1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 17:42:13 ID:VpMxzJl/0


  
翌日 夜

コンコン

男「はーい」

ガチャ

女「……こんばんは」

男「女さん…!」

女「来ちゃいました」

男「びっくりした…」

男「ていうかいつものスーツじゃないですね」

男「今日も仕事お休みだったんですか?」

女「いえ、朝からずっと働いてました」

女「勧誘は下手なんで営業所の中でも最下位争いばかりだったんですけど」

女「夜は男さんに会うのをご褒美にしようって思ったら頑張れました」

男「……」




引用元:女「サービスしますので一ヵ月だけでも新聞取ってください!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 17:45:28 ID:VpMxzJl/0


  
女「土日はなるべく休み取りたいんで平日の朝から夕方までで」

女「せめてノルマはクリアしたくて…」

女「そしたら男さんに会える時間も取れそうですし」ニコッ

男「……」

男「夜は仕事に充ててないんで家にはいつもいます」

男「土曜日は毎週映画に行くので…」

男「日曜日ならいつでも大丈夫です」

女「ほ、ほんとですか」

女「うれしいです」

女「それだけたくさん会えると思えばつらくても平気です!」

男「(俺も頑張らないと…)」

男「今日は遊びに来たんですか?」

男「家あがります?」

女「…………勧誘に来たんです」




83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 17:48:47 ID:VpMxzJl/0


  
男「勧誘ですか…」

男「まぁ今なら契約してもいいですけど」

男「ノルマのためにも…」

女「新聞じゃないです」

男「?」

女「私です」

男「え?」

女「私を売りに来ました」

男「なにを」

女「一ヵ月試しにとってみませんか?」

女「サービスしますよ」

男「サ、サービスって…」

女「わかりますよね?」

女「大人なんですから」




180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 17:54:12 ID:VpMxzJl/0


  
ピリリリ

女「あ、時間です」

男「!」

女「今日の勧誘はここまでにします」

女「急にすみませんでした」

男「は、はい」

男「それは構わないんですが…」

女「では失礼します」

バタン

男「行ってしまった…」

男「……」

男「どんなサービスだったんだろ……」




243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 17:57:28 ID:VpMxzJl/0


  
翌日 夜

ピリリ

男「メールか…」カチカチ

女『今日は勧誘に行けそうにありません』

男『そうですか。お仕事お疲れ様です』

女『今日こそはサービスできたら、と思っていたのですが』

男「…………」

男『その気持ちだけでうれしいです』

女『男さん意外と冷静なんですね』

女『またいつか勧誘しに行きます』

男「いつか…」

男「…………」




280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 17:59:07 ID:VpMxzJl/0


  
翌日 夜

男「…………」

男「…………」

男「来ないな…」

男「メールもないし…」

男「…………」

男「さみしい気もする」

男「…………」

男「仕事忙しいみたいだし」

男「しょうがないか…」

男「…………」

男「他の家で新聞勧誘してると思うと変な感じだ…」

男「ノルマ取るために頑張ってるんだろうな」

男「…………」




296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:00:35 ID:VpMxzJl/0


  
翌日 夜

男「…………」

男「…………」

ピリリリ

男「!」

男「電話だ」

ピッ

男「もしもし」

女「ふふ。こんばんは」

男「なんで笑うんですか」

女「だって電話取るのすごいはやくて…」

男「(メール待ってて携帯持ってたなんて言えない)」

男「そうですか」

女「やっぱり冷静ですね」




326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:03:19 ID:VpMxzJl/0


  
男「……どうでしょう」

女「ふふ」

女「昨日はすみませんでした」

男「……何がですか?」

女「勧誘待っててくれたのかもしれないと思ったんですけど…」

女「そんなことないですか?」

男「あー」

男「待ってたと言えば待ってたような…」

女「…………」

女「そうですか」

女「反応も微妙そうなので少しショックです」

男「い、いや…」

女「冗談ですよ。私がショック受けるのなんてどうでもいいですよね」

男「…………」




357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:05:48 ID:VpMxzJl/0


  
翌日 夜

男「待ってたよちくしょう」

男「新聞勧誘の時はあんなに会えたのに…」

男「…………」

男「電話してみるか」

男「……」ピリリリ

男「…………」

男「…………」

男「出ない…」

………

……



ピリリリ

男「!」




396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:08:37 ID:VpMxzJl/0


  
男「メールか…」

友『明日15時からで』

男「友か…」

男『了解』

男「…………」

男「会いたいな…」



翌日 映画館

友「今日は決めなかったけどどうする?」

男「んあ」

友「んあじゃないよ」

男「B級パニック映画を観たい」

友「今あるかな…」

