
ハニー・ポッター「脱獄囚の、シリウス・ブラック?」
ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー・ポッター「『守護霊よ、来たれ!』」

第四巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』相当
ハニー・ポッター「勝つのは私、そうでしょ?」
ハニー・ポッター「何がこようと、受けて立つわ」 
ハニー・ポッター「いつか必ず、来るものは来るのよ」 
ハニー・ポッター「来るものは来る、来た時に受けてたてばいいのよ。勝つのは、私よ」 

第五巻ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』相当
ハニー・ポッター「騎士団、いいえ。私の豚団ね、そうでしょ?」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「『私は、嘘をついてはいけない』……?」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「誰一人だって、欠けさせないわ」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「進まなきゃ、前に。そうでしょ?」  【前編】【後編

第六巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』相当
ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」
ハニー・ポッター「暴いてみせるわ、マルフォイの企み」
ハニー・ポッター「どうして、スネイプなんかを……」 【前編】【後編

ハニー・ポッター「アルバス・ダンブルドアと、わたし」


第七巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』相当
ハニー・ポッター「分霊箱を、探す旅」 【前編】【後編
ハニー・ポッター「死の、秘宝……?」
ハニー・ポッター「最後(いやはて)の、敵なる死だって……越えてみせる!」【完結】









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