1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:04:15 ID:3hi+Xofu0


~のび太の部屋~

のび太「ふわあ、日曜日は良いなあ、ずっと寝てても誰にも怒られないんだもんなあ」

ドラえもん「のび太くぅん。少しは勉強でもしたらどうだい?」

のび太「うるさいなあ、日曜日くらいゆっくり休ませてよ」

ドラえもん「君は毎日休んでるようなもんじゃあないか」

のび太「それはドラえもんだろう? んもう!! わかったよ!! 空き地にでも行ってくるよ!!」

ドラえもん「そうじゃなくて勉強を――」

のび太「うるさいうるさいっ!!」

ガラガラ バタンッ

ドラえもん「……まったく、のび太くんったらいっつもああなんだから」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:05:19 ID:3hi+Xofu0


~外~

タッタッタッタ

のび太「まったく、ドラえもんったらいっつもああなんだから!!」

のび太「おちおち眠ることもできやしない!!」

のび太「本当うるさいんだから、ドラえもんは」

のび太「……空き地にでも行ってみるかあ」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:06:39 ID:3hi+Xofu0


~空き地~

ジャイアン「うおーい!! いけいけー!!」

スネ夫「ねぇジャイアン、そろそろ代わってよ」

しずか「ウフフ、楽しそうね~」

タッタッタッタ

のび太「あ、みんないる。おーい!!」

ジャイアン「おう、のび太ァッ」

のび太「何をしているんだい?」

ジャイアン「おう見ろよコレ。俺のラジコン。カッコいいだろ」

スネ夫「ボクのだヨッ!! 最新式のラジコンヘリさ」

のび太「へえ、いいなあ!! ねぇ、僕にもやらせてよぅ」

ジャイアン「ダメダメッ。今は俺の番なの」




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:07:51 ID:3hi+Xofu0


スネ夫「次がボクさ」

のび太「じゃあその次っ」

ジャイアン「その次はしずかちゃんで、それでまた俺なの」

スネ夫「のび太の番はないヨッ」

しずか「ちょっと、やめなさいよ。かわいそうじゃない」

のび太「うぅ……へっ、なんだいなんだい!! そんなラジコン。全然大したことないやい!!」

ジャイアン「なんだとぅ!? だったらお前、もっと良いラジコンを持ってるとでも言うのかよぉ!?」

スネ夫「やめなよジャイアぁン。どうせドラえもんに頼むんだろぅ」

ジャイアン「そうだよな。のび太はドラえもんがいないとなんにも出来ないからなっ」




9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:13:40 ID:3hi+Xofu0


スネ夫「ねぇドラえもぉん、みんなにイジメられたから何か道具を出しておくれよぅ(笑)」

ジャイアン「あらあらまあまあ、しょうがないでちゅねーのび太くんはぁ(笑)」

スネ夫「アッハッハッハ」

ジャイアン「ワッハッハッハ」

しずか「やめなさいったら」




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:15:15 ID:3hi+Xofu0


のび太「うぅぅぅ、うわああああああん!!」

タッタッタッタ

ジャイアン「逃げちゃったよ。つまんねぇやつ」

スネ夫「さ、続き続き。ねぇ、そろそろ代わってよ」

しずか「……もうっ」

タッタッタッタ

のび太「なんだいなんだい!! あんなの全然羨ましくもなんとも……羨ましいよぉ!!」

のび太「……」

のび太「……う」

のび太「……うわああああああん、ドラえもおおおおおおおおおん!!」




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:18:19 ID:3hi+Xofu0


こんなこといいな できたらいいな

あんなゆめ こんなゆめ いっぱいあるけど

みんなみんなみんな かなえてくれる

ふしぎなポッケで かなえてくれる

そらをじゆうに とびたいな

「ハイ!タケコプター」

アンアンアン とってもだいすき ドラえもん




14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:19:41 ID:3hi+Xofu0


~のび太の部屋~

のび太「わあああああん!! ドラえもん!! ドラえもん!!」

ドラえもん「なんだい、またイジメられたのかい?」

のび太「違うんだよ、ジャイアンがさっ、スネ夫がさっ、ああああああん!!」

ドラえもん「うるさいなあ」

のび太「グスッ、やいドラえもん!! グスッ、やい!! うるさいとはなんだ!! うるさいとは!!」

ドラえもん「だって本当にうるさいんだもん」

のび太「なんだとぅ!?」




15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:20:58 ID:3hi+Xofu0


ドラえもん「いっつもやられてばっかりで、たまには文句の一つでも言い返してみたらどうだい!?」

