207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 00:09:04 ID:H3ufimWb0


れんげ「zzz...」

楓「なんでウチの居間で寝てるんだよ…」

れんげ「zzz...」

楓「ちょっと裏の片付けしてる間に入ってきたのか…」

れんげ「zzz…ダガシヤー…カウノン…zzz」

楓「何か買いにきただけか…それにしてちょっとの時間でしっかり寝入っちゃって」

れんげ「zzz…ダガシヤー…チュー…」

楓「」






引用元:小鞠「百合同人誌?」兄「!?」

214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 00:18:15 ID:H3ufimWb0




楓「って、別に寝言だし」

れんげ「zzz…」

楓「寝言だしさ、それに子どもの言うことだし…」

れんげ「zzz…」

楓「ほ、ほら甘えてる的な…」

れんげ「zzz…んむぅ…」

楓(な、な、なんであたしはこんなにドキドキしてんだよ…///)

楓「ゆ、指先ならいいよな。そ、そうそう!いきなりチューなんてしたら失礼だもんな!うん!あたしの指先にチューさせてやろう!」







219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 00:25:23 ID:H3ufimWb0




楓「ゆ、指なら…」ソー

ぷにっ

楓「はうっ///」

れんげ「んむ…zzz」

楓(な、なんだこの不思議物質…同じ人間の唇とは思えない…///)ドキドキ

楓「も…もっかい…」

ふにっ

楓「んふう///」

楓(やばいやばい…これ病みつきになっちゃう///)フニフニ

れんげ「zzz…ペロッ」

楓「!?!?」ドキッ

楓(指を…舐めた!?)




223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 00:32:39 ID:H3ufimWb0




れんげ「んぅ…」ペロペロ

楓「ぅあ…くすぐった…///」

楓(なんでれんげ舐めてくるんだよぉ…離せないじゃん…けど…)

楓「」ソーッ

れんげ「んぅぁ…zzz」

楓(ど、どうにか抜け出した…しかし、危ないところだった…このままだと…その、本当にとにかくやばかった…///)

れんげ「zzz…ヒック」

楓「えっ?」

れんげ「ヒック…返して…ヒック…れんげのだからぁ…ヒック」

楓「」




226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 00:41:29 ID:H3ufimWb0


楓(まずい…泣かせてしまった)

れんげ「ヒック…やだ…ヒック…やだぁ…エグッ…」

楓(え?え?ど、どうしよ、どしよ)
楓(れんげが泣いてるのなんで初めてみたから…どうしていいかわからない…)

れんげ「ぅあ…ゥワアアア…!」

楓「ま、まずい!」

すぽん!

楓「あっ」

楓(れんげの口に指をもろに入れてしまった…)

れんげ「ゥワアアア…んふぅ」ペロペロ

楓「はぅぅ…///」

楓(そして、指が…舌どころか口内全体に犯されるぅ…///)

れんげ「あぅ…ラガシヤァ…」ペロペロ

楓(え…れんげ…いま私のこと呼んだ…?)

れんげ「モットォ…ホシイ…ノン…」ペロペロ

楓(なん…だと…)




228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 00:47:26 ID:H3ufimWb0


しまった。段取りが不自然だった。みなさん適当に補完しておいてくだされ。

楓(もっと欲しいと言われても…)

れんげ「ラガシヤァ…モットォ…」ペロペロペロペロ

楓「あぅっ…///」

楓(けど、けど…考えれないくらい…くすぐったいし…ちょっと…気持ちいい///)

れんげ「ラガシヤァ…カエデ…」ペロペロペロペロ

楓「えっ///」

れんげ「カエデ…カエデ…」ペロペロペロペロ

楓(な、なんでれんげったら、あたしの事を…名前で…///)




230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 00:50:28 ID:H3ufimWb0


れんげ「カエデ…カエデ…」ペロペロペロペロ

楓「れ…れんげ…んぅ///」

楓(だめ…これ以上は…///)

れんげ「カエデ…チュー…」ペロペロ

楓「」

れんげ「チュー…シテヨ…」ペロッ

楓(これは…我慢しなくてもいいよね…)




