1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:53:42 ID:+nflQnXn0


宮内家居間
宮内長老「越谷家の卓も来年成人だ(分校卒業したら成人)。
     そろそろ嫁を決めようと思って
適齢期の女子に集まってもらった」

一穂「あの可愛い兄ちゃんがもうそんな歳か」

宮内長老「一穂、楓、このみ誰が嫁ぎたい」

一穂「直球やな」

宮内長老「慣習だからな、嫌なら嫌と言え」

一穂「ウチはちょっと、生徒だし、歳も離れてるし、勘弁な」




引用元:れんげ「なっつんの兄にいが結婚するのん」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:54:55 ID:+nflQnXn0


宮内長老「お前は、どっかから婿探してこい。楓はどうだ」

楓「えっ、私は、っと、(このみ怖い顔で見るな)。
  私も先輩と同じような理由で」

宮内長老「このみはどうじゃ」

このみ「私はメガネ君のお嫁さんになってもいいよ。長い付き合いだし」

楓「(怖え~)」

宮内長老「じゃあ、このみに決まりじゃ」




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:55:29 ID:+nflQnXn0


翌日
越谷家

夏海「明日は駄菓子屋寄っておもちゃ買って遊ぼうか」

れんげ「行くのん」

夏海「たっだいまー、ってみんな集まってどうしたの」

れんげ「姉ねぇなんでいるん」

一穂「おかえりー」

小鞠「夏海~、お兄ちゃんとこのみちゃんが結婚することになったって」

夏海「えっ!!嘘、早すぎない」




9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:56:07 ID:+nflQnXn0


一穂「最近、男の子が生まれないから知らなくても仕方ないか。
   うちの村って男は分校卒業したら結婚って昔からの慣習なんだよ。
   男に村から出ていかれないようにするって村の知恵というか
   実際、法律上の建前、婚約って形になるけど」

小鞠「いいなあ~結婚、お姉さんって感じがして」

一穂「こまちゃんは、兄ちゃんの後に男の子生まれてないから自分で婿なり嫁ぎ先探さんとな。
   れんちょんにはチャンスあるかも」

小鞠「かず姉意地悪~、あれ、どうしたの夏海、固まっちゃって」

れんげ「…」




12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:56:46 ID:+nflQnXn0


一穂「そんなわけで、今回はうちのじいちゃんハッスルしちゃって、
   去年亡くなった田中のばあちゃんの家を改良して
   愛の巣作りってはりきっちゃってるわけだ」