のび太「そんなこと僕に出来るわけがないじゃないかっ!! だからこうしてドラえもんに頼んで――」

ドラえもん「そんなんだからちっとも強くならないんだ!! のび太くんはいつもそうだ!!」

のび太「うるさいうるさい!! この、わからずや!!」

ポカッ

ドラえもん「いたいっ!! やったなあ!?」

ポカッポカッ

のび太「いたいいたいっ!? 大体ドラえもんはいっつも役に立たない道具ばっかり!!」

ポカッポカッポカッ

ドラえもん「いたいいたいいたいっ!! だったら自分でなんとかすればいいじゃないかっ!!」




16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:22:19 ID:3hi+Xofu0


ポカッポカッポカッポカッ

のび太「わああああ!!」

ドラえもん「わああああああ!!」

ドタバタドタバタ

ガラガラッ

たま子「コラ、のび太!! ドラちゃんも!! 静かになさい!!」

のび太「だってドラえもんが!!」

ドラえもん「のび太くんが!!」

のび太「なんだとぅ!?」

ドラえもん「やるかあ!?」

たま子「やめなさいったら!! いい加減にしないと怒るわよ!!」

のび太「……フンッ」

ドラえもん「……フンッ」




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:24:09 ID:3hi+Xofu0


たま子「……もう、のび太。おつかいに行ってきてちょうだい」

のび太「ええ? 嫌だよ。ドラえもんに頼めばいいだろう?」

たま子「いいから行く!!」

のび太「チェ、わかったよぅ。行けばいいんだろ!! 行けば!!」

ドタドタドタ

たま子「ドラちゃんも、少し反省なさい」

ドラえもん「……はぁい」




19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:26:12 ID:3hi+Xofu0


~外~

のび太「チェ、なんだいなんだい、ドラえもんの奴ったら!!」

のび太「僕がこんっなに困っているのにさっ」

のび太「なんにもしてくれやしない」

のび太「確かに僕は一人じゃなんにもできないけど」

のび太「勉強だって、運動だって、笑われてばっかりだけど」

のび太「一つくらい……」




21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:27:20 ID:3hi+Xofu0


のび太「……」

のび太「……」

のび太「……なんにもないんだなあ、僕って奴は」

のび太「うぅ」

のび太「……そういえば、何を買うんだろう」ゴソゴソ

ペラ

――どら焼き 2つ――

のび太「なんだいこれだけかよ。ママったら、こんなの今日じゃなくても――」

のび太「……そっか。そっか」

タッタッタッタ




23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:30:15 ID:3hi+Xofu0


のび太「おじさん、どら焼き2つ」

店主「へいまいどぅ!! どら焼き2つ!! あいよぅ!!」

のび太「ありがとう、おじさん!! これ、お金」

店主「あらよぅ!! へいまいどぅ!! ありがとよぅ!!」

のび太「ウフフ、またね!!」

タッタッタッタ

のび太「買った買った」

のび太「このどら焼き、ドラえもんと一緒に食べよう」

のび太「それで、それで……ね……仲直りを、しよう」

のび太「喧嘩して良いことなんてありゃしない」

のび太「待ってろよ、ドラえもん。ウフフ、喜ぶだろうなあ、ドラえもんの奴」
ジャイアン「おう、のび太じゃねぇか!!」

のび太「……ジャイアン」




24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:32:22 ID:3hi+Xofu0


スネ夫「ん? ん? なに持ってるの?」

のび太「……スネ夫」

ジャイアン「おお、どら焼きじゃねぇか!! いやあ、丁度腹減ってたところなんだよ」

のび太「いや、これは」

スネ夫「やいのび太。ボクが貸した漫画の本、そろそろ返してよ」

のび太「え? あれ、まだ読んでな――」

ジャイアン「なんだとぅ!? だったらそのどら焼き、貰うからな」

のび太「わかった、わかったよ。すぐとりに帰るから、待っててよ」

スネ夫「そんなこと言って、逃げるつもりなんでしょ? ボクちん知ってる」

のび太「そ、そんなことしないよぅ!! ちゃんと返すったら!!」

ジャイアン「ダメダメ、もーらいっと」ヒョイ

のび太「あ!! やめろよ!! 返せよぅ!!」




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:35:07 ID:3hi+Xofu0


ジャイアン「おおん? 俺とやるってえのか? のび太!!」

のび太「……うぅ」

スネ夫「無理無理、のび太には無理だよジャイアン。無理無理りーむー」

ジャイアン「ワッハッハッハ、そうだよな。それがのび太だよな。じゃあなあ、のび太」

のび太「ううううう」

――いっつもやられてばっかりで

スネ夫「バイバーイ、ねえジャイアン、一個ちょうだい?」

ジャイアン「一個の半分な」

のび太「ううううううううう」

――たまには文句の一つでも言い返してみたらどうだい!?