232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 00:55:49 ID:H3ufimWb0


楓(わたしは気がつかなかった…このれんげという少女の頬が紅潮したこと)

楓(己の唾液で妖艶に光るその唇…少しばかり粗い息遣い)

楓(起きてるとか、寝てるとか。なんでいるとか。そうじゃない)

楓(私の使命は、れんげの欲求を満たしてあげることに違いなかった)

楓「れんげ…」

楓「ファーストキス…貰うからな…」

楓(寝ているはずのれんげが、僅かに揺れた気がした。それとも、はち切れん己の心臓の鼓動か)




234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:01:24 ID:H3ufimWb0


楓「」ゴロン

楓(目標をセンターにいれてチュー…目標をセンターにいれてチュー…)ドキドキ

楓(れんげの横に寝転んで間近でみると、さらに紅潮していることが分かった)


楓(あたしもか)


楓「ハァハァ…れんげ…」

楓(もうすこし…もう少しで…)ドキドキドキドキ







れんげ「愛してるのん」




236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:06:22 ID:H3ufimWb0


楓「ぇっ…んう…」

楓(なんてことだ)

れんげ「んぅ…ふぁ…」

楓(れんげは)

楓「れんげ…れんげぇ…」

楓(騙していたのだ)

れんげ「好き…好き…大好き…」

楓(あたしを、最初から)

楓「あたしも…あたしも…っ!」






楓(あたしたちがお互いの唇を、愛を求めた時がどれだけ経ったかは分からなかった)

楓「…」

れんげ「…」

楓(ふと、店先を見ると、ガチャガチャの影が随分長く伸びているのが見えた)




240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:12:45 ID:H3ufimWb0


れんげ「ねぇ…」

楓「…なに」

れんげ「うちはね…不安なのん」

楓(れんげは背中合わせの向こうから声をかけてきた)

楓「…なにが」

楓(あたしの背中にもたれる小さな身体は、明らかに震えていた)

れんげ「怖いのん…わかんないけど…とにかく怖い…っ!」

れんげ「うちも出来心だったのん…けど、けど…っ!」

楓(初恋。ふと、そんな言葉が頭をよぎった)

れんげ「楓…優しいし頼れるし…うち、ほんとバカなのん…!」

楓(好きな子に悪戯する。そんな幼心に近いものを、れんげはしていたのかもしれない)




243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:18:18 ID:H3ufimWb0


れんげ「ごめん…なさい…」

楓「なんで…謝るんだよ…」

れんげ「けど…ごめんなさい…」

楓(ふりかえると、顔をおさえ、ポロポロと涙を流すれんげがいた)

れんげ「だって…だって…!」

楓「れんげ…!」

楓(私にも分からなかった。けど、確かに私はれんげを抱きしめていた)

れんげ「う、うえええん!!ごめんなさい…ごめんなさい!!!」

楓「大丈夫…大丈夫だから…っ!」

楓(繰り返し謝るれんげ。誰かを抱きしめるあたし。頬には涙)

楓(みんな初めての経験だった)




244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:24:32 ID:H3ufimWb0


楓(泣き止むまでに時間はそうかからなかった)

れんげ「ごめんなさい…なのん」

楓「もう、いいって」

楓(真意が分からなかった。けど謝られてしまうと、私は何だったの?)

れんげ「あのね…駄菓子屋…」

楓「なんだ、名前で読んでくれるのはもうおしまいか?」

れんげ「ぅぇ…そ、それは…駄菓子屋、大人気ないのん!乙女の心を弄ぶな!」

楓「わかったわかった」

楓(れんげの顔は真っ赤だった。けど、反論してくるくらいの元気はあるらしい)

楓「で…なによ?」

れんげ「あ…あのね…うち、駄が…楓が好きなのは本当なのん」




245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:27:22 ID:H3ufimWb0


楓(呼び直してくれた)

れんげ「ほんとは、もっと早い段階で起きるつもりだったのん…けどね、えっと…」

楓「わかったわかった」

楓(普段快活に喋るれんげが言葉を詰まらせるほど、何かを考えさせたくなかった)

楓「あたしもさ、悪かったよ」

れんげ「えっ…」

楓「いや…それこそ大人気ないじゃん?あんな迫力で迫ったら、逃げられないし?」




246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:30:30 ID:H3ufimWb0


楓「けどさ」

楓「れんげの、あの言葉。あれだけでいいんだ」

れんげ「あっ…///」

楓(流石に思い出させるのは悪かったかな?)