小鞠「村の反対側じゃん、駅から近いけど」

ガラガラ

このみ「こんにちわー」

小鞠「このみちゃん結婚おめでと~」

このみ「ありがと~、もう知ってるわけ早いなみんな、
    三姉妹になるんだしこのみ姉さんでもいいよ。
    小鞠ちゃん、なっちゃん」




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:57:21 ID:+nflQnXn0


小鞠「このみ姉さん、このみ姉さん、いいなあ三姉妹って響き大人だな~」

夏海「…このみちゃんおめでとう」

このみ「…ありがとう、夏海ちゃん」

れんげ「…」

雪子「みんなご飯食べていきなさい。今日は豪華にするから」

このみ「…」




14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:58:00 ID:+nflQnXn0


翌日
神社
夏海「はあ~」

れんげ「どうしたのなっつん、こんな所で」

夏海「れんちょんか、ちょっとね」

れんげ「うち知ってるのん、なっつんが兄にいの事好きだって」

夏海「なにいってんのれんちょん」

れんげ「ならなんでなっつん泣いてるのん」




15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:58:37 ID:+nflQnXn0


夏海「うちだって、兄貴にもこのみちゃんにも幸せになってほしい、でも」

れんげ「大丈夫、うちは、どんなことあってもなっつんの味方なのん」

夏海「うう~兄貴~」

れんげ「じゃあ作戦ねって仲間を集めるん」

謎の人影「…」




16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:59:09 ID:+nflQnXn0


二時間後
駄菓子屋

楓「帰れ~帰れ~」

れんげ「まだ何もいってないのん」

楓「何も言わなくても分るわい。今日はれんげと夏海は来なかった。
  後、変な気を起こすなよ。もう決まったんだよ」

れんげ「駄菓子屋ケチ~」

楓「そもそも、このみを敵に回すってことは…」

このみ「こんにちわー、楓ちゃん」




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 17:59:40 ID:+nflQnXn0


楓「このみか、ああいらっしゃい。めずらしいね。」

このみ「こんにちは、夏海ちゃん、れんちゃん」

夏海&れんげ「…」

このみ「何話してたの?私の名前聞こえたけど」

楓「このみの結婚を祝って、出し物とか考えてたんだよ」

このみ「ありがと~、夏海ちゃん、れんちゃん」

夏海「うち、ちょっと用事が」

れんげ「待ってなっつん」




18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:00:15 ID:+nflQnXn0


「…」

楓「頼む、このみ聞かなかった事にしてくれ」

このみ「なんのことかな」

楓「付き合いが長いんだ。お前は分り易いんだよ。
  いつもは夏海のこと、なっちゃんって呼んでるだろ」

このみ「そうだね。何も聞いてないよ」




19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:00:59 ID:+nflQnXn0



越谷家

卓「…」

夏海「兄貴、結婚の事だけど、不満はないの、
   勝手にお嫁さんとか決められちゃって、
   嫌なら嫌で」

卓「っ」

このみ「こんばんわ~」

夏海「…」

このみ「用事って終わったのなっちゃん。ちょっとメガネ君借りるね」

夏海「…」

このみ「どうかな、メガネ君、結婚するんだし、
    次の日曜デートに行かないかい」

卓「…」

このみ「じゃあ、日曜日に私ん家に待ち合わせね」

卓「…」

夏海「…」




21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:01:32 ID:+nflQnXn0


土曜日
神社

夏海「うちってとことん馬鹿だね」

れんげ「なっつん元気出すのん」

夏海「どうしたらいいかな。諦めた方が良いかな」

れんげ「諦めるのはダメのん」

夏海「明日、兄貴とこのみちゃんがデート、考えれば考えるほど嫌の方へ」

れんげ「そもそも、平成の時代にこんな慣習おかしいのん。
    ウチじいちゃんに言うのんおかしいって」

夏海「なんちょん、ちょっとそれは…」

れんげ「まかせるん、なっつん納得できない事は納得できるまでがんばるん」

夏海「れんちょん」




22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:02:21 ID:+nflQnXn0


日曜日夜
越谷家

小鞠「デート、デートいいなあ」

小鞠「かず姉酷いよ、男の子がいないからって、
   私も見つけるんだから王子様」

蛍「男の子がいないんなら私と…ボソ」

小鞠「えっちょっと聞き取れなかった」

夏海「姉ちゃん、ほたるんと電話してんのか。
   姉ちゃん、やっぱり結婚に賛成なのか」

ガラガラー

夏海「おかえり、兄貴、…このみちゃん」

このみ「なっちゃん、こんばんわ」

夏海「…」

