別作品
ハリー「頭が割れる…先生、これは…」ダンブルドア「群発頭痛じゃ」
ロン「僕とハーマイオニーが落っこちそうだとするよ?」ハリー「…うん?」 
ハリー「イメチェンしたいんだ」ロン「…うん?」ハーマイオニー「え?」 
ハーマイオニー「ハリーが女の子になってしまったわ」ロン「」 
ハリー「もてたいんだ」ロン「……その喧嘩、1シックルで足りるかい?」 
ハーマイオニー「すき……よ、ハリー」ハリー「あぁ、僕も……」ロン「」
ハリー「安価でホグワーツの女の子と付き合おう」
ハリー「宿題で潰れる休日」ロン「全く、ホグワーツってステキだよな」
ハーマイオニー「ハリーと喧嘩?」ロン「キャノンズ優勝まで顔も見たくないね」
シリウス「ハリーとの将来のためにマグル社会の勉強をしよう」 
シリウス「ハリーのために、私達ができることはなんだ?」
ドラコ「『ポッターにチョコを渡してこマらせルフォイ大作戦』だ!」



関連作品

第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』相当
ハニー・ポッター「私が、魔法使い?」 
ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」
ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」

第二巻
ハリー・ポッターと秘密の部屋』相当
ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」 
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」

第三巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』相当
ハニー・ポッター「脱獄囚の、シリウス・ブラック?」
ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー・ポッター「『守護霊よ、来たれ!』」

第四巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』相当
ハニー・ポッター「勝つのは私、そうでしょ?」
ハニー・ポッター「何がこようと、受けて立つわ」 
ハニー・ポッター「いつか必ず、来るものは来るのよ」 
ハニー・ポッター「来るものは来る、来た時に受けてたてばいいのよ。勝つのは、私よ」 

第五巻ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』相当
ハニー・ポッター「騎士団、いいえ。私の豚団ね、そうでしょ?」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「『私は、嘘をついてはいけない』……?」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「誰一人だって、欠けさせないわ」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「進まなきゃ、前に。そうでしょ?」  【前編】【後編

第六巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』相当
ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」
ハニー・ポッター「暴いてみせるわ、マルフォイの企み」
ハニー・ポッター「どうして、スネイプなんかを……」 【前編】【後編

ハニー・ポッター「アルバス・ダンブルドアと、わたし」


第七巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』相当
ハニー・ポッター「分霊箱を、探す旅」 【前編】【後編
ハニー・ポッター「死の、秘宝……?」
ハニー・ポッター「最後(いやはて)の、敵なる死だって……越えてみせる!」【完結】







1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/07(日) 22:05:54.32 ID:+YTjt7Yx0


アンブリッジの部屋

キィィィッ

アンブリッジ「あらあら、ミス・ポッター。お得意の屁理屈で今夜の罰則も逃れるものかと、わたくし心配していましたわ♪」

ハニー「……こんばんはの挨拶もさせないのはどうかと思うけれど。それに、私は屁理屈なんて――」

アンブリッジ「エヘン、エヘンッ!ほーら、また言い訳を始めようとしていますわね。その口車でたちの悪いでっち上げ話を続けるおつもり?」

ハニー「……」

アンブリッジ「よろしい。ミス・ポッター。とんでもない嘘つきで鼻持ちなら無い目立ちたがり屋のあなたにこの罰則は当然、理解できますわね?」

ハニー「……えぇ、先生」

アンブリッジ「癇癪を抑えるのが上手になったようですわね♪さて、それでも罰則はやめませんわ。さっ、ここに」

ハニー「……羊皮紙に、羽ペン……書き取りの罰則?」

アンブリッジ「えぇ、その鋭いペン先がお見えになって?それで、刻みこむなさいな。自分がどれだけ愚かなのか、間違っているのか」

ハニー「……この文句を?」

アンブリッジ「えぇ。さっ、まずは声に出してみなさいな。きっとしみこみますわ」

ハニー「……」



ハニー「『私は、嘘をついてはいけない』……何回、書くのかしら」

アンブリッジ「しっかりと『刻み』込まれるまで、ですわ♪」







引用元: ハニー・ポッター「『私は、嘘をついてはいけない』……?」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/07(日) 22:20:15.98 ID:+YTjt7Yx0


ハニー「……(いやらしい顔だわ、ほんと)」

ハニー「……(こんなのにのせられて、こんな目にあうなんて……まったく、この私が)」

アンブリッジ「♪」

ハニー「……」

ハニー「……(いけないわ、顔を見てたら、気分。っ、ふぅ)」

アンブリッジ「あらあら、わたくしに見惚れている暇がおありかしら♪」

ハニー「誓って違うわ。お世話様」

ハニー「……さっさと、終わらせてしまいましょう。まったく……今日は、一日散々ね」

・・・・・・

時は戻って早朝

ロン「アンブリッジ・ショックから一夜あけてみんな調子悪そうだよな。ハニーを一目みりゃ普通は調子抜群だろマーリンの髭」

ハーマイオニー「普通の概念をあなたたちに当てはめないで。でも、そう……今だけはそうだったら、って思えてしまうわ」

ヒソヒソヒソ ヒソヒソ
 ヒソヒソ  

ハニー「……」

ロン「何がヒソヒソだよ紛らわしいな。あぁハニー!気にすることないよだって君が話題の中心だなんていつものことだしね!ヒンヒン!」

ハニー「……えぇ、そうね。一面大見出しね。知っているわ」

ハーマイオニー「そんな新聞毎朝だってほしいとこだけど……今日の一面は、あの人のようよ」

ロン「……『アンブリッジ上級次官、ホグワーツ教員へ就任!』おいおい朝からなんてもん載せてんだ、テロじゃないか」

ハーマイオニー「写真の方は隠して見て。 ほら、ね。あの人は魔法省の後ろ盾もばっちりで、この学校に干渉する気なのよ……」


アンブリッジ「みなさん、ごきげんよう♪いい朝ですわ」

ウワアアアアアアアアアアアア!!
 ギャァアアアアアアアアアアアア!!!

ロン「……精神衛生的な話かい?オェッ」

ハーマイオニー「……そう、じゃなくて! 学校制度そのものに、ってこと……どんな授業をする気なのかしら」




26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/07(日) 22:35:40.54 ID:+YTjt7Yx0


ロン「あんにゃろの授業はいつだろうね……おっと、噂をすれば!」

シェーマス「……これ、時間割だ」

ロン「ありがとよシェーマス!大方マクゴナガルに寝室を変えてもらうよう直訴しにいって、怒られて使いっぱしりさせられてるのかい?それ、例年うちの兄貴たちの仕事なんだけどさ」

シェーマス「さぁね……あっ」

ハニー「……」

シェーマス「っ、それじゃ。あの、ヒ……ゴホッ。失礼するよ」

ハニー「……そう。シェーマスは……豚じゃなくなったのね。」

ロン「屠殺もんだよな、君が悲しむからしないけど。これ、あいつの首輪。奴さん、城に戻ること自体反対されたんだってさ。おっかしいよな、ハニーに会えるチャンスをみすみす手放すなんて」

ディーン「いずれ分かるとおもうよ?あぁ、差し出がましくてごめん!ヒンヒン!僕んとこは親は、あー、マグルだからそんなことないけどねハニー!ヒンヒン!」

ネビル「僕もばあちゃんは全面的にダンブルドアを支持してるから、ってそんなこと関係なく君の豚だよハニー!ヒンヒン!」

ハニー「……出来る豚をもって誇らしいわ。さっ、パンを投げ与えられたいのなら鼻をおならしなさい?」

ディーン「ヒンヒン!」

ネビル「ヒンヒン!」

ハーマイオニー「……良かったわ、グリフィンドールのみんなまで、あー、そういう眼でみてこなくって」

ロン「君達の寝室っていう僕が一生に一回でいいから入ってみたいところじゃ、どうだったんだい?」

ハーマイオニー「それ実現したらあなた屠殺どころじゃないけど、ラベンダーが……」

ハニー「……」

ロン「噂好きのおべんちゃららしいよな。ハニー、気にするなってばあんなのをさ。マーリンの髭だよ、まったくね。頼まれたってお近づきになりたくないね、僕ぁ」




34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/07(日) 22:58:29.36 ID:+YTjt7Yx0


フレッド「おやおや、んな込み入ったこと言っていいのかいロニー、ただでさえ浮ついた話のないお前だってのに」

ジョージ「おいおい、女の子の口コミは怖いぜロニー?ただでさえ豚すぎて他の子はロンうわぁってなってんのに」

ロン「何言ってんだ誇らしいことなのに。ハニーの下にいられるんだぜ?」

ネビル「まったくだよ」

ディーン「ロン氏ねよそろそろ」

ハーマイオニー「怖いのは口コミだけじゃなくってよ、二人とも。早速こーんなものを掲示板に貼り出してくれたわね!?」

フレッド「おいおいハーマイオニー、君が剥がしっちまったのかい?僕らのバイト募集の掲示をさぁ」

ジョージ「ハーマイオニー、大きな誤解だ。僕らはちょいとお手伝いを収集しようとしただけなのに」

ハニー「凄く小さな文字で『お気の毒ですが仕事には応募者の危険負担にて行われます』って書いているけれどね」

ロン「さすが眼までいいよねハニー!ハシバミ色の眼は見た目だけじゃなくて視力まで抜群だよなもちの僕で」

ハーマイオニー「これのどこがちょいとお手伝いなのかしら!?」

フレッド「おぉこわ、ママみてぇ。わーるかった悪かった、もうこんな掲示はしないからさ」

ジョージ「ずらかれずらかれ。安心してくれよ、割り切って君の眼の届くとこではしないさ」

ハーマイオニー「余計悪いわよ、ちょ、ちょっと!もう……心配ごとばかりなのに問題を増やしてくれるわ、あの二人」

ロン「あぁ、ずる休みスナックボックスが増える前にアンブリッジ・ショックで寝込む奴も大勢いるしね」

ハーマイオニー「それもあるわ。けどね、ラベンダーやシェーマスの話にもどるのだけど……私達、ただでさえダンブルドアが昨年末の宴会で言った事を守り通せてないっていうのに」

ロン「ダンブルドア……あー、なんてったっけ?」

ハニー「……さぁ、あの人と話したのなんて随分と前だから覚えてなんてないわ」

ハーマイオニー「宴会の時だってば。つまり、私達がこの城のみんなで団結する、ということ。組分けも警告していたのに……私達、もう随分と身内で争ってみえるわ。それなのにあの二人、まったく!!」

ロン「噛み付いてるのは君だけだけどね、なんて」

ハーマイオニー「本当ならあなたにも援軍をお頼みしたいのですけどね、監督生さんっ!!!」

ロン「おっと悪いね、僕ぁハニーの豚としてハニーの座り心地を守る使命があるから。そっちの方が大事さ」

ハニー「ロン」

ロン「なんだいハニー!」

ハニー「私のために尽くす事を逃げる言い訳にするのなら許さないわよ?」

ロン「ちょっとごめんよハニー、少しこの固い椅子に座っててくれるかい――おいまてよフレッド、ジョージ!僕は監督生だぞ!!!監督豚だ!!ヒンヒン!!!」




39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/07(日) 23:16:13.14 ID:+YTjt7Yx0


ハーマイオニー「……あー、素敵な眼鏡だわ、ロン」

ロン「お褒めいただき光栄だよハーマイオニー。どうだい、バッジに映えるように右が赤で左が黄色いレンズなんだぜ。だからあの二人を止めるなんて僕ぁ反対だったんだ髭」

ハニー「似合ってるわよ、ロン」

ロン「ヒンヒン!よーし!僕これ一生とらないよ!まぁどっちみちさっきから剥がそうとしてもこびりついててどうしようもないんだけどさマーリンの髭!!」

ハーマイオニー「あ、あなたは良くやったわ、ほんと。えぇっと、待っていて?永久接着ではないでしょうから、きっと反対呪文で……」

アンジェリーナ「双子に面白いされてるとこ、悪いね。ポッター、少しいい?」

ハニー「えぇ、アンジェリーナ……ポッターって?」

アンジェリーナ「あー、ほら、私も責任ある立場になったし少しはしゃんと、ってね。私、キャプテンになったんだ、クィディッチチームの」

ハニー「あら……そうね、ウッドはもういないのだものね。アンジェリーナが……適任ね、そうでしょ?」

アンジェリーナ「ありがと。そう、ウッドがいないから代わりのキーパーを選抜しないといけないんだ。金曜の五時は空けててくれる?チーム全員で選抜会はやりたいから」

ハニー「この私のあずかり知らない所で大事なポジションを埋めさせるわけにいかないもの。もちろんよ」

ロン「僕だよ!」

ハーマイオニー「? 何が?はい、とれたわ」

ロン「あー、もちのが。ありがとう、君って天才だよな……キーパーか」

アンジェリーナ「うん、ウッドの抜けた穴は大きいからね。いい選手がみつかるといいんだけど。それじゃ」

ハニー「頑張って、新キャプテンさん……去年リーグがなかったから、すっかり忘れていたわ」

ロン「そんなこと言って二日に一辺は『飛びたいなぁ……』って言ってたのは知ってるよ僕は何せ君がまたがる箒代わりで痛い!ありがとう!」

ハーマイオニー「やりがいのある予定ができてよかったわね……今日の授業は、あー、私からみてもあまり楽しいとは言えないもの」

ハニー「……『魔法史』、『魔法薬学』が二時限続き、『占い学』、それで、『闇の魔術に対する防衛術』、ね」

ロン「なんだこりゃ……ハニーの存在がなきゃあの二人に早急に『ずる休み』させてもらえるようなきつきたいところだよ」

ハーマイオニー「ロン」

ロン「な、なんだよ、ハニー以外がそれで僕を脅すなよ、分かったよ、マーリンの髭」




46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/07(日) 23:41:54.94 ID:+YTjt7Yx0


『魔法史』後

地下牢教室前

ロン「ビンズのじいさん、授業はいつもの通り壊れかけたラジオみたいに一本調子だったのにさ……こんな量の宿題って、ズルだよ」

ハーマイオニー「私達、もう『OWL(ふくろう)』、つまり『普通魔法使いレベル試験』の学年なのよ?当然じゃない」

ハニー「その程度でこの私のことを試験しようなんて、おこがましいにも程があるけれどね」

ロン「まったくさハニー、君の前じゃめちゃくちゃ疲れる魔法テストの『NEWT(いもり)』だって跪くよ!あの双子が今年受けるやつだってね!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「でも、ハニー。それはあなたならきっと大丈夫でしょうけど、ロンは……」

ハニー「……」

ロン「……ま、マーリンの髭!!!!!!」

ハーマイオニー「お、オホン。今後の進路にも関わることだもの、少しは真剣になったかしら」

ロン「僕ぁハニーの下に永久就職決まってるけどね」

ハーマイオニー「それで食べていけたら苦労しないでしょう?」

ロン「大丈夫、その頃には僕、二つの地点に同時に存在することが可能になってるだろうからね。もちの僕で」

ハーマイオニー「手首がばらけるのが関の山じゃないかしら……あら、前の授業が終わったみたいね」

ガチャッ

チョウ「――気にしないで、平気よ。でも、どうして私の顔に白い薬品が飛んだだけなのに男の子達あんなに……あら!ハニー!」

ハニー「! チョウ……今度はあなたが何か液体がついている番ね」

チョウ「ふふっ、少し失敗しちゃって。あなたの方は、すっかり大丈夫――」

ロン「おぉっと、ハーマイオニー気持ちは分かるけどさ邪魔しないように……あれ?それ、何のバッジだい。君って監督生ではなかったようにおもうけど?」

チョウ「えっ?あ、えぇ、これはトルネードーズの……」

ロン「トルネードーズ?去年リーグ制覇したタッツヒル・トルネードーズ???へぇ、それじゃ、最近ファンになったってわけだ???ふぅん」

チョウ「……六歳の頃から、ファンよ。それじゃ、ハニー。またね」

ロン「あっ、あれ?なんだい君、ハニーに用じゃ……あっ」

ハニー「……」

ハーマイオニー「……」

ロン「ご、ごめん、ごめんよハニー、あー、僕、あの、にわかクィディッチファンは見すごせないもんで、あの、その髭で、あー」

ハニー「ロン」

ロン「な、なんだいハニー!僕のハニー!」

ハニー「さっきの眼鏡をかけて、授業中スネイプに監督生バッジをひけらかしたら、どうなるかしら」




50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/07(日) 23:53:58.14 ID:+YTjt7Yx0


『魔法薬学』

スネイプ「授業を始める……ウィーズリー、その眼鏡はなん――」

ロン「なんですか先生!僕は監督生ですっ!!!」

スネイプ「知っている座れうるさい。グリフィンドールから五点減点」

ロン「でも先生!僕は監督生なんです!ほら!ほら!」

スネイプ「知っていると言っている驚いたことになはいはいすごいすごい五点減点、座りたまえ」

ロン「でも先生!おかげで僕眼に映るのが赤いのと黄色いので覆われてて!」

スネイプ「その馬鹿げた眼鏡のせいだろう赤いレンズをよこしてとっとと座りたまえ!!!五点減点!!!」

ハニー「ロン、それくらいでいいわ」

ロン「ヒンヒン!」

スネイプ「……相変わらずおごり高ぶり、人を顎で使っているようですな、ミス・ポッター。鼻持ちなら無い、姿見とかけはなれた我慢ならない態度に十点減点」

ディーン「意義あり!!今更ハニーにそんなことで減点するのは横暴じゃありませんか、先生!」

ネビル「そ、そうだ、そうだ!先生の個人的恨みが、なにか、あの!先生!」

スネイプ「ロングボトムは後ほど罰則」

ネビル「僕ってなんて学習能力ないんだろうわあああああん!!」




63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/08(月) 00:10:50.76 ID:m1pYuOXi0


スネイプ「今日も今日とて騒ぎの元凶に邪魔をされたわけだが、授業を始める」

マルフォイ「まったく困ったものですよね、先生。えぇ、始まるフォイですね」

ハニー「言いたいだけならすっこんでなさい」

スネイプ「諸君は今年『OWL』を控える学年である。先に言っておくが、我輩は件の試験で『可』以上の評価を受けた生徒でなければ六年次に授業を受けさせない」

ロン「やったぜ!」

ハニー「わざと手を抜くのもありかもしれないわ。私の主義には、反するけれど」

ハーマイオニー「……言っておきますけど、ほとんどの職業で『魔法薬学』の修了は必須よ」

スネイプ「我輩としましては、これ以上出来の悪い生徒を受け持たなくてよいのはまったく喜ばしいことですな。罰則を受けさせる手間も省ける」

ネビル「……あれ!多分僕のことだ!ばあちゃんに殺される!」

スネイプ「それでは、作業工程は黒板、必要な材料は棚に。今日作るのは『安らぎの水薬』、OWLで頻繁に課題としてだされる魔法薬である」

スネイプ「完成した場合出来上がるのは、その名の通りに安らぎ与える見た目にもいい赤い色。精々の検討をしたまえ。作業開始」

ザワザワザワ 
 ガヤガヤガヤ

ハーマイオニー「あなたの髪のような色、ってことかしら」

ロン「ハニーって誰にも安らぎとか与えまくるからね、僕の赤毛とは同じでも同じじゃないよもちのロンで」

ハニー「あの人に褒められたように言われても気分が悪いだけだけれどね。さぁ、やってしまいましょう?」




69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/08(月) 00:34:59.55 ID:m1pYuOXi0


トントントントン
 ザクザクザクザク グツグツ

ロン「ハニーの材料を切る手さばきの鮮やかさったらないよねヒンヒン!」

ハニー「えぇ、そうね。一流シェフも顔負けね?」

ロン「あぁそりゃもう!それであのスナッフルの胃袋も鮮やかに掴むってわけで痛い!ありがとう! それに比べて、さぁ……」

ハーマイオニー「あと、五センチ……なにかしら、ロナルド」

ロン「な、ナイフ握りながら凄むなよ。君は定規まで取り出してバカ丁寧に、さぁ」

ハーマイオニー「正確さは大事だわ!それに、あー、ハニーのやり方を否定する気はないけど、私はそれでいつも成功しているもの!」

ロン「はいはい、まだロクに材料刻む段階まで行ってない僕が口出ししてすみませんでしたね、っと。ハニーはもう材料投げ込んで攪拌するとこかい?」

ハニー「えぇ、あなたも早く追いつきなさい?さっきはあぁ言ったけれど、私、あなただけ来年ここの教室にいないのは、やよ。ここの椅子、格別に冷たいのだもの」

ロン「ヒンヒン!もちのロンさハニー!よぉーし!月長石だっけ!?こいつを入れればいいんだね!?」

ハーマイオニー「落ち着いてまずはそれを粉末にするの落ち着いて。割ってからよ、もう」

ロン「君の硬い頭とか?  あ、いや、悪かったよ、ほら、落ち着こうよ、ほら、ナイフはおこうよ頼むからさ、いや、だからって杖とらなくても……!」

ハニー「固いのはどちらの意地もだけれどね……さて」


ヒソヒソヒソ

ハニー「……授業中でも、意地でも噂するのね、こっちも」

ヒソヒソヒソ

 「いい神経してるよな」
「普通学校に戻れるか――」
  「まったくだ」
 「フォイ」

ハニー「一際うるさいのがいるけれど、相手にもしないわ……さっ、材料、を――」


「――セドリックをどこかにやったのも、きっと」


ハニー「っ!!!   あっ」

ポンッ!  シューーーーー モクモクモクモク

ハニー「……」

ロン「あれ?鍋から煙、あぁハニー!君ったらもう完成したんだねハニー!見せてくれるかい君に魅せられたこの豚に君色の薬……」

ハーマイオニー「……あー、えっと、ロン、ほら、あの眼鏡をかければ、赤いわよね」

ロン「だ、だよな!冴えてるよハーマイオニー、ほぉら!スネイプの言ったとおり、あの、ハニー色……」

スネイプ「我輩は一言もそんな単語は発していませんがな。ポッター、これはなんだね」

ハニー「……『安らぎの水薬』」

スネイプ「……どこの工程を飛ばしたら、赤い色の薬がよりにもよってハシバミ色になるのだね?え?よりによって!!」

ハニー「……知らないわ」




78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/08(月) 00:51:09.88 ID:m1pYuOXi0









ジリリリリリリリッ!