のび太「……待てっ!! ジャイアン!! スネ夫!! 待てっ!!」




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:37:00 ID:3hi+Xofu0


ジャイアン「おん? なんだあ? なんか文句でもあんのかよ!?」

のび太「それは僕の……僕とドラえもんの大切などら焼きだ!! 持っていくことは許さないぞぅっ!!」

スネ夫「まーたドラえもんだよ。のびちゃんったら」

のび太「うるさい!! うるさいうるさい!!」

ジャイアン「……おもしれぇ、かかってこいよ、のび太ァッ!!」

のび太「……うぅ」

スネ夫「あらあらのびちゃんったら、足が震えてますわよ」

のび太「……ううううううわああああああああああ!!」

ポカッ

ジャイアン「いてっ、やりやがったなあ、のび太ァッ!!」

ボカッ

のび太「あぅ!! うぅ、返せ、返せ、返せよう」




27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:38:40 ID:3hi+Xofu0


ポカッ

ジャイアン「はんっ、そんなもんかよのび太ァッ!!」

ボカッボカッ

のび太「ぐぅ……グスッ……頼むよ……返してよう……ジャイアン」

ジャイアン「うるせえうるせえ!! このどら焼きがなんだってんだ!!」

ボカッボカッ

のび太「が……ドラえもんと……ドラえもんと……一緒に……」

ジャイアン「なんだようなんだよう!! 気持ちわりぃなあ!!」

ボカッボカッ

のび太「どうして……」

ジャイアン「あん?」

ボカッボカッ




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:40:11 ID:3hi+Xofu0


のび太「どうして僕は!! なんにも出来ないんだ!!」

スネ夫「のび太だからだよ」

ジャイアン「……スネ夫は黙ってろ」

スネ夫「……」

のび太「僕だって!! 僕にだって!! 大切なものくらい、ある!!」

ジャイアン「……」

のび太「返してよ……お願いだから、返してよぅ」

ジャイアン「……へっ」

ボカッ

のび太「あぅ」

ジャイアン「もういらねぇや、こんなもん」ポイッ

バサッ

のび太「……あ」

ジャイアン「行こうぜ、スネ夫」

スネ夫「う、うん」




32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:41:43 ID:3hi+Xofu0


ジャイアン「……のび太」

のび太「……え?」

ジャイアン「あのよ……」

のび太「……?」

ジャイアン「……いいっ、行こうぜスネ夫。ラジコン貸せよ」

スネ夫「えぇ!? またあ!?」

テクテクテクテク

のび太「……へへ」




34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:43:35 ID:3hi+Xofu0


ガサガサ

のび太「どら焼き……一つ……袋から、飛び出しちゃった」

のび太「怒るかなあ、ドラえもん、怒るかなあ」

のび太「……帰ろう」

テクテクテクテク




35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:45:21 ID:3hi+Xofu0


~のび太の部屋~

ガラガラ

ドラえもん「――!! のび太くんっ!? どうしたんだい、傷だらけじゃないか!!」

のび太「へへ、ちょっと、転んじゃって」

ドラえもん「……そっか、のび太くぅん、そっか」

のび太「それよりドラえもん!! どら焼き食べようよ!!」

ドラえもん「どら焼きがあるのかい? えぇ、嬉しいなあ」

のび太「えっとね、ちょっと待ってね」ガサガサ

ドラえもん「……」チラ




37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:46:51 ID:3hi+Xofu0


のび太「ああ、こっちを食べ――」

ドラえもん「僕、こっちを貰うね」ヒョイ

のび太「あ、そっちは砂まみ――」

モグモグ

ドラえもん「美味しいね、のび太くん、美味しいね」

のび太「……」

ドラえもん「どうしたんだい、のび太くん? 食べないのかい?」

のび太「ん? 食べる、食べるよ。いっただきまーす!!」

モグモグ

のび太「……美味しいや」

ドラえもん「美味しいね」




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:48:19 ID:3hi+Xofu0


のび太「……あのね、ドラえもん」

ドラえもん「なんだい、のび太くん」

のび太「……ゴメンね」

ドラえもん「……僕も、ゴメンね」

のび太「ウフフ、本当に美味しいねこのどら焼き!!」

ドラえもん「うん、うん、本当にね」

のび太「ウフフフフ」

ドラえもん「デューフーフーフーフ」

のび太「おかしな笑い方だなあドラえもんったら」

ドラえもん「そうかい? デューフーフーフーフ」

のび太「ウフフフフ」




43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:50:16 ID:3hi+Xofu0


のび太「ねえ、ドラえもん?」

ドラえもん「なんだい?」

のび太「僕ね、ドラえもんに道具を出してもらうの、もうやめるよ」

ドラえもん「どうしたんだい、急に」

のび太「僕も、少しくらい強くならなくっちゃ」

ドラえもん「そっかあ、そっかあ、のび太くん」

のび太「うん」

ドラえもん「だったら最後に一つだけ。素敵なものを出してあげるよ」

のび太「……なんだい?」




44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:51:53 ID:3hi+Xofu0


ドラえもん「えーっと、うーんっと、あれでもないこれでもない」ポイポイポイポイ

のび太「久しぶりだなあ、それ見るの」

ドラえもん「あった!!」

テレレレッテレー!!

ドラえもん「サンドウィッチマンのD~V~D~!!」

のび太「……なんだい? それは」

ドラえもん「もう一つ!!」

テレレレッテレー!!

ドラえもん「サンドウィッチマンのDVD専用プ~レ~イ~ヤ~」

のび太「なんなんだい? それは」




46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:52:44 ID:Go7Yjzk70


え?