このみ「なっちゃん、メガネ君にこれ買って貰っちゃった。
    今年人気のシュシュだっていいでしょ」

夏海「…」




23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:02:55 ID:+nflQnXn0


このみ「メガネ君、髪留めとか買う時、ショーケース真剣に見てたな、
    やっぱり髪留めが似合いそうな、髪が長い方がいいのかな」

夏海「…そうだね、髪長い人形とか飾ってあるし」


小鞠「このみちゃん、おかえり~、いいなその髪留め」

このみ「いいでしょ、小鞠ちゃん、似合う」

小鞠「似合う似合う」




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:03:32 ID:+nflQnXn0


卓「…」
ちょんちょん

夏海「どうしたの兄貴」

卓「…」
サッ

夏海「えっこれってカチューシャ」

卓「…」

夏海「ありがとう…」

このみ「…」




27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:04:10 ID:+nflQnXn0


小鞠「お兄ちゃん私には」

卓「…」
サッ

小鞠「クリップ、これってクリップだよね」

夏海「…」

このみ「…」

小鞠「お兄ちゃん、ひどいよ、夏海ばっかり」

夏海「…」

このみ「…」

雪子「兄ちゃん、ちょっときて手伝って」

卓「…」

このみ「私も手伝います」

雪子「いいってお客さんだし、代わりに小鞠使うから、姉ちゃんもきて」




29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:04:46 ID:+nflQnXn0


このみ「…」

夏海「…」

このみ「…」

夏海「…」

このみ「…夏海ちゃん、ちょっと外で話さない」




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:05:21 ID:+nflQnXn0


日曜日夜
越谷家近くの道

夏海「…」

このみ「そのカチューシャ、可愛いね夏海ちゃん似合ってるよ」

夏海「…ありがとう褒めてくれて、このみちゃん」

このみ「メガネ君ってさあ、夏海ちゃんの事、可愛がってるね。昔から」

夏海「えっそうかな、兄貴ってだれにでもやさしいから」

このみ「そうだね、やさしいね、誰にでも、でっ夏海ちゃんはどうなの」

夏海「えっ何が」




32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:05:56 ID:+nflQnXn0


このみ「夏海ちゃんは、どう思ってるのかなメガネ君の事、
    隠さなくていいから」

夏海「えっと兄貴は、兄貴として好きかな」

ジャリ…

このみ「そういうのはいいから」

夏海「…」




35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:06:53 ID:+nflQnXn0


このみ「わたし、知ってるよ。
    夏海ちゃんがメガネ君の事好きだって、昔から」

夏海「…」

このみ「わたし、知ってるよ。
    夏海ちゃんが私とメガネ君の結婚反対だって」

夏海「…」

このみ「わたし、知ってるよ。
    夏美ちゃんと、れんちゃんが神社で私たちの
    結婚の妨害の作戦練ってる事」

夏海「…」

このみ「わたし、知ってるよ。
    れんちゃんが、慣習がおかしいから直談判するってこと」

夏海「…」

このみ「わたしは好きだけどな、こういう慣習、ロマンティックで」

夏海「…」




37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:07:47 ID:+nflQnXn0


このみ「夏海ちゃんはどうかな、こういう慣習って」

夏海「うちはそういうのはあまり考えた事無いからわからない」

このみ「そうやって逃げるんだ」

夏海「…」

このみ「ところで夏海ちゃん、
    れんちゃんって本当に夏海ちゃんの仲間なのかな」

夏海「…」

このみ「実は、夏海ちゃんが、
    メガネ君の事好きだってみんな知ってたんだよ」

夏海「うっ嘘だよ」




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:08:27 ID:+nflQnXn0


このみ「小さい頃は結婚したいって言ってたじゃん、
    分校でも、夏海ちゃん、もしかして忘れてる」

夏海「…」

このみ「みんなで話し合ったんだ、どうやったら、
    夏海ちゃんが傷つかず納得するのか」

夏海「嘘だよ、このみちゃんそんなわかり易い嘘つかなくてもうちは…」




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:09:03 ID:+nflQnXn0


このみ「変だと思わなかった」

夏海「何が…」

このみ「例えば、神社での話ってなんでわたしが知ってるのかな
    他にも、楓ちゃんとれんちゃん示し合わせたような会話しなかった。
    すべては、夏海ちゃんが納得できる形に
    れんちゃんだってそう言ってたじゃん」