楓「あたしもさ、愛してるよ。れんげのこと」

れんげ「……」

楓(そこには、店先のりんご飴ほどに頬を赤らめたれんげがいた)




247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:34:38 ID:H3ufimWb0


れんげ「…ばかっ!」

楓「わかったわかった」

楓(ぽんと頭を叩くと、れんげは小さく「バカ」と言った)

楓「さ、帰ろう?先輩も心配するしさ」

楓(体一つできたれんげを持ち上げると、そのまま原付のシートまで持って行った)

楓(れんげは人のことをあーだこーだと罵ったが、シートに座らせてから店先にあった棒付き飴を渡すと、驚くほど静かになった)




249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:37:45 ID:H3ufimWb0


一穂「あらぁ…ごめんねいつもいつも」

楓「いえ、いつもの事ですからお構いなく。日も短くなりましたし」

楓(れんげを家に届ける頃にはすっかり暗くなっていた)

れんげ「駄菓子屋…ありがと…なん…」

楓(先輩の後ろに隠れたれんげは小さくなった飴を舐めていた)

一穂「あら、れんげ。随分おとなしいじゃない」




250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:40:50 ID:H3ufimWb0


れんげ「ね、ねぇねには関係ないのん!!」

楓(先輩…鈍いなぁ。生徒が、妹が成長したのに)

一穂「あら…何よその顔」

楓「えっ」

一穂「随分とドヤっとしてるけど…あんたたち、なんか私に書く仕事してるの?」

れんげ楓「そ、そんなことないのん!!」

れんげ楓「あっ」

一穂「ふぅん…」ニマニマ

楓(先輩…うざい…)




252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:47:28 ID:pNGnNTRyi



一穂「ま、いいわ。とにかくありがとね。どう?夕飯でも」

楓「え、ああすいません。けどお店の鍵を…」

楓(強い視線を感じた。悲しみ、怒り、疑問…種々雑多な意味のある視線を!)

れんげ「帰るのん…?」

楓「」

れんげ「帰るのん…?」シュン

楓「あ、か、鍵は閉めました!はい!なんで、お言葉に甘えていただきます」

一穂「ほんと?よかったぁ、そしたら、ささ、入って入って!」

楓(あの泣き落としには、勝てん)




256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:55:15 ID:pNGnNTRyi


楓「…?」

楓(靴を脱いで、居間に進もうとした時だった)

楓「れんげ…?」

れんげ「手…繋いで」

楓(小さな手は、あたしの上着の袖をぎゅっと掴んでいた)

楓「…しょうがないな」
楓(あたしはれんげの手を取り、膝をついた)

楓「これは…サービス」チュッ

楓(我ながら酷くくさい行為だ。れんげの手の甲に軽く接吻をした)

れんげ「ふぁ…も、もう…ばか…」

楓(尻すぼみになる声、うつむく頭。くそぅ、可愛いなぁ)

楓「さ、行こう?れんげ」

れんげ「う、うん!」

楓(あたしはこの顔が見たかったのかな)

楓(れんげの顔は眩しすぎる笑顔だった)

楓(愛が家族愛かわからないけど…れんげがいればそれで今はいいや)




257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 01:58:42 ID:pNGnNTRyi


楓(まずは、れんげをもっと愛してあげよう)

れんげ「…?かえで、早く行くのん!」

楓「ああ、はいはい」

楓(この小さな恋人には笑って欲しいから)



楓(…このあとにれんげが、一緒に風呂入りたいとか、寝たいとか。あたしの想像以上にませていたことは、また別の時に)

おわり




262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/09 02:51:21 ID:ur2okIT1i


おつ







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