スネイプ「作業やめ。各自、無事完成させられた物をフラスコに入れて提出」

ハニー「……」

スネイプ「ポッター、君は途中で重大な、とても重大な失敗をし我輩に薬を消失させられたので、零点となる。いいな?」

ハニー「っ、やり直す時間はあったのに……なんでもないわ」

スネイプ「では、行きたまえ。あぁ、ミスター・マルフォイ。赤紫、なるほど、上等ですな。ミスター・ゴイル……薬と言うよりは鍋底のコゲのようだが、赤いのでよろしい」

マルフォイ「ありがとうございます!」

ゴイル「ゲラゲラゲラゲラ!」

マルフォイ「ゴイルも喜んでます!」

ロン「不公平の塊だよな、なんだよあんにゃろ。ハニーが零点だと?ゴイルなんてコンマ以下のくせに!マーリンの髭だよ!」

ハーマイオニー「本当、ハニーの薬はそれほど致命的なミスでもなかったのに……えぇっと、ハニー、こういうこともあるわ。あー、私はなんとかあなた色の薬に……きゃぁ!?」

ハニー「……そうね、少しドジをしてしまったわ。あなたで、安らがせてくれるの……?」

ハーマイオニー「そん、そんな、ハニー、今授業中、あっ、ベルが鳴ったからお昼休みだけど、そんな、本当のあなた色にかかれば安らぐなんて正反対な、マダム・パディフットのお店の雰囲気、じゃない……」

ロン「つづけて!」

ネビル「どうぞ!」

ディーン「ヒンヒン!なんだかスネイプの方も燃え上がってこっちが見えてないしね!!ヒンヒン!」



パリィィン!ボォオオオ!

マルフォイ「うわぁあああ!?クラッブのフラスコが割れてローブに火が!!こ、困るフォイ!?」

スネイプ「……赤いのでよろしい」




86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/08(月) 01:10:33.76 ID:m1pYuOXi0


大広間

ロン「息落ち着いたかいハーマイオニー。出来ればあのままにしときたかったとこだけど、昼ごはんは大事だからね」

ハーマイオニー「ふーっ、ふーっ、まった、まったく、あなたって、もう!  きっと失敗したのが、後ろの人たちの囁きのせいかなにかだったからなのでしょうけど!いきなりは!いきなりはやめてって何度も言っているのに!」

ハニー「それじゃ、夜にするわ」

ハーマイオニー「そういうことよ……そういうことじゃないわよ!もう!」

ロン「なんで僕って女の子じゃないんだろほんと……スネイプに土下座すればそんな薬くれるかな」

ハーマイオニー「『生きる屍の水薬』差し出されるわよ。それにしても……あの人は今年こそハニーに公平に接すると思ったわ。だって、ほら、あの人は……」

ハニー「騎士団の一員、そうね。あの人は私の団と思いたくもないから、そう呼ぶけれど」

ロン「毒キノコは腐っても毒キノコ。ハーマイオニー、耳をさませよ。何度も言ってるだろ?もうお忘れかい?めっずらしいね」

ハーマイオニー「あーら、お聞かせ願えるかしらとっても頼りになる監督生さん!」

ハニー「……ねぇ」

ロン「スネイプを信用するなんてなんだかおかしいぜ、って、僕は前から言ってただろ?」

ハーマイオニー「ダンブルドア先生だって信用しておいでだわ!」

ロン「だから、それもおかしいって言ってんのさ!あいつが『例のあの人』のために働くのをやめたって証拠、君はもってるっていうのかい?え?」

ハーマイオニー「あなたにわざわざ忠告されなくったって、ダンブルドア『は』!証拠をもっておいでなのよ!とても頭が回るようね、それなら『OWL』もきっと素晴らしい――」

ロン「なんだよそんな嫌味ったらしくあぁあぁそうだね、君の言うことには説得力があっておいでさ!こりゃ今年の『反吐』にはきっと――」

ハニー「~~っ、やめなさいっ!!!!」

ロン「! あ、あぁ!ごめんよハニー!君をほうっておくなん……お、わ」

ハーマイオニー「! あー、スネイプの味方をするつもりじゃ……えっ!?」

ハニー「いっつも言い争って、ないで、少しは素直に、もう、もう、私、わた、もう!おこ、おこる、わよ……!」

ロン「あー、そ、そうだよねハニー!怒りのあまりに、あのさ!分かるよ!ごめんよハニー!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「えぇ、ハニー。そうよね、私達が、あー、だからその、涙、拭いて……?はい、あなたのハンカチ」

ハニー「なんの、こと!涙ってなに、豚かしら!?」




116: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 12:52:43.57 ID:WYtPj9w30


北塔

ロン「あぁハニー、気分はどうだい?水は飲む?君の前じゃどんなに称されてる人間の功績だって水に流されるけどさ」

ハニー「私そのものが偉大なる功績のようなものだものね、えぇ。いらないわよ、なぁに、ロン。まだ私が、この私が泣き出したと勘違いしているわけ?」

ロン「そりゃそうさ、なんせ僕とハーマイオニーっていう二人の喧嘩なんていつものことなのに君が急にあんな風になるから僕ぁ心配で心配で痛い!ありがとう!ヒンヒン!」

ハニー「だから、勘違いはやめなさいと言っているの!! ……仲良くして、頂戴よ。ね?」

ロン「もちのロンさ!なっ!ハーマイオニー!」

ネビル「えっ!?あ、あー、そうだわね!!」

ハニー「ネビル」

ロン「定例会第二夜は君の処分についてにしようか」

ネビル「き、君が僕にふったんじゃないか!あんまりだよ! ハーマイオニーは、あー、『占い学』にはいないんだよね」

ロン「トレローニーと仲良しこよしすぎてね。おっと、うわさをすりゃはしごが下りてきた。ハニー、お先に」

ハニー「えぇ、そうね。そうしてあげるわ」

ロン「……おい豚ども!いいな!上を一瞬でも見上げてみろ!!ハニーのすぐ下でお前たちを見下ろしてる僕が空中ロナルド殺法で屠殺してやるからな!?」

シェーマス「……ハッ! 僕はもう豚じゃないから見上げてもなにm」

ロン「やれ豚ども!!!容赦はなしだ!!!」

ヒンヒーン!ヒン(怒)

シェーマス「うわあああああああああ!?!?!」


ハニー「? 騒がしい豚たちね、もう」

「本当ですわ――やはり現世(うつしょ)の空気は、わたくしの波動を――乱れさせます」

ハニー「……こんにちは、トレローニー先生」

トレローニー「えぇ、ごきげんよう――赤き最悪に身を包む災厄を運びし子」

ハニー「それやめていただけるかしら」




117: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 13:06:38.97 ID:WYtPj9w30


トレローニー「みなさまおそろいですわね――あぁ、今年もこの教室にいるみなさん誰もが欠けることのないよう――くれぐれも用心してほしいですわ。とくに――そこの、あなた?  お名前は?」

ハニー「今更何言ってるのよ」

ロン「三年受け持って覚えてないって脳みそまで昆虫かよ」

トレローニー「現世に生きる方々と私では――流れる刻<とき>が違いますわ。わたくしの意識は時に千年の太古にはせられ、また千年の未来を――見通すのです」

ヒソヒソヒソヒソ! キャッキャ!

ラベンダー「すごいわ……!」

ロン「……あんなのに影響されるなんてほんとマー髭ミーハーどもだよな、まったく。流行の最先端はいつだってハニーだってのに」

トレローニー「さて、あなたがたは今年――精神世界で言うなれば20130408年――現世にあわせれば、五年生のはずですわね」

ハニー「どこからはじき出される数字なのかしら」

ロン「奴さんのおめでたい頭ん中だろうね、あぁ」

トレローニー「さすればみなさんは――今年、『OWL』を控えていることと思います」

ザワザワザワザワ

ロン「なんてこった、現世から文字通り浮いてるトレローニーまでふくろうの話題かよ……マーリンの髭」

ハニー「それだけ大事な試験ということね、えぇ。私くらい」

ロン「何言ってんのさ、君試験なんて豚どもは週に一回抜き打ちでやってるよ」

トレローニー「オホン、お静かに。確かに、この崇高な『占い』の世界に現世の俗な評価や成績など無用です、が――みなさまの『心眼』を世に知らしめるものとお思いなさい? わたくし、あなたがたの芽生え、覚醒、真理への到達に――お力添えいたしますわ」

オォォォー!

ハニー「……しっかり教えるからばっちり点とって『OWL』通りなさい、ということね」

ロン「こいつの評価にもかかわるだろうからね、ハニーはいつだって満点花まるだけどさ」




118: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 13:16:46.30 ID:WYtPj9w30


トレローニー「イニゴ・イマゴの『夢のお告げ』にしたがって、あなたたちの夢を解釈なさい――夢を解き明かすことは古<いにしえ>から続く未来を見通す術です――約束された終焉の間際、あなたたちはこの術に追われることとなるでしょう」

ハニー「……年度末に行われる『OWL』で頻出なのね」

ロン「僕、ここんとこの夢なんてハニーしか見てないけどさ。これって『めちゃくちゃに幸せ』ってこと意外考えられないだろ?こんな本見なくてもわかるよ」

ハニー「私で頭がいっぱいなのはそれは当然だけれど、何かひとつくらい別のものがあるでしょう?思い出しなさい」

ロン「君が言うならもちの僕さ!うーん、何かあったかな……君はどうだい、ハニー?」

ハニー「あら、私の豚は私の命令を質問でかえすのかしら」

ロン「とんでもないよ待っててねハニー!うーん、夢、そういやこの前、ハーマイオニーが――」

ハニー「そう、そういうのよ。聞かせなさい……」

ハニー「……(私の夢は、誰にも言えないわ。特にあんな胡散臭い人や、私のことを信じていない人たちの前では。セドリックのこと、ヴォルデモートのこと、それに……おかしな、扉のこと)」

ロン「――ってわけで、ハーマイオニーが血まみれのクァッフル片手にハーマイ鬼ーになってたって話なんだけどさ」

ハニー「あなた夢でまで何を失礼なこと言ってるのよ」




119: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 13:32:39.88 ID:WYtPj9w30


ジリリリリリリリリッ

トレローニー「時間ですわ――今日の優等は、『巻き毛の友人に血祭り寸前にあげられる』とミスター・ウィーズリーの夢を解釈した……ミス・赤き災厄?」

ハニー「大概にしないと問題にするわよ。優等、それはそうでしょうね。私だもの」

ロン「ヒンヒン!ハニーはなんてたって僕のハニーだからね!僕の夢もすべからくハニーの豚さ!ヒンヒン!」

ネビル「でもあの解釈って割といつものロンとハーマイオニーだよね……あぁごめんよハニー!君に対して否定的な意見なんて僕夢の中にでてきたばあちゃんにヘッドロックかけられてくるよ!」

トレローニー「おしずかに。宿題を出しますわ――むこう一ヶ月の夢を書き記して、毎日その解釈をいたしなさいでは――また巡り合うその刻まで、ごきげんよう」

ザワザワザワ

ロン「つまりハニー日記かぁ。いつもつけてるのと含めると二冊分になるなぁ」

ハニー「私のための手間は惜しまない、そうでしょ?」

ロン「そりゃそうさ。でもこうなるともう二、三本腕がほしいよな。そうすりゃ椅子になりながら君の手伝いができるし、飛んでたって……なんでもない」

ハニー「? それにしても、トレローニーまで宿題、ね」

ロン「これで三授業連続だよ……ほーんと、『OWL』くそくらえだね。これなら、ほら。あのアンブリッジとかいうばば、ば、オェッ、の授業も楽しみだよ」

ハニー「無理して思い出さなくてもいいわよ」

ロン「……どっちにしろすぐに目の当たりにするから大丈夫さ。おい豚ども、ハニーに失礼なもの見せないようにエチケット豚袋の用意はしてあるだろうな」

ヒンヒン……

ロン「……フォーメーションPは!?」

ディーン「あの蛙がハニーに笑いかけようとしたらネビルを盾にして防ぐ!ヒンヒン!」

ネビル「本望だよヒンヒン!」

ハーマイオニー「フォーメーションのIとGは聞かないし聞きたくもないから早く降りてきて頂戴、待ちくたびれるわ。それかハニーだけよこして、早く」




120: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 13:47:11.14 ID:WYtPj9w30


廊下

ハーマイオニー「あら、あの宝石昆虫さんも『OWL』は無視できないということね。てっきり「うつしょのきまりごとなんて霧の彼方ですわぁ――あなた死にます」とでも言うのかと思っていたのに」

ロン「僕らにしてもそっちのがありがたかったけどね。君似てるねトレローニーの真似」

ハーマイオニー「冗談やめて。ビンズ先生は巨人の戦争で五十センチのレポート、スネイプは月長石の用途で三十センチ、確かに先生方は目に見えて『OWL』対策をしてみえるわ。やりがいがあるわね、ハニー?」

ハニー「……気もまぎれてちょうどいいわね、えぇ」

ロン「そのやりがいやらのついでに僕への教え甲斐も見出してほしいところです、はい……月長石ってなんだっけ?三年生くらいのときに使った?」

ハニー「……」

ハーマイオニー「……ロン」

ロン「な、なんだよ、やめなよ、かわいそうな人を見る目はやめなよ、豚を見る目で見てくれよハニー!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「言葉の上じゃあまり変わりないわ、それ……『闇の魔術に対する防衛術』の教室、着いたわね……まぁ」

ハニー「……扉が、ピンクでふわふわのレース調に装飾されてるわ」

ロン「あの顔であの趣味だから凶悪なんだよなぁ……マーリンの髭でも口につめてそなえないとね、あぁ」




122: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 14:02:07.73 ID:WYtPj9w30


『闇の魔術に対する防衛術』

ザワザワザワザワ

ディーン「僕、サングラスとか用意してみたんだけどさ」

ネビル「うわ、いいねそれ。でも君がかけると顔が全部真っ黒でなんだかその筋の人みたいだよ?」

ディーン「言われると思った……」

ロン「いいじゃぁないか、ハニーを脅威から守る豚として立派だよ、うん。僕もあの眼鏡かけておこうかな」

ハーマイオニー「スネイプに没収されたでしょう、あの眼鏡」

ハニー「ねぇ、パパかと思ってしまうから眼鏡眼鏡と言うのはよしてくれるかしら」

ハーマイオニー「よく分からなさ過ぎるわハニーごめんなさい……」

アンブリッジ「エヘンッ、エヘンッ!」

!!

ロン「っっぐ、っぷ、うぇっ。あいつ、いつの間に教壇のとこ、うっぷ」

ハニー「……すごく小柄だもの、黙っていれば分からないのよ……そうとは思えないくらい、派手な格好をしておいでだけれど」

ハーマイオニー「……またあのピンクのカーディガンに、髪に……黒いビロード……蝿にしか見えないわ」

ロン「ハッハ。ハーマイオニー、ギャグがうまくなったね……でもうますぎてさ、それもう正確に描写してんのと一緒だよ。たしかにありゃ、アンブリッジが舌伸ばして食べそうな蝿そのものだ」

アンブリッジ「さっ、さっ♪楽しい授業をはじめますわ。ふふふっ、取って食べたりしませんから、もっと前におつめなさいな……早い者勝ちですわよ♪」

ザワザワザワザワザワ
 いけよ……いやお前いけよ……

ネビル「……僕が、行くよ!」

ディーン「! ネビル!」

ロン「! ネビル、君ってやつは……漢、漢だね君は!」

ネビル「あぁ、豚の中でね……ハニー……戻ってきたら、君に言いたいことがあるんだ……君って高貴で可憐だね、あっ、言っちゃった」

ハニー「えぇ、そうね。意識せずとも口に出てしまうもの、仕方ないわ」

ハーマイオニー「茶番はいいから早くしましょうよ」




125: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 14:13:17.79 ID:WYtPj9w30


うっぷ
 うぇっ、うっぷ

アンブリッジ「少し気分が優れない子がいるようですわ。平気かしら?わたくしが付き添って医務室まで行ってさしあげましょうか?」

ディーン「大丈夫です!!」

シェーマス「結構です!!!」

ロン「この通り元気ヒンヒンです!!!」

アンブリッジ「そうですわね、わたくしの授業ですもの♪さぁ、みなさん。まずは……こーんにーちはーーー!」

…… ヒソヒソ
 こん……にちは ボソボソ

アンブリッジ「チッチ、ッチ!」

ロン「ハーマイオニー、蛙がああいう鳴き方するのはどういう前兆なんだい?」

ハーマイオニー「知らないわよ、お得意そうな昆虫さんにでも聞いたらどうかしら」

アンブリッジ「それではいけませんよー?『アンブリッジ先生、こーんにーちはーーー!』はい、みなさん?」

……
 こーんにーちはー……」

アンブリッジ「いけません、いけませぇん!もっともっと大きく元気よく!よい子のみなさんならもーっと大きい声で挨拶ができると、わたくし、思っていますわ!」

ハニー「……私たちをいくつだと思ってるのかしら」

アンブリッジ「さぁもう一回、大きな声で!『アンブリッジ先生、こーんにーーーーちはーーーーー!』」

「「「「……こーんにーちはーーー」」」」

アンブリッジ「はいっ、よろしいですわ。これから毎回こんな風に挨拶してくださるかしら?でないと、わたくし、皆さんの前に現れないかもしれませんわよ♪」

ロン「そりゃ朗報だ」

アンブリッジ「さて、さて。それでは授業を始めましょうか」

ザワザワザワ

アンブリッジ「あぁ、杖はしまっていて結構。かばんの中にでも押し込んでしまいなさいな」

ザワザワ、ザワザワザワ

ハニー「……『闇の魔術に対する防衛術』の授業で、杖をしまう?」

ロン「あー、アンブリッジもあのロックエヘンハートゴホンッみたいに、本を片手に寸劇でもするのかな」

ハーマイオニー「……その方が数倍マシだったかも、しれないわ。いいえ、ロックハート先生の授業はとても前衛的で芸術的で独創的だったわ、比べるまでもないわね」

ロン「あぁ、芸術っていつだってわけわからないよな、ハニーくらいはっきり素晴らしさが一目瞭然だといいのに。マーリンの髭」




126: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 14:39:05.75 ID:WYtPj9w30


アンブリッジ「杖はおしまいになりましたわね?鞄は閉じましたかしら?片手にくるくるともてあそぶのは、だらしない前髪だけになさいね♪」

ハニー「……誰がだらしないのよ誰が。傷のせいで伸ばしてるだけよ……」

ロン「あぁハニー、ありゃきっと僕に言ってんだよ。何せ僕の前髪ときたら、ほら!こんな風に、ほら!ま、マーリンの髭レベルにうぎぎぎぎ」

ハーマイオニー「抜けるわよおじさまが悲しむからやめなさい」

アンブリッジ「おしゃべりはおやめなさい? さっ、まずは黒板をごらんになって?」

サッ

『 闇の魔術に対する防衛術

    基本に返れ     』

ざわざわ ヒソヒソ

ロン「基本?ハニーの下ってことかな」

ハーマイオニー「あなた基準のホームポジションにしないの」

アンブリッジ「みなさんはこれまで担当教授の変更によって、毎年度バラバラな内容の授業を受けられていたことと思いますわ。それも、多くが魔法省指導要領に従っていない、程度の低い、到底『OWL』を受けうるに値しないレベルのものを」

ザワザワザワ

ラベンダー「そ、そんな、それじゃ私たちこの科目の『OWL』は、どうなっちゃうの……?」

ハーマイオニー「……リーマスがいた当時いい先生だって言ってたミーハーさんがなにを」

ロン「ウォッホンロックゲホンハート! うん?なんだいミーハーオニー、おっと、ハーマイオニー、何か言った?」

アンブリッジ「ご安心なさい、わたくしがこの科目を受け持つことになった以上、今年は慎重に構築された『理論』中心の魔法省指導要領どおりの防衛術を学んでまいりますわ。さっ、こちらを書き写してくださいな」