夏海「なんで、このみちゃんそんな事知ってるの」

このみ「今の夏海ちゃん可哀想だよ。まるでピエロみたい」

夏海「…」




41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 18:09:42 ID:+nflQnXn0


小鞠「夏海、このみちゃん、どこいったの」

このみ「小鞠ちゃんここだよ」

小鞠「このみちゃん、ご飯食べてくよね」

このみ「うん食べてくよ。メガネ君が作ったのかな」

「…」

「…」

夏海「うち騙されちゃったのかな。あはは、面白い。
   …みんな、こんなのってあんまりだよ」




101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:22:32 ID:+nflQnXn0


翌日
学校
れんげ「なっつんどうしたの」

小鞠「れんげ、夏海ちょっとはちょっと
   センチメンタルになってるの、ははは」

れんげ「こまちゃん、なっつんになんかあったの」

小鞠「昨日の晩ご飯で、いきなり夏海泣いちゃって」

夏海「…」




105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:23:50 ID:+nflQnXn0


小鞠「このみちゃんがいなければどうなってた事やら」

れんげ「…」

小鞠「このみちゃんが言うには、
   夏海、お兄ちゃんが結婚するのにプンスカしちゃったみたい。
   夏海~ブラコン気味だったしね」

れんげ「…」

小鞠「そこで、夏海をなだめたのが、このみちゃん、
   さすが、三姉妹の長女の威厳だったよ。あははは」




107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:25:30 ID:+nflQnXn0


夏海「はい、そーだよ、夏海ちゃんセンチメンタルになってました」

れんげ「本当なん」

夏海「どーしたのれんちょん」

れんげ「神社くるのんボソ」




109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:27:36 ID:+nflQnXn0


神社

れんげ「どうしたのなっつん。昨日なんかあったん」

夏海「うち知ってるんだから、れんちょん、うちの事騙してたでしょ」

れんげ「何言ってのん」

夏海「隠さなくて良いよ」

れんげ「本当に、何言ってんのん、なっつん」

夏海「うそだ、だってこのみちゃん全部知ってるじゃん」

れんげ「多分どこかで聞いてただけのん」




111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:31:21 ID:+nflQnXn0


夏海「夏海ちゃん騙されないよ~」

れんげ「じゃあ違う所で話すのん」

れんちょんが階段の方へ走っていった
うちから見れば逃げてるようだった
なぜかうちは無性に腹が立った




120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:38:18 ID:+nflQnXn0


夏海「れんちょん、なんで逃げるだよ」

れんげ「逃げるんじゃないのん、別の所に行くっ作戦会議するのん」

夏海「また、うちをピエロにするんだろ」

れんげ「何言ってるん、いまのなっつんおかしい」

スローモーションに見えた
うちの手が、れんちょんに、押してしまった
れんちょんが体制を崩した
次の瞬間、れんちょんが、階段を転げ落ちていた
まるで、ひか姉と遊んだおもちゃのように




