1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:27:25.97 ID:3+vLVwm4O


スコール「…ここは一体どこだ?」

ジメジメ

スコール「汚い部屋だな」

ドンドンドン

山崎「佐藤さん開けてください!いるのはわかってますからね!佐藤さーん!!」

スコール(佐藤さん?)





3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:29:33.54 ID:3+vLVwm4O


ガチャッ

山崎「佐藤さん、シナリオは出来上がっているんでしょうね?」

スコール「…シナリオ?何を言っているんだ?それに俺は佐藤なんて名前じゃない」

山崎「ハァ?ついに頭がおかしくなっちゃったんですか?暑さにやられちゃったんですか?」

スコール「人違いだろう。アンタの知り合いの佐藤とそんなに似ているのか?」

山崎「フゥ…鏡を見てきてください。そうすれば思い出しますよ、あなたが佐藤達広22歳無職童貞ひきこもりだということに」

スコール(何?)

チラッ

スコール「!?」カガミー

山崎「これでわかったでしょう。現実からは逃げられません。今から佐藤さんの部屋で監視させてもらいますからね!夏コミまで時間がないんですよ!」




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:31:22.90 ID:3+vLVwm4O


スコール(…どうなってるんだ。鏡のあれは誰だ?)

山崎「・・・・・」

スコール(でも意識は間違いなく俺のまま…まさか)

山崎「・・・・・」

スコール(エルオーネの力が関係しているのか?アデルを倒したときに俺だけこの時空に、この世界に飛ばされた…?)

山崎「佐藤さん!集中してるんですか!?あれからほとんど進んでませんよ!」

スコール(…誰なんだコイツは)




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:33:31.39 ID:3+vLVwm4O


山崎「佐藤さん少し変わりました?なんかクールになったというか」

スコール(俺は佐藤じゃないからな)

山崎「ああ、そういえばそろそろカウンセリングの時間ですね」

スコール「カウンセリング?」

山崎「いつもやってるでしょ。今日は行かないんですか?」

スコール「・・・・・」




10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:35:27.49 ID:3+vLVwm4O


スコール(…この辺に公園はここだけだ)ヨイショ


岬「あれ?佐藤くん、今日は早いんだね」

スコール(…この子がカウンセリングをしてくれるのか?)


猫「ニャー」

岬「ちょっと待ってね。今カンヅメあげるから」

スコール「…猫って以外と恩知らずだぞ」

岬「この間も同じこと言ってたね。でも私の数少ない友達だから。佐藤くんは…」

スコール「・・・・・」

岬「ゴホンッ、何でもないよ。じゃあカウンセリング始めるね。今日は上手な人付き合いについてです」

スコール(余計なお世話だ)




12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:37:39.57 ID:3+vLVwm4O


岬「……だから相手の立場に立って考えることも大切なんです。わかった?佐藤くんには少し難しかったかもしれないけど…」

スコール(キスティスみたいなことを言わないでくれ。そもそもなぜ…)

スコール「なんで俺はこのカウンセリングを受けているんだ?」

岬「え?佐藤くんがひきこもりだからだよ」

スコール(俺はひきこもりじゃない)

岬「だから私が助けてあげるって言ったじゃない。契約書見せようか?」

スコール(・・・・・)




14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:39:34.89 ID:3+vLVwm4O


岬「ふぅ、じゃあ今日はこれでおしまい」

スコール(終わったのか)

岬「佐藤くん、ゲームのシナリオ書いてるんだよね?できたの?」

スコール(シナリオ…そういえばそうだったな。なんでゲームなんか作ってるんだ?そんなことよりアルティミシアが…)

スコール「いや、まだだ。なかなかできないんだ」

岬「じゃあ私が手伝ってあげるよ。私、想像力貧困なんですけど、めずらしく夢を見たんだよ」

スコール「・・・・・」

岬「えっとね、そうそう、大きいお城にいてさ、その城には悪い魔女が住んでるの」

スコール(魔女?)