男「…………」




433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:12:03 ID:VpMxzJl/0


  
3時間後

男「……」ポケー

友「男君が観たいって言ったのにほとんど上の空だったね」

男「んあ」

友「んあじゃねーよ」

友「焼肉行くぞ」



焼肉

友「しゃきっとしろ」

男「……うん」

友「まったく…」

男「もしかしてだけどさ」

友「あ?」

男「女さんになんか入れ知恵した?」




455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:15:29 ID:VpMxzJl/0


  
友「少しだけ」

友「自分を勧誘してみれば?って」

男「……それだけだったのか」

友「すごいはまりようね」モグモグ

男「正直すごい会いたい」

男「前みたいに毎日来てほしいくらい」

友「(あれだけ嫌がってたのが嘘みたいだ…)」

友「〆切を守れるなら何も言わない」

男「それはきっちりやってる」

男「むしろ励みになってる気もする」

友「そりゃよかった」

男「……そろそろ一本書き終わりそうなんだ」




465: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:17:38 ID:VpMxzJl/0


  
翌日

男「…………」

男「しゃきっとしないと…」

ピリリリ

男「!」

ピッ

男「も、もしもし」

女「男さんはやーい」

男「そんなことないですよ…!」

女「金曜日お電話くれましたよね?」

男「はい。忙しい時にかけてしまってすみませんでした」

女「いえいえ」

女「昨日のうちにかけ直そうかと思ったんですが」

女「土曜日は友さんと映画の日……でしたよね?」




474: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:19:30 ID:VpMxzJl/0


  
男「一応そうですね…」

女「だから今日電話しようと思いまして」

女「あの時は何か用事があったんですか?」

男「いえ、特別用事があったわけでは…」

女「……」

女「そうでしたか」

男「ただ女さんと話がしたくて…」

女「それはうれしいですね」

女「ありがとうございます」

男「あ、あの…」

男「今時間あるなら遊びませんか?」

男「家に来てくれてもいいですし…」

女「……遠慮しておきます」

女「またいつか行きたいですね」




491: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:23:20 ID:VpMxzJl/0


  
翌日

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「ふー」

男「……」

男「……」

男「いつかっていつだよ!!!!!」

男「おっと叫んでしまった」

男「ははは」

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ




505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:27:23 ID:VpMxzJl/0


  
翌日

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

ピリリ

男「!」

男「メールだ」

『30,000ptプレゼント!』

男「……」

男「……」

男「迷惑メールをこんなに迷惑だと思ったのは初めてだ」

ピリリ




516: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:30:51 ID:VpMxzJl/0


  
『1,000,000ptプレゼント!!』

男「……」

男「……」

男「桁違いに迷惑」



翌日

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「ふー」

男「……」

男「……」

男「会いたい!!!!!!」




526: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:34:43 ID:VpMxzJl/0


  
ピンポーン

男「!!」

男「は、はーい」

ガチャ

隣人「うるさい」

隣人「叫ぶな」

男「……はい」

男「すみませんでした」

………

……



男「はぁ…」

男「(何やってんだ俺は!!!!)」




534: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:38:49 ID:VpMxzJl/0


  
翌日

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「いやー」

男「作業が進む進む」

男「……」

男「悲しいほどに進む」

男「……」

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ




548: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:43:14 ID:VpMxzJl/0


  
翌日 夜

男「結局先週の月曜日から会ってないのか……」

男「もうどうにかなりそう」

男「もしかして他に好きな人が……」

男「…………」

男「書いて集中するか」

男「…………前に完成したの書き直そう」

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

男「……」カタカタ

………

……



コンコン




553: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:43:44 ID:VpMxzJl/0


  
男「!」

ガチャ

女「……」

男「お、女さん…!」