47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:53:18 ID:3hi+Xofu0


ドラえもん「これはねえのび太くん、あんな夢やこんな夢が詰まった不思議なデータディクスなんだ」

のび太「……僕にはよくわからないや」

ドラえもん「いいから、一度観てみてよ」

のび太「わかった」

ガチャガチャ

ウィーン

伊達『どうも、サンドウィッチマンの伊達みきおです』

富澤『マイケル・ションソソです』

伊達『ちげぇだろ。なんだよションソソって。言いにくいわ』

のび太「なんだい? これは一体、なんなんだい? この人達は誰だい?」

ドラえもん「デューフーフーフーフ」

のび太「ただ笑ってるよ、ドラえもん」




49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:54:35 ID:3hi+Xofu0


ドラえもん「ああ、ゴメンね、ゴメンね、のび太くん」

のび太「これを僕にどうしろっていうのさ?」

ドラえもん「いいから観てみてよ。とりあえず」

伊達『哀しい川の~町と書いて~哀川町でえす』

ドラえもん「デューフーフーフーフ」

のび太「わからない、僕には本当にわからないよドラえもん」

ドラえもん「いいからいいから、これを毎日見続けてよ。きっとわかるからね、のび太くん」

のび太「ウ~ン。わかったよ」




51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:55:58 ID:3hi+Xofu0


~翌日~

富澤『うちは結婚率7%の結婚相談所ですから』

伊達『低いなオイ』

のび太「うん、うん?」

ドラえもん「デューフーフーフーフ」

のび太「ウ~ン」


~三日後~

伊達『へぇ、それは、プロなの? プロのキャメラマンなの?』

富澤『カメラですけど。はい、一応、プロで』

伊達『へぇ~、そっかあ、そうなんだ。じゃあアレかい? キャメラマンの先輩でいうと、黒沢俊夫とかになるのけ?』

富澤『違います、あの人そういう雰囲気ありますけど』

ドラえもん「デュフフッ」

のび太「……わからないよ」

ドラえもん「まあまあ、まだまだ」

のび太「ウ~ン、でも、この人達はお互い、ボケとツッコミどちらも出来るのかあ、そこは凄いね」




52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:57:07 ID:3hi+Xofu0


~一週間後~

富澤『お箸は二膳でよろしいですか?』

伊達『一膳もいらねぇよ』

富澤『シェイクには砂糖とミルクお付けしますか?』

伊達『糖尿なるわ』

ドラえもん「デュフフッ」

のび太「ウフフ……ハッ!!」

ドラえもん「デュフ」チラッ チラッ チラッ

のび太「笑ってないよ。僕、笑ってないよ」




54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:57:54 ID:3hi+Xofu0


~一ヶ月後~

ドタドタドタドタ

ガラガラッ

のび太「ドラえもん!! やいドラえもん!!」

ドラえもん「デューフーフーフーフ、おかえり、のび太くぅん」

のび太「はやく、はやく」

ドラえもん「わかってるよ、のび太くん」

ウィーン

伊達『哀しい川の~町と書いて~哀川町でえす!!』

のび太「ウフフフフフフ」

ドラえもん「デュフフフフ」




55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 18:59:26 ID:3hi+Xofu0


のび太「いやあ、面白いなあ、サンドウィッチマンは!!」

ドラえもん「伊達さんのツッコミのテンポが速く、普通のこと言ってても鋭く入ってくるねえ、のび太くん」

のび太「そうだね、そうだね、それが富澤さんの表現力豊かなボケと融合し、耳にスッと入る絶妙なハーモニーを生み出すんだ!!」

ドラえもん「舌妙だね!!」