『1.防衛術の基礎となる原理を理解すること
 2.防衛術が合法的に行使される状況認識を正しく偽りなく誤魔化すことなく理解し頭に叩き込み反芻し末代まで語り継げるようになること
 3.防衛術の行使を、実践的な枠組みに当てはめること 』

ハニー「……二番目が誰の何に対してか一目瞭然だわ」

カリカリカリカリ カリ

アンブリッジ「本来ならその『身』に覚えこんでいただきたいところなのですが、今日はノートへでよろしいですわ。さっ、みなさんこちらを正しく理解できたのならば、ウィルバート・スリンクハードの『防衛術の理論』をお出しになって。5ページ第一章、『初心者の基礎』をお読みなさい。始めっ♪」


オェッ うっぷ
 ザワザワザワ ヒソヒソ

ディーン「……五年生なのに、基礎ぉ?」

ネビル「……うーん、この本の内容、ぜんぜん……難しいんじゃなくて、頭に入らないっていうか……ビンズ先生の授業みたいだ……ふわぁ」

ロン「……うわ、だめだ、僕最初の五行でマーリンの髭だ。なんだろこれ、何が言いたいんだ一体全体」

ハニー「……この本って、ねぇ、ハーマイオニー……ハーマイオニー……?」

ハーマイオニー「……はいっ、先生」

アンブリッジ「……」

ザワザワザワザワ
 ヒソヒソヒソヒソ

ネビル「で、でたー!ハーマイオニーの天井を突き破らん勢いの挙手だーーー!」

ディーン「あれを無視できた猛者はスネイプくらいのもんだよな!ハニーの笑顔には負けるけど!」

ロン「あったりまえだろそれって僕らの生きる理由そのものだからな。おいおい、何をしようってんだ……?」




128: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 14:50:18.69 ID:WYtPj9w30


ザワザワザワザワ

アンブリッジ「……」

ハニー「……これだけみんなが関心をもってしまっては、あの人も無視し続けられないようね」

ツカッツカッツカッツカ 

アンブリッジ「……この章で何か質問がおありなのかしら?」

ハーマイオニー「うっ、っ。この章について、ではありません。先生」

アンブリッジ「あらあら、今はこの章を読む時間ですわ?」

ハーマイオニー「私、この本なら一年生で全部読んでいます。先生、それを踏まえてこの本を使って行われる授業の『目的』について質問があります」

ザワザワザワザワザワ

ロン「っひゅー、言ってくれるよなハーマイオニー……全部読んでます、だってさ」

ハニー「当然ね、私のハーマイオニーだもの。ふふっ」

アンブリッジ「あー、ミス……あなた、お名前は?」

ハーマイオニー「ハーマイオニー・ぽ、オホン、グレンジャーです」

アンブリッジ「ミス・グレンジャー?正しくこの本をすべて読んだとおっしゃるなら、なおのことその質問をする理由はないと、わたくし思いますわ♪」

ハーマイオニー「でも、わかりません。この本は、防衛呪文を『使う』ことにかんしては何も書いてありません」

ザワザワザワザワザワ 
 ヒソヒソヒソ ザワザワ

ディーン「……あれ?そういや黒板のあれ、使うことに関しては触れない、っていう風に見えるね」

アンブリッジ「おしずかに!オッホ、オーーッホホホ、ホッホホホホホ!ミス・グレンジャー、『使う』!?まぁ、まぁ、ミス・グレンジャー、あなたはこの教室でまさか防衛術を使うようなどこかから襲われる状況があるとお思いですの?」

ロン「そういうことじゃないだろ何言ってんだあのカエル。どういうことだ? 魔法を使わないの?」

アンブリッジ「発言をするときは挙手!あぁ、なんですの、ミス・グレンジャー?まだ質問がおあり?」

ハーマイオニー「はい、先生。『闇の魔術に対する防衛術』の真の目的は、その名前の通り間違いなく防衛術を学んで『練習』しりところにあるのであって、これでは魔法を『使わない』のでは目的を果たせないと……」

アンブリッジ「おやおやおや、ミス・グレンジャー。あなたは魔法省の訓練を受けた教育専門家ですか?まぁ、その専門家にもけだもののような腐った人種はいますけど」

ハーマイオニー「……いいえ。でも」

ハニー「それじゃ、その専門家さんの定めた『魔法を使わずに理論を学ぶ防衛術』が……私たちが危険なときにどうやって役に立つというの!?」

ザワザワザワザワ ヒソヒソヒソ

アンブリッジ「ミス・ポッター!挙手!」

ハニー「命令しないで頂戴、虫唾が走るわ」




138: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 15:10:13.46 ID:WYtPj9w30


ザワザワザワザワ

ロン「あー、ハニー?ハニー、あのさ?ちょっと落ち着こうよ、ね?」

ハニー「お答えくださるかしら、どうやってそんな『理論』なんかで危険から逃れるっていうの?それに、さっきの『けだもの』というのはリーマスのことを言っているわけ!?あなたよりよっぽど良い先生だったのに!!」

ロン「あぁ、そこか、そこかぁ君の沸点、分かるよ、うんすっごい分かるよなんせ僕ぁ君の一番の豚だからね。だけどさ……」

アンブリッジ「重ねて言いますが、このクラスで何かに襲われることがおありですか?もっとも、若さという野獣に支配された男の子に襲われるのは、わたくし、それなりのよ・う・い♪がありますわ♪」パチンッミ☆

オェエエェェェェッ
 ウォェエェエエエエッ

アンブリッジ「そしてリーマス・ジョン・ルーピン教授ですが、あなたがたを大変危険な目に合わせる寸前だったと聞き及んでいますわ。大変無責任、そして前任者に至っては行き過ぎた違法な呪文まで教えていたとか!あぁ、まったく哀れですわ!」

ハニー「私の豚を愚弄しないで」

ザワザワザワザワ

ディーン「む、ムーディを!?」

ネビル「ハニーすごいやハニー、すごすぎるよヒンヒン!あの人がいるなら百人力、あっ、百匹豚だね!」

ロン「そうなんだけどそうじゃないんだなこれが、いつか教えるよ……厳密にはあれ豚じゃないしね」

アンブリッジ「さぁ、さぁ!みなさんはおそらくこのような恐ろしくそして無責任な教師たちの、教育とは名ばかりの恐怖を植えつける洗脳によって『いつ何時闇の襲撃を受けるかわからない』という思い込みをしてしまったのでしょう!そうに違いありませんわ!」

ハーマイオニー「いいえ、先生。私たちはただ――」

アンブリッジ「挙手しない発言は認めませんよ! さて、試験に合格するためには理論的な知識で十分、これが魔法省の掲げる指導要領です……あなた、お名前は?」

ラベンダー「ラベンダー・ブラウンです。あの、先生?それでは『OWL』に実技試験はない、ということなんですか……?」

アンブリッジ「理論さえ味方につければ、試験という慎重にまた公正に設けられた条件の下で、呪文がかけられないということは絶対にありえませんことよ♪」

ザワザワザワザワ

ラベンダー「そ、それじゃ、それまで一度も練習してない呪文を、本番でいきなり!?下書きなしでペン入れからするのとわけが違うんですよ!?」

アンブリッジ「繰り返しますわ。理論を十分に、慎重に勉強すれば――」

ハニー「こっちだって繰り返すわ。その『理論』は! 現実世界でどんな役に立つって言うの?」

ザワザワザワザワ

アンブリッジ「オッホホホホ、ミス・ポッター。ここは学校です。外界から切り離された安全な地です。何度もいいますが、ここには私やあなたを襲うものなんて、にゃーーーんにもありませんのよん♪」

オェッ うっぷ

ハニー「それじゃ、外の世界で待ち構えているものを無視して、いないように振舞って、そうね、まるであなたたち魔法省のような態度で平和に笑っていればいい、座って本を読んでいればいい、そういうこと? どこまでも愚かね」

アンブリッジ「外の世界?まぁ、まぁ、年端も行かないお嬢ちゃんのあなたが、お外に何があるというのかしら?」

ハニー「そうね、考えてみるわ。たとえば……ヴォルデモート卿なんて、どうかしら」

キャアアアアアアア!
 ザワザワザワザワザワ バタバタバタバタバタッ ばたんっ
ヒソヒソヒソヒソヒソヒソ

ロン「……あーぁ」

ハーマイオニー「……ごめんなさい、私が焚きつけたようなものだわ」

ロン「いや、君は悪くない、うん。途中で止めとけば……マーリンの髭」




139: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 15:27:35.67 ID:WYtPj9w30


アンブリッジ「……ふーーぅ、さて、ミス・ポッター。まずはグリフィンドールから十点減点です」

ハニー「……意地の悪い笑みを浮かべてくださらなくてもその意味くらい分かるわよ」

アンブリッジ「いくつか、みなさんの前ではっきりさせておきましょう。みなさんはこの夏ある話を聞いたことでしょう。闇の魔法使いが、死からよみがえった、なんていう――」

ハニー「あいつは死んでなかったわ!死んだと思っていたのは先の見えていなかったあなたたちだけ!でも、あぁ!よみがえったのよ!そうよ!」

アンブリッジ「ミス・ポッターあなたはもうご自分の寮から十点失わせたのにこれ以上自分の立場を悪くしないよう……すでに地に落ちているようですがね」

ハニー「上等だわ、私一人が落ちたって拾ってくれるやさしい豚がいるもの。何度だって言ってあげる、あいつは――」

アンブリッジ「ある闇の魔法使いが蘇った!再び野に放たれた!こんな話を夏中聞かされていたことでしょう!いいですか、みなさん?これは、嘘です!」

ハニー「嘘じゃない!嘘じゃないわ!私、あいつと……戦ったんだから!ヴォルデモートと!」


きゃああああああああああああ!!
 ウワアアアアアアアアアン!
ザワザワザワザワザワザワザワ ヒソヒソヒソヒソヒソ

シェーマス「……」


アンブリッジ「罰則です、ミス・ポッター!今夜五時、わたくしの部屋で。あなたにはとことんお話する必要があるようですわ。あぁ、みなさんもいつでもわたくしのところにおいでなさいな。いかにこの嘘でたらめが、とるにたらないなんとも愚かでどれだけたわいないものか、お教えさしあげますわ。」

ハニー「っ、~~~っ」

アンブリッジ「このようなことを口にする人がいたら、いつでもわたくしに教えてくださいな。わたくしはみなさんのためにいるのです。みなさんの、お友達なのですから♪」

ハニー「じゃぁ、じゃぁあなたは……セドリックがどこかに勝手にいなくなった、そう言うつもりなのね?」

ザワザワザワザワ ヒソヒソヒソ

アンブリッジ「……セドリック・ディゴリーに関しては、不幸な事故です。ダンブルドアの管理の甘さがまねいた……」

ハニー「彼は勇敢に戦ったのよ。彼の行いまで愚弄するのは、絶対に許さないわ。ヴォルデモートと同じくらいに!!」

…………

アンブリッジ「……ミス・ポッター。さぁ、さ。こっちに来てごらんなさい」

ハニー「……いやよ。間に5メートルのスネイプを挟んでだっていたくないわ」

ロン「うん、悪夢だよな」

ハーマイオニー「……先生、体罰は――」

アンブリッジ「いーぃえぇ、そんなことはいたしませんわ。さっ、この羊皮紙に……っと、これでよろしい。こちらをもって、マクゴナガル先生のところへ持っていらっしゃい。いいですわね?」

ハニー「えぇ、ここから出られるならなんだってしてあげる。清々するわ」




142: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 15:47:44.33 ID:WYtPj9w30


マクゴナガルの部屋

マクゴナガル「……ハァーーーーァ」

ハニー「……」

マクゴナガル「……泣くくらいならば最初から怒鳴り散らすのではありません、レディとしてみっともないですよ」

ハニー「っ!泣いて、なんか!こんなの、ただのっ、んっ、そう、ここまで私、走ってきた、もの!」

マクゴナガル「強がりはよろしい。ポッター、それで?この手紙に書いてあることは『本当』なのですか?」

ハニー「っ、っ、『本当』って、何が!!!    あっ……何が、ですか。先生」

マクゴナガル「よろしい。私に対してまで怒鳴るつもりならばそれ相応の対応をするところでした。アンブリッジ先生に対して怒鳴り、愚か者だ、と?」

ハニー「……えぇ。言ったわ」

マクゴナガル「……魔法省は日和見主義の楽天家で平和ボケの集団だ、と?」

ハニー「……そんなようなことを、えぇ」

マクゴナガル「……『例のあの人』が戻った、と?」

ハニー「えぇ、はっきり言ってやったわ」

マクゴナガル「……カエルそっくりなくせに、と?」

ハニー「……自覚あったのね」

マクゴナガル「……フーーーッ。ポッター、そこのビスケットをおあがりなさい」

ハニー「えぇ、おあがり――えっ?」

マクゴナガル「それを食べて、すこし落ち着いておかけなさい。私の言葉に逆上をしないように」

ハニー「……はい、先生」

マクゴナガル「ポッター、いいですか?気をつけなくてはいけません。ドローレス・アンブリッジの授業で態度が悪いと、あなたは減点や罰則で済まないくらいとても、マズイことになります。分かりますか?」

ハニー「……あの人が魔法省から来ていて、報告をするから、かしら。先生」

マクゴナガル「よろしい、少しは頭が冷えたようですね。生姜ビスケット、もう一枚おあがりなさい」

ハニー「……はい、先生」

マクゴナガル「ドローレス・アンブリッジのそばでは、言動にお気をつけなさい。いいですか、これはあなたが嘘をついているかどうかの話ではありません」

ハニー「っ!でも、せん――」

マクゴナガル「あぁ、あぁ!私を誰だとお思いですか、ポッター!あなたの寮監ですよ!?あなたが嘘をついていないことくらい私は分かっています!癇癪をお押さえなさい、と言っているのです!ビスケットをお食べなさい!――私も、一枚いただきましょう」

ハニー「……はい、先生」

マクゴナガル「いいですか?今回は罰則で済んでよかった、そう肝に銘じなさい。あまりこのようなことが続けば、あの性悪……オホン、ドローレス・アンブリッジはあなたを停学にする法令まで作り上げかねません」

ハニー「……そんなこと、できるわけ」

マクゴナガル「いいえ、そういった行動をすることこそあの女の目論見だろう、とダンブルドアもおっしゃっています。ポッター、癇癪を抑えて、低姿勢を保っていなさい。これはそういう問題です。あなたが真実を語っていることは、今は、あなたを信ずるものだけが知っていればいい。そうお思いなさい」

ハニー「……はい、先生」

マクゴナガル「……罰則は、今日の五時から深夜まで。これを来週まで毎日、とのことです。アンブリッジ先生の部屋。必ず行くのですよ?そして、何を言われても動じないように。いいですね?」

ハニー「……来週まで、毎日?」

マクゴナガル「……えぇ、そうです。あぁ――残念ですが、私は罰則を軽減するように言ったりはしませんよ。これはあなたの行動が招いたことです、しっかり反省なさい。そこだけは私もドローレス・アンブリッジに賛成です」

ハニー「……クィディッチの、選抜……」

マクゴナガル「……チームを信じなさい、あなたがいなくとも必ずや良い人材をみつけます。さぁ、行きなさい。ポッター……生姜ビスケット、もう一枚?」

ハニー「……いただきますわ、先生」




147: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 16:09:26.92 ID:WYtPj9w30


放課後 談話室

ロン「それで、あのカエルババアをどうやってこらしめてやるか、だけどさ――」

ハーマイオニー「あなたたち豚が取り囲んで蒸し殺すとかどうかしら。もちろん先陣を切るであろうあなたとネビルは吐死するとは――」

キィィィッ

ハニー「……仲がいいみたいで良かったわ」

ロン「!ハニー!何言ってんのさ、君とハーマイオニーの仲に比べればマーリンの髭だよ! それで、どうだったんだい?」

ハニー「……罰則が、今夜、と、来週までに延長になったわ。毎日ね」

ハーマイオニー「……そう、なの。あら?それじゃ……あっ」

アンジェリーナ「……ポッター、今なんてった!?え!?毎日罰則!?」

ハニー「……ごめんなさい」

アンジェリーナ「謝るくらいならするな!! あぁ、あなたは次期キャプとして見ててみらいたかったのに――」

ハニー「!!ほんと!?!?アンジェリーナ、今のほん――」

アンジェリーナ「えぇいもう!一気に目ぇ輝かせないの!!!そんな体たらくじゃほかに任せるかもしれないんだからな!ケイティの方が年上だし!」

ハニー「もう二度と、絶対こんなことにはならないわ。約束する、本当よ。信じて?」

アンジェリーナ「だ、か、ら!反省するなら最初からするな、ってば!どうやっても金曜は空けられないの!?え!?」

ロン「そりゃ無理だよ、アンジェリーナ。アンブリッジの授業は受けたかい?あんのババア、見た目以上の性悪くそカエルだよ」

ハニー「えぇ、無理でしょうね。私、『例のあの人』が復活したとまくしたててしまって――」

アンジェリーナ「そんなの知るか!いいか、ハニー!『例のあの人』はオジギソウかなんかを見間違ったとでも言って、とにかくやり方は問わない!金曜日、来るんだ!いいね!」

ハニー「ちょ、っと!アンジェ……あぁ……行っちゃったわ」

ロン「……ちょっとパドミア・ユナイテッドに連絡しようよ。ウッドの魂、抜け出て彼女に乗り移っちまったんじゃないか?」

ハーマイオニー「そんな暇ないわ。ハニーは罰則まで時間がないし、それまでに少しでも課題を進めておかないと」

ロン「あぁ、そうか……レポート三つに、定例会議の資料、それに……雨が降りそうだしね。散々だねこりゃ」

ハニー「? 雨が何の関係があるのかしら」

ロン「あー、もし君が濡れたら大変だろ!?そういうあらゆることに関する想定をね、僕ぁ一番の豚として、もちのロンしてるのさ!」

ハーマイオニー「室内なのに濡れるってどんな状況……きゃぁ!?」

ハニー「どうなのかしら、分からないわね。ねぇ、ハーマイオニー? 確かめてみたくは、ないかしら……?」

ハーマイオニー「あっ、ちょっと、ハニー!いくら、罰則前で不安だからって、だから、いきなりは、あぁ、ハニー、そん、な、傘をさしても、校庭の湖の底より水浸しになって、しまうわ……」

ロン「つづけて、どうぞ。僕、ちょっと君らを上から眺められるように箒とってくるからさ、うん。どうぞどうぞ」




150: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 16:23:52.77 ID:WYtPj9w30


ハーマイオニー「時間が、ない、って!言ったでしょう!?もう!も、う!」

ハニー「時間が惜しいから一気にするのじゃないの」

ロン「そうだそうだ。僕だってできればもっとゆっくりじっくりと行われるのをぜひとも寝室とかで眺めてみたいところで」

ハーマイオニー「黙って! さっ、課題をするわよ。レポートがたくさん出たでしょう?……あのアンブリッジからも」

ロン「あぁ、『防衛術理論第一章を読んで』って感想文ね、これなら僕もなんとなくいけそうだ。いけそうなだけだけどさ」

ハーマイオニー「……『OWL』の年に、まるで役に立たないこんなことを……『OWL』の年に!これならまだ、編み物をしていたほうがマシだわ!『S.P.E.W』の活動のために!」

ロン「編み物?なんだい、バッジじゃなくって前に『反吐』って刺繍がされたセーターでも配ることにしたのかい?ますます『S.P.E.W』が出るよ」

ハーマイオニー「反吐って言わないで!違うわ。これ、こういうのを……この夏何個か作ってみたの」

ハニー「……毛糸で作られた、あー」

ロン「……ドラゴンの膀胱か何か?昔チャーリーがクァッフル代わりに使えって双子に持ってきてくれ、あいた!痛い!!やめろよ!!編み棒でさすのはやめろよ!!」

ハーマイオニー「ニット帽、よ!これを寝る前に談話室の隅にでもおいておけば……片付けようとした屋敷しもべ妖精が拾って、晴れてその子は自由になるの!ねぇ、素敵だと思わない?」

ハニー「……」

ロン「わーぉ、そりゃおったまげだ。自由になりたがってもないやつを自由にしてなんになるってのさ、え?それにね、大事なことを忘れちゃいませんか、だ。それは誰がどう見たって帽子じゃなくてドラゴンの……痛い!マーリンの髭!」




151: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 16:36:18.77 ID:WYtPj9w30


ハニー「ハーマイオニー、勉強に、それも続けていたら忙しすぎて一昨年のように眠れなくなってしまうわよ?」

ハーマイオニー「あのときはあなたと会えない夜のあった時期だからむしろ寝ていたのだけどね……大丈夫よ、今は一つに時間がかかってしまうけど、なれれば片手間で何個も作れるようになるわ。あなたもやってみる?」