562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:45:22 ID:VpMxzJl/0


  
女「……」

男「お、俺会いたかったんです」

男「ずっと女さんのこと気になってて」

女「……」

男「……好きです」

男「女さん好きです!」

女「……」

男「ど、どうしたんですか?」

男「ずっと下向いて…」

女「……」

女「え」




578: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:48:36 ID:VpMxzJl/0


  
女「えへ」

男「!」

女「えへへ」

女「すき!」ギュッ

女「私もだいすきです!」

男「……うれしいです」

女「えへへ」

女「にやにやがとまりません」

男「会いたかったです女さん」

女「えへ」

女「私もですよ!」ギュッ

男「俺嫌われたのかと思ってました」

女「えへ」

女「そんなわけないです!」




599: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:51:40 ID:VpMxzJl/0


  
男「連絡もあんまりなかったし」

男「来る回数も…」

女「えへ」

女「数日置く作戦の強化版です!」

女「えへ」

男「……」ギュッ

女「!」

女「んっ」

女「えへ……」ポロポロ

女「うぅ……」

女「えへへ」グスッ

女「うれしい…」

女「会いたかったです…!」

女「うれしいのに泣いちゃいました」




610: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:54:49 ID:VpMxzJl/0


  
男「えへってのは取れないんですか」

女「んふ」

女「えへ」

女「口角上がりっぱなしです」

女「ふふ」

女「好き好き」

男「お、俺もです!」

女「えへ」

女「私たちさっきから同じことしか言ってないですね」

男「かわいいからそれでいいです」

女「えへ」

女「もっと褒めてください!」

……






622: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 18:57:38 ID:VpMxzJl/0


  
1時間後

男「狙ってたんですか?」

女「はい」

女「前に新聞勧誘してた時も最初は12日連続でしたから」

女「今回もその期間で頑張ろうと思ったんです!」

男「……」

男「そんな回りくどいこと…」

女「会えない期間が長いほうが考えてくれるはずですし!」

男「いやほんとその通りです」

男「途中どれだけ苦しかったか」

女「私の方が苦しかったです!」

女「電話する時もそっけなくしないといけないし…」

男「なんでそんなことするんですか」

女「会えない+そっけない方が好きになってくれると思って…」




631: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:00:36 ID:VpMxzJl/0


  
男「もう好きですよ」

男「すごい好きです」

女「えへ」

女「すきー」

男「(かわいいなぁ…)」

男「(会ってからずっとかわいいとしか思ってない…)」

男「…………」

男「言っていいですか?」

女「んー?」

女「なぁに?」

男「俺と付き合ってください!」

女「(ここは絶対にやにやしちゃだめ……)」

女「はい!」

女「えへ…」




643: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:03:57 ID:VpMxzJl/0


  
30分後

男「……」

女「……」

男「途中…」

女「ん?」

男「暖房消したけど大丈夫でした?」

女「消してたんですか」

女「夢中になってて気が付きませんでした」

男「そうですか」

女「それに全然寒くなかったですよ」

女「すごい熱くなりました」

男「俺もです」

女「……」ギュッ




657: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:06:42 ID:VpMxzJl/0


  
男「もう満足しました?」

女「……そんなの聞かないでくださいよ」

男「俺はもうどっちでもいいんですけど」

女「うぅ…」

男「女さんはどうしたいですか?」

女「えーと…」

女「……もうちょっとだけしたいです」

男「そうですか」

女「聞き方がずるいです!」

男「ずるくないですよ」

女「……」

女「(やり返したい…)」

女「……その前に少しお風呂借りたいです」

女「(身体キレイにしておきたいし…)」




669: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:09:51 ID:VpMxzJl/0


  
男「わかりました」

男「タオル用意しときますね」

女「…………」

女「一緒に入りたいですか?」

女「私はどっちでもいいんですけどね」

女「男さんはどうしたいでs」

男「もちろん一緒に入ります」

女「あ、あれっ…」

男「?」

男「どうしたんですか?」

女「私が思ってた感じと違います!」

………

……






681: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:13:43 ID:VpMxzJl/0


  
お風呂

女「ほ、ほんとに一緒に入るんですか」

男「いまさら何言ってるんですか」

女「だって…」

男「さっきも熱くなってたじゃないですか」

女「トランプに、です」

男「あぁそうでした」

男「でも女さんからトランプしたいって言ったんですよ」ゴソゴソ

女「だ、だって心の準備とか…」

女「……って何してるんですか?」

男「……」

男「新品があってよかったです」

女「?」




698: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:16:57 ID:VpMxzJl/0


  