岬「その魔女をみんなでやっつけに行くぞ!っていうお話なんだけど、どう?」

スコール「…いいんじゃないか」

岬「本当に?じゃあ話を続けます。仲間は6人いるんだけど、ちょうど男女が3人ずつでね」

スコール「…!」

岬「リーダーは変な形をした剣を持ってて…私はムチを持った女の人になってたよ」

スコール「…!!」




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:42:36.19 ID:3+vLVwm4O


スコール(まさか…)

スコール「ほかに半袖短パンのチビや帽子を被ったナルシストはいなかったか?」

岬「…うん、いたよ」

スコール「自分の息がものすごくクサくなかったか?」

岬「う、うん!ひどい臭いだったよ!」

スコール「…その夢を見るとき頭が痛くならなかったか?」

岬「そうそう。寝る直前きとっても痛くなって…佐藤くん、どうして知ってるの?」

スコール(やはりな)




20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:47:49.27 ID:3+vLVwm4O


岬「まさか佐藤くんって私のストーカー?」

スコール(話しても無駄かもしれないけど…)

スコール「聞いてくれ、俺は‘佐藤くん’じゃないんだ」

岬「え?」

スコール「いや、昨日までは佐藤だったかもしれないが…今は中身が違うんだ」

岬「あの…何を言ってるかよくわからないんですけど」

スコール「ウソみたいな話だけど、俺はアンタが見た夢の世界からやってきたんだ。今はこの人の体に乗り移っているんだ」




22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:49:10.38 ID:3+vLVwm4O


岬「なんか今日は雰囲気が違うなって思ってたけど…」

スコール「剣を持ってるリーダーがいたんだろ?それが本当の俺の姿なんだ」

岬「…あの人見た目はカッコイイけど、挙動不審だったよ。仲間とうまく喋れなくてさ」

スコール(だからそれは俺じゃない)

岬「まるで佐藤くんみたいだったよ!」

スコール(佐藤…)




24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:50:42.83 ID:3+vLVwm4O


スコール「とにかくその男と佐藤が入れ代わっているということなんだ」

岬「あれが佐藤くんか…ちょっと納得したかも」

スコール(今はエルオーネに頼るしかないな)

スコール「アンタは近いうちにまた夢を見ると思う。その続きを教えてくれ」

岬「べつにかまわないけど」

スコール「それと俺は佐藤のようなひきこもりじゃない。カウンセリングは本物の佐藤にやってくれ」

岬「わかった。じゃあまた明日ね」


ガチャ バタン

スコール「この部屋…」ゴミーン

スコール(人間が住んでるなんて信じられないな)

スコール(…横になろう)ヨイショ




26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:55:31.69 ID:3+vLVwm4O


スコール(・・・・・)

スコール(みんなどうしてるかな)

スコール(戦ってるかな)

スコール(あの子がキスティスじゃないのはなぜだ?)

スコール(それに本人の意識が全く感じられない。俺の意思で行動している)

スコール(今回は特別なのか?いろいろ突然すぎて頭がイタイな)

スコール(…よそう。考えるのはキライだ)

スコール(それにしても…)

スコール(悪くないな、この生活)

スコール(・・・・・)

スコール(グーグー…)




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 13:57:58.40 ID:3+vLVwm4O


―――――なぜだ!どうして俺はひきこもっているんだ!?
早く外に出てあの女に会いにかなければならないのに。夢の続きを聞かなければいけないのに。何を戸惑っている!

スコール「どうしてだよォ、どうしてこうなったんだよォ…オロロロローンッ!」

俺がこの部屋にやってきて3日が経っていた。
さっさと元の世界に戻らなければいけないのに、何も進展できずにいたのだ。

スコール「オイオイオイィィィ、エルオーネは何してんだよォ…モウッ!お姉ちゃあああああん!助けてよォ…」ビクンビクン

どうも最近体調が優れない。原因はわかっている。空腹だからだ。そう、俺は餓死寸前だったのだ。

しかし腹を満たそうにもお金がなければどうしようもない。ヤバイ!仕事を探せ!