ハニー「あー……私、編み物は、その。苦手で……」

ハーマイオニー「? いとこからもらったお下がりを補整していた、って言ってなかったかしら?」

ロン「同胞の奴なんてうらやましいんだ、いやむしろハニーからのお下がりの方が何千倍もうれしいけどさ……お下がりって言えば……うわ、あの兄貴たち……えーっと、ハーマイオニー?ハーマイオニーさん?その、なんだ、素敵な帽子をもういっぺん見せてくれないかい?」

ハーマイオニー「……もう遅いわ、ロン。あの、二人……!!」

ハニー「……一年生に、何か食べさせているわね」

ロン「……あーぁ、金槌で頭をたたかれたみたいに倒れっちまった。下にクッションがあるとは言え痛そうだよ、ありゃ……ハニーがあぁなっても僕が滑り込んでマシュマロレベルのソフトキャッチで包むけどね。マシュマロンさ」

ハニー「やっぱりあなた、キーパーの素質あるわね、きっと」

ロン「ほ、ほんとかい!?よぉーし!ハニーにまたそう言ってもらえたなら僕、あー、ゲフンゲフン」

ハーマイオニー「張り切っているようだから、ついでにあの二人もとっちめてしまいましょう、ロン!さ、行くわよ! ハニー、あなたも時間なのじゃないかしら」

ハニー「えぇ、そうね……結局課題の一文字もなかったけれど、そのようだわ」

ロン「あぁ、ハニー!アンブリッジの胸糞カエルに何かされたら僕たち豚を呼んでくれよ、ハニー!すぐさま駆けつけるからね、窓の向こうからとか!」

ハーマイオニー「あなたついに飛ぶ術まで覚えたのやめてよ。ハニー、がんばって!私たちもがんばるわ……フレッド!!!!ジョージ!!!!!!」

フレッド「うわっなんだ!?おふくろ!?!?あぁ、なんだ、またまたグリフィンドールの才女様が……う、わ」

ジョージ「うっしそれじゃちびっ子たちの口にこの気つけヌガーを食べさせて元通り、お世話様っと……う、げ」

フレッジョ「「ハーマイ鬼ーだ!!!!!」」

ハーマイオニー「黙りなさい!!まったくあなたたちって人は!」

ロン「……なんだかほんと、ママに似てきたよ、怒り方が」

ハニー「うれしい?」

ロン「何言ってんのさハニー、僕はマザコンじゃないしマゾじゃないよ!ハニコンで豚だよ!ヒンヒン!」




152: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 16:44:57.41 ID:WYtPj9w30


アンブリッジの部屋前

ハニー「……スー、ハーーーッ」

ハニー「……マクゴナガル先生との約束は、忘れないわ。もう、あの人の前で無駄な癇癪はおこさない」

ハニー「魔法省に、付け入る隙を与えない。これ以上、好きにさせるもんですか」

ハニー「……」

ヒソヒソ、ヒソ

ハニー「……すれ違う人も、みんな、やっぱりヒソヒソ言ってくる、わね」

「アンブリッジの授業で怒鳴ったらしいぜ」

「『例のあの人』と決闘した、って」

「まーさか、だって『あの人』ってダンブルドアしか恐れなかったんでしょう?」

ヒソヒソ、ヒソヒソヒソ

ハニー「……」

ハニー「……もしかしたら、ダンブルドアはこの夏中、こんな扱いをずーっと受けていたのかしら。あの人も、一人で戦っていたのかしら。ウィゼンガモットから追放されて、いろんな地位も奪われて」

ハニー「……ちゃんと、話をしなさいよ。あの腹黒豚……でも、そうね」

ハニー「そうなるためにも、これ以上。そうよ、魔法省にいいようにさせない」

ハニー「……マクゴナガル先生からいただいた、最後の一枚」

サクッ

ハニー「……うん。大丈夫。さっ、いくわよ……わたし」

コンコンッ

アンブリッジ「はーあーいっ♪お入りになって♪」

ハニー「……ほんっと、声だけはかわいい女の子、よね」




155: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 16:58:05.60 ID:WYtPj9w30









ハニー「(書き取りの罰則、ね……この性悪が姿にまで出ている人にしては、普通だわ)」

ハニー「(書かせている文字は最悪の部類だけれど……もっと苦しめたりとか、そういうのを想像していたのに)」

ハニー「(……怖がってなんて、いないわよ。私が怖がるのは退屈と体重計だけなの、少しも怖がってなんて)」

アンブリッジ「さぁさ、ミス・ポッター。早く始めてくださいな♪それともペンの使い方が分かりませんか?そうですね、そのペンにインクはいりませんの。だからそのまま、その刃のように鋭いペン先を羊皮紙に落としてお書きになって?」

ハニー「そういうわけではなかったのだけれど……インクが、いらない?」

アンブリッジ「ええ。さっ、どうぞ」

ハニー「……」

ハニー「『私は、嘘を――』あっ!!」

ガタッ、カランカランッ!

アンブリッジ「まぁ、まぁ!なんです!?また癇癪ですか、ミス・ポッター!?」

ハニー「っ、っ、ちが、うわ。ちがい、ます。少し……足が、机にあたって」

アンブリッジ「えぇ、そう。ふとももを押さえて……平気ですの?」

ハニー「……えぇ、なんとも。なんともありません、先生」

アンブリッジ「そっ。でしたら、ペンを拾ってお続けなさい。まだまだ先は長いですわよ♪」

ハニー「……」

スッ、ガタガタッ

ハニー「……『私は――』っ、『嘘をついては――』っ、『いけない』」

シュゥゥゥッ

ハニー「……(羊皮紙、に、メスで刻まれたような、赤い文字が。私、色ね……それに)」

ピラッ

ハニー「……(痛みがあったのは、やっぱりそういう、ことね)」

『 私 は 嘘 を つ い て は い け な い 』

ハニー「……(右太ももの、外側に……書いたのと同じ文字が、切り傷になって)」

スゥゥゥゥツ

ハニー「……(今は、すぐ消えるけれど)」

ハニー「……回数は、『刻み』こまれるまで。そう、だったわね」

アンブリッジ「えぇ。覚えだけはいいようで、助かりますわ♪」

ハニー「……当たり前だわ。私を誰だと思っているの……ふーっ」

ハニー「『私は、嘘をついてはいけない』……っ、っ」

シュゥゥゥゥッ、スゥゥッ

シュゥゥゥゥッ











187: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 22:18:35.55 ID:m1pYuOXi0


罰則の翌日

談話室

ロン「おはようハニー!あぁ君って朝日みたいに輝いてるねいつものことだけど!昨日は談話室に残れなくってごめんよ!なんだかマクゴナガルの奴がいきなりやってきっちまってさぁ」

ハーマイオニー「『ポッターが戻るのは遅くになりますからあなたたちは休んで結構、双子の処遇はわたくしにお任せなさい』っておっしゃったの」

ハニー「そうだったの。えぇ、昨日は……戻ったのは深夜すぎだったもの。それが良かったと思うわ」

ハーマイオニー「それにしたって、ハニー?寝室に戻ったときに、一声かけてもよかったじゃない。あぁ、もちろん私も起きて待っていたかったのだけど……私、何かした?今朝もあなた、えーっと、一人で先に起きていたもの」

ハニー「なんでもないわ、なんでも。疲れてすぐに眠ってしまったし、眠りが浅くて早く起きすぎてしまった、それだけよ。ふふっ、楽しみにしてたの?」

ロン「あーぁなんで僕って女の子じゃ……あれ?ハニー、今日は珍しく、なんだい?スパッツ?をはいてるんだね」

ハニー「……えぇ、寒いもの。しっかり暖めなさい、私の可愛い豚」

ロン「ヒンヒン!もちのロンさ!」

ハーマイオニー「……ロン。どうしてあなた、そんな覗いてもいないのにスカートの中を……の ぞ い た の ?」

ロン「ち、ちがうよ!違う!ハニーに誓って違う! ぼくの背中にかかる感触がいつもと違うから!それで分かっただけさ!」

ディーン「ロン氏ね!!」

ネビル「くたばれ!!」

ロン「やだねっ!!!

ハニー「寒いから、それだけよ。それに、こちらの方が動きやすいでしょう?早くこうしておけばよかったわ」

ハーマイオニー「それにしてはいつもよりスカートは長いわね、あなた」

ハニー「気分よ、気分。前髪が変えられないのだもの、こういうところで変化をつけようと思って」

ロン「ヒンヒン!清楚めな君もステキだよハニー!君にくらべりゃ女生徒みーんなあばずれさ!」

ハニー「えぇ、そうね。でも、ハーマイオニーは除いてあげなさい?」

ハーマイオニー「私は不真面目ではないですものえ、えぇ、はいはい」




191: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 22:36:16.38 ID:m1pYuOXi0


ロン「それで、罰則はどんなもんだったんだいハニー?内容によっちゃ、僕ら豚がみんなであのババァんとこに乗り込む準備があるけどさ」

ハニー「……」

ハーマイオニー「とっても疲れた、って言っていたわね?何か、されたの?私、魔法法に関する本もたくさんよんだから、あまりに不当なことならあの人相手だって戦うわ。あなたのためだもの」

ハニー「……」

ハニー「いいえ。ただの書き取り罰則、ほんとよ。ただ、回数がきめられていなくって。私がしっかり……覚えこむまで、だったから。疲れてしまったの。それだけ」

ハーマイオニー「……ほんとに?」

ハニー「嘘は言っていないわ、誓ってね。ここのところ、そうね。あなたやシリウ、スナッフルと一緒にいたから、長い手紙を書くことも減ったせいで……」

ロン「あぁ、あの一大小説みたいなあれね。シリゴホンスナッフルは続きをそりゃもう待ってると思うね僕ぁね痛い!ありがとう!!」

ハーマイオニー「まだお城に到着して二日目よ?さすがに……いいえ、ありえそうね、あの人なら」

ロン「リーマスまで禿げっちまわないか心配だよ、僕」

ハニー「その時はたくさんチョコを送ってあげましょう。さっ、一時限目は『呪文学』だわ……その次は、『変身術』」

ロン「どっちも二時限続き、かぁ……あーぁ、まーた『OWL』の重要さをくどくど言われるんだろうなぁ。特にマクゴナガルは」

ハーマイオニー「その通りだから何度聞いたっていいことじゃない。特にあなたには一度じゃ足りないと思いますけど?」

ロン「そのうち耳にマーリンの髭が生えるよ、僕は。聞きたくないって意味でね。そういう意味じゃもう生えてるけど」

ハーマイオニー「スナッフルに言って足の生えた毛抜きを送ってもらってもいいのよ?」

ロン「ありゃオルゴールやらロケットやらと一緒に捨てっちまったよ、残念だったね」

ハニー「物が溢れていたものね、あの屋敷は。あのロケット、結局誰にも開けられなかったのだけれど……なんだったのかしら」

ロン「ハニーの命令を受けた僕こと一番豚の金剛力でも開けないんだから、あのロケットほんと、根性あるよ。中に入ってんのはきっと僕にも負けないくらの豚だろうね、うん」




197: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 22:51:49.94 ID:m1pYuOXi0


『呪文学』

フリットウィック「みなさんが覚えておかなければならないのは!この『OWL』がかにみなさんの将来に影響するのか、ということです!これはミス・ポッターのお美しさくらい確定的に明らかなのでありますヒン!」

ハニー「将来どころか来世にも影響するわね、えぇ。知ってるわ」

ハーマイオニー「……先生が豚なのってほんと、今更だけどどうなのかしら」

ロン「前みたいにばかすか点はあげられなくなったんだからいいじゃないか。豚定例会議で『ハニーの正しい学業生活のための規則その20ヒン』で決めてあるんだよ」

ハーマイオニー「知らないわよだからいつ開かれて入るのよその会議参加させなさいよ」

フリットウィック「ともかく、みなさんがこれまで真剣に職業について考えていなかったのならば、今がその時です!そして、自分の力を十分に発揮できるよう、これまで以上に勉学に励みましょう!大丈夫、みなさんの呪文はみなさんにしかと、答えますよ!ミス・ポッター。今日はあなたの得意な『呼び寄せ呪文』の復習をしましょう!」

ハニー「……えぇ、先生」

フリットウィック「全てはあなたの傍に、いいですね?さぁ、練習しましょう!ビューン、ヒョイ!」

ハーマイオニー「先生、それは多分違うものだと思います」

ロン「僕のがなんだっけ?れびおさー?」

ハーマイオニー「あの頃に比べてトロールの脳みそ一個分はマシになったようでよかったわね」

ハニー「言い争いはやめて頂戴、もう……『アクシオ』、ね」








ジリリリリリリリリリッ

フリットウィック「クッションは棚に戻しておいてください!宿題は次の授業までに提出ですよ!  あー、ポッターさん?」

ハニー「……期待を裏切って申し訳ないわね、せんせ」

フリットウィック「滅相も無い!誰しも調子という物があるのですヒン!ですからこれに落ち込むことなく、励んでください。あなたの豚として応援していますぞ、ヒンヒン!」

ロン「……ハニーは繊細だからな!ガラス細工みたいに!」

ハーマイオニー「……これは、実技の方は大変ね」




200: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 23:05:49.24 ID:m1pYuOXi0


『変身術』

マクゴナガル「『OWL』!!『ふくろう』!正式名称『普通魔法使いレベル試験(Ordinary Wizarding Levels)!』」

ロン「開口一番、これだよ」

マクゴナガル「当たり前ですミスター・ウィーズリー!この試験であなたがたの将来が決まる、と言っても過言ではありません!少なくともその一歩は確実に定まるのです!」

マクゴナガル「よいですか、栄えあるグリフィンドール生のみなさん。これまで以上に刻苦勉励、学び、練習にお励みなさい」

フレッド「おい相棒、今の早口言葉みたいだったぜ。『コックベンレイレンシュウハゲメ』」

ジョージ「ほんとだな相棒。俺たちゃ粉骨砕身、稼ぎ、研究にいそしまないといけないなぁ」

マクゴナガル「あなたがたは五年生の教室で何をしているのですミスター・ウィーズリーズ!!!」

フレッド「空き時間なんです、先生」

ジョージ「飽きたんです、勉強にね」

マクゴナガル「……栄えあるまともなグリフィンドール生のみなさん。悪いお手本の末路がどうなるかを見るのもいいでしょう……そこにおなおりなさい!!あなたがたは!!昨日の晩散々叱ったというのに!!」

ハーマイオニー「……自由ね、ほんと。あんな風で『NEWT』は大丈夫なのかしら」

ロン「うーん、二人は鼻っから受ける気が、ないんじゃないかな。そんなようなこと、言ってたよ。さっさと自分達の店をもつんだってね……それにしたって開業資金とかどうしようもないけどどうするんだろ、ねぇハニー?」

ハニー「……さぁ?検討もつかないわ」

ロン「だろうね、だって君の優しさは巡り巡って君の思わぬところからかえってくるしな、うん」

ハニー「回りくどいのは嫌いだ、って何回も言っているのだけれど?」

ロン「ヒンヒン!君って世界一優しいよな、ってことさ!もちの僕で!」




201: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 23:17:03.60 ID:m1pYuOXi0


マクゴナガル「……ハァ。ミスター・ウィーズリー。監督生となったあなたが、ご兄弟を律すると期待しています」

ロン「僕ハニーの豚で手一杯なので他の豚をあたってください髭」

ハーマイオニー「じゃあバッジハニーに渡しなさいよ、もう」

マクゴナガル「ともかく、『OWL』です。いいですか?私の下できちんと勉強すれば、このクラス全員が『変身術』でOWL合格点をとれることは間違いありません」

ネビル「……先生って、冗談もお得意だったんですね」

マクゴナガル「いいえ、冗談などではありませんロングボトム。あなたの術には問題ありません。ただあなたは自信がないだけ、それだけなのですから」

ハニー「……」

マクゴナガル「さぁ、今日は『消失呪文』を始めましょう。『出現呪文』よりも格段に優しいですが、OWLで出題される中では一番難しいものの一つです。これさえ乗り越えてしまえば、自身もつくでしょう」

ネビル「そ、そんなのから、うわぁ、僕、僕……」

ハニー「ネビル、平気よ。あなたは私の豚、そうでしょ?これまでだって何度も、私のために尽くせていたわ。自信をもちなさい」

ネビル「うん!!ハニー!!!よーし!『エバネスコ!!!』」

トレb「げk――――

ネビル「トレバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?」

マクゴナガル「!! 素晴らしい、ロングボトム!理論も説明しきっていないというのに!よくやりました!グリフィンドールに五点!」

ネビル「え!?うわ!やった!マクゴナガルの授業で僕が、点、でもとれ、と、トレバァアアアアアアアアアアアアアアアアア!?!!?うわああああああああああんん!!!!!」




208: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 23:28:38.36 ID:m1pYuOXi0


ロン「トレバーはマクゴナガルがしっかり『出現』させてくれましたとさ」

ネビル「もう二度とトレバーに杖を向けたりなんてしないよ……あれから一回も成功しなかったしね」

ハニー「でも本当、一度でも大したものよ、ネビル。あんなに複雑で、難解な理論の呪文を……クラスでカタツムリを上手く消失させられたのは結局、ハーマイオニーだけだったわね」

ハーマイオニー「私だけ宿題なしだなんて、なんだか悪いわ……また宿題ね、ロン?少しはやる気がでましたかしら」

ロン「あぁ、まさに山に埋もれて立ちようがないよ、まったく……頭が痛くなってきたよ、ハニーに熱をあげちまったのかな」

ハニー「四六時中でしょう? でも、そうね……私も、頭が。額、だけれど」

ハーマイオニー「……傷が痛むのね、ハニー?ねぇ、あんまりひどいのなら本当に、ダンブルドアに……」

ハニー「いいわ、平気よ。それに今はもっと痛いところが……」

ロン「のは、なんだいハニー!手!?肩!?腰!?それとも足かいハニー!?えらいこっちゃマダム・ポンフリーにみてもらわなくちゃいけないよさぁ僕の背中にお乗りよマーリンの髭!!!!」

ハニー「落ち着きなさい。あー……ペン、ペンダコになりかけているの、手がね」

ハーマイオニー「あぁ、書き取りの罰則で……これから毎晩なのよね?」

ハニー「そっ、だからあまり深刻になってもいられないわ。さっ、早く昼食に行きましょう?その後は……あぁ、そうだったわね。ハグリッドはまだ、いないのだわ」

ロン「『魔法生物飼育学』の授業ってことに関しちゃ、奴さんがいないのは残念半分ホッとするの半分だけどね、うん」




209: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/08(月) 23:50:32.91 ID:m1pYuOXi0


校庭 ハグリッドの小屋前

プランク「三人一組でこの生き物、『ボウトラックル』のスケッチをしとくれ。ワラジムシを用意しときな、それをやりゃ少しは大人しくなる。ただし、眼をくりぬこうとするからあんまり顔を近づけちゃいけないよ」

ボウトラックル「キーーッ、木ーーーっ!」

ロン「木でできたピクシー、って感じだな、こいつ。僕の全身はハニーの愛で形作られてるけど」

ハニー「まさに全身全霊ね、えぇ。ボウトラックル……やっぱり、木に棲んでいる、って書いてあるわ」

ハーマイオニー「杖の材料に使われる樹木を守る生き物なのよ。大木とか、そういうところ――」

マルフォイ「おーやおや、あのウドの大木とは偉い違いじゃないか。この猿みたいなののほうがよっぽどあのデカブツ森番より訳にたつ、そうだろ、お前たち?」

クラッブ「ウッホウッホ!!」

ゴイル「キーーーッ!キーーーッ!」

ボウトラックル「木ーーーっ!!」

マルフォイ「違う!今は怒るところじゃ……ゴイル!同レベルで喧嘩をするな、こら!!お前も誇り高い純血だろう!!こら!」

ハニー「ホコリまみれねほんと。一々喋りかけないでいただける?」

マルフォイ「あぁ、そうだ。ポッター、話題に上った君のお友達はどうしてる?それこそ、大木に登ったまま降りてこられないのか?低脳そうなあいつにありがちだ」

ハニー「そんなことになってもあの豚は飛び降りてでも私のところに駆けつけるわよ、うるさいわね、さっさと――」

マルフォイ「そうだな、それとももっと……『巨大すぎるもの』にちょっかいかけているのかい?え?」

ハニー「っ、あなた……何を知って――」

ロン「くらえ!!ワラジムシバサーーーッ!!」

マルフォイ「ウワァアアアアアアアアフォォオオオオオイ!?!?」

ハーマイオニー「ハニー、ハニー。相手にしないの、それは、あいつの父親が死喰い人で何か私達も知らないことを知っているのかもしれないけど……そう匂わせて、こっちがどれだけ情報をもっているのか探るつもりなのかもしれないわ」

