8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 01:59:35.50 ID:zQ75d1kA0


キョン「それは出来ない。喩えどんなにハルヒにムカついたって殺す理由にはならんだろうが」
長門有希「昨日、朝比奈みくるの消失を確認した」
キョン「なんだと」
長門有希「無論、未来に帰ったからではない。未来がなくなったからだ」
キョン「なくなったって……」
長門有希「今、閉鎖空間では古泉一樹ら超能力集団が必死に神人の破壊活動を食い止めようとしている。
が、それも時間の問題」
キョン「……」

長門有希「二時間後、確実にこの世界は終焉を迎える」




引用元:長門有希「…ここで殺されるか、お前が涼宮ハルヒを殺すと約束するか」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 02:08:51.62 ID:zQ75d1kA0


キョン「ハ、ハルヒが不満を抱えているのはいつものことだろ。それを俺やお前らが何とかしてきたじゃないか」
長門有希「もうそんな段階ではない。涼宮ハルヒを観察対象から排除対象へと移行することが決定した。
パーソナルネーム長門有希の情報を凍結、支配。涼宮ハルヒを直接的殺害、若しくは間接的崩壊へと導く為に今の私はいる」
キョン「い、意味がわからない。わかりたくもないが」
長門有希「涼宮ハルヒが最も思考外の貴方の手による殺害で世界を守ることが一番望ましい。私や他の者では、目的を果たせない可能性が少なくない」
キョン「一瞬で殺せば誰がやろうと関係ないだろ。勿論、そうしろって言ってるわけじゃねえぞ」
長門有希「人間の死そのものが未解明。不要なリスクは避けるべき」
キョン「……」
長門有希「次善の策としては涼宮ハルヒに貴方の死を見せる」

キョン「そういや俺を殺せば、情報爆発とやらが起こるって朝倉は言ってたな」




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 02:17:57.19 ID:zQ75d1kA0


長門有希「あれから情報統合思念体で解析した結果、涼宮ハルヒは貴方の死を拒絶、世界の再構成を図ると予測した」
キョン「つまり、今起きていることを全てをなかったことにするってことか」
長門有希「そう。だから、選んで。涼宮ハルヒのいない世界を選ぶか、自分の死によるリセットを選ぶか」
キョン「何か割に合うような合わないような選択だな。俺が殺された方がいい気がするぞ」
長門有希「そちらは賭け。涼宮ハルヒは貴方の存在そのものをなかったことにするかも知れない。
その場合、再構成された世界に貴方はいないことになる」
キョン「殺され損になるってことだな。あと、世界の再構成そのものも賭けだろうし」
長門有希「そう。だから貴方と貴方のいる世界を保障するには、涼宮ハルヒの排除が適切」
キョン「死にたくは無い。けど、俺は人殺しなんて……」

長門有希「無論、全てが終わったらその記憶は抹消する。迷惑はかけない」




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 02:28:03.74 ID:zQ75d1kA0


長門有希「時間が無い。選んで」
キョン「……なあ、長門。聞いていいか?」
長門有希「涼宮ハルヒの殺害については彼女が苦しまない方法も保障する」
キョン「いや、そんなことじゃなくてだな
 ……ああ、気を悪くさせるかもしんねーが、お前、長門だろ」
長門有希「言葉の意味が理解できない。私は長門有希であることに間違いは無い」
キョン「さっきまるで別人格がどーとか言ってたけど、いつもの長門だろ」
長門有希「私は変わってはいない。変わっているのはこの状況」
キョン「ごまかさなくていい。ごまかせてもないし。
買いかぶりかもしんないが、普段どおりの接し方をしないのは俺を凹ませない為じゃないのか」
長門有希「私は貴方に決断を迫る為にここに存在している」
キョン「話し方、途中から素に戻ってるの気付いてるか? 時々変えてるけど」
長門有希「この方が貴方が聞きやすいと判断したまで」
キョン「……ま、それならそれでいい。で、長門ならわかるだろ。俺の選択なんて」
長門有希「言語手段に頼らない意思疎通を私は――

