1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 21:59:40 ID:gPppS8bgP


警官「いや、仕事が何かを聞いているだけど?」

エルフ「……森で木の実をとったり動物を狩ったりして生活しているので、その」

警官「無職ね」カキカキ

エルフ「………」

警官「じゃあ現住所は?」

エルフ「も、森で……森で暮らしています」

警官「ホームレスか、じゃあ住所不定ね」カキカキ




引用元:警官「職業は?」エルフ「………エルフです」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 22:03:03 ID:gPppS8bgP


警官「荷物の方を調べるね」

エルフ「えっ、あ、はい」

ゴソゴソゴソ

警官「この瓶に入ってるのは何かな?」

エルフ「あっ、はい、我々の部族に伝わる秘薬です。あらゆる病に効果があります」

警官「怪しげな薬物を所持」カキカキ




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 22:18:02 ID:gPppS8bgP


ゴソゴソゴソ

警官「あー……」

エルフ「どうかされましたか?」

警官「これ何」

エルフ「弓ですけど」

警官「まだ何かあるな」

ゴソゴソゴソ

警官「あちゃー、これは刃渡り15cm以上あるかな」

エルフ「オリハルコンのショートソードです」

警官「君、銃刀法って知ってる?そもそも日本の法律わかる?」

エルフ「森の掟ならわかります」




16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 22:23:45 ID:gPppS8bgP


警官「えー、至急応援求む至急応援求む。精神錯乱状態の刃物を所持した外国人を確保した。至急応援求む」

エルフ「何をしているのですか?」

警官「もう少し待っててもらっていいかな?」

エルフ「はい、わかりました」

警官「ちなみにどこの国から来たのかな?」

エルフ「森の里……ああ、途中で王国によってから来ました」

警官「………そうですか」

ピーポーピーポー




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 22:31:43 ID:gPppS8bgP


エルフ「独特な客人のもてなし方ですね」

警官「はい、調書書くので正直に答えてくださいねー」

エルフ「はい、わかりました」

警官「お名前は?」

エルフ「エルフ=トールキンです」

警官「出身は?」

エルフ「エルフの森にある集落です」

警官「年齢は?」

エルフ「えーっと、人間の数え方でいいますと112歳ですね」

警官「エルフさん」

エルフ「はい」

警官「何か食べて落ち着きましょうか」




36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 22:42:07 ID:gPppS8bgP


警官「定番ですがカツ丼でよかったですか?」

コトッ

エルフ「あなた方の持て成しに感謝いたします」

警官「お金は………持ってなさそうでしたね。私が出しておきます」

エルフ「感謝いたします」





エルフ「とても美味しかったです。長にも今日の日の持て成しについてはお話しようと思います」

警官「エルフさんお歳は?」

エルフ「112歳です」

警官「今日は終わりにしましょうか。少し頭を冷やしてまた明日にしましょう」




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 22:47:36 ID:gPppS8bgP


ガシャン

エルフ「………あの」

警官「どうかしましたか?」

エルフ「何故私は檻に入れられたのでしょうか?何か無礼な行いをしてしまったのでしたら謝罪をさせてください」

警官「また明日来ますので」

エルフ「あの……我々に危害を加えるのは王国との協定で」

警官「また明日来ますので」

エルフ「………はい」




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 22:51:11 ID:gPppS8bgP


ガチャ

警官「出てきてください」

エルフ「あの、もしかして、これはこの国なりの客人のもてなし方なのでしょうか?そうだとしたら昨夜の非礼をお許しください」

警官「エルフさん」

エルフ「はい?」

警官「あまり変なことばっかり言ってるとずっと出られませんよ?」




50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 22:59:25 ID:gPppS8bgP


エルフ「変な……ことですか?私は……」

警官「まだ見たところお若そうですし」

エルフ「………そうですね。私なんてまだまだ若輩者です」

警官「故郷には家族もいるでしょうに?」

エルフ「……はい」

警官「なんで故郷をはなれてこちらに?」

エルフ「……母が病に倒れまして」

警官「お、お母さんが……くっ、病に……」プルプルプル

エルフ「……はい」

警官「ちっ、ちなみにこれは何ですか?」プルプルプル

コトッ

エルフ「エルフの秘薬です。万病に効きます」




53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 23:03:49 ID:gPppS8bgP


警官「エルフさん……」

エルフ「はい」

警官「何故これをお母さんに飲ませない」

エルフ「……………あっ」

警官「くっ……ふふっ、ダメだもう……ふくっふふふふふ」

エルフ「あ、いや、それは、別の集落から持ち帰る途中でして!」

警官「あははははははっ、ひぃー、ひぃー」




54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 23:07:57 ID:gPppS8bgP


警官「何でエルフのふりなんてしたんですかね?」

エルフ「あ、いえっ、私は正真正銘の純血エルフです」

警官「ちょっといいですか?」

エルフ「えっ、あっ、耳はっ」

スポッ

警官「…………」プルプルプル

エルフ「耳とれちゃいました」

警官「ぶっ……」プルプルプル




64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 23:14:34 ID:gPppS8bgP


警官「パスポート見せてください」

エルフ「は、はい」スッ

警官「あー、わかりました」

エルフ「あ、あの、銃刀法……日本の法律詳しくないんですけど……その」

警官「あー、プラスチックの玩具だったので問題ないですよ」

エルフ「………そうですか、よかった」

警官「でも紛らわしものは持ち歩かないようにしてくださいね」

エルフ「………はい、すいませんでした」




68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 23:19:24 ID:gPppS8bgP


警官「大使館のほうへ連絡しましょうか?」

エルフ「あっ、いえ大丈夫です。迎えもすぐ来ると思うので」

バサッ バサッバサッ

警官「ん?」

パカラッパカラッパカラッパカラッ ヒヒーン

エルフ「よいしょっ、ではご迷惑をおかけしました」

警官「ん?」

エルフ「いくよ、ペガサス」

バサッバサッバサッバサッバサッ


警官「………エルフとペガサス関係なくね?」


終わり




79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 23:27:02 ID:GRLCI2XF0


え?ほんとにエルフだったの?




80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 23:28:14 ID:h3iU7NMC0


この不思議な雰囲気
嫌いじゃない




84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/04 23:46:29 ID:Qh7sS18J0


うーんなんだろこのモヤモヤした感じ







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