ハニー「……えぇ、ごめんなさい。私、また癇癪を……ロン、私の豚?よく、やったわ」フーッ

ロン「ヒンヒン!君の一番の豚としてあたりまえのことをやったまでさもちのうひゃぁ!ありがとうございまヒン!!」


マルフォイ「うわっ、やめ、うわ!!おいクラッブゴイル!この変な虫を追い払うのを手伝え!!」

クラッブ・ゴイル「「ゲラゲラゲラゲラ!!」」

マルフォイ「笑うな!今は笑うところじゃない、ないだろ、おい、おい!お前達まさかわざとじゃないだろうな!おい!困るフォイ!!!」




213: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/09(火) 00:10:30.05 ID:eNXAm4eG0


温室前

ハニー「本当、早くハグリッドが帰ってくるのが一番なのよ……いったいどこで何をしているのかしら」

ロン「豚としてあるまじき、だよね、うん。帰ってきたら即定例会議もんだよ、あぁ」

ハーマイオニー「歓迎会をしてから、ね。あら、前の授業はジニーたちだったみたいね」

ゾロゾロゾロ

ジニー「あら、こんちは。 おねぇさま!泥まみれでごめんなさい、ご機嫌いかが?」

ハニー「私だもの、聞くまでも無いでしょう?」

ジニー「そうよねおねぇさまだものスカートステキ!ヒンヒン!あ、ルーナだわ」

ルーナ「――!――」

ロン「へぇ、ジニーの学年はレイブンと合同なのか。僕らはハッフルパフ……おわっ!おいおいなんだよ君、いきなり僕を押しのけてハニーの前になんて恐れ多いことマーリンの髭!」

ルーナ「あたし、あんたのこと信じてるよ」

ハニー「!? え、っと?前置き無しに、なにを……ルーナ?」

ルーナ「『例のあの人』が復活したってこと、それに、あんたが戦って戻ってきたんだってこと。全部本当のことだ、って。あたしは信じてる」

ハニー「えっ……そ、そう」

ザワザワザワザワ ヒソヒソヒソヒソ
 ルーニーだ クスクスクス

ラベンダー「みて、あのカブのイヤリング。変なの、ぷっ」

ルーナ「? あんたの趣味じゃないなら一々意見なんてくれなくてもいいよ、ありがと」

ラベンダー「なっ!?」

ルーナ「あたし城に来てびっくりしたんだ。みんなあんたとかダンブルドアのこと疑ってるんだもン。そう周りが言ってるの聞いたんだ、あたし友達いないから大広間とか廊下とかで」

ハニー「……そう、なの。あの、それで」

ルーナ「うん、あたしはあんたを信じてる。パパも『ザ・クィブラー』で何度もあの人特集をやってたんだ。だから、笑われたって気にしないよ」

ロン「いや君を笑うのは主に君のおったまげる見た目とかのほうだけどさ」

ルーナ「あたしは『いないかもしれないのをいる』って言うより、『いるかもしれないのをいない』って言う方がもっともっと笑われるべきだと思う。みんな気づいてないんだよ、ブリバリング・ハムディンガーとかしわしわ角のスノーカックだって、昔は誰も信じてなかったのに……」

ハーマイオニー「でも、いないでしょ!?その生き物は御伽噺のもので、その……」

ルーナ「――」

ロン「……マジかよ、視線でハーマイオニーを黙らせたぜ、おい」

ハニー「私くらいのものだと思うわ、えぇ。ルーナ、ありがとう」

ルーナ「んーん、それじゃ。カブがほしかったら言ってね、パパがたくさん送ってくれるんだ」

ハニー「考えておくわ」




216: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/09(火) 00:24:57.20 ID:eNXAm4eG0


ハーマイオニー「……変な子、って、言っていいわよね?」

ロン「あぁ、そりゃ間違いなくあの子を端的かつ的確に表す単語だろうね。ハニーを讃える言葉は一言じゃおさまらないけど」

ハニー「高貴で可憐で儚げで、伝説的で道徳的で家庭的ね、えぇ」

ジャスティン「あっ、報告通り追加されてる。覚えなきゃ……こんにちはハニー!ヒンヒン!」

アーニー「ハッフル豚の僕らが君に会えるなんてとても光栄ですよヒンヒン!」

ロン「やぁ二人とも、会議ぶり……あれっ」

ハーマイオニー「だからいつなの日程を……あっ」

ハニー「……ハァイ、二人とも。夏休みはどうだったかしら。それで、その……バッジ……」

ジャスティン「君に会えなくて死にそうだったよ、あぁ。えーっと、これは、さ。僕らにとっての……決意というか」

アーニー「セドリックがどこかで無事だってことを信じる、っていうのと。君を全面的に支持する、っていう意味もこめて……ハッフル豚はみんな、つけているんだけど」

『セドリック・ディゴリーを応援しよう! ホグワーツの真のチャンピオン!』

アーニー「もちの一番豚で、ハニー!あなたが不快に思うならすぐに外すよ!でもわかってほしいんだ、あのラブグッドのような変てこなの意外にも、あなたを支持するのはこの城に大勢いる、って!な、みんな!」

ヒンヒン!!

ハニー「……ふふっ、ありがとうアーニー、ジャスティン。さすが、一度私にひどい態度をとった人たちは言うことが違うわね?」

ジャスティン「あぁあの時はほんとすいませんでした!!すいませんでヒンヒン!」

アーニー「踏んでください!あなたと同じ位置に頭があること自体が無礼な僕の頭なんて踏んでくださいヒーーーン!」

ハニー「はいはい、授業のあとでね。バッジは好きになさい。私も、私以外に……彼の事を信じている人がいると知れて、嬉しいわ。さっ、席に座りましょう?」



アーニー「ありがとうございまヒン!!……」

ジャスティン「……」

アーニー「……バッジのこと、ハニーが許してくれてよかったな」

ジャスティン「あぁ、何せこれは……うん」

アーニー「あぁ。僕達ハッフルパフ生の……証、だもんな」

『セドリック・ディゴリーを応援しよう! ホグワーツの真のチャンピオン!』




253: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 11:45:07.78 ID:2dmsFi950


深夜

アンブリッジの部屋

アンブリッジ「さて、さて。罰則も今日で二日目ですわ。ミス・ポッター?少しは、『刻まれ』ましたか?」

ハニー「……えぇ、『痛い』ほどに」

アンブリッジ「それはそれは大変よろしい。来週まで欠かさずやれば、それはもう身にしみることと思いますわ♪」

ハニー「……それなのだけれど、あー……先生。金曜日に、罰則の時間を遅らせることはできない、かしら」

アンブリッジ「あぁ、それはだめですわ。ミス・ポッター?あなたがこの罰則を受けている意味、お分かりでないようですのね?」

ハニー「……」

アンブリッジ「あなたがしたいことが出来ないということは、かえってこの罰則の教訓が強化されるはずですわ。あなたは?」

ハニー「……『うそをついてはいけない』」

アンブリッジ「はいよろしい♪好き放題勝手放題に嘘をつくこともきっとなくなることでしょう。えぇ、あなたは明日もここに来ますし、金曜日もしっかり罰則を受けてもらいます」

ハニー「……」

アンブリッジ「何かご不満かしら?」

ハニー「……いいえ。なにもない、けれど。せめて……場所は変えていただけないかしら」

アンブリッジ「あらあら!女の子らしからぬ物言いですわね、ミス・ポッター?わたくしの部屋はとても女の子らしくて楽しいものと思いますわ♪」

ハニー「……ピンク地にレースとフリルだらけの壁やらいっぱいのドライフラワーやら子猫の飾り皿いっぱいの部屋にいるのが、よりにもよってあなたでなければね」

アンブリッジ「何か?」

ハニー「いいえ、何も。さようなら」

アンブリッジ「はいはい、また明日。よい夢を♪」

バタンッ

ハニー「……冗談、悪夢に、決まっているわ……眠れたら、の、話だけれど」

ズキッ、ズキッ




256: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 12:04:25.28 ID:2dmsFi950


翌朝

ハニー「……私が早くから宿題に奮闘するのは当然として。あなたはどうして昨日やらなかったのかしら?」

ロン「そりゃハニー、君がいなきゃ僕のやる気は地に落ちるどころの騒ぎじゃないからね!……あっ、今の縁起悪いからやめよう。えーっと、僕のやる気は、そうだな。朝っぱらからスネイプがブレイクダンスしてるのにでも出くわしたくらいになっちまうからね!」

ハニー「物凄く嫌な例えにしないで頂戴……縁起?あら、おはようハーマイオニー」

ハーマイオニー「また起こしてくれなかったのね……もう!私、あなたに何かしたの!?」

ハニー「あなたはしてないわ、あなたはね。私の宿題につき合わせたら悪いって思って」

ハーマイオニー「それは、私は宿題は全部済ませてしまったけど……クッション代わりを務めるのに専念しっぱなしのそこの豚さんより役に立つつもりだわ!」

ロン「ハニー以外が僕のこと豚って呼ぶなよ!!ヒンヒン!へぇ、役に立つって?それで?月長石の特徴をお教えいただきますか、だ!」

ハーマイオニー「その減らず口にでも放り込んでおけばよくお分かりになるんじゃないかしら、よ!」

ハニー「やめてよ、もう……ロン、あまり動かないで。痛いから……」

ロン「!? ご、ごめんよハニー!ヒンヒン!?    痛い?」

ハーマイオニー「……ロン、あなた何したの」

ロン「な、なーんにもしちゃいないよ!!ただいつもどおりにハニーのクッションとしてハニーの下にしかれているだけだよ!」

ハニー「ロンのせいではないわ。ほら、ゆれると……あー、額が痛むの。それだけ」

ハーマイオニー「だけ、じゃないわ。ねぇ、ハニー。ダンブルドアに……」

ロン「そうだよハニー、ついでに月長石のことも奴さんに……ハーマイオニーにらむなよ、そんな目で僕をみていいのはハニーだけだよ、マーリンの髭」




258: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 12:24:38.33 ID:2dmsFi950


ハニー「……癪だけれど、宿題すべては終わりそうにないわ。トレローニーの夢は……そうね。カエルのような人に食べられかける、とでもでっちあげようかしら」

ロン「おっとハニー、ありゃ人と言うより人面カエルなんじゃないかって僕ぁ思うね。いいじゃないか、あの昆虫ババアが好きそうな悪夢だよ」

ハーマイオニー「でっちあげる、ってことは、昨日は夢をみなかったの?ハニー?疲れていたのね」

ハニー「……そうね。あなたの夢は聞くまでもないでしょうけれど?」

ハーマイオニー「……赤かった、とだけお教えするわ」

ロン「お邪魔したいなぁ」

ハニー「いたんじゃないかしらね……あぁ、でも、どうやっても『消失呪文』の復習をする暇はないわね」

ハーマイオニー「あ、あれは複雑だもの。大丈夫よ、一日中復習していたとしても、ほら、出来ない人だっているわ」

ロン「もちのロンで僕とかね。いや、ある意味僕ぁ消失してるよ、前回の授業の記憶がそっくり抜け落ちっちまってるもんな」

ハニー「それあの似非教師の得意技でしょう」

ハーマイオニー「……忘れられるならそれこそ忘れたいわ、私」

ロン「あぁ、何せあの時の君ったらとち狂ってたからな……僕は今まさに宿題でとち狂っちまいそうだけど」

ハーマイオニー「あなたの場合は自業自得です、ってば。ほんと、昨日も一昨日もどこに行っていたの?」

ハニー「? なぁに、ロンはここであなたと編み物をしていた、というわけでもないのね」

ロン「膀胱を手作りする趣味なんてないもんでね痛い! あー、僕、ちょっとほら……」

ハーマイオニー「……まさか例の会議とかそういうこと?」

ロン「それだよ、うん。だからほら、ハニーのためにいつも尽くして、うん。だから宿題もほら、仕方ないよね、もちのロンで」

ハーマイオニー「もう一度言うわ、自業自得よ、もちのあなたで」




259: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 12:39:48.22 ID:2dmsFi950


ハーマイオニー「なんにせよ、今日は夜までかけても宿題を終わらせてもらうわよ、ロン」

ロン「か、簡便してくれよ。金曜までもう時間がないってのに!マーリンの髭!」

ハーマイオニー「だから、週末まで宿題でヒンヒンじゃなくてヒーヒー言うのは嫌でしょうって……金曜日になにがあるの?」

ロン「あー、えーっと、うん、ハニー記念日とか」

ハニー「毎日でしょうって言っているじゃない。ロン……隠し事?」

ロン「滅相もない!ハニーに対して隠す所なんて僕ロナルド・ウィーズリーのロニー坊やな所くらいのもんだよヒンヒン!」

ハーマイオニー「隠すどころか『消失』させてさしあげるわよ、黙って」

ハニー「……わたしだけじゃない、のね。隠し事しているのは」

ロン「うん?何か言ったかい、ハニー?」

ハニー「なんでも。それじゃ朝食をとって……憂鬱だけれど、『変身術』の教室に行きましょうか……」

ハーマイオニー「えぇ、時間だわね……それで」

ロン「さぁハニー!スナッフルとの死闘で四足でもスニジェット並みの速さを手に入れた僕だからね!おぶさる?マーリンの髭!時代はハニーのために背中にまたがってもらう、これさ!」

ハーマイオニー「……悪化したわね」

ハニー「出来る豚ね、ロン」

ロン「あぁハニー!なんせ君の ふとももに 恐れ多くも触ることなんてよく考えたら豚としてどうなのか、ってね!ヒンヒン!」

ハニー「……」

ハーマイオニー「……?」

ハニー「あなたって」

ロン「さぁね!ほら、早く行こうよ。ハニーからの餌付けを待ってる大広間の連中が鳴いちまうよ、ヒンヒンってね」

ハーマイオニー「いつものことでしょ、それ」




260: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 12:57:04.36 ID:2dmsFi950


木曜深夜

アンブリッジの部屋

ハニー「『私は嘘をついてはいけない』……っ」

シュゥゥゥゥゥゥッ スゥゥッ

ハニー「っ、『私は、嘘をついてはいけない』」

シュゥゥゥゥゥゥッ、スゥッ

ハニー「……『私は、嘘を――」

シュゥゥゥゥゥゥッ スッ……

ハニー「……(切り刻まれるような痛みのあと、いつもならすぐに治っていく感覚があるけれど)」

ハニー「……(だんだん、残ってしまっているようだわ……)」

ハニー「……」

サッ

『私――をつい――な―』

ハニー「……もう、ほとんど」

アンブリッジ「あーらあら、もうすこーしといったところですわね」

ハニー「っ! 覗き見るなんて、いい趣味とは言えないと思うのだけれど」

アンブリッジ「女の子同士なのだから固いことおっしゃらないことですわ♪」

ハニー「…………」

アンブリッジ「さてさて、そうですわね。明日、あなたは何かご用時がおあり。前にそうおっしゃっていましたわね?」

ハニー「! えぇ、そうなの、そうなんです。クィディッチの選抜が……」

アンブリッジ「でしたら、明日はみっちり最後の仕上げといきますわ! そうすれば言葉の意味がもっと深く『刻まれる』、そうでしょう?」

ハニー「っ、~~っ」

アンブリッジ「あらあら、ペンダコがつぶれてしまいますわよミス・ポッター?癇癪ですの?お嬢さん?」

ハニー「……何でも。それじゃ、せんせい。また明日」

アンブリッジ「えぇ、楽しみにしていますわ♪」

バタンッ

ハニー「……っ!っ!世の中に、スネイプより!嫌な教師が、いるだなんてね……!私よりもすばらしい人間なんていうのは、いないでしょう、けれど……!」

ツカッツカッツカッツカッ

ハニー「大体、あの女は……!裁判のときから……!」

ツカッツカッツカッツカ

ハニー「卑しい、あぁ、人にこんなこと言いたくないけれど、もう頭に、もう!も……きゃぁ!?」

ドンッ!

ロン「おわっ!?ご、ごめんよ……は、ハニー!?本当にごめんなさい君にぶつかるなんて僕は豚失格だ豚以下の家畜だごめんなさいヒンヒン!!!!」

ハニー「い、った……ロン、あなたどうして、ここに」

ロン「あ、いや、僕はその……いや、うん?むしろ、ハニー?あー、君こそどうしてここに?だってここ、アンブリッジの部屋から寮に戻る道とは全く……」

ハニー「……」

ロン「そうだったね、あぁ。考え事して歩くととんでもない方向に歩き出すんだったね君ってもうどこまで僕らをとりこにしてくれれば痛い!ありがとう!ヒンヒン!!」




262: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 13:15:39.97 ID:2dmsFi950


ハニー「失礼な物言いは聞かなかったことにしてあげる。私のことはいいの、それで?あなたはどうしてここにいるの、って、私が二度も聞いているのだけれど?」

ロン「あぁ口をわずらわせてごめんよハニー!あー、僕、その……そう、掃除を、さ」

ハニー「……確かに箒を持ってはいるけれど、それ、あなたが買ってもらったばかりのクリーンスイープじゃないの」

ロン「そ、そうさ!あのさ、あー……笑わないでくれるかい?」

ハニー「回りくどいのは嫌いよ。あなたのことを笑う?その冗談のほうが大いに笑えるわ」

ロン「ヒンヒン! あの、さ。僕、キーパーの選抜……受けようと思うんだ。今度の金曜日のやつ。それで、練習を……」

ハニー「……」

ロン「あー、やっぱりおっかしいだろ?だって僕、今まで選手としてプレイなんてほとんど……」

ハニー「おかしくなんて、ないわよ……すばらしいわ!ロン、ほんとのほんと!?あなたも、チームに入るの!?」

ロン「あー、う、うまくいけばだけど――」

ハニー「うまくいくに決まっているじゃない!あなたはわたしの、あぁ!ほんと、それって素敵だわ!一緒に飛べて、プレイできるだなんて!」

ロン「……」

ハニー「ずっと悔しかったの、私一人で練習とかミーティングとか、ね!ねぇ、この際ハーマイオニーもマネージャーとか、そうね!どこか空きそうなポジションに入ってもらえば!いつも三人、三人で……その」

ロン「……」

ハニー「……ニヤニヤしないの!!!ロン!!!」

ロン「ヒンヒン!」




263: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 13:29:01.74 ID:2dmsFi950


ロン「こうなりゃ俄然僕はやる気でてきたよ。あぁハニー、君はいつだって僕のやる気をカーニバル状態にしてくれるよね」

ハニー「踊り狂うわね、えぇ。わかっているわ……さっ、土下座はもういいから立って、起こしなさい……っつ」

ロン「あぁごめんよハニー、いつまでもこんな体勢まぁ僕が君の前に跪くのはそりゃもう自然の摂理で……ハニー、それ」

ハニー「(さっき確認したとき、アンブリッジが来たものだからスカートで覆っただけで、傷が見えたまま……)」

ハニー「なんでも、ないわ。ほら、早く手を……」

ロン「僕はてっきり君が、アンブリッジの吐き気がこみあげる顔を我慢するのに握り締めすぎでもしたのかと思ってたのに!」

ハニー「そう、その通りよ。出来る豚ね、あなたは。ただの引っかき傷よ、なんでもないわ」

ロン「なんでもない、ってことないだろ!?」

ガシッ

ハニー「やめ、ちょっと!私の、足を!ロン!あなた何様の、つもりで……」

ロン「あぁ、僕は君の一番の豚だ!だからこそ、君のことを……さぁ、さっきのを見せ――――」

コツッ、コツッ、コツッ、コツッ

ロン「あれ?まずい、誰か……う、あ」




ハーマイオニー「ロナルド・ビリウス・ウィーズリー――あなたはそういう人じゃないと思っていたわ」

ロン「ち、ちが、ちょっと待ってハーマイオニー、落ち着いて、頼むよ、頼むから杖うわぁ火花バチバチ言ってるぅ!!」

バチバチバチバチバチキシャァアアアアアア!

ハーマイオニー「そういう人じゃないと!!!思っていたわ!!!!!!」

ロン「お、お怒りごもっとも!!君が誤解している感じならごもっともなんだけどまずは聞いてくださいロナルド生涯二番目となる全身全霊の弁明の言葉をどうか!どうk――」

ハニー「……ロン」

ロン「な、なんだいハニーできれば早急に!」

ハニー「あなたがハーマイオニーをいますぐ抱きしめればきっと状況を打破できると思うのだけれど」

ロン「君が言うならもちのロンさ!!」バッ!!

ハーマイオニー「!? きゃ、きゃあああああああああああ!!」

バチバチバチバチバチグワァアアアア!