男「……」ゴシゴシ

女「ひょ、ひょっとまってくらはい…!」

男「?」

女「自分で出来ます!」

男「?」ゴシゴシ

女「ふぁみあきくあい…」

男「言えてないですよ」ゴシゴシ

女「あぁぁ…」

男「奥までしないと」ゴシゴシ

トロー

女「!」

女「や、やっ」

男「?」ゴシゴシ

女「(よだれが…!)」




718: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:20:17 ID:VpMxzJl/0


  
男「俺がやりたいんです」ゴシゴシ

女「ひょんあこといあえても…!」

男「?」ゴシゴシ

女「んっ…」

男「……」ゴシゴシ

男「……」ゴシゴシ

男「(楽しい…)」ゴシゴシ

女「(は、恥ずかしい…)」

男「終わりです」

女「ひゃい…」

男「出してください」

女「べー…」

男「満足」




732: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:23:18 ID:VpMxzJl/0


  
女「はぁはぁ…」

男「なんだか疲れてますね」

女「男さんのせいです…」

男「すみません」

女「頑張ったご褒美ください」

男「……」

男「何がいいですか?」

女「…………」

女「キスがいいです」

男「…………」スッ

女「んっ…」

女「……も、もっとっ」




741: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:26:20 ID:VpMxzJl/0


  
男「…………」ペロ

女「やっ…」

男「やめたほうがいいですか?」

女「やだ…」

男「俺もです」

女「……うれしい」

女「……」ギュッ

……



2時間後 お風呂

男「…………」

女「…………」

男「満足」

女「わたしもです!」ニコッ




750: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:29:14 ID:VpMxzJl/0


  
翌日 朝

友「深夜にメールきてたのか」

男『悪い、映画日曜に変更したい。明日はずっと家にいる』

友「またドタキャンか」

友「せっかく週一のリフレッシュタイム設けてやってんのに」

友「…………まぁ上手くいったみたいだからいいか」

友『寿司3回で許そう』



夜 自宅

女「……さすがにもう帰らないとだめですね」

女「このままじゃずっと部屋にいてしまいそうです」

女「それに仕事の準備もしないといけないので」

男「そうなんですか」

女「もう少しで成績上位グループに届きそうなんです!」




758: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:32:12 ID:VpMxzJl/0


  
男「すごいじゃないですか」

男「前は最下位争いしてたって言ってたのに」

女「あれからただ焦らしてたわけじゃないです!」

女「男さんに頑張ったの認めてもらいたくて」

男「俺はそんな人を認める立場の人間じゃ…」

女「好きな人に認めてもらいたいのってそんなにおかしいですか?」

男「!」

男「……えらいです女さん」

男「俺も認められるように頑張ります」

女「……」ニコッ

女「そうだ…」

女「男さんが書いたもの見てもいいって昨日言ってくれましたよね?」

男「……はい。言いましたよ」




768: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:35:33 ID:VpMxzJl/0


  
女「よかった。あのときは興奮しててあんまり記憶がないので…」

女「でもしっかり読ませてもらいました」

男「え、本棚から探せました…?」

女「いえパソコンに打ち込んでいたのを見ました」

男「!!」

男「(勧誘をネタにしたやつか…)」

男「ていうかいつの間に見たんですか」

女「男さんが疲れ果てて寝てるときです」

女「あの押しかけ宗教勧誘女って私がモデルですよね?」

男「……そうです」

女「やっぱりそうでしたか」

女「すごい面白かったんですけど最後は納得いきませんでした」

女「……素人が生意気言ってすみません」

男「そんなことないですよ。意見言ってくれてうれしいです」




780: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:39:29 ID:VpMxzJl/0


  
1時間後 自宅

男「まさかあれを見られるとは…」

男「最後が気に食わなかったってのは…」

男「ちょうど女さんが来る前に書き直したところだな」

男「……また見直さないとな」カタカタ

男「……」

男「!!」

男「わざわざこんなことしてくれたのか…」

男「…………」

男「…………」

男「売れよう」

男「…………」

男「…女さんに電話しないとな」カチカチ




783: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:42:29 ID:VpMxzJl/0


  
【テキストエディタ】

………

……



来るとき、来てから、嵐のようにインパクトを残したのが嘘のように
押しかけ宗教勧誘女は、あっさり男の元から消えていた。


なんですかこの終わり方は!
変えます!

宗教勧誘女もとい新聞勧誘をきっかけに知り合った女と
優しくて彼女一筋の作家である男は
出会いから数年で結婚し、子供を二人つくり
幸せな家庭を築きました!

以上!!
感想は電話で伝えてください!!
いつでも待ってます!!



終わり




807: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/01/07 19:45:51 ID:VJlws1p00


面白かったぞー








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