のび太「ウフフ、ドラえもんったら!! 『ちょっと何言ってるのかわからないです』ってね!!」

ドラえもん「デュフフッ!! 結成から15年。僕は結成当時からのファンなんだ!! 最初は三人組だったんだよ?」

のび太「へえ!! そうなんだ!! すごいや!! 知名度が増したのは2007年のM-1からだろうね!!」

ドラえもん「そうだねぇ、以来、様々な番組で観ることが出来て、とっても嬉しいよ!!」

のび太「最高だね!! サンドウィッチマン!!」

ドラえもん「そうさ、サンドウィッチマンは最高さ!!」

のび太「ウフフフフフフ」

ドラえもん「デュフフフフ」




59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 19:00:54 ID:3hi+Xofu0


たま子「あらあらどうしたの、楽しそうね」

のび助「なにをしているんだい?」

のび太「あ、ねえママ、パパ、観てよこれ。とっても面白いんだ!!」

たま子「へえ、サンドウィッチ……マン? お笑い屋さんなのね」

のび助「どれ、ちょっと見せてくれ」

ウィーン

\アハハハハー/

\ウフフフフー/

\デューフーフーフーフ/




64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 19:03:05 ID:3hi+Xofu0


その日から、野比家に笑いが耐えることはなかった。

連日連夜、笑い続け、父は出世し、社長になり。
母は美容院で美しくなり、美魔女として人気者になり。
のび太は成績が良くなり、打席に立てばホームラン、風よりも速く走り、街を歩くだけで黄色い声援が。
ドラえもんは、特に変わらなかった。

みんなが言う。

「サンドウィッチマンのおかげだ」と

先生も言う。

「野比はサンドウィッチマンに救われた」と

あなたも言う。

「サンドウィッチマン大好きだわ」と

暗いニュースが世を駆け巡る昨今。血で血を洗い、息を吸うにも棘が刺さる。混沌の国、日本。
そんな流れを止めるべく、流星の如く現れた、二人の戦士。
伊達みきお。
富澤……富澤……太郎。

サンドウィッチマンとは、平和そのものである。
辛く、苦しく、泣き叫びたい時は、唱えるといい。魔法の言葉。

「ちょっと何言ってるのかわからないです」

を……。




72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 19:04:31 ID:3hi+Xofu0


~後日~

野比家。その一室から、3人と1機の遺体が発見された。
皆一様に、狂った笑みを浮かべたまま、冷たくなっていた。

少年G「のび太が学校に全然来なくなったからよ、様子を見に来たんだよ」

少年S「そしたら……そしたら……ウワアアアアアン!! ママアアアアアア!!」

少年D「あれは、化石のようでした。人間があんな短時間で化石になるなんて、一体何が……」

少女S「あら? これは、なにかしら」

少年G「DVD?」

少年D「なにか、ヒントがあるかもしれない」

少女S「観てみましょう」

ウィーン

\アハハハハー/



おしまい




75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 19:05:38 ID:3hi+Xofu0


むしゃくしゃしてやった、反省はしない
どうもありがとう




84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 19:10:20 ID:vftl1vjD0


ちょっと何言ってんのかわかんない




85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 19:11:45 ID:LDYwJ5wHO


これ藤子Aの方だろ




91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/05 19:23:11 ID:3hi+Xofu0


サンドウィッチマン超面白い







第三世界図書館 新着S S 5 0