ロン「えっハーマイオニーの杖先なんか光ってこれキァアアアアアアアアアア!?!?」











264: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 13:46:11.51 ID:2dmsFi950


談話室

ハニー「ちょ、っと!くすぐったいわ、って、もう!ハーマイオニー、あとで覚えてなさ、っ」

ハーマイオニー「はいはい望むところよ……しばらく見ていないと思っていたら、こんなことになっていたのね」

ロン「ねぇそれはハニーの着替えをってことかい、それともナニかしている時かい?アフロナルド・ウィーズリーに教えてくれよ。ケホッ、ケホッ」

ハーマイオニー「あなたの行動は心配込みだったとしても行き過ぎよ。それにあんな、飛び掛ってきたらそうよ、防衛本能で私の魔法力がアレするのはアレだわ、えぇ」

ロン「ふわふわするなよなんだよそれ……あー、ハニー? ただの書き取り罰だ、って。言ったじゃないか、そうだったろ?」

ハニー「……黙っていたのは悪かったと思ってるわ。ごめんなさい。でもこれは、あの人と私の問題だもの。それに……」

ハーマイオニー「……本当のことを言えば、私たちまであの女蛙に反抗して罰則をくらうから、って?」

ハニー「……」

ロン「底抜けにやさしいね君は。でもさ、君が一人で苦しんでるなんて僕らは耐えられないよ、あぁ。そりゃ君がこれまで色々抱え込んでるのは知ってるけどさ、水臭いよハニー。君はいつだって花のような香りだけど」

ハーマイオニー「はっきり言ってこれは行き過ぎよ。あの女蛙……ハニー、マクゴナガル先生に相談しましょう?それか、ダンブルドアに」

ハニー「……今はそれどころではないはずだわ。特に、あの腹黒の方は。明日の晩までだもの、平気よ。それで終わり、なんだから」

ハーマイオニー「あなたには残ってしまうじゃない!こんな、ひどい傷……あぁ、なん、きゃぁ!?」

ハニー「……そうね、ずっとここに刻まれたままかもしれないわ。ねぇ、ハーマイオニー? 見えなくっても色濃く残るあなたの証を、上乗せしてくれる……?」

ハーマイオニー「あっ、ハニー、そん、な、あぁ、待って、そんな、あなたへの想いなんて、フローリアン・フォーテスキュー・アイスクリームパーラーのキングサイズよりも上乗せ、している、けど……」

ロン「つづけて、どうケホッ」




268: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 14:04:16.33 ID:2dmsFi950


金曜朝

大広間

アンジェリーナ「来られないっていうんだな!ポッター!誰が入ったっていいって!?え!?そう言いたいのか!?」

ハニー「そんなわけないじゃない!でも約束するわ、候補の中にウッドに負けないくらいのぶ、人がいるわ!だから――」

アンジェリーナ「そういう問題じゃないんだったら!まったく!ウッドに負けないくらいの?そりゃ『グリフィンドールの我らが王者』とでも呼ばれるだろうなそいつは!ふん!」

ハニー「……本当、熱くなってしまったわね、アンジェリーナは」

ロン「絶対パドルミア・ユナイテッドじゃ大騒ぎだよきっと、ウッドがブランチにでもなっちまってるだろうから」

ハーマイオニー「ハニーがキャプテンになったら大変ね、きっと」

ハニー「あら、熱いのは私いつものことだと思うわ。みんなが熱をあげているもの、そうでしょ?」

ロン「その通りさハニー!ヒンヒン! アンブリッジの部屋は、あー、確かクィディッチ競技場に面してるだろ?そこからでもいいから僕にハニーの目線をくれれば僕、スーパーセーブ連発できると思うよ!」

ハニー「……そうね、そうしてあげるわ。でも、きっと応援席からも熱い視線が飛んでいることと思うのだけれど。ね、ハーマイオニー」

ハーマイオニー「さぁ?」

ロン「えっ、誰だい?僕にそんなわざわざ、ハニー以上の期待なんて僕答えられそうにないんだけどな」

ハーマイオニー「あなたが選抜に漏れて自分がキーパーに就任してハニーとお近づきになろうっていう妄執じゃないかしら」

ロン「ヒンヒン!僕負けないぞ豚ども! おいネビル、君も参加するのかい?」

ネビル「僕が? 冗談、地に足つけててもトレバー消しちゃう僕なんだよ? また飛んだりしたら、こんどはもっと……ハッ!アンブリッジを消せる……!?」

ハーマイオニー「二つの意味で飛躍しすぎだわ」




269: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 14:23:10.91 ID:2dmsFi950


アンブリッジの部屋

ハニー「……」

アンブリッジ「ミス・ポッター?手が止まっていますわ?」

ハニー「……ごめんなさい、先生」

アンブリッジ「お外に何かおあり?おーぉ、もしかして吸魂鬼ですの?おそろしいですわ、あなたお・と・く・い・の!守護霊で追い払ってもらわないといけませんわね♪」

ハニー「……そうなるととっちめられるのはまず間違いなくあなたからでしょうけれど」

アンブリッジ「なにか?」

ハニー「いいえ、先生」

アンブリッジ「よろしい♪さっ、無駄口をたたかず手を動かしなさい?」

ハニー「……『私は嘘をついてはいけない』……」

シュゥゥゥゥゥッ

ハニー「っ……『私は嘘をついてはいけない』」

シュゥゥゥゥゥッ

ハニー「『私は、嘘を、ついてはいけない』……っ、ぁ」

シュゥゥゥゥッ ツーッ

ハニー「っ……血が、滲んで……」

ハニー「痛くなんて、ないわ……っ、集中、集中、気をそらして……クィディッチは、どうなってるかしら……」

ハニー「アンブリッジは……」

アンブリッジ「♪ この角度ですわね」

ハニー「……鏡相手にリボンの位置を見てるわ……どこでも一緒でしょう、飛んでいかないように押さえていれば。とにかく今なら、窓の外をみていても平気ね」

ハニー「……眼はいいわ、私だもの……ゴールポストの前……クァッフルを持ってるのは、あの飛び方は、きっとケイティね。キーパーのテストが、始まったんだわ」

ハニー「……一人目……ダメね、二人目もてんで……三人目は、えぇ、なかなか……あれがロンだといいのだけれど」

アンブリッジ「ポッター?ミス・ポッター?手が止まっているようですが?」

ハニー「! あー……外に、ハエが……」

アンブリッジ「どこですの!?どこ!?    オホン。なんでもありませんわ♪」

ハニー「……つっこまないわ、つっこむもんですか」




270: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 14:35:07.20 ID:2dmsFi950


ハニー「……『私は嘘をついてはいけない』」

ズキッ、ズキッ、ズキッ

ハニー「……もう全く治る気配さえない、わね……外も見えなくなったわ。六人目と七人目は、どうだったのかしら……」

ハニー「『私は、嘘をついてはいけない』……っ」

ズキッ、ズキッ、ズキッ

ハニー「……『私は嘘をついては、いけない』――ぁ」

カランッ

アンブリッジ「あらあら、羽ペンが落ちましたわ、ミス・ポッター。どうしました?ふとももを押さえて?」

ハニー「っ、なん、でも、ないわ。すぐ……」

アンブリッジ「なんでもということはないでしょう。さっ、その手をどけて、わたくしにみせてごらんなさい♪」

ハニー「や、よ。先生、そういう趣味がおありなのかしら」

アンブリッジ「それはあなたの方でしょう、風紀まで乱してまったくあきれますわ。さっ、おみせなさいな」

ガシッ

ズキズキズキズキッ!

ハニー「っっ!!やめて!!」

ガタガタッ、ガタンッ!

アンブリッジ「まぁまぁ、腕をつかんだだけですのにそんなに、とって食われるような顔をしなくても……お痛いかしら、ミス・ポッター?」

ハニー「……えぇ、痛いわ……額が、急に……」

アンブリッジ「ふむ、そうですわね。頭に響くほどしかと『刻まれた』のなら!罰則は概ね成功ですわね。さっ、ミス・ポッター。今後はこのようなことがないように期待いたしますわ。かえってよろしい」

ハニー「……こちらこそ、先生。失礼するわ」

バタンッ

ハニー「……アンブリッジが私の腕をつかんだとたん、額に、痛み……」

ハニー「……あちら側に、操られているの……?」


    「あぁ大臣!!大臣大臣あぁ大臣!恋しい大臣コーネリウスお会いしたいですわああああああああああ!!!」

ハニー「…………いいえ、少なくとも、えぇ。魔法省側、ではあるようね。何も言わないわ、何も聞いて、っ、この私がこんなところで、っ、もどす、わけに……マートルのとこ、いこう、かしら」




271: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/11(木) 14:51:38.60 ID:Mk8FK2AW0


こんな誰も得しないフラグはじめて見たよ!




272: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 14:59:19.40 ID:2dmsFi950


談話室

ワーーーワーーーー!
 ローーーン!ローーーーン!

ロン「ありがとう!ありがとう!マーリンの髭も引っこ抜けるくらいありがとう……あぁ、ハニー!僕やった、やったよハニー!ヒンヒン!」

ハニー「……あら、そう。それじゃ、キーパーになれたのね?まぁ、私の豚ならばそれくらいこなせて当然だけれど、そうでしょう?」

ロン「君の加護さえあれば僕ぁいざとなったら大蜘蛛だって受け止めるからね!ヒンヒン!多分気ぃ失ってるけど!」

アンジェリーナ「ロンはよくやったよ、うん。ポッターが言うだけあったね、ほんと」

アリシア「そうね」

ケイティ「ロン、こっちに来て。オリバーのローブのお古なら、刺繍を取ればあなたが着れるかもしれないわ」

ロン「箒は新品でもそこまで上手くいかないか!マーリンの髭!」

ハニー「何であってもユニフォームには変わりないわ。行ってきなさい……アンジェリーナ」

アンジェリーナ「あぁ、うん。まぁ、悪くなかったのは確かだよ、でもね、あー、かなりムラがあった。一番簡単なシュートは取れなかったのに、ケイティがダメ押しでやった一番難しいシュートをとめたんだよ……」

フレッド「なーに、少し鍛えりゃあいつもちーっとはマシになるさ、そうだろ?」

アンジェリーナ「……うん、正直そこに賭けている部分もある。それに、残りの愚痴り屋やクラブ荒らしなんかよりはずっとずっと良い、チームのためにも」

ジョージ「なにせ僕らの弟だしな。ハニーの豚でもある、チームには馴染むだろ」

アンジェリーナ「そうだね。ポッターがいればもっと奴さんの気合も変わると思う……あぁ、チームを作るのってこんなに大変なんだ。私、ウッドに厳しくしすぎたな、って後悔してるよ。ポッター、今朝は当り散らして悪かったね……」

ハニー「いいわ、気にしてないもの」

アンジェリーナ「……頼りにしてる。ロンをサポートしてあげてね、ハニー?」

ハニー「あたり前だわ、私の豚だもの。ハーマイオニーも一緒にね……彼女は?」

フレッド「ロニー坊やがスーパーセーブしたときは飛び上がって喜んでたんだがなぁ」

ジョージ「今じゃ充電切れっちまって、ほら、そこのソファのとこで伸びきってるよ」

ハーマイオニー「スーッ、スーッ」

ハニー「……そう。ふふっ、加護は私からだけではないみたいね。二人にしてくれる?」

フレッド「おっと、麗しい華を咲かせるならさ、女王様」

ジョージ「人払いがてらにこの試作品煙幕をやりますぜ」

ハニー「普通にお話するだけよ、ここではね」




273: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 15:20:15.68 ID:2dmsFi950


ハーマイオニー「……女蛙が触った瞬間、あなたの額の傷が……」

ハニー「……その後の言動から、魔法省の側にいるのは間違いないでしょうけれど。ひょっとして魔法省ごと、あいつにのっとられているとしたら?あいつが、ヴォルデモートがあの人に取り付いてここにきているとしたら?」

ハーマイオニー「うーん……でもダンブルドアは、魔法省は今はまだ自分たちの意思で動いている、そう判断していたわよね。それに、あー……『あの人』はもう肉体を取り戻したのだから、取り付いたりはできない、はずよ?」

ハニー「そうね……蛇と蛙は、相容れないものね……動物の方はどっちもあんなに可愛いのに、まったくもう」

ハーマイオニー「そういうことではなくて……そうね、えぇ、ヌルヌルしてて、えぇ……分かりそうにないけど」

ハニー「……取り越し苦労なのかしら。たまたま、そうね。あいつが何か強く想ったタイミングと、アンブリッジが私の腕を掴んだのが一緒に……って?」

ハーマイオニー「偶然に過ぎるけれど、その線かもしれないわ。確かにあの女蛙は根性曲がりだし、ひどい人だし、ハニーの柔肌になんてことしてくれてるのよと思う、でも……あぁ、えぇ、やっぱりあの人おかしいわよ、やっぱり。ねぇ、ダンブルドアに相談を――」

ハニー「ダメよ。あの豚は今、忙しいんだもの。邪魔できないわ」

ハーマイオニー「……あなたの豚なら、あなたの事で邪魔されるなら嬉しがるじゃない」

ハニー「そうね。私の傷跡にしか興味がないようだもの、ダンブルドアは……それより私、シリウ、スナッフルに手紙を書くわ。そうよ、最初からそうするべきだったんだわ。騎士団の人たちに相談すればいいのじゃない」

ハーマイオニー「……あなたなら上手く隠して伝えることとは思うわ、でもくれぐれも文面には気をつけて。あー、そうね。ほら、編み物を練習すれば上手くなるかもしれないわ!どう、一緒に!」

ハニー「……えーっと、それは?」

ハーマイオニー「えぇ、帽子は随分マスターしたから、少し工夫をしようと思ったの!この天辺のボンボンの部分なんて、上手く――」

ロン「お待たせハニー!僕のハニー! あれ?ハーマイオニー、それなんだい?え?おいおい、男の子は喜ぶかもしんないけどさ、そんなもの作ったところで、君のが大きくなるわけじゃ――」

ハーマイオニー「ロナルド・ウィーズリー。キーパー就任おめでとう、呪いの類もしっかりキャッチできるでしょうね?」

ロン「……マーリンの髭!!!」




274: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 15:40:43.49 ID:2dmsFi950


早朝 ふくろう小屋

ハニー「『――で、スナッフルはお元気なのかしら』……あ、挨拶の文は、こんなところでいい、わね。どう?」

ハーマイオニー「えぇ、ハニー……とっても謙虚でそれでいて相手のことを思いやっていることが伝わっていいと思うわ」

ロン「あぁ、そりゃもう、げっぷ。僕こと一番豚ことハニーのヤギたる僕が朝飯前からおなかいっぱいになるくらい書き直してるからね!」

ハニー「黙ってむさぼりなさい……本題、本題ね」

ハーマイオニー「ここまで長かったわね」

ロン「早朝ってなんだっけ、朝日が昇りきってるころのことだっけ」

ハニー「黙って! 『昔のムーニーと同じ役目でここにいる人は、まるでお義母様』……『あなたのお母様くらい、素敵な人だわ』」

ハーマイオニー「……今書き直す前とんでもないものが見えた気がするわ」

ロン「えっ!なんだい!知りたい!僕は言わずもがなハニーの豚兼ヤギ兼椅子兼手紙を書くためのロナル台・ウィーズリーだから見れない!ちくしょう!マーリンの髭!」

ハニー「『去年の夏、あなたにお手紙を書いたことと同じ件で連絡したの。あなたのお母様とそっくりなその人の部屋で、眼鏡とあなたが学校でよくくらっていたことをされている時にまた、起きました』」

ハニー「『私たちの大きな友達のことも心配だわ。連絡、待っています――忙しいようなら、後にしても――』あっ!」

ハーマイオニー「『なるべく早く、お返事をください』でいいの!もう、あなたってどうしてそういうとこで頑固、ックシュン! ?あー、長く外にいたから、風邪でも引いたのかしら」

ロン「そりゃまずい、ハニー。さっさと手紙出してずらかろうよ、せっかくの週末じゃないか」

ハニー「……そうね、えぇ。さっきの最後の文句はハーマイオニーが書いたものだもの、えぇ。私のせいではないわ、そうでしょう?」

ハーマイオニー「そうでしょうとも。えーっと、どのふくろうにする?」

ハニー「白豚にするわ――おいで」

メンフクロウ「ピーーーピーーーッビンッ!!」

モリフクロウ「ピピーーーーッヒン!」

白豚「ピィヒン? ピッピヒン!

ロン「嫉妬はやめろよな他のふくろう豚ども、何せ白豚はハニーのいっちばん最初の人外豚だぜ?」

ハーマイオニー「あなたが今しれっと会話していることも十分人外ですけどね」




279: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 16:08:52.82 ID:2dmsFi950


ハニー「ここには、『スナッフルへ』って書いているけれど……私たちが夏中過ごしたところへの手紙なの。分かるわね、白豚?私の可愛い豚?」

白豚「ピィヒン!ヒンヒン!」

ハニー「いい返事ね、えぇ。帰ってきたらたくさんなでてあげる……いってらっしゃい」

パッ シューーーーーッ

ロン「しっかりやれよ同胞! 心配いらないだろうけどね、あいつは漢だよ、うん。雌だけど」

ハーマイオニー「語彙がないわねあなた。さぁ、ハニー。戻りましょう?あなたたちはクィディッチの練習の前に、少しでも課題を進めないと」

ハニー「えぇ、ロンの参加初日だもの。少しでも――っあ」

チョウ「寒いなぁ、でもふわふわ耳当てもってきててよか――あら、ハニー!おはよう、早いのね」

ハニー「あー……ハァイ、チョウ。あなたこそ」

ハーマイオニー「……」

ロン「あー、ハーマイオニー?ヒッヒ、フーじゃよ?」

ハーマイオニー「あなたが私に言ったらただのセクハラよそれ」

チョウ「あら、お友達も。おはよう!こんな時間にここに誰かいるだなんて思わなかったから、びっくりしたわ。あなたも贈り物?私、ママの誕生日が今日だってことについさっき気がついて!私ったら、もう!ふふっ」

ハニー「そうなの、お母様の。あー、それはいいわね。だって、そうね……いい天気、だし……?」

ロン「!? だ、だよねハニー!君がいればいつだってお日様雛菊とろけたバターだけど、うん!」

ハーマイオニー「……見てられないわ」

チョウ「そうね、お天気がいいと気持ち良いわ!あなたのところ、今日は競技場を予約していたでしょ?それじゃ、キーパーは決まったの?」

ハニー「えぇ、ロンよ。あなたとは、あまり話したことないでしょうけれど」

チョウ「あぁ、そうよねっ。この間トルネードーズのことで噛み付かれたくらいかしら、ねぇ?キーパーさん?」

ロン「あー、その節はどうも」

チョウ「いいのよ! ハニー、あなたのチームに入るならきっと、その人もいい腕前なのでしょう?グリフィンの選抜を勝ち抜いたのだから」

ハニー「あー……私は、選抜を見ていないの。アンブリッジの罰則を受けていたもの」

チョウ「……聞いたわ。あなたが、本当のことを言っているのに罰則になった、って」

ハニー「……!」

チョウ「あなたがあの人と、彼と、何をしたのか、本当のことを言っただけなのに。ねっ、ハニー。あなたってとっても勇敢ね!今度、私にも……いいえ、いいわ!さっ!ママによろしく!」

メンフクロウ「ホーッ!」

チョウ「それじゃ、ね。あぁ、なんだかフィルチがさっき、生徒の手紙を検閲しないとって騒いでいたから。まだ手紙を出していないなら急いだほうがいいかも。じゃ!」

トン、トン、トン、トン……

ロン「……レイブンクローって変わってるよなぁ」

ハーマイオニー「なんとやらと紙一重が多いのじゃないかしら……ねぇ、ハニー。あの人に、あー、あこがれるのは分かるわ。でもね、あんなにしどろもどろにならなくったって」

ハニー「しどろもどろ、なんて、なって……なって、ない、わ、でも……ねぇ、チョウは……私のこと、信じてくれてるのよね?」

ロン「そういうことだね……おっと……ねぇハニー!だから言ったろ、寒いからほら、さっさと城に戻ろうってさぁ!な、ハーマイオニー!マーリンの髭だよ!」

ハーマイオニー「……そうね、はいはいそうだわね。さっ、ハニー。ロンのローブで、顔まで覆うべきだわ。あなたにまで風邪をひかれたら、たまらないもの」

ハニー「っ、ぇえ、そうして、あげる……チョウ、は、わたしのこと……憎んでも、いいはずなのに……信じてる、って!  っ!当然、だけれど!私が信じられるのは、当然……でも、良かった……っ、良かった……!」

ロン「あーぁ、こりゃ大雨になりそうだよ。さっ、僕の背中にまたがって誰かにみられないうち、おっと失敬、びしょぬれにならないうちに帰らないとねハニー!ヒンヒン!」

ハーマイオニー「今年のあなたは格別に泣き虫ね、ハニー?ふふっ」

ハニー「っ、誰がっ! 誰が、よ……ニヤニヤ、しないのぉ!!」




280: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 16:25:50.43 ID:2dmsFi950


昼過ぎ

クィディッチ競技場

アンジェリーナ「みんなそろってるね!よし、よし!チーム最初の練習だ!気合入れていこう!」

アリシア「えぇ!」

ケイティ「そうね!」

アンジェリーナ「いい返事だ……うん?残りはどうした!ほら!声あげていくよ!?」

フレッド「……お、おうともよ!ヘイヘイロニー、調子はどうだ?え?無礼千万ながら僕らに話をきかせてくれよ!」

ジョージ「……そうさそうさ、ロニー坊や!監督生ちゃんは僕らにどんな超難易度のプレーを見せてくれるんだい?」

ロン「は、っはは!絶好調でマーリンの髭だよ!もちのあの、彼で!」

アンジェリーナ「君だろ? いいぞ、うん!よし、ケイティとアリシアこっちに来てくれ。あたらしいフォーメーションを思いついたんだ、説明するよ――」

ハニー「……二人も新聞、読んだのね?八月三十一日のこと?」

フレッド「……まぁな。俺たちゃあんなもんパースの眼鏡拭きにでもしちまえと日ごろから思っちゃいるが、さ」

ジョージ「スタージス、騎士団の一員が捕まったって書かれてたらなぁ。奴さんあの日任務をサボってたって?」

ロン「ムーディが言ってた、うん。見送りの任務なのにて。だから騎士団の任務の時じゃなさそうだ」

ハニー「それに、捕まったのが……『午前一時に、魔法省最高機密の部屋に押し入ろうとして』だもの」

フレッド「なーにしてやがったんだか。そのツケが『アズカバンに六ヶ月』だもんな」

ジョージ「女のケツでも追っかけてたんじゃないか?占めは吸魂鬼のキス、だけどさ」

ハニー「冗談じゃないわ。それに……それに、あの嫌な、マルフォイの父親の投書……っ」

ロン「『シリウス・ブラックはロンドンにいる!』だもんね、あぁ……ドラフォイが言ってきたのはそういうことかよ、マーリンの髭」

フレッド「あんだけ目立てばなぁ」

ジョージ「犬って知ってりゃぁな」

ハニー「……言わないであげて」




282: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 16:40:16.23 ID:2dmsFi950


アンジェリーナ「さて!ミーティングはオーケー!ん?そっちもなんだか真剣に話してたみたいだね!よし、よし!行くぞ、グリフィン!  あー、ピッチにはちょっと見学してるやつらがいるけど、気にしないように」

ハニー「……見学って、まさか」


マルフォイ「おい!きたぞ! おやおや、真っ赤になるのは負けた悔しさを感じてからでいいんじゃないか!?へっぽこグリf――」

スリザリン生<ゲラゲラゲ――

ワァアアアアアアアアアアアア!!
 ハニーーーーーーーー!! ヒンヒーーーーーーーン!!!