キョン「喩え、ハルヒの奴が俺を忘れても……お前は忘れないんだろ」




19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 02:36:13.34 ID:zQ75d1kA0


有希「その可能性は――所詮可能性でしかない。希望的観測に縋るのは危険。推奨できない」
キョン「やっぱりさ、俺は思うんだ。ハルヒに、朝比奈さんに、古泉。
 そしてお前に、俺。五人揃ってこそのSOS団だ。
 大丈夫、ちょっと寝て起きればきっと元に戻るだろうよ」
有希「涼宮ハルヒがSOS団の活動に疑念を抱いている確率――
キョン「あいつは楽しかったって言ってたじゃないか。
 思惑や事情はあれど、皆一緒で楽しんだ。俺もそうだ。お前もそうだろ?」
有希「答え、られない」
キョン「そうか? ああ、すまん。確かに言い辛いかもしれないな。
 けど俺が楽しかったんだから、これでいいだろ」
有希「……」

キョン「ああ。長門、悪いが俺を殺してくれ」




22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 02:48:50.88 ID:zQ75d1kA0


有希「また、貴方はそちらを選んだ」
キョン「ああ、悪いな……これで、何度目だ」
有希「知らない方がいい。貴方の記憶の隅に残る可能性がある」
キョン「そうか。まあ、そうだな」
有希「貴方は、また涼宮ハルヒを選んだ」
キョン「そう言うなよ。ハルヒでなくたって、俺は人を殺せない」
有希「私は、ころs
キョン「やめろ長門!」
有希「わかっている。私も人は殺せない。貴方以外の全ての人間を殺すことが出来ない。貴方が厭うから」
キョン「うっ……いつも我侭ばかりすまんな」
有希「問題ない。貴方の言葉を聞くかどうかは私の判断。貴方の責ではない」
キョン「いや、だったらその前の言い方はないだ……うん。ごめんなさい」
有希「そろそろ涼宮ハルヒと接触する時間が迫っている。一つ、私からの我侭も聞いて欲しい」
キョン「一つでいいのか? 一体なんだ」

有希「また、私を選んで欲しい」




24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 02:55:57.68 ID:zQ75d1kA0


キョン「また、か。いや俺がお前を選んだから、この事態は起こったんじゃいのか」
有希「一つぐらい、我侭をあなたは聞くべき」
キョン「目覚めたとしても覚えて無いぞ、きっと」
有希「これまでも変わらなかった。だからあなたの返事は変わらない」
キョン「で、それを繰り返しているからこそ、またこうして世界崩壊の危機を繰り返して……」
有希「あなたが今度こそ、二度私を選べば問題はない」
キョン「いや、多分俺は何度繰り返してもハルヒを殺すという選択は――」
有希「何百回目でも問題ない。いつか、きっと

 わたしは、あなたと、


 添い遂げ――




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 03:04:41.74 ID:zQ75d1kA0


キョン……
キョン…

キョン「ん、んあ……」
ハルヒ「ちょっとキョン! 何、居眠りなんかしてるのよ!」
キョン「ハル、ヒ? あれ……俺は」
ハルヒ「全く寝惚けてないでシャキっとしなさいよ! 最近活動がないからって弛んでるわよ」
キョン「あー、すまん」
みくる「うふふ、キョンくん。良かったら目覚めのお茶、いかがですか」
キョン「あ、これはこれはどうもありがとうございます」
ハルヒ「みくるちゃんも甘やかさない。こんな奴、水道水で十分よ!」
キョン「お前が用意したわけでもないのに偉そうな……ん、長門どうした?」

有希「あなたに大切な話がある、聞いて欲しい」

キョン「大切な話?」
ハルヒ「なによ、それ」
みくる「え、え、長門さん。一体n……」
キョン「え? 朝比奈さん? あれ? 消えた?」
ハルヒ「キョン、何一人でキョロキョロしてるのよ。
 有希が話しかけてるんだからちゃんと向き合いなさいよ」
キョン「いや、朝比奈さんが」
ハルヒ「は?」
有希「聞いて欲しい」

 いつか、きっと……
                     了




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 03:07:47.65 ID:zQ75d1kA0


こっそり書いてたけど、反応くれた方あり。
話がわかりにくかったらごめ。




30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 03:22:00.82 ID:BIeLChVZ0







32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/04/24(木) 03:38:48.43 ID:79Yv2y43O


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