125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:42:21 ID:+nflQnXn0


夏海「嘘、れんちょんが転がってる」

急いで階段を駆け下りた
下に見えたのは倒れてるれんちょん
はっきりとわかった

夏海「れんちょん死んじゃった」

うちは、その時何を考えてたか
全然わからなかった

夏海「れんちょんが悪いんだ。とにかく隠さないと」

幸運にも、あたりに誰もいなかった

謎の人影「…」




135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:46:01 ID:+nflQnXn0


深夜
越谷家

雪子「一穂ちゃん、どうしたの夜遅く」

一穂「れんちょん、知らないですか。帰ってなくて」

その日は、村総出でれんちょんを探した
しかし、見つからず、翌日の朝一には捜索願が届け出が行われた

警察と村人は一緒に、れんちょんを探したが
一向に見つからなかった




139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:51:30 ID:+nflQnXn0


越谷家

夏海「れんちょんが悪いんだ。うち悪くない」

夏海「みんなでピエロって笑ってたんだ」

「…」

雪子「夏海、このちゃんが来たよ」

このみ「おっはよー」

夏海「おはよう、元気だね」

このみ「元気なわけ無いじゃん、れんちゃんいなくなっちゃったし」




143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:56:17 ID:+nflQnXn0


夏海「どこいったのかな、れんちょん、早く見つかってほしい」

このみ「今日は一緒に神社でも探す?」

夏海「…」

このみ「れんちゃんの事だから、
    かくれんぼしてる間に寝ちゃったとかあるかもしれないよ」

夏海「…」

このみ「夏美ちゃん、れんちゃん殺したでしょボソ」




147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 21:58:57 ID:+nflQnXn0


このみ「じゃあ行こうか、神社」

夏海「…」

このみ「かくれんぼしてるれんちゃんを探すんじゃないの」

このみちゃんが強引につかんだ

夏海「わかった」




153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:03:43 ID:+nflQnXn0


神社

このみ「夏海ちゃんとは良い姉妹になれると思ったんだよ」

夏海「…」

このみ「じゃあ、かくれんぼ探しはっじまるよー」

夏海「…」

このみ「確か、神社の裏側に、
    雨がたまって土が柔らかくなってるとこあったね」

夏海「…」

このみ「れんちゃん、土の中にかくれんぼしてるのかな」




154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:06:08 ID:+nflQnXn0


うち、わかってたんだ
このみちゃん全部見てたんだ

このみ「神社裏到着」

夏海「あれっ」

このみ「あれっ」

そこには何かを掘り返した穴があった




156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:11:10 ID:+nflQnXn0


人影が出てきた
見知った姿だった

楓「二人とも目を覚ませ」

夏海「駄菓子屋」

このみ「楓ちゃんどうして」

楓「最初から知ってたんだよ。だれも止められなかったけど」




160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:14:32 ID:+nflQnXn0


楓「ここにはれんげはいない」

夏海「…」

このみ「…」

楓「そうだな、帰って今日一日は、お互いの事考えろ」

その日、駄菓子屋は警察にれんちょんを殺したと警察に自首した




163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:18:02 ID:+nflQnXn0


ニュース「加賀山楓容疑者(20)が自白したように
     宮内れんげ(7)ちゃんの遺体が
     加賀山容疑者が発見されました」

楓「なあ、看守さん、手紙書きたいからペンと紙ないか」

看守「今回だけだ。何書いてあるか検査はするからな。」

加賀山楓容疑者(20)が自殺しました。
遺書も残っており、詳しい動機や犯行の方法まで告白されてました。




164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:20:10 ID:+nflQnXn0


後から聞いた話では
れんちょんの遺体は泥だらけでなく綺麗になっていて
まるで布団で寝てるようだったと




168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:24:50 ID:+nflQnXn0


報道陣が殺到して村はいろいろと慌ただしかった
一週間後
越谷家
このみ「おっはよ~」

雪子「おはよう、このちゃん、小鞠だったら居間にいるよ」

このみ「今日は夏海ちゃんに用事があるの」

ガラガラ

このみ「夏海ちゃんおはよう」

夏海「…このみちゃん、おはよう」




170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:27:11 ID:+nflQnXn0


このみ「楓ちゃんのお店みた、石投げられて窓は割れてるし、
    駄菓子は散乱してるし、もうめっちゃくちゃ、
    そうとう恨まれたんだね。
    村の恥だもんね。」

夏海「もうやめてよ、このみちゃん、許してよ」

このみ「楓ちゃんが真実を持って天国行っちゃったから、
    私は何もいえないけど
    夏海ちゃんはどうするの」

夏海「うち、諦める、兄貴の事諦める、このみちゃんごめんなさい」

このみ「そうだね、なっちゃん、これからは三姉妹で仲良くしましょう」




174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:32:27 ID:+nflQnXn0


二部完

一部は>>41までです
一応、プロットと文章はあったけど
二部になるとアレな内容になるので

一部で
とほほ、もうこのみちゃんはこりごりなーん
ということで止めておきました




176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:36:41 ID:IGIfcTdg0


三部はよ




178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:42:47 ID:ICvSi4+L0


伸ばすなら読まないわ




181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:44:56 ID:+nflQnXn0


>>178
三部のダイジェストです

小鞠「なふ…」
蛍「きゃああああ」
このみ「何やってんの、なっちゃん」

蛍「なんで先輩を殺したんですか。
  いまの夏海先輩は信用できません」

このみ「夏海ちゃん、私、知ってるよ、夏海ちゃんの癖とか」

夏海「ははは、ほたるんも殺しちゃった」





185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 22:59:18 ID:+jjiiKKW0


このみちゃんってこんな怖かったっけ・・・?




187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/12/08 23:06:53 ID:FGadhy2W0


彼女たちにはどこか遠くで幸せになってほしい







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