マルフォイ「」

スリザリン生<……

ロン「おっ、同胞たちだ。そうだよね、最近城じゃおおっぴらにハニーにヒンヒンいえないからここがチャンスだよ、うん、豚としちゃ失格すれすれだけどさ。あとなんかいるね、緑の苔みたいな連中が」

アンジェリーナ「……あぁ、その態度が正解だよ、うん。良かった。ハニー、頼りになるね君、と君の、あの、豚たち」

ハニー「私以外が豚と呼んであげないでくれるかしら。さぁロン、飛びましょう」

アンジェリーナ「違う違う、箒はロンじゃないだろ、君のは炎の雷だろ?」

ロン「燃え上がってるしハニーの稲妻にピシャーンなってるから似たようなもんさ」

アンジェリーナ「知らないよ」

フレッド「糞爆弾でいいと思うかい?」

ジョージ「いいや、ここは例のウンの」

アンジェリーナ「双子も双子でスリザリンチームにうっかりで何か落とす算段するんじゃない!紳士に、紳士にいくよ!だから――」

アリシア「あら」

ケイティ「女性もいるのよ?」

アンジェリーナ「私だってそうだよ言葉の流れだよもう!そして二人もっと喋ろうよもう!もう!!ウッドすごいな!こんなチームまとめてたんだウッドってすごいよまったく!!!」




284: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/11(木) 16:52:13.80 ID:qEYL2kBvo


やっぱりウッドって凄い




285: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 16:58:37.17 ID:2dmsFi950









アンジェリーナ「……キーパーの仕事はさ、チェイサーが投げるクァッフルを止めること、なんだ」

ロン「うん……」


スリザリン生<ゲラゲラゲラゲラ!!


アンジェリーナ「でもさ、間違ってもさ、ケイティのシュートを止めたあと、叩き込むようなパスをしちゃいけないと思うんだよ、うん。ケイティの顔面めがけてさ」

ロン「ごめん……僕、ハニーにほめられて舞い上がって」


マルフォイ「おいおいウィーズリー!わざわざ味方を減らしてくれなくったて僕らスリザリンチームは勝てると思うけどねぇ!お世話さマルフォイ!」


アンジェリーナ「さすがのケイティも至近距離から男の投げたのに反応できないからさ、ほら、鼻から……あーぁ」

フレッド「ヘイ、ヘイケイティ。これ食いな。大丈夫、いっちねん坊主どもで実験済みだ」

ジョージ「たちまち鼻血が止まるすぐれもんだぜ?平気さ、ちっとも怖くない…………あ」


スリザリン生<ギャハハハハハハハハハ!!

クラッブ・ゴイル「「ゲラゲラゲラゲラ!!」」



アンジェリーナ「君、最初のパス回しでもミスが多かったしな……ポジションがキーパーだからまだ使いようがあるものの――」

アリシア「あ、アンジェリーナ!ケイティの鼻血が、あの、尋常ななく、だから、ごほっ、あー、久しぶりに大声だしたらなんだか声、ごほっ」

アンジェリーナ「アリシアそれ今後合図とか大丈夫かなそれ!  ケイティ!?」

ケイティ「……」

フレッド「あー、あの、さ。僕らが医務室つれてくぜ、あぁ!超特急でね!」

ジョージ「つまりケイティはほら、『流血豆』を飲んじまったかもしれない」

アンジェリーナ「頼むよ! はぁ……チェイサー一人、ビーターは二人ともいない。まぁ、切り上げるのが無難だね……」

ロン「……ちょっと豚どもにアクロバティック土下座してくる」

ハニー「初めての練習じゃない、ロン。あまり気にしないの、私の豚たちなら、私に会えただけで大満足だと思うのだけれど?」


ヒンヒーーーーン!!
 でもロンは氏ね!!

ディーン「怒られながらハニーの下に敷かれるとはどういう了見だ!!」

リー「しかもアンジェリーナに、あぁ!なんてうらやましい!!」

ロン「代われないさ、もちのロンでね!」




300: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 21:38:25.97 ID:oZn3NwjM0


談話室

ハーマイオニー「あら、おかえりなさい……って、なんだか早過ぎないかしら?それに……汗もほとんどかいていないようだけど」

ロン「……なんでそれが分かるのかは聞かないよ。あぁ、最悪も最悪な練習だったからね。ハニーのすばらしさとは正反対だ」

ハーマイオニー「あー、っと……ねぇ、ロン?今日が全体で合わせるのは初めてなんでしょう?ほら、今後はきっと――」

ロン「……誰がいつ、僕が足をひっぱったから、なんて言ったのさ」

ハーマイオニー「あなたのそのお顔が、よ。分かりやすいんだから……」

ロン「君ってとことん人にやさしくて思慮分別がおありだよな! おっと、怒鳴ってごめんよハニー」

ハニー「謝るのは私にじゃないでしょう、違う?  ハーマイオニーも」

ロン「……あー、ごめん。当たっちまった」

ハーマイオニー「……こっちこそ、嫌味になってしまってごめんなさい」

ハニー「……本当に謝っているのでしょうね、二人とも。私の前だからなんて、なしよ?いい?」

ロン「そりゃ君の前じゃ素直にならざるをえないけどね、ほんとだよ。だって僕にとってハーマイオニーだって……あれ?」

ハーマイオニー「!? そんな急に、な、なに!?」

ロン「ヘルメス??」

ハーマイオニー「……商業、交信の神、旅人の守り神!?ど、どういう意味かしら!?」

ロン「はぁ?何小難しい事言ってんのさ。あれだよ、あれ。ほら、窓枠んとこ……パーシーのふくろう、ヘルメスがとまってるって言ってるのさ。もとハート豚の」

ヘルメス「ホーォッ」

ハーマイオニー「……」

ハニー「……マーリンの?」

ハーマイオニー「絶対に言わないわ」




302: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 21:57:50.44 ID:oZn3NwjM0


ロン「おったまげ、パーシーの奴がどうして手紙なんて寄越すんだろ。それに、僕宛てみたいだ」

ハーマイオニー「本当に、パーシーからなの?ヘルメスを借りた誰かから、とか……?」

ロン「忘れちゃいないかい?奴さん今はロンドンで一人暮らしさ。それにこの宛名、間違いなくパースの筆跡だよ」

ハニー「『ホグワーツ、グリフィンドール塔、ロナルド・ウィーズリーへ』 ……もしかして、お父様と仲直りがしたい、とかかしら。開けてみなさい、ロン!」

ロン「君が言うなら吼えメールだって!えーっと、なになに…………うん………うん」

ハニー「……」

ハーマイオニー「……」

ロン「HAHAHA、オーケー。ハーマイオニー、早速だけどこっから魔法省あてにとびっきりの呪詛を送るにはどうやったらいいのかなあの堅物バカめがね!!!!!!マーリンの髭!!!」

ハーマイオニー「と、突然なに!?どうしたというの!?」

ハニー「今は猫縁の変わった眼鏡だけれど……いくらあんなことがあったとは言え言い過ぎよ、ロン」

ロン「ヒンヒン!ごめんよハニー!でもさ、あー、こんな手紙……あんまり君に読ませたくないけど……はい」

ハニー「……『親愛なるロン 君が監督生になった、と、大臣直々に聞かされた。大臣は君達の偉大な先生であるアンブリッジ先生からお聞きになったそうだ』……アンブリッジの部分が震えているわ」

ハーマイオニー「思い出したのでしょうね、顔とか……『この知らせは僕にとって、正直にいうととても嬉しい驚きだった。何せ僕は、君が僕の足跡ではなくいわゆる『双子路線』、君のミドルネームよろしく『ビリウスおじさん路線』になるのではないかと常々危惧していたんだ』ビリウスおじさん、って」

ロン「いいおじさんだよ、シリウ、もとい死神犬見ておっちんじまったけど。花束をハニーの前では口に出せない部分からひねり出すのが得意な。僕もハニーの命令なら口からマーリンの髭永遠に吐き出せるだろうしね」

ハーマイオニー「いよいよ人外だからやめて頂戴……『君が権威をバカにすることをやめ、きちんとした責任を伴う決意をしたことを、僕は誇りにおもう』ですって、監督生さん!」

ロン「何言ってんだか、僕はハニーの一番の豚として常に鼻高々に誇りっぱなしだよ。みんなの憧れさ、ハニーの次に」

ハニー「そうね、えぇ。誰もが蝶よ花よと持て囃すわね?」

ハーマイオニー「お花畑はロンの頭の中だけにして。それで……ああ、ここからね」

ロン「そうさ、ったく……『しかし、お祝い以上に僕は君に忠告したいんだ。いいかい、ロン。ハニー・ポッターとは早く、縁を切るんだ』ときた……!」

ハニー「……」




307: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 22:28:24.48 ID:oZn3NwjM0


ロン「『魔法大臣がふと漏らしたことから察するに、君はいまだに彼女と親密らしい』当たり前だろ!僕はハニーの一番の豚だぞ!!」

ハーマイオニー「……『君は盲目的に彼女を慕っているし、それにまだ若いから父さん、母さんや他の大人たちの言うことを信じてしまうのも分かる。だが、君がそのバッジを手に入れるだけの人間であると認めて、僕はこの話をしようとおもっている。君には本当のことを知る価値がある』……パーシー……あぁ」

ロン「最悪も最悪さ。『魔法省はダンブルドアがその城を取り仕切るのもそう長くない、そう考えている。これ以上は明日の朝刊を見てくれたまえ。もしかしたら僕の名前も載っているだろう。いいかい、ダンブルドアは危険だ。それに、ハニー・ポッター、彼女も』ハニーが危険?そうかい、そんじゃママなんて未知の超破壊生命体だよな」

ハーマイオニー「……『君が彼や彼女と同類扱いされていては、そのバッジが奪われることになるかもしれないのだ。これは、卒業後の将来にも影響してくる』ハニーか、将来か、ですって」

ロン「魔法省のクソったれの言うことを聞く将来とハニー?比べ物にならないねんなもんオガクズにでも埋めとこうよ。大体僕の将来=ハニーだろ」

ハーマイオニー「『彼女と縁を切ることは君にとって怖いことかもしれない。何せ彼女は情緒不安定で、場合によっては君に暴力を振るう恐れがあるのだろう――』」

ロン「ご褒美が、なんだって?え?まったく……『もしも困った事があったら、ドローレス・アンブリッジに相談することをお勧めする。とても、--いいひt、仕事の出来るヒトだ。うん、人だ。多分。仕事は凄く出来るんだ』おっと少し同情するけどこの後で台無しだぜ、パース」

ハーマイオニー「『さっきも少し書いたが、アンブリッジの改革によってホグワーツは大きく変わるだろう。ダンブルドアの間違いは糾弾されるし、そうあるべきなんだ。彼の下にいたスタージス・ポドモアのことは聞いたかい?いいか、ダンブルドアや、父さんたちがつるんでいるのはああいう人間なんだ』……いい人だったわよね」

ロン「そりゃもう、こいつに比べればね。『親を非難することはとても苦しい。だが、いずれ二人も分かってくれるはずだ。その時は僕は、二人の謝罪を受け入れる準備がある。ロン、君も二人の思想、そしてダンブルドア、なによりハニー・ポッターに影響されすぎないように強く忠告しておく』手遅れだぜパース。僕の頭ん中はハニー一色さ」

ハーマイオニー「髪の色もね羨ましいことに……『僕の言ったことを慎重に検討してほしい。一刻も早くハニー・ポッターとの繋がりを断ち切る、その決断をするんだ。   もう一度、監督生おめでとう 君の兄、パーシー』」

ハニー「……そうね、そうしたいのならば、私は、なんだったかしら――あぁ、暴力を振るう?つもりはないわよ、ロン?」

ロン「ヒンヒン!滅相もないよハニー!君との繋がりなんて僕の魂と肉体のつながりよりよっぽど大事だよ!もちのロンでね!!!」




313: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 22:49:29.49 ID:oZn3NwjM0


ロン「さぁ、あのクソッタレからの手紙はビリッビリに破いてやったし」

ハーマイオニー「そうね。おまけに私のちょっと高度な魔法火で炭も残さず暖炉で焼いたことですし。宿題をしましょうか」

ロン「そっちかい!?いや、そっちも大事だけど、うん。ほら、ハニーを眺めようよ、いやぁ絶景だ」

ハニー「そうね、えぇ。ロンドンの夜景もビックリでしょうね……パーシーとは、別段険悪な関係ではなかったと、おもっていたのだけれど」

ロン「あぁ、奴さんむしろ君が好きだったよ。あぁ、君は愛さずにはいられないけどね万人が」

ハーマイオニー「成績のことも、ロンのことも頼りになる、って前に言っていたわ。本当よ?今は、ほら……ね?」

ハニー「魔法省に言いくるめられている……それだけ、なのでしょうけれど、何にせよ今は私を『情緒不安定で危険』とおもっているのでしょう?」

ロン「眼鏡叩き割ってやりたいよな、あぁ」

ハニー「……分かってたわ、城に来てから何人にもこういう態度をとられていたもの。シェーマスにも、ラベンダーにも。でも……ロンのお兄さん、っていう、身近な人から言われるのは……また、違うわね。もっと……もっと、そうね。イライラする、わ」

ロン「ハーマイオニー、ちょっと暖炉の火強くしすぎだよ全く少しは加減しろよな分かるけどさ。ごめんよハニー、僕のローブ持っていてくれないかい?ほんとに悪いねでも好きに使っていいからさ!ヒンヒン!」

ハニー「……仕方ない、わね……!グスッ……シリウスは、十四年もずーっと……この気分を味わって生きてきたのよね」

ハーマイオニー「……そうなるわね、えぇ。魔法界全体から、今も危険な犯罪者、って」

ハニー「……会いたいわ。ううん、二人じゃダメ、って言うわけじゃないの。とっても今、こうしてあたたかくて感謝してる。でも……会いたいの。シリウス……シリ、ウス……!」

ハーマイオニー「ハニー、お願いよ、少しだけ声を抑えて?ね? あぁ、ハニー……えぇ、胸ならかしてあげるから。ロン、一人分くらい増えたって、なんともないわよね?」

ロン「そりゃ、僕はハニーの一番の豚だからねおぐふっ、よ、よゆう、余裕だようん、もちのロンで、うん……!」




317: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 23:10:44.80 ID:oZn3NwjM0


翌日日曜日

大広間

ガヤガヤガヤ ガヤガヤガヤ
 ヒソヒソヒソ

ハーマイオニー「……パーシーの言っていたのは、これね。『魔法省、教育改革に乗り出す! ドローレス・アンブリッジ、初代高等尋問官に任命!』」

ハニー「……『高等尋問官』?」

ロン「なんだいそれ、新しい役職豚かい?あぁいや、あれなら蛙かぁ」

ハーマイオニー「……大雑把に言うと、教師を査察して、評価する権限、ね。教育令第二十三号……その評価をどうするつもりかしら。魔法省に送って……第二十二号で新任教師の制定をできるようにしただけじゃなくて、ひょっとして退職させる権限まで持たせるつもり……?」

ロン「頼むから僕らに分かるようヒンヒンで言ってくれない?」

ハーマイオニー「無茶ぶりはやめて。要するに、アンブリッジが魔法省からホグワーツに対する強い統制力を持たされることになってしまった、そういうこと」

ロン「女蛙から女雨蛙に昇格だな、あの蛙め……ウェーッ、一面あのババァの写真だなんてだからテロだろってば」

ハニー「朝から浮かない顔が多いわけね……そんなに嫌なら私を見ればいいじゃない、まったく」

ロン「ほんとだよねハニー!君さえ見れば眼球どころか体の全てが清められるのに……このバカもさ。パースのやろ、写真まで載ってやがるよ。なんだろこのメガネ、小さい眼鏡がたくさん集まってメガネの縁のメガネだ、なんだそれマーリンの髭」

ハーマイオニー「『「大臣は現在のホグワーツのありさあに、ここしばらく不安を募らせていました。父兄の心配や憂慮の声に、大臣は応えようとしているのですあぁ大臣さすが大臣あぁ大臣!!」と、若き下級補佐官パーシー・ウェーザビーは語った』……変わったようで変わっていないようで、やっぱり変わったわね」

ハニー「……あのマルフォイのお偉いお父上まで、『魔法省に感謝いたしマすルフォイ』ですって。うるさいわ」

ロン「あいつらはいつだってうざったくてめざわりだからね、紙面上でもさもありなん、さ。それにしても、査察ねぇ……こりゃ見ものだぜ」

ハーマイオニー「あら、どこが?こんなの、許されるべきではないわ!」

ロン「おいおいハーマイオニー、我らがマクゴナガルがあんな蛙に臆する人だとおもうかい?あいつ、痛い目にあうぞ!」

ハーマイオニー「……その前に、宿題がまっさらなあなたがとても痛い目にあうのが先でしょうけどね」




322: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/11(木) 23:40:22.44 ID:oZn3NwjM0


深夜

談話室

ロン「……お手上げだよ、僕、もう天体のことなんてとにかくマーリンの髭が流れてるようにしか見えないよ」

ハーマイオニー「それはそれは愉快な星空でしょうね。ハニーと二人で見上げていたいところだわ、あなたは椅子になってるでしょうけど」

ハニー「……星空、そうね……おおいぬ座が見れる月がいいわ」

ロン「あぁ、ハニー、そうだね。ごめんよそんな話題をふっちまって、というか君はもうとっくに宿題済んでいるのに僕に付き合わせっちまってほんとごめんなさいヒンヒン!」

ハニー「私の可愛い豚のためだもの、そうしてあげるのは当たり前じゃない……ハーマイオニーも、ロンが真面目にやるかどうかの監視で忙しいもの、一人で寝室に戻ったって退屈だわ」

ハーマイオニー「そうよ、ロンったらあわよくば手を抜こうとするんだもの」

ロン「あーぁ、そりゃ悪かったね。じゃぁ少しくらい手伝ってくれよ、ほら、ここ何て言うのさ?しし座の、一等星?」

ハーマイオニー「あなたね、そんな初歩的な……レギュラス、よ。レグルスともレグラスとも言うわね」

ハニー「レギュラス……シリウス、ね」

ロン「やばい、シリ、スナッフル会いたい病がハニーの思考をぶっ飛ばせっちまった、いつもだけど痛い!ありがとう!」

ハニー「そうじゃないわよ、もう……明日は月曜で、授業が始まるでしょう? アンブリッジがさらに幅を利かせるようになって、初めての週が」

ロン「ただでさえ廊下歩いたら幅取ってるのにね、あぁ。顔の大きさとかみんな気味悪がって避けたりとかのせいで」

ハニー「……シリウスに」



ハニー「シリウスに、会いたい、な」



シリウス「そうだな、ハニー。私もそう思っていたところだ」

ハニー「……!?」

ロン「……ハーマイオニー、水」

ハーマイオニー「まかせて。『アグア――」

シリウス「待て待て、待ちなさい。暖炉にいきなり生首が現れて警戒するのは関心だがね。私だ、本物のシリウスだ。そこにいるハニー・リリー・フローレンス・ポッターの後見人で、一生かけてその子を守ると誓ってるそのシリウスだよ」