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 14:00:06.98 ID:3+vLVwm4O


・・・・・それもおかしな話だ。なぜなら俺は

スコール「俺はSEEDなんだ!歩けばお金が手に入るんだ!なんで収入がないんだよォ…学園長ォッ!」

ピンポーン

スコール「ゥオウフゥゥゥゥゥゥゥ!」オドロキ

ガチャ

岬「佐藤くん。うわ…前より悪化してる」

(み、岬ちゃん…)


・・・・・岬ちゃん?




32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 14:01:17.08 ID:3+vLVwm4O


岬って、どうして俺は岬ちゃんの名前を知っているんだ?彼女に名前を聞いた覚えはないし。
いや、この子は岬ちゃんなんだ。それは間違いない。でも…

岬「夢の続きを教えろって言うからずっと待ってたのに。全然来ないんだから」

俺は…俺はスコールだろ?バラムガーデンのSEEDスコール・レオンハートだろ!?

岬「ちょっと佐藤くん、聞いてるの?」

スコール「え、ああ…」

とにかく落ち着くんだ、こういう時こそ焦ってはいけない。冷静になれ。
今は岬ちゃんの夢だけが頼りなんだ。そこに元に戻る手がかりがあるに違いない。

岬「それでね、すごく申し訳ないんだけど。あれから一度も夢は見てないよ」

What?




34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 14:02:53.77 ID:3+vLVwm4O


夢を…見てない…?どうしてだ、これはエルオーネの力のせいで起こった現象だろ?また元の世界に引っ張ってくれるんじゃないのか。
なんで早くしてくれないんだ!もう一体何がどうなって…

スコール「うっ、眼前暗黒感が」ヨロロ

ドンガラガッシャン

岬「キャッ、佐藤くん大丈夫?」

スコール「クソ、痛ぇ」

ガサッ

ん?・・・・・これは。

スコール「FF8の…DISC4」

ハッ!




41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 14:39:52.86 ID:3+vLVwm4O


スコール「グワアアアアアアアアアアあああああ!」

俺は全てを思い出したよ。そうだ。そうだったんだ!これはFF8だ。ああそれは認めるさ。
シナリオ制作が思ったようにはかどらなくて、息抜きに、とか言って山崎から借りたんだ。
そしたら思いのほかおもしろくハマっちゃって、俺もスコールだったら、こんな風に戦えたらなあとか思って…

スコール「そして俺は悟ったんだ、この現実は幻なんだと。あの世界こそ価値のあるものなんだと…」

だから今日から俺はスコールだ。バラムガーデンのSEEDスコール・レオンハートなんだ。
そう強く願って合法ドラッグでトリップした後の記憶がどうやっても思い出せない。

スコール「今までのは全部俺の妄想…俺の潜在的な願望が強すぎて行動に表れてしまったということか…?」

岬「佐藤くん、何をブツブツ言ってるの?」




42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 14:41:29.06 ID:3+vLVwm4O


スコール「俺は散々恥ずかしいことを…なれもしないゲームの主人公を演じて、ありもしないことを平気で口にして…」

違う!これじゃあただの頭のおかしいヤツじゃないか。俺は絶対にスコールだ。
そうさこれは誰かの陰謀に決まっている。魔女の精神攻撃だ。だから俺は、俺は…クソオオオオオオオオ!

スコール「うわあああああああああ!岬ちゃあああああああん!」ガシッ

岬「ちょ、さ、佐藤くん?」

スコール「ウワーン!」

岬「…なんだ、やっぱりいつもの佐藤くんだ。この間はどうかしてたんだね。でも大丈夫だよ、私がひきこもりから脱出させてあげるから。だから明日もカウンセリング、来てね?」

スコール「ウッ、ウッ、ありがとう!岬ちゃん!」

(やっと二人きりね…スコール)


~BIG FINISH~




43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 14:44:47.03 ID:5u3pxF2D0


妄想だと思わせて現実だと




44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 14:47:18.70 ID:3+vLVwm4O


これが俺の限界さ。期待に応えられなくてヒゲソーリー!




45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/06/28(火) 14:53:26.11 ID:5u3pxF2D0










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