ハニー「い、っしょ、っ、~~~っ!!」

ロン「痛い!!ありがとう!!!」

ハーマイオニー「色々聞き捨てなら無いわね、まったく」

ハニー「っ、ほん、ほんとよ!当たり前のこと、言わないで!シリウスは、あの、家族なんだもの!そんなの、当然……当然だわ!」

シリウス「ハッハッハ。ハニー、泣いてしまうほど私に会いたかったのかい?うん?」

ハニー「~~~っ、ちが、これは!!!これは……カボチャジュースよ!!!!」

ロン「ハニー、僕みたいなビックリ人間になっちゃいけないよ」

ハーマイオニー「自覚あったのね……二人ほど自覚ない人にわけてあげて、ハックシュ!……?」




350: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/13(土) 11:55:42.24 ID:qvv0/m/d0


シリウス「いや、君達が遅くまでここに残っていてくれてよかった。夜更かしは常習かい、ハニー?いけない子だ、そうだろうとは思っていたがね」

ハニー「!? え、っと、あ、明日から!8時には眠るわ!」

ロン「健康的な君らしいよねハニー。えーっと、シリウス?口ぶりから察するにさ、僕らだけになるのをまってた、そんな感じかい?」

シリウス「あぁ、一時間ごとに顔を覗かせていたよ」

ハーマイオニー「……呆れた!シリウス、誰かに見られていたら――」

シリウス「あぁ、そうだな。一人見られたかもしれない、だが一瞬だった。きっとおかしな形をした薪だとか、そのくらいにしか思わなかっただろう」

ハニー「そんな薪、燃やせないわ!」

ロン「僕ぁいつでも燃え上がってるけどね、ハニー。いつだってね、何せ赤髪だからね僕ぁ」

ハーマイオニー「そんな軽口を言って!シリウス、あなたって、ほんと――!」

シリウス「おぉ、怖い怖い。君、モリーそっくりだな」

ロン「まったくだよ、そのうち僕の鼻面でも拭きだすおせっかいを焼くんじゃないかってヒヤヒヤもんさ」

ハーマイオニー「あなたのだらしなさはとっくにそうさせてるでしょ、黙ってて」

ハニー「あの、おせっかいだと、思われたくないのだけれど。シリウス、それは、あなたとは連絡をとりたくて……だから手紙は送った、けれど。こんな……」

シリウス「君の手紙の質問に答えるには、暗号では限界があった。直接言葉で届けなくては、とね。それに、声を聞きたかった。君も会いたがってくれていたようだし、丁度いいじゃないか」

ハニー「それはそう、そうだけど、っ、もう!」

ロン「マーリンの髭!」

ハーマイオニー「今の、ハニーの代弁?あなたの本音?」

ロン「どっちもさ、もちのロンでね」




352: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/13(土) 12:06:15.52 ID:qvv0/m/d0


ハーマイオニー「それじゃ、ハニーからの手紙を受け取って、颯爽と参上してくださったわけね。頼りになる、ハニーのおじさまは」

シリウス「そう、がふっ、そうだ。手紙ワン、ゴホン。手紙は、昨日の夜更けに受け取ったから、本当なら昨日の晩にすぐさまこうしたかったんだが……」

ハーマイオニー「……リーマスって頼りになるわ」

ロン「言わずもがなだよな、うん」

ハニー「? シリウス、リーマスとお話でもしていたの?」

シリウス「まぁ、そのようなものさ。私は途中から耳伏せていたがね……さて、本題に入ろう。ハニー、この週はどうだった――」

ハーマイオニー「あなたが危険をおかしてここの暖炉に現れた本意はハニーと雑談することじゃないでしょ!?」

シリウス「ハニーからあんなに心の篭った手紙をもらったのに、いきなりぶしつけな傷の話なんて出来るはずがないだろう。私は、大人だからな」

ハーマイオニー「子供心満載なくせしてよく言うわ!!」

ハニー「心、こめ、そうよ!あの、私達がそちらを発ってからどうだったのか、とか!えぇ!気になったもの!」

ロン「あぁそうだねハニー!暗号にする以上にどんな風に挨拶するか『親愛なる』をつけるかとか気になって気になりまくって羊皮紙十巻きとかそれどころじゃないくらい僕ぁお腹一杯に……」

ロン「ロン」

ロン「ヒンヒン!なんだいハニー!痛い!ありがとう!」

ハーマイオニー「察しのよさがマッチポンプになってるからやめなさい」




355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 12:21:45.00 ID:CsFC4gbQo


ロン「ロン」
??????????




356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 12:21:50.94 ID:QnArdbKs0


察しがよすぎて最早自演の一番豚乙




357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 12:22:02.51 ID:dFppw/pZo


マッチポンプ過ぎるww




358: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/13(土) 12:25:03.87 ID:qvv0/m/d0


シリウス「まぁ、いいだろう。急がなければいけないのは確かだ、残念なことに」

ハニー「急ぐ!? それならそうと……ロン!」

ロン「ヒンヒン!ちょっと待っててくれよあぁ君を待たすなんて豚失格だけどさ!お茶ならもうすぐ準備が終わるさ!」

ハーマイオニー「急ぐという意味を記憶から『消失』させないで二人とも。まったく、『変身術』の授業が楽しみですこと」

シリウス「あぁ、そうか。今年はOWLの年か。ハニー、君なら『変身術』はお手の物だろう?うん?」

ハニー「……当然だわ、私だもの!」

ハーマイオニー「はいはい、ハニーの自信をつけさせてもらってどうもありがとう。シリウス、あなたの後見人としての本分を思い出して」

シリウス「そう、それだ。ハニー、傷跡のことだが――」

ロン「……そういや、あの、ハニーの足のアレのこと、どうするんだい?」

ハーマイオニー「……教えられるはずないじゃないの。それこそ、シリウスがシリウスごとホグワーツに乗り込みかねないわ」

ハニー「! シリウスが、ここに――そんな、でも、足~~~っ!」

ロン「痛い!ありがとう!そうだね!その辺は伏せておこうか!もちのロンで!」

シリウス「伏せと言うのはやめてくれるかい。そう、傷跡が痛むのはいい気持ちじゃないのは、分かる。だが、これまで何度もあったことだろう?」

ハニー「……えぇ、そうね。ダンブルドア、言っていたわ。ヴォルデモートが強い感情をもった時に私のこの、こっちの傷、これが痛むのだろう、って」

シリウス「あぁ、あのお山の大将が肉体を手に入れたとなればもっと頻繁に痛むことになるだろう……こっちとは?どこか怪我でもしたのか、ハニー!?」

ハニー「あっ、あー……そ、その」

ロン「! シリウスに会えないことが寂しすぎて心の傷ってやつさ!!!」

シリウス「!  なるほど、なるほど。っ、っくく、ハニー?私は犬だがね、君はどうやら寂しがりの可愛いウサギさんのようだな?うん?」

ハニー「っ!わら、笑わない、で!もう、もう! ロン!!!」

ロン「あぁハニー!なでるか叩くかどっちかにして欲しいな僕ぁ!どっちにしろありがたいけどね!」




361: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/13(土) 12:36:19.85 ID:qvv0/m/d0


ハーマイオニー「仲がいいのはこれ以上見せ付けてもらわなくても結構よ。それじゃ、シリウスはやっぱりハニーの傷跡がひどく痛んだのと、あの女蛙は関係ないと思っているのね?」

シリウス「あぁ、そう思う。アンブリッジのことは噂と愚痴と吐き気でしかしらないが、『あの恥ずかしい集団<死喰い人>』でないのは確かだ」

ロン「むしろ積極的にあのツラは仮面で隠しとけよって言いたいけどね」

ハニー「……連中と同じくらい、いやな人……?だわ」

シリウス「そうだ。しかし、世の中は善人と『ちゃんちゃら可笑しい闇の馬鹿ども<死喰い人>』で二分されているわけではないのさ……アンブリッジが嫌なやつというのは否定しないがね。リーマスが何と言ってるか、聞かせてやりたいよ」

ハニー「? 何と言っているの?」

シリウス「えっ」

ロン「……」

ハーマイオニー「……」

ハニー「……」

シリウス「あー、そう、そうだな……うん……君達にはほら、まだ早い。聞かなかったことにしてくれ」

ロン「……何て言ってるんだろうね」

ハーマイオニー「……それはそれは、尻尾が垂れ下がるくらいの剣幕だったのでしょうね」




362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/04/13(土) 12:42:13.66 ID:ixMRYEtU0


ルビと文字が逆転してるなw




364: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/13(土) 12:53:40.96 ID:qvv0/m/d0


ハニー「よくわからないけれど。それじゃ、リーマスはあの女……?を知っているの?」

シリウス「顔見知りということではないが、あれがどんな奴なのかは、それはもう身に染みているだろう。『反人狼法』を起草したのはあいつだ。おかげでリーマスはほとんど職につくことが不可能になった」

ハニー「! あの、女……ますます、嫌な、なんて……!」

ロン「意地っきたないよな、あぁ……そういや随分リーマスを『けだもの』だのなんだのこぼしてたっけ」

ハーマイオニー「あの人道に半した法案を、あの女蛙が……!どうして狼人間に反感をもつの!?」

シリウス「怖いのだろうな、きっと。怒ってくれてありがとう、リーマスも喜ぶだろう……あの女は半人間を毛嫌いしてる」

ロン「あのなりでどの口がって話だよな。あぁ、あのでかい口が、か」

シリウス「どういう経緯かは知らないがね。省務めになってからずっとあぁいう活動ばかりしているそうだ。ファッジと馬が合うのも当然だろうな、うん。去年など、水中人に個体識別の標識をつけて管理・抑制するキャンペーン、なんてくぅだらないことをしていたらしい」

ハニー「! 水豚たちに、なんて失礼なことするつもりなのかしら!」

ハーマイオニー「『豚』の呼称も本当ならば随分と失礼なのだけどね」

シリウス「時間とエネルギーの無駄使いにもほどがある。クリーチャーのような碌でなしがうろついているというのに、何が水中人なのだが」

ロン「豚にもなれないもんな、奴さんは」

ハーマイオニー「シリウス!だから、あなたはどうしてそうクリーチャーに……!」

ハニー「……」

シリウス「それで、アンブリッジの授業はどうだ?ハラハラドキドキか?」

ロン「あぁ、吐き気と戦うのが毎回スリル満載だよ、まったく。マーリンの髭」




365: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/13(土) 13:11:41.91 ID:qvv0/m/d0


ハニー「本当のところ、吐き気もひっこむほどのくだらなさよ。私達に一切、魔法を使わせないの」

ロン「つまんない教科書をつまんない教室で素晴らしい女の子の下で読むだけだもんなぁ」

ハーマイオニー「最後ので全部挽回じゃないの。というか、あの女蛙よく許しているわね……自然すぎるから?」

シリウス「なるほどな、想像していた通りの授業のようだ。禿げぴ、ワフン、魔法省内部からの情報によれば、ファッジは君達に闘う訓練をさせらくないらしい」

ハニー「闘う、訓練?どういうこと?ファッジは、ここが魔法使いの軍隊を作っているとでも思っているの?いるのは私の豚の群れだけなのに!」

ロン「そりゃもう一個師団レベルじゃおさまらないよね、あぁ」

シリウス「群れはよくわからないが……そう、軍隊。ファッジはそう勘ぐっているんだ。ダンブルドアはここで、魔法省に対抗する私設軍団を組織するつもりなのだ、とね」

ハーマイオニー「……呆れた、呆れたわ。思考回路のどこをどう巡ったらそうなってしまうの?」

ロン「あぁ、ほーんと。ルーニーの数えてそうなペチャクチャ切り株とかの方が、まだマシだね。みんな知ってるし」

ハニー「?」

ハーマイオニー「?」

シリウス「私は毛だらけ心臓の魔法使いの方が好きだがね……ともかく、あいつは君たちにこれからも『闇の魔術に対する防衛術』なんて教えないだろう。せいぜい、朗読するのに一番正しい姿勢だの、魔法省の確かな姿勢だの、そんなところさ」






367: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/13(土) 13:35:49.69 ID:qvv0/m/d0


ハーマイオニー「私達が学ぶことで、魔法省に呪いをかけるための力をつけてしまう、そう考えている、ということ!?」

シリウス「あぁ、そうだ。ファッジのダンブルドアに対する被害妄想は日に日にひどくなっていっている。ついこの間も躓いてぶちまけた書類の束を『あのもうろくジジイが私に「転ばせの呪い」をかけたんだ!!!』と地団駄踏んでいたらしい」

ロン「誰か病院つれてきゃいいのに」

シリウス「まぁ、例えおかしくなっていようが現在の魔法省のトップは奴さんだ。奴が動いて、ダンブルドアにでっちあげの罪状をなすりつけやしないか、と、騎士団は警戒しているよ」

ハニー「……『茶化しすぎ罪』、とか?」

シリウス「有罪だろうな、あぁ。省ごときにあの人が捕まえられるとは思えないがね」

ハーマイオニー「でも、何にしろ準備はしていると思うわ。今朝の新聞、読んだでしょう?『高等尋問官』って」

シリウス「あぁ、載っていたな。おそらくそういう腹づもりなのだろう……まだ誰とも話し合っていないから、これは私個人の意見だが」

ハニー「誰とも、って?今そこには、みんながいるのではないの?」

シリウス「昨日リーマスが少しよった程度さ。今はみんな、忙しくしていてね。今週は私は、あのクリーチャーと二人きりだった。この家で、あいつとね。あぁ、ハニー。そうだな、私も君に会いたくてしかたなかったのさ、実を言えばね」

ハニー「! あぁ、その……と、当然ね!私、だもの! 私……わたし、もよ。シリウス」

シリウス「あぁ、知っている。君は優しいな、それも知っていたがね」




369: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/13(土) 13:54:58.97 ID:qvv0/m/d0


ロン「そうだ、ハグリッド。奴さんのことは何も聞いていないの、シリウス?」

シリウス「ハグリッドか……そうだな、彼はもうとっくに戻っているはずだったんだ。どうなったのか、誰も――」

ハニー「っ……」

シリウス「あー、把握はしてない、が!何かトラブルが起きたときの対処は、ダンブルドアがしっかり言い渡してあるそうだから心配いらない!うん!そう、ダンブルドアも心配していないのに、私達が心配する必要があると思うかい?」

ハーマイオニー「でも、本来なら戻っているのでしょう……?」

シリウス「マダム・マクシームが一緒だった。途中で別れた、と言っていたがね。それまでの間にハグリッドが深手を負ったという事も報告にはなかったし、なーに、ほら、きっと途中で野生のどでかい魔法生物にでも出くわしたのではないか?いつものハグリッドの、悪いくせさ」

ロン「そ、そうだよ、ハニー!すぐにひょっこりとでっかいお友達つれて帰ってくるさ、うん!」

ハニー「……そう、ね……っ!可愛がって、あげるわ。えぇ、盛大に遅刻したハグリッドも、一緒にね……!」

シリウス「ともあれ、あまりハグリッドのことは城で話題にしないほうがいい。余計に関心を集めてしまう」

ハーマイオニー「ダンブルドアが最初の宴会でほとんど触れなかったのも、そのあたりを意識していたのね」

シリウス「そういうことだ。そう、新学期から一週か……最初のホグズミート休暇は、いつだい?」

ハニー「? それは、今度の――」

ハーマイオニー「待って。シリウス?それを聞いて、どうなさるおつもりかしら」

シリウス「ほんと、君はモリーにそっくりだな。いや、なに。キングズ・クロスでは上手くいっただろう?今度の週末、また私が犬の姿でもいいから会えれば、と――」

ハニー「!! だ、ダメ!!ダメよ!!!」

シリウス「……?」




370: ◆GPcj7MxBSM 2013/04/13(土) 14:12:01.94 ID:qvv0/m/d0


ハーマイオニー「シリウス!『預言者新聞』を見なかったの?マルフォイが、あなたがロンドンにいる、って書いてあるのを!」

シリウス「あぁ、あれか。なぁに、そんなにピリピリすることはない。連中はしょっちゅう私がどこにいるのか当てずっぽうに宣言しているのさ――」

ハニー「違うの、今度は違うのよ、シリウス!あの人の息子が、ドラコ・マルフォイがあなたを犬だと見破っているようなことを言っていたの、本当よ!」

ロン「フォんとにね」

ハーマイオニー「察しの良さを発揮して黙ってなさい」

ハニー「だから、ダメ!絶対、絶対ダメ!私、あなたが――」

シリウス「わかった、わかった!言いたいことは分かったよ、あぁ……ちょっと考えただけだ。君が私に――じかに会いたいと思っているのではないか、と」

ハニー「会いたい、なんて、そん……っ!!会いたい!会いたいわ!!!当たり前じゃないの!!」

シリウス「!」

ハニー「でも、でもダメよ!そのせいであなたがアズカバンに行くかもしれないだなんて、わたし、絶対、やよ!!!」

シリウス「……」

ロン「……」

ハーマイオニー「……」

ハニー「……っ、っぅ」

シリウス「……すまなかった。少し、思い違いをしていたよ。そうだな……君は、ジェームズではない」

ハニー「! 待って、シリウス、それって――」

シリウス「さぁ、もう行かなくては。足音が聞こえる、ひょっとするとクリーチャーの奴かもしれない。ハニー、元気で。また……いつか会おう。手紙は別に送るがね。それじゃ――」

ハニー「!待ってるわ……そうじゃなくて!シリウ――」

ポンッ!

ハニー「……っ、~~~~っ!!バカ!!!シリウスの、おお、おおばかぁっ!!!」

ロン「……オーケー、ハニー。怒りは存分に発散しちゃってよ。あぁ、僕ぁ君のサンドバックだからね。抱き枕じゃないんだよ?分かるかい?」

ハーマイオニー「……」






グリモールドプレイス十二番地

シリウス「……」

リーマス「……分かっていたのだろう?」

シリウス「……あぁ、あの子は……ジェームズじゃない。リリーでも……分かりきったことだ」





次作品
ハニー・ポッター「『私は、嘘をついてはいけない』……?」  【後編







別作品
ハリー「頭が割れる…先生、これは…」ダンブルドア「群発頭痛じゃ」
ロン「僕とハーマイオニーが落っこちそうだとするよ?」ハリー「…うん?」 
ハリー「イメチェンしたいんだ」ロン「…うん?」ハーマイオニー「え?」 
ハーマイオニー「ハリーが女の子になってしまったわ」ロン「」 
ハリー「もてたいんだ」ロン「……その喧嘩、1シックルで足りるかい?」 
ハーマイオニー「すき……よ、ハリー」ハリー「あぁ、僕も……」ロン「」
ハリー「安価でホグワーツの女の子と付き合おう」
ハリー「宿題で潰れる休日」ロン「全く、ホグワーツってステキだよな」
ハーマイオニー「ハリーと喧嘩?」ロン「キャノンズ優勝まで顔も見たくないね」
シリウス「ハリーとの将来のためにマグル社会の勉強をしよう」 
シリウス「ハリーのために、私達ができることはなんだ?」
ドラコ「『ポッターにチョコを渡してこマらせルフォイ大作戦』だ!」



関連作品

第一巻『ハリー・ポッターと賢者の石』相当
ハニー・ポッター「私が、魔法使い?」 
ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」
ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」

第二巻
ハリー・ポッターと秘密の部屋』相当
ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」 
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」

第三巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』相当
ハニー・ポッター「脱獄囚の、シリウス・ブラック?」
ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー・ポッター「『守護霊よ、来たれ!』」

第四巻『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』相当
ハニー・ポッター「勝つのは私、そうでしょ?」
ハニー・ポッター「何がこようと、受けて立つわ」 
ハニー・ポッター「いつか必ず、来るものは来るのよ」 
ハニー・ポッター「来るものは来る、来た時に受けてたてばいいのよ。勝つのは、私よ」 

第五巻ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』相当
ハニー・ポッター「騎士団、いいえ。私の豚団ね、そうでしょ?」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「『私は、嘘をついてはいけない』……?」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「誰一人だって、欠けさせないわ」  【前編】【後編
ハニー・ポッター「進まなきゃ、前に。そうでしょ?」  【前編】【後編

第六巻『ハリー・ポッターと謎のプリンス』相当
ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」
ハニー・ポッター「暴いてみせるわ、マルフォイの企み」
ハニー・ポッター「どうして、スネイプなんかを……」 【前編】【後編

ハニー・ポッター「アルバス・ダンブルドアと、わたし」


第七巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』相当
ハニー・ポッター「分霊箱を、探す旅」 【前編】【後編
ハニー・ポッター「死の、秘宝……?」
ハニー・ポッター「最後(いやはて)の、敵なる死だって……越えてみせる!